• GIZMODO
  • DIGIDAY
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • machi-ya
  • roomie
  • GIZMODO
  • DIGIDAY
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • machi-ya
  • roomie

庄司真美

庄司真美

 - ,,,,,,  09:00 PM

確定申告酒場に行ってわかった!確定申告で得する裏技

確定申告酒場に行ってわかった!確定申告で得する裏技

1508.jpg


もとは戦後の闇市だった新宿ゴールデン街。さまざまな文化人にもファンが多く、ひと昔前までは映画や出版関係者などの業界人が多く集まる場所でしたが、現在は、年代をこえて幅広いジャンルのビジネスマンにも親しまれています。

そんな通りの一角で、現役税理士がバーのマスターを務める「確定申告酒場」という変わったイベントが開催されるとのことで、訪れてみました。
ということで、今回お話を伺ったのは、イベントを主催する税理士の高橋創さんです。



1561.jpg税理士:高橋創(たかはし はじめ)さん/税理士受験講座の所得税法講師、会計事務所勤務を経て、独立。無料相談サイト「税とお金の相談室」を運営するほか、新宿ゴールデン街「無銘喫茶」のオーナーでもある。


納税者、税理士、国の3者が得する試みが「確定申告居酒場」


── 確定申告酒場をスタートした目的は?

高橋:イメージは、税理士のアンテナショップなんです。税理士というとお堅いイメージがあるようですので、それを払拭するという意味で「酒場」という形をとりました。

確定申告時期が近づくと、最寄りの自治体では確定申告相談窓口が開かれると思います。もちろん開催されるのは、平日の日中が主体ですよね。でも実際の顧客は日中忙しいのが普通ですから、夜や週末に相談できる場を作りたかった。

それに、税金の仕組みって非常に複雑で敬遠する人も多いですし、いざ確定申告しようとするときも、どの税理士に頼んだらいいかわからない場合が多いようです。だから、気軽に相談できる場を作りたいと思ったのが一番の目的ですね。

1586.jpg


── 開催して5年目とのことですが、途中1年間休んでいたそうですね?

高橋:開催当初、めずらしい試みということで、新聞や雑誌などの多くのメディアで取り上げられたのですが、実は税理士業界の諸先輩方からお叱りを受けまして。イベントで水着の女の子にPRをさせたら取材すると某媒体がいうので、そんな半ば冗談みたいなことを実現させて実際に記事になったら、「品位がない」と(笑)。至極真っ当なご意見ですよね。少々やりすぎました。ちょうど震災後の年でもあり、1年ほど自粛していました。


── さまざまな媒体に取り上げられた結果、反響はいかがでしたか?

高橋:フリーランスの方や夜のお仕事の方はもちろん、会社員として働きながら、たとえば休日や夜に仕事をして収入を得ているという人が相談に来るケースが増えましたね。申告書の書き方を教えてほしいと用紙を持ち込む人もいます。もちろん、相談を受けるときは、僕はお酒を飲みません。

多くの場合、周囲に税理士の知り合いがいるとも限りませんし、一見で税理士に相談するとなるとやはり誰に頼めばいいかわからないのが現状でしょう。バーで対面ならば敷居が下がって納税者も相談しやすくなるし、埋もれていた税収が国政に生かされるし、税理士としても商売の幅が広がるので、実は3者ウインウインの試みなんですよ。


1535.jpg


── 確かにツテがなかったら、誰に頼んだらいいか困りますね。周囲のフリーランスも確定申告前になると憂鬱になったり、ぎりぎりまで対応に追われたりするパターンがありがちです。でもどんなに時間がなくても、税理士に依頼しないケースが多いのはなぜでしょうか。

高橋:クラウドの会計ソフトなど、ご自身で確定申告をするためのツールも増えているということもありますが、やはり会ったこともない税理士に自分の財布を預けることに抵抗がある人は多いでしょう。そもそも、税理士と、税金を支払う人の接点があまりないからそういうことが起きるのです。それは国にとっても、納税者にとっても、税理士にとっても不幸なことですよね。


サラリーマンでも確定申告が必要なケースとは?


── フリーランスに限らず、ネットで副業ができる時代にあって、サラリーマンでも確定申告が必要なケースも近年ますます増えていますよね?

