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itouitou  - ,,,,,,  10:00 PM

米国で5300万人が実践する「新しい働き方」に関する7つの考察

米国で5300万人が実践する「新しい働き方」に関する7つの考察

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Crew:フルタイムのリモートワーカーになって、ちょうど1年が経つところです。

この1年間で、半径2キロ以内のあらゆるコーヒーショップの常連となり、トロント西端部のあらゆる図書館やコワーキングスペース、カフェバーのWi-Fiパスワードを手に入れました。そうかと思えば、1週間まったくアパートから出なかったこともあります。

どれも、フリーランサーやリモートワーカーには心当たりのある話ばかりだと思います。

好きな場所で好きな時間に働けるのは自由でありがたいことですが、同時に孤独や困難との闘いでもあります。

とはいえ、さまざまな情報を吟味すると、どうやらそれが未来の働き方のようです。

近年、米国におけるフリーランサーや「従来とは違う」働き方をする人の数は5300万人に急増し、全労働者の34%を占めるまでになりました。2020年には40%に達する見通しです。

明らかに、働くという行為が場所に依存しなくなってきています。

しかし、変化しつつあるのは「どこで」働くかだけではありません。「いかに」働くかも変わり始めています。フリーランサーには、会社が与えてくれるガイドラインやキャリアパスはありません。また、前の世代では当たり前であった、教育係の助けもありません。

2009年、米タイム誌が未来の働き方を次のように予言しています。


働き方はより柔軟に、よりフリーランス的に、よりコラボレーティブになり、安定した職というものは激減する。


自由が増えるということは不確実性が増えるということです。

では、この働き方の新時代をどうやって乗り切り、かつ楽しめばいいのでしょうか?

私はこの1年あまり、9時から5時の会社員生活を捨てた人たちに関する資料や記事を探すことに時間を費やしてきました。彼らはどうやってモチベーションを保っているのでしょうか? どうやって自己管理をしているのでしょうか? 人生にどのようなバランスや意義を見出しているのでしょうか?


好きな場所で仕事ができるようになる(ただし場所選びは重要)


人間は習慣の生き物です。自分に働けと命じる「場所」がなくなれば、すぐに生活のリズムは乱れ、風に吹かれるまま彷徨い始めてしまうでしょう。ライターで起業家、リモートワーカーでもあるベル・ベス・クーパー氏は、「仕事をする場所でパフォーマンスが大きく変わる」と言っています。

どんな場所が適しているかは、本人の性格や仕事の種類によって変わります。長時間にわたり、深く集中する必要があるなら、自宅や図書館など静かな場所を探してください。創造的なひらめきを求めているなら、コワーキングスペースやコーヒーショップなど、少しざわついて活気がある場所を試してください。適していない環境に抗いながら仕事をしても、フラストレーションがたまるだけです。

また、「ホームチーム」の利点も忘れてはいけません。2006年にハーバード大学が行った、心臓外科医を対象とした研究によると、外科医のパフォーマンスは、所属する病院でいつものチームと一緒に仕事をするほうが、違う病院で違うチームと仕事をするよりも、はるかに高くなることがわかりました。好きな場所で働けるのはすばらしいことですが、確立した習慣に従って仕事をする方が生産性が高くなることもまた事実なのです。


バーチャルチームの方がパフォーマンスが高くなる


いまだに豪華な本社ビルを自慢する企業もいるようですが、未来は自立して働く人たちの時代であることを示す研究結果がたくさんあります。

シスコ社が2009年に、数千人の在宅勤務者に対して行ったアンケートでは、回答者の69%がリモートで働く方が生産性が高くなると答えており、83%がチームメンバーと離れた場所にいてもコミュニケーションに影響がないか、むしろ良くなったと答えています。

