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印南敦史印南敦史  - ,,,,  06:30 AM

お笑い芸人から学ぶ、人前で上手に話すコツ

お笑い芸人から学ぶ、人前で上手に話すコツ

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誰からも必ず「よかった!」と言われる話し方39のコツ』(夏川立也著、日本実業出版社)の著者は、大学在学中に桂三枝(現在の六代目・桂文枝)師匠に弟子入りし、卒業後は吉本興業の芸人としてk活動したという人物。長寿番組として知られる「新婚さんいらっしゃい! 」で、10年間にわたり前説を務めたという実績も持っているそうです。

ユニークなのは、芸人として培った「場の空気づくり」に着目し、そのロジックを体系化した「パワー・コミュニケーション」プログラムを開発したという点。以後はコミュニケーションコンサルタントとして、講演・研修活動を10年間以上続けているのだといいます。

そしてそんな経験から、人前でうまく話すために求められるのは「話す内容」だけではなく、次の3つの要素が必要なのだと断言しています。

・コンテンツ(内容)
話す内容を精査し、より聞き手の感情に響く内容(言葉)を準備すること
・パフォーマンス(表現)
表現能力を高め、より効果的に聞き手に届けること
・フィールド(場/空気)
パフォーマンスを発揮しやすい、ホームの状態にすべく場の空気をつくること
(「プロローグ」より)

これら3つのどれか1つが欠けても、人前でうまく話すことはできないというのです。しかし、だとすれば逆の解釈もできるでしょう。「コンテンツ」を精査して「パフォーマンス」を高めるためのコツを知ったうえでトレーニングをし、「場」を味方につけて話せるようになれば、人前でうまく話せるようになるということ。

こうした基本的な考え方を軸に、本書では「場づくり」「ネタづくり」「パフォーマンス」、それぞれのコツが紹介されています。きょうはPART3「誰からも必ず『よかった』と言われるパフォーマンスのコツ」から、パフォーマンスについてのポイントを引き出してみましょう。



とにかく自分が笑う


人は、相手の感情に影響を受けやすいもの。たとえば友人と喫茶店で待ち合わせをしたとき、あとから来た友人が満面の笑顔で登場したとしたら、こちらも自然と笑顔になったりするわけです。しかし深刻そうな顔で「相談があるんだ......」などといわれたら、こちらまで深刻な表情になってしまうことに。つまり聞き手に笑ってもらおうと思ったら、まずは自分が笑うことが大切だということ。

事実、芸人さんの仕事は"笑わせること"ではなく、仕事の大部分は"笑うこと"なのだといいます。百戦錬磨のトップ芸人のなかには、カメラの前では楽しそうに笑っていても、楽屋では笑いに対して厳しい姿勢を貫いている人も少なくないのだとか。カメラの前だと笑うのは、「自分が笑うほうがお客さんが笑いやすい」ということを知っているからだというわけです。

とはいえ、「いま笑って」といわれてもそう簡単に笑えるものではないはず。そこで著者は、日ごろから笑顔をつくるトレーニングをすることを勧めています。口角に力を入れ、若干吊り上げるようなイメージ。割り箸を奥歯で横にくわえ、「いー!」と発声しながら、そーっと割り箸を横に抜き、表情をキープする。これが、理想的なスマイルだそうです。舌は、あごの裏についていることがポイント。(158ページより)


演じきる


人前で話すことがうまい人の特徴のひとつは、臨場感たっぷりに話すこと。なんということのない話でも、目の前で、まるでその場にいるかのように臨場感たっぷりに話されると、知らず知らずのうちに心を動かされてしまうということ。

難しいことのようにも思えますが、誰にでも簡単に、聞き手に臨場感を与えることのできる技があるのだといいます。それは、演じきること。誰かの言葉や過去の出来事を表現する際にも、ただ「聞いた話」として伝えるのではなく、実際にその人が目の前にいるかのように、その人になりきって演じきるというのです。それだけで、場の空気が変わるのだそうです。

これは、落語家を思い浮かべると分かりやすいといいます。落語家がご隠居さんや熊さん、八っつぁんになりきって、実際にその人が目の前にいるかのように"演じながらしゃべる"からこそ臨場感が増す。つまり演じきることで、その場にいない人にも状況が伝わりやすくなるという考え方です。

