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印南敦史  - ,,,,,  06:30 AM

そのときカツオの判断は? 磯野家を例に学ぶ「親の家の片づけ」

そのときカツオの判断は? 磯野家を例に学ぶ「親の家の片づけ」

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カツオが磯野家を片づける日 後悔しない「親の家」片づけ入門』(渡部亜矢著、SB新書)は、まずタイトルが秀逸です。ぱっと見ただけで、「カツオがそうであるように、誰にでもやがて実家遺品整理や相続などをしなければならない日が訪れるんだな」と実感させてくれるだけに。

実家の片づけは、少子高齢化社会の到来で、日本人が初めてぶつかる最大級の社会問題といっても過言ではありません。
どんなに今きれい好きで、片づけ上手な専業主婦がいたとしても、家族がたくさんいたとしても、少子高齢化社会においては、実家がゴミ屋敷化して、片づけの問題に直面する危険にさらされているのです。(「はじめに」より)

しかも実家の片づけは、単に物の片づけにとどまらず、空き家率の上昇、介護問題、相続問題とも絡み、複雑化しているのだとか。実家の片づけに挑んでいる人や悩んでいる人、その予備軍が増えているというのです。

そこで本書では、国民的アニメ『サザエさん』の磯野家をモデルに、実家が散らかる原因と対策、片づけ方のポイントを、わかりやすく説き明かしているわけです。

核家族が当たり前の時代において、磯野家は三世代同居の珍しい家族構成だったため、実家の片づけについて説明するのに、最高の教材となってくれています。(中略)カツオ、サザエ、ワカメの状況に「あるある」と思いを巡らすことで、実家の片づけ問題を解決するヒントになってくれると思います。(「はじめに」より)

ある日突然、親が亡くなったとき、親が残した大量の物をどうするかについて触れたPart 1「ゴミ屋敷と向き合うカツオの苦悩 『実家の片づけ』で知っておくべきこと」を見てみましょう。なお実際にはカツオをはじめとする『サザエさん』の登場人物同士の会話によって話が進められていきますが、それを再現するのは難しいので、要点をまとめてみたいと思います。



1人で2、3軒片づけることも珍しくない時代


いまは高齢者の割合が増えていますが、状況は思いのほか複雑であるようです。ライフスタイルが多様化し、自分の両親と義理の両親だけでなく、祖父母や、身寄りのない叔父・叔母の家の片づけ、あるいは介護に関わっている人も増えているから。

きょうだいが多く、平均寿命が短かった時代には、「片づけは単なる家事」「女性の仕事」と思われていたかもしれません。ところがいまは、老若男女問わず片づけのスキルが必要だということ。少子高齢化社会においては、自分の家を含めると、1人2軒、3軒片づけている人が増えているというのです。

このことを考えるに際しての重要な問題は、「片づけをする自分も歳をとる」ということ。また、片づけなくてはいけないのは物だけではなく、家族や財産などの情報の整理も必要。そう考えると、できるだけ早くはじめるに越したことはないということです。(32ページより)


「整理上手」な親ほど「ため上手」になる罠


物がなかった時代、そして"物があることこそが豊かさの象徴"だった高度経済成長期を過ごした世代は、物を捨てることに罪悪感を抱くもの。特にフネ世代の女性の腕の見せどころは、「物をいかにしまうか」ということだったといいます。そこで子世代は、基本的に"すべての物を取っておく"という親世代の価値観の違いを理解する必要があるといいます。

ここで重要なのは、整理上手な人ほど、捨てずに"ため上手"になるということ。だから年齢とともにたまるものが増えていき、しかも磯野家のように引越しをしていない家は、捨てるチャンスも失うことになるのです。そして体力がなくなるとしまえなくなり、そのまま置きっぱなしになってしまうというわけです。

磯野家のように、親が若いころは整理整頓されていた家であっても、次第に散らかってくることがあるのだとか。ゴミ屋敷化した家では、どんどん積み重なった物の下に、きちんと畳んだ服や、整然と並べられた物がしまわれていることがよくあるというのです。

それは、気力・体力・記憶力・判断力の自然な低下により、以前はできたことができなくなってくるから。腰や膝が悪くなり、高いところなどにしまえなくなり、床に置きっぱなしになることがあるわけです。また、視力が衰えて部屋の埃や汚れに気づかなくなったり、記憶力や判断力が低下し、同じストック品や消耗品が増えてくることも。またそれ以前に、配偶者を亡くすなどの精神的ダメージも影響するというのです。

ただし、これらの状態は自然なエイジングの結果のひとつであり、悲観的なことではないとも著者はいいます。ストック品はなるべく1箇所に集めて可視化し、管理しやすくする。また、収納場所をしまいやすい高さに調整したり、重たい家具を動かしたりするなどのサポートも必要だということです。(36ページより)