同じく2009年に、フランク・シーブラット氏らが、世界のソフトウェア企業80社のパフォーマンスを調べた研究によると、分散型のチームのほうが、「同じ場所で働いている」チームよりもパフォーマンスが高いことがわかりました。とはいえ、リモートワークにすれば自動的に生産性が高くなるわけではありません。シーブラット氏らによると、リモートワークを成功させるのに最も重要な要素は、すべてのチームメンバーが、積極的に関与し、活発にコミュニケーションを取り合い、お互いをサポートし合えるよう、適切なプロセスを導入することだそうです。


信頼が最大の強みとなる


これほど多くの仕事がグループチャット『Slack』など、顔の見えないツール上で行われるようになると、同僚や上司を本当に理解したり、信頼することが不可能になるように思えます。実際、人間は進化の過程で自分の家族以外の他人を信頼しないようにプログラムされてきた、と主張する生物学者もいます。ましてや、グループチャットにときどき名前が表示されるだけの人物を信頼することなどできるでしょうか?

コンサルタントのキース・フェラッジ氏はハーバード・ビジネス・レビューの中で、リモート環境で仕事をする場合に信頼を築く鍵となるのは、一貫性コミュニケーション正直さだ、と書いています。ですので、仕事の進捗報告を定期的に欠かさず行ってください。個人的な生活についてもオープンに話して共感的な関係を築いてください。そして、基本的に相手の言うことを信用するようにします。あなたもきっとそうして欲しいはずです。


役割ではなく、プロジェクト単位で働くようになる


変わるのは働き方だけではありません。仕事とはどういうものか、という基本的な構造も変わります。

すでに変化は起きていますが、その流れは今後ますます加速するでしょう。配車サービス「Uber」を代表とするギグ・エコノミーを一方の端として、安定した正社員をもう一方の端とします。これからは、この両者の中間の働き方、いわばプロジェクト・エコノミーとでも呼べるものが増えていくと考えられます。

アダム・デイビッドソン氏はニューヨーク・タイムズ誌の記事のなかで、「多くの仕事が、長期的で終わりが決められていないものから、短期的でプロジェクトベースのものへと移行しつつある」と書いています。

「実質的にはほとんど変わらない製品を売る大企業たちが経済を支配し、競争といえば、より安くより効率的に物を作るというコスト競争ばかりだった『たまたまラッキーな100年間』が終わろうとしている」とデイビッドソン氏は話しています。

情報革命がすべてを変えました。今では企業も、コストを削減して生産フローを最適化することでトップに登りつめるのではなく、必要なときに必要な部品を調達する、モジュラー的な視点でビジネスに取り組むようになりました。


仕事と生活の境目が曖昧になっていく


これまではワーク・ライフ・バランスが大切だと言われてきましたが、未来の働き方は、未来の暮らし方とますます離れがたくなっていくでしょう。9時から5時のワークスタイルが過去のものとなれば、ワークとライフの「バランス」は、時間ではなく労力に関するものとなるはずです。

仕事はオフィスでするものとは限らず、バランスを考えるときには、いつオンで、いつオフなのかが問題となるでしょう。

また、仕事は必ずしもオフィスでやるものではなくなるので、いつがオンでいつがオフなのかを見分けるのも簡単ではなくなります。

仕事の時間と、仕事じゃない時間の境界があいまいになり、仕事と私生活でのキャラクターの使い分けも不明瞭なものとなるでしょう。これまでは、オフィスの中と外とで異なるキャラクターを演じ分けていましたが、未来においては、自分の人格が仕事の一部となります。

ゴールドマン・サックス社等の企業に新卒者の採用について助言を行っているコンサルティングファーム「Why Millennials Matter」の創設者であるジョーン・コール氏は、次のように説明しています。


ミレニアル世代は、職を得るために強いパーソナルブランドを確立しなければならないとプレッシャーをかけられている。それなのに採用されたらトーンダウンしろと言うのでは、矛盾したメッセージを送ることになる。