高橋:昔からあるのは、家賃収入や株の売買で利益を得たケースですが、近年、会社員の財テクとして最初に取りざたされたのは、FXじゃないかと思います。そのほか、アフィリエイトやヤフオク、メルカリなどをはじめとする個人売買、さらに最近だとビットコインAirbnbをはじめとする民泊などで、個人がお金を稼ぎやすくなっていますし、実際にそうした相談も増えていますね。

これはあくまで主観ですが、ネットを中心とした新しいビジネスはどんどん進化しているのに対し、多くの税理士はそうした情報に追いついていないため、相談自体を敬遠されるケースも多いと思います。現状、税理士の半数以上を60代以上が占めており、平均年齢も60歳を超える業界のためだと思います。これは、税務署のOBの方が退官後に税理士をやるケースが多いからなんですが。


── たとえば、会社員が副業でいくら稼いだら申告が必要なんですか?

高橋:会社員が副業で20万円を超える利益を稼いだら確定申告が必要です。仮に20万円に達してなくても、所得によって支払う住民税が変わるので、厳密にいえばなんらかの申告は必要なんですよ。そのあたりを知らず、申告をしなかったために後から税務署に指摘される方の多さを見ても、みなさん税金に関して知らないことが多いんだなぁと実感しますね。


── たとえばどんなことですか?

高橋:ヤフオクで売買した利益について、そもそも税金を払う義務さえ知らないケースもありますね。また、ふるさと納税でモノをもらったら、厳密にいえばそれも自治体からの贈与にあたるので、課税対象になるんですよ。ある程度金額が大きい場合だけですが。

逆に税金が少なくなる例としては、身内に要介護の人がいれば一定の手続きを踏めば障害者控除が受けられるのですが、こうした情報も、なぜかあまり知られていないんですよね。


1573.jpg


さかのぼって確定申告をすると、還付金が利子付きで戻ってくる


── 還付申告の場合、最大5年前からさかのぼって申告できることもそのひとつですよね?

高橋:還付金が戻るケースの場合、3月15日が期限なわけではなく、5年間さかのぼって申告できます。さらに本来納税者に返すべきお金を国が預かっていたということで、利息までついて戻ってくるんですよ。なので、5年間ぎりぎりで申告すれば、還付金と一緒に利息である還付加算金が一番多く戻ってきます。しかも利率は銀行に預けるよりもはるかにお得です。


── そんな裏ワザがあるとは知りませんでした。

高橋:なので、毎年3月15日に間に合わせようとして必死になって申告書を準備する人も多いと思いますが、焦るべきなのは、税金を納付する人だけでいいんです。納付すべき人が期日内に申告をしないと罰金が加算されてしまいますが、還付申告の場合にはスケジュール的にムリをしてまで間に合わせる必要はありません。

むしろ、税務署も税理士も、ピークを避けて作業を分散できるのでその方がありがたいぐらいです。一刻も早く返してもらいたい場合や、期末までに経理を締めたいというなら話は別ですが。


1553.jpg


最新のネットビジネスに対応できる若手税理士を育てるべき


── 若手税理士として、今後の展望はありますか?

高橋:たとえばテレビで、税金のことを話題にするとき、コメンテーターとして経済評論家に意見を仰ぎますよね? 僕は、その役割を本来税金のプロである税理士に変えたいんです。詳しい方たちはたくさんいますので、チームを作るなどしてそのための働きかけはしたいと思っています。

法律関連のバラエティ番組の影響で、テレビで弁護士がコメンテーターとして活躍するケースが増えてきました。でも、弁護士もかつては税理士同様、ツテもなにもなければとっつきにくく、いざというとき誰に依頼したらいいかわからない存在だったと思うんです。税理士ももっと幅広く身近な存在になれればと考えています。

そのためには若手税理士ががんばらないといけないと思っています。実は新宿ゴールデン街だけでなく、秋田でも若手税理士が確定申告酒場を開いていますし、今後もっと多くの場所で開催できると嬉しいですね。なので、趣旨に賛同してくれる全国の若手税理士が現れて欲しいと思っています。

今、ネットビジネスのおかげで地方在住でもビジネスチャンスが増えて、稼げる若い人が増えているのに、一方で税理士は高齢化している。若手税理士にとってはチャンスだと思っています。最新のネットビジネスにも対応でき、若い人のサポートをしっかりできる若手税理士が増えるとお互いにとって良いですよね。

今後は確定申告時期に限らず、シーズンオフにも確定申告酒場を開催して、もっと税金を身近に感じていただけるような試みをしていきたいですね。


確定申告居酒屋


(撮影/菊岡俊子、文/庄司真美)

MORE FROM LIFEHACKER

powered by
    
    
    
  

Kotaku

Recommended

© mediagene Inc.