片づけの基本は生前整理と遺品整理


実家の片づけは、大別すると「生前整理」と「遺品整理」の2種に分かれるそうです。生前整理は、親が自分の意思ですること。将来にわたって本人が暮らしやすい状態にし、自分がいなくなった後、家族が困らないためにする「物と情報の片づけ」だということです。

対する遺品整理は、本人が亡くなったあとにまわりの家族が行う片づけ。物の持ち主である親の意思がわからないため、当然のことながら「いる・いらない」の判断が難しく、精神的な負担が家族にのしかかることになるといいます。磯野家の場合でいうと、フネがまだ生きているので生前整理が必要。本書では波平が亡くなったことを想定しているため、遺品整理もしなければならないわけです。

なお、「親が生きているうちは捨てられないから、亡くなってから全部捨てればいい」という人が多いそうですが、その方法は正解といえないケースがほとんどなのだといいます。理由はシンプルで、親が亡くなってからの遺族は悲しみのあまり、なにも手がつけられない状態になりがちだから。精神的なダメージが大きいほど、実家にある物すべてが親の思い出になってしまうのです。そればかりか、親族の間でもめて、捨てられなくなるということも。そのため、よけい片づけるのがつらくなるという悪循環です。

賃貸住宅の場合は、家賃を払わなければならないという「外圧」があるため片づけやすいそうですが、問題は持ち家。売る予定がなかったり住む人がいなかったりすれば、空き家のまま持ち続けることになるのです。

ただし、ここにも押さえておくべきことがあります。2015年5月から、勧告を受けても空き家のまま放置すると、従来の6倍の税負担となる法律が施行されたのです。つまり、長くほったらかしにすればするほど、いいことはほとんどないということ。だからこそ、親が元気なうちに、空き家に対する税金や、相続税アップのことを話題にしておくべき。思い出話をしながら片づけていったほうが、後悔しなくてすむのです。(39ページより)


親が元気なうちにはじめたい生前整理


物のために収納や整理ではなく、「人」が主役となる生前整理の「基本7ヶ条」は次のとおり。

一ヶ条:ゴールは「親が安心・安全・健康に暮らせる家」
先にも触れましたが、実家の片づけが難しいのは、親と子で目指すゴール(目的)が違うから。そのため親子で共有できる病気の不安や、減災・防犯・転倒などの危険をなくすという視点で、生活の質(QOL=quality of life)を高めることを共通のゴールにすることが重要だといいます。

二ヶ条:片づけの主人公は「親」
実家であっても他人の家。つまり片づけの「主語」は「親」なので、基本的に親の基準で片づけていくことが大切。勝手に捨てたり、片づけたりすると、リバウンドや喧嘩のもとになるといいます。

三ヶ条:親世代に「捨てる」は厳禁
前述のとおり、物は親世代にとって、その人の過去や人生の一部。物を捨てることは身を切られるようにつらいものなので、敬意を払って片づけていかなくてはならないということ。

四ヶ条:片づけの「PDCA」を回す
仕事と違い、実家の片づけではお互いに甘えが出てしまいがち。そこで親を客観視する方法として、PDCAサイクルが便利なのだそうです。いうまでもなく、PDCAとはPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(修正)のこと。この4つを回して仕事のように接することにしようと思うだけで、相手をリスペクトしやすくなり、片づけも早く進むというのです。

五ヶ条:収納方法は、正論よりも習慣を優先
子世代のシンプルな収納法や、便利なグッズを使った片づけ方、新しい習慣を、よかれと思って押しつけないことも大切。親は何十年も自分なりの片付け方をしているので、安全面や健康面で問題がない限り、子世代が譲歩し、それに即した方法を提案していくべきだということです。

六ヶ条:目標達成でなく、「価値観共有型」のアプローチを
親世代が片づけを続けられないのは、ゴールを「理念」として頭でわかっていても、「うれしい」「気持ちいい」など、片づいたときのメリットとなるプラスの「感情」がないから。そこで「毎日の生活を、気持ちよく過ごせると楽しい」というような、周囲も一緒に価値観を共有できる成功体験を得やすいところから片づけるといいそうです。

七ヶ条:片づけられない物は「命を守るのに必要か」一緒に考えてみる
「命」を基準に考えれば、たいていは処分できる物だったり、ふたたび買える物だったりすることに気づくといいます。そこで、片づけの手が止まったら、無理強いせず、問いかけてみることも大切。(43ページより)




ここでは要点をまとめましたが、実際にはカツオおよび磯野家の存在感が際立ったつくりになっているため、読んでいるだけでも情景を思い浮かべることができるはず。ストーリー展開を楽しみながら、無理なく親の家の片づけのノウハウを身につけられるわけです。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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