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ライフハッカー編集部  - ,,  10:00 PM

お金の判断を惑わされないために、知っておきたい「認知バイアス」あれこれ

お金の判断を惑わされないために、知っておきたい「認知バイアス」あれこれ

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「お金の管理」というのが、「日々のお金の出入りを把握して、計画以上に使いすぎないようにする」というだけのことなら、誰にだってできるでしょう。お金の扱いが難しいのは、計算が大変だからではなく、心理的な罠にはまって間違いを犯してしまうせいなのです。私たちの脳は、ことお金に関しては、得策でない判断をしてしまうことが少なくありません。ですが、そうした「認知バイアス」の存在を知っておけば、間違いを防ぐことができるのです。


サンクコスト(埋没費用)の誤り


相手への気持ちが冷めてしまったあとも、ズルズルと交際を続けてしまった経験はありませんか? それはおそらく「サンクコスト(埋没費用)の誤り」に陥っていたのです。これは、何かに対して投資をしたあと、その結果が不愉快なものになったとしても、これまで投じたものを無駄にしたくないために、手を引くのを躊躇してしまう心理を指します。

日々の暮らしの中には、サンクコストの誤りが入り込む余地はいくつもあり、そのせいで間違った購入判断をしてしまうことも少なからずあるのです。実際に筆者が体験した例をいくつかご紹介しましょう。

  • 家電量販店のBest Buyまでわざわざ車で出かけたのに、携帯のケースで気に入るものが見つからなかった。あまり気に入らないものを買ってしまって、数週間後には買い替えることになった。
  • 「Amazon」でコートを買おうと30分も時間をかけた。探していた商品は見つからなかったのに、費やした時間を無駄にしたくないため、何かを買わなければという気持ちになった。
  • バスルームの補修用に買ったペンキが間違っていた。買い直せば済むことなのに、いっそ部屋全体をその色で塗り直そうという気になり、間違った色のペンキを買い足しそうになった。

このような単発の買い物だけでなく、もっと長期的な支出に関わる意思決定にも、サンクコストの誤りはそっと忍び込んできます。大学の専攻が好きではないのに、卒業まで我慢したとしても、結局、専攻と無関係の分野に就職するのなら、取得した学位も、そのために払った学費も無駄になります。失敗している事業はただの金食い虫なのに、損切りする決断ができず、お金をつぎ込み続けてしまう人もいます。こうしたことはすべて、長期に渡って高くつく間違いです。

筆者は、2段階の手順を踏んで、この問題に対処しています。まず、「自分がサンクコストの誤りに陥っていることを示すサイン」を見つけます。次に、「もしこのまま続けたら、あとどれだけの費用がかかるか」を計算するのです。

筆者の場合、「ここまでしたからには、◯◯したほうが良い」というパターンの文章が思い浮かんだら危険信号です。このような考えが頭に浮かんだときは、サンクコストの誤りに陥っているのだと認識するようにしました。そして、「このまま続けたらあといくら払うことになるのか?」と考えます。金額は正確なものでなくて構いません。大事なことは、いったん手を止めて、この先の損失について考えてみることです。上の例で言えば、間違ったペンキを買い足した場合、この損失は25ドルから100ドルへと拡大してしまいます。このように数値化することで、大局的な判断ができるようになります。

とは言うものの、踏みとどまるうえで特に重要なのは、前半の、サンクコストの誤りに気づくという部分です。


選択支持バイアス


買い物について後悔の念が浮かんだとき、たいていの人はまずそれを打ち消そうとします。これは、「購買後の正当化」と呼ばれ、「選択支持バイアス」の一種です。すでに下してしまった決断を正当化するために、ほかの選択肢を無視しようとする傾向です。

筆者も最近、これを経験しました。予算オーバーのウェディングドレスを買ってしまったのです。最終的には返品を決めたのですが、はじめのうちは、買ったことを正当化しようとしていました。「とても重要で、大切な日だもの」と、自分に言い聞かせました。「一生取っておくんだし」。ドレスだけで予算を使い切ってしまったなんて、認めたくなかったのです。

このような正当化は「購入者のストックホルム症候群」と呼ばれることもあります。あるマーケティングのウェブサイトでは、次のように説明しています。

購買後の正当化は、「購入者のストックホルム症候群」とも呼ばれます。これは、認知的不協和を軽減するための、脳のメカニズムです。認知的不協和とは(中略)、同時に複数の相反する考えを抱いているときに経験する、不快な感覚です。私たちは、自分自身の判断をまずは自分の中で正当化しますが(中略)それだけではまだ不十分だとでも言うように、別の根拠を探してきて自分の判断を補強しようとします。その一方で、自分の判断にとって都合の悪い事実は無視します。このプロセスは「確証バイアス」として知られています。