そこで、まずは会話の部分と地の部分を分けて再現することからはじめるといいそうです。「○○○といっていた」ではなく、実際に話した人のものまねをする感じで「こういったのです、『○○○』と」というように伝えるわけです。また臨場感のある話をする際には、目線を意識することも大切。目線がフラフラすると、聞いている人にも話が上すべりしている印象を与えてしまうからです。

AさんとBさんという2人の会話のやりとりを演じきる場合、Aさんになりきって左30度の位置にいるBさんに話したあと、Bさんになりきって右30度の位置にいるAさんに話すようにすることが基本です。ちょうど光の入射角と反射角を思い浮かべるとよいでしょう。(164ページより)

そして臨場感のある話し方のトレーニングとして、著者は落語を聞くことを勧めてもいます。そのときは特に、口調(声の出し方、語尾、間、強弱)と、どのように人物を演じ分けているかに注意すべき。自分がおもしろい(楽しい)と思える落語家の音源を手に入れ、通勤途中に音楽を聴くように聞いてみる。それだけで、自然とコツがわかってくるといいます。(162ページより)


あえて小声、早口を点在させる


レベルの高いテクニックだそうですが、聞き手を惹きつけるパフォーマンスのひとつに、「あえて聞き取りにくい箇所を点在させる」という手段もあるのだそうです。どちらかといえばいいイメージの少ない小声や早口を活用することで、聞き手の注意をひくことができるということ。つまり、聞き取りにくさや違和感が、聞き手の集中力を高めるというわけです。

ただし普通の人にとって、それはなかなか難しい手段であるはず。そこで著者は、「あえての沈黙」を紹介しています。沈黙によって、聞き手の集中力を高めさせるということ。

具体的には、話の途中、「そこで......」「ところが......」というような"次に言葉が続くはずの接続詞"をきっかけに、急に1〜2秒ほど黙る。そうすることで、聞き手の顔が一瞬上がれば成功だといいます。とはいえ、使いすぎると単に聞きにくいだけになってしまうので、多用は厳禁。(166ページより)


身体を使って話す


「人前で話すときには、フラフラせずにしっかり立って話すべき」だという意見もありますが、著者は考え方が違うようです。人前で上手く話そうと思うのであれば、思いっきり動いたほうがいいというのです。

たしかに名スピーチや名プレゼンテーションの多くは、体を使ってジェスチャーを交えながら話すケースが圧倒的に多いもの。それどころか、じっと直立したまま話しているようなパターンは、ほとんど見ないはずです。しかも身体を使わずにじっとしていると、筋肉がこわばり、気持ちも緊張してくるので逆効果。でも話し手がリラックスした動きを見せることができれば、聞き手をリラックスさせる効果が生まれるわけです。

さらに、ジェスチャーを交えて話すことによって、自分の感情が伝わりやすくなるのだそうです。なぜなら聞き手が意識するかしないかにかかわらず、話し手のすべての動きは、さまざまなサインとなって聞き手の目から脳に伝わっていくから。

単にフラフラと無駄な動きをすることこそNGですが、大事な話をするときには胸に手を当てたり、力強く見せたいときは両手を大きく広げたり、頼りがいがあることを伝えたいときは胸をドンと叩いたり、一生懸命さを伝えるために拳を握りしめたりするのがよいと著者はいいます。

なおジェスチャーは意識的に、胸より上の位置でするように。これにも理由があって、つまり胸より下で行うと、ネガティブな印象が強くなってしまうというのです。

そしてジェスチャーを交えて話す際に、その効果を高めるプロならではのコツは、「動くとき」と「話すとき」を分けること。プロの俳優の舞台を意識して見てみると、しゃべっているときは動いていないことが多く、動いているときはしゃべっていないことが多いというのです。もちろんこれは、セリフに聞き手を集中させるため。

大事なセリフを口にしているときに体の動きを通じて情報を発してしまうと、聞き手の集中力が阻害されるわけです。だからこそ、動くときと動かないときを明確に分け、メリハリをつけることが重要だということです。(170ページより)




著者のバックグラウンドであるお笑いをベースに話が展開されるため、お笑い好きの人には特に親しみやすいかもしれません。しかしそうでなくとも、話し方について悩んでいる人にとっては変化球的な一冊だといえそうです。


(印南敦史)

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