労働力人口で上の世代を上回る18歳~33歳のミレニアル世代にとって、パーソナルブランドの構築にいそしむことは、ごく日常的な行為なのです。

ライフスタイル・マーケターと呼ばれる人々の台頭を見てください。今やフリーランサー、ライター、スピーカーたちが、自分の仕事について語ることで、本職よりも多くの収入を得るようになりました。

メディアに「仕事を辞めて情熱に従おう」とか「自分に正直になろう」などのメッセージが繰り返し流されているのも1つの兆候です。

未来の働き方には、さらに幅広い可能性が拓けるでしょう。


つながりっぱなしが問題となる


現代の職場には、『Slack』や『HipChat』などのグループチャットが広く浸透しています。もちろん、理由はあります。グループチャットを使えば、メールで溢れかえる受信箱から解放され、やりとりも、より自然な会話で行えるようになります。顔を見たことがない相手とでも、理解と信頼の関係を築きやすくなるのです。

とはいえ、多くの人が指摘し始めているとおり、「いつもつながっている」という感覚が、仕事にマイナスの影響を及ぼすこともあります。何も手を打たなければ事態はますます悪くなるでしょう。

ライターでUXマスターのサミュエル・ヒューリック氏は、「Slack、君と別れようと思う」と題する記事を公開し、Slackを使っていると、絶え間なく会話を強いられ、1日が「うんざりするほど長い会議」になってしまうのだと訴えました。

Basecampの創設者ジェーソン・フリード氏も、グループチャットのマイナス面について詳しく解説しています。

この2つの記事が共に訴えているのは、グループチャットが、通知が来たらチェックせずにはいられないという心理的欲求を食い物にするということです。さらに、普通のソーシャルメディアと違って、この場合の通知は仕事に関するものです。つまり生活がかかっています。チェックしないわけにはいきませんよね?

グループチャットを毎日使っている人なら、この痛みを知っているでしょう。これは、成長の痛みに過ぎないのでしょうか? それとも、私たちは誤った道を進み始めてしまったのでしょうか?

未来の働き方がうまくいくかどうかは、この問題にどう対処できるかにかかっています。


未来は明るい(ただし賢くやれば)


最後は前向きな話で終わりましょう。働き方の未来には明るい側面もたくさんあります。

仕事が場所に依存しなくなり、企業も、社員が毎日オフィスにいることよりも、実際の成果のほうが大切であると理解しはじめれば、あなたも仕事をこなしながら世界へ飛び出し、視野を広げることができるようになるでしょう。

私のお気に入りのストーリーは、Bufferの共同創設者ジョエル・ギャスコイン氏が、6000万ドルのビジネスを運営しながら、3カ月かけて世界の11都市を旅して回った話です。ジョエルは、従来のように1〜2週間のバケーションをとるよりも、仕事をしながら世界を回るほうが、ずっと良いという結論に至ったようです。


1~2週間の旅行と、3~6カ月のスロートラベルを試してみた結果、どちらがいいかがはっきりした。今後、好きな方を選べるなら、必ず1つの場所に数カ月間留まる方を選ぶだろう。

1~2週間の滞在では生産性を保つのも大変だし、なによりも、本当の友人や人間関係をつくるには時間が足りな過ぎる。知り合いができても長続きする関係にはならず、コミュニティの感覚も芽生えない。


デジタルノマドなライフスタイルを実践するということは、もはやビーチでマルガリータをちびちび飲みながら、ノートパソコンをいじるということではありません。世界市民になるということです。そして、そこから得られた経験と学びを糧に、人生をクリエイティブかつ情熱的なものにするということなのです。

未来の働き方においては、場所ではなく、マインドの置き所が重要となります。

どこにいても、誰と働いても、生産的に仕事ができるやり方を身に付けることが、未来における最重要スキルとなるでしょう。


7 big thoughts on the future of work|Crew

Jory Mackay(訳:伊藤貴之)
Photo by PIXTA

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