買い物をしていてこの状態に陥った経験なら、皆さんもいくつか思い当たる節があると思います。ですが、この認知バイアスもやはり、問題になるのは買い物の場面だけではありません。複雑な判断の際にも忍び込んできますが、それを見極めるのはかなり難しくなります。そして厄介なことに、お金に関する判断というのは、たいていは複雑なものなのです。

たとえば筆者の場合、大学卒業後は学生ローンの完済にばかり気をとられ、勤め先の会社が勧めていた401k(確定拠出年金)(英文記事)には目をくれませんでした。自分1人で自分のお金のことを決め、ローンを返済するという目的に向けて予算を立て、そのことに集中していました。同僚から、お金を置き忘れているようなものだと忠告されたときも、その指摘に注意を払おうとさえしませんでした。すでに決断を下してしまったのだし、その決断は、自分の中では最良のものだったからです。でも結局、筆者は実際、「タダで手に入る」お金を置き忘れてきたようなものでした。

あることを見抜くには時間がかかります。そのため、自分が間違っていたと認めるのはなかなか難しいものです。筆者の場合は、同僚の忠告に耳を傾け、選択肢を見直すべきでした。でも、ほかの事実を無視して、「すでに下した決断は最良のものだった」と自分に言い聞かせるほうが、ずっと簡単だったのです。

対処法は簡単です。他人の意見に耳を傾ければ良いのです。もちろんそれは、口で言うほど簡単ではありません。人は、自分で思っているほど柔軟ではないものだからです。それでも結局、私たちはほかの人の考え方や事実に耳を傾けるしかないのです。米Lifehacker編集部ライターのソリン・クロソウスキー(Thorin Klosowski)も、以前の記事の中で、「人と会話しているときは、黙って聞いたほうが、本当は相手の主張をよく理解することができる」と書いていますが、これはその通りだと思います。

自分の決断について説明しなくてはいけない相手が身近にいれば、間違いを防ぐ役に立ちます。筆者にとっては、両親と婚約者が、現実を把握するうえで欠かせない存在です。ドレスのことを話したとき、3人とも驚いた反応をしたので、我に返って購入を後悔するようになりました。

また、誰かから別の見方を示されたときに、とっさに守りに入ってしまったなら、それはこの認知バイアスに陥っているというサインかもしれません。そのような場合、人はまず自分の決断を正当化しようと身構えてしまうものだからです。このサインを見逃さなければ、認知バイアスに気づきやすくなります。


アンカリング・バイアス


買い物についての話題の中で、「アンカリング効果」という言葉を聞いたことがないでしょうか。最初に触れた情報に依拠しすぎて、その情報がそのあとの判断の基準になってしまう現象を指します。レストランのメニューに「お勧め」として載っているのが、19ドル(約2100円)のチーズバーガーだったら、「チーズバーガーに19ドル? 冗談じゃない!」と思うでしょう。ところが、そのあとで14ドル(約1500円)のチーズバーガーを見つけると、妥当な値段だと思ってしまうのです。

商品を売るための広告で、この現象が利用されるのは、わかりきったことです。ところが、アンカリング・バイアスはほかのさまざまな交渉にも利用されています(英文記事)。たとえば就職の面接で、初任給として3万5000ドル(約386万円)を提示されたとしましょう。期待していたよりもだいぶ低い額ですが、この数字が「アンカー」(判断基準)となってしまいます。もっと高い額をこちらから提示する選択肢もあるはずなのに、この金額に合わせて、自分の希望する額のほうを引き下げてしまうのです。その結果、もらえるかもしれなかった収入の一部を失ってしまいます。

このように、アンカリング・バイアスはあなたの支払う額だけではなく、得られる額にも影響する可能性があります。それを防ぐには、まずはこのバイアスの存在を知っておくことが必要ですが、それに加えて、リサーチをすることも大事です。たとえば車を購入する際に、価格を詰める段階になって、希望とは別の車種について、ディーラーがとんでもない数字を示してくることがあります。これはきっと、アンカリング効果を利用しようとしているのでしょう。ですが、希望の車種についてあらかじめ価格をリサーチし、おおまかな目安を把握していれば、相手の術中にはまることはないでしょう。

同じことは、先ほどの給与の交渉の例にも当てはまります。自分の業種、職種、面接を受ける会社についてリサーチをしておけば、現実的に期待できる金額がだいたいわかります。その状態であれば、どんな数字を提示されても、惑わされずに済むのです。


バンドワゴン効果


大学を卒業後、筆者は新車が欲しくなりました。いくらかの頭金を払い、残りを金利5%の5年ローンで支払うつもりでした。父からは「もう少しお金を貯めてから状態のいい中古車を買ったらどうだ? ローンを抱えずに済むし」と言われましたが、筆者はこう答えました。「でも、車を買うときはみんなローンを組んでるわ。そういうものでしょ」。このとき、筆者が陥っていたのが、バンドワゴン効果と呼ばれるものです。

よくリサーチして包括的に考えたうえで、自分にとって得るものが大きいであろう選択肢を選ぶべきところ、バンドワゴン効果に引っかかってしまうと、私たちは単に、一般的に規範として受け止められている行動様式に従ってしまいます。これは、「サブプライム住宅ローン危機」の原因の1つにもなりました。ある程度の額のローンに対して、銀行から承認を得て、だいたいその金額で住宅を購入し、ローンの返済まで何年もかけるのが、一般的で望ましいことだと長年考えられてきたのです。実際に住宅にいくら支払えるかの判断を銀行に委ねるのが一般的だったため、皆がそれに従った結果、実際の予算をはるかに超えた額の家を買わされたのです。

かく言う筆者も、老後のための貯蓄に関して同じようなことをしていました。何年もの間、ほぼ最低限の貯金しかしておらず、そのことを正当化していました。「だって、友だちもみんな、ぜんぜん貯金してないし」。もちろん、筆者の老後の資金計画には、友人たちは何の関係もありません。でも、バンドワゴン効果は、人の考え方にこんな風に影響をおよぼすのです。

多くの人に合わせることは、必ずしも悪い決断というわけではありません。それに、場合によっては、ローンで車を買うのも理にかなっているかもしれません。一部の読者からは、今は利息がとても低いので、ローンを借りるには良い時期だという意見が寄せられました。バンドワゴン効果にとらわれたくないからといって、一般と正反対の型破りな決断を下せば良いというものではありません。重要なのは、リサーチをしたうえで、自分にとってベストな決断を下すことです。その際に「自分以外のみんながやっていること」に判断を惑わされないようにします。

何らかの経済的な判断が必要な場面では、試算をし、思いつく限りの異なるシナリオをリサーチして、自分にとってためになる判断をしましょう。


現状維持バイアス


現状維持バイアスとは、決断を下す際に、自分の生活やものの見方をあまり変えずに済むほうを選んでしまう傾向を指します。お金についての決断では、このバイアスはあなたに不利益にはたらく場合があります。いくつか例を見てみましょう。

人はたいてい、楽だからという理由で、現状維持を好みます。奮起して人生を大きく変えるのは、並大抵のことではありません。とても難しい注文です。そこで、大変革が必要な場合には、ワンステップごとに目標を定めると、変化をあまりキツく感じません。いわば、自分の心をだまして、現状維持バイアスを振り払ってしまうのです。

まさにこうした理由から、多くの専門家は、節約計画を立てるときも、贅沢のためのお金を少しは確保しておく(英文記事)よう助言しています。ライフスタイルを質素にする必要があるとしても、切り詰める項目は1度に1つだけにします。今月は外食を控える、来月はガジェットの購入をやめる、といったように。

また、毎月のスケジュールの中に「家計チェックの日(英文記事)」を作ってみるのも有用です。これは最初の一歩として簡単に始められますし、これをきっかけに、携帯のプランの見直しや預金の預け先の変更など、節約に有効なほかのさまざまなステップにも、少しずつ時間をかける気になるでしょう。

バイアスは必ずしも悪者とは限りません。たとえば、あなたの現状の投資ポートフォリオが、安全性を重視してあって「設定したら放っておくだけ」というタイプ(英文記事)だったとします。そこに極端な投資家が現れて、それを全部解約してでも、その人が開設したファンドに投資するよう誘ってきたとします。現状維持バイアスのおかげで、あなたは一瞬で大きなお金が動くような変化を避けようとするでしょう。選択支持バイアスも、同様のはたらきをするはずです。

そうは言っても、頭ごなしに断るよりは、その投資家の話を最後まで聞いてみて、よくリサーチして包括的に考えたうえで、その話を断るほうが、望ましい態度だと言えます。一般に、バイアスは盲点であり、盲点は時として良い方向にはたらくこともありますが、たいていの場合は、良い方向よりは悪い方向にはたらくものですから。


Kristin Wong(原文/訳:風見隆、江藤千夏/ガリレオ)
Illustration by Sam Woolley.

  • ,,,,, - By

    香川博人

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