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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,,,  09:00 PM

「東京パラリンピックをもっと楽しく」新設サポートセンターのクリエイティブディレクター澤邊芳明さんインタビュー

「東京パラリンピックをもっと楽しく」新設サポートセンターのクリエイティブディレクター澤邊芳明さんインタビュー

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「i enjoy !」をテーマにした壁のない開放的な空間、明るい色づかいなど、日本財団パラリンピックサポートセンターの活気あふれる斬新なデザインが今話題になっています。

2015年11月に新設されたこのセンターの総合クリエイティブ・ディレクターは澤邊芳明(さわべ・よしあき)さん。広告制作を手がけるデジタル・クリエイティブ・エージェンシーの「株式会社ワン・トゥー・テン・ホールディングス(1-10)」代表取締役社長です。

同社は広告作品の世界的なコンテストでの受賞歴も多く、「世界初となる自分の感情を持ったパーソナルロボット」といわれる「Pepper」の開発にも携わるなど、広告制作のみならず最先端の分野でも実績を積んできました。

18歳のときにバイク事故に遭い、車いす使用者となりながらも、あえてこれまで福祉や障がい者にかかわる仕事とは一切関係を持たず、クリエイティビティのみで勝負してきた澤邊さん。今回はそんな澤邊さんに、サポートセンターのデザインやパラリンピックに仕事として携わることへの思いを語っていただきました。

ウェブメディア「Mugendai(無限大)」の記事より抜粋してご紹介します。


パラリンピックの課題は「ポジティブなイメージをどう打ち出すのか」


── 澤邊さんは「観客も"障がい者のスポーツ"を見に行くのではなくて、そこで繰り広げられる『スポーツそのものを観戦するのが楽しいから』スタジアムに足を運ぶようになったらいい」とお考えですが、そうした思いをどのようにパラリンピック・サポートセンターのデザインに込められのでしょうか?

澤邊:たとえば、開放感を出すため、オフィスの中央にはオープンカフェを配置し、左右は壁がないコミュニケーション・スペースにしました。

昨年2015年11月29日に開催された、健常者も障がいのある人も一緒に走る「パラ駅伝」のデザインでは、オフィス同様の色面デザインのバリエーション違いを展開し、色と色とが重なりあった部分をあえて濃くせず、薄い色にしています。それは「交流することで、明るさが生まれる」ことを表現したかったからです。

── 明るさはもちろん、オフィスデザインとしての「かっこよさ」「スタイリッシュさ」が目を引きます。

澤邊:ポジティブでテンションの高いイメージをどう打ち出していくのかは、パラリンピックやパラスポーツの課題だと思います。「チャリティ番組シンドローム」といいますか、どうしてもかわいそうとか、お涙ちょうだい的なムードになってしまうことが多く、これを何としても変えたいと思いました。

最近、アメリカで軍人たちの写真集が出たのですが、戦いで手足を失ったりしていても、筋骨隆々に鍛えられた肉体がすごく美しい。誰もそれを見て「かわいそう」とは思わない。

そのクリエイティブに触れたときに、心にざわめきを感じ、パラダイムシフトが起き、人々の心に大きな認識の変化が起こるわけです。もちろん、表層的な印象がすべてではないけれど、こうしたビジュアル表現は、世の中の認識に変革をもたらす上でとても大事だと思っています。

2020年の東京パラリンピックはこういったパラダイムシフトの発生土壌として意味があり、パラスポーツを通じ、障がい者のイメージが変わるのではないか。そこに、僕の持つ知見や、クリエイティブな経験が生かせるかもしれないと思っています。

本当はすごく面白いのに、これまでパラリンピックがあまり見られていないのは、見せるための仕掛けがあまり試されてこなかったから。僕はプロジェクション・マッピングやモーションキャプチャ、ホログラムなど最新のデジタル表現を使い、さまざまな方法でスポーツのエンターテインメント性をどんどんアピールしていきたい。そして、選手の活躍する姿を一目見ようとファンが会場に足を運び、選手も観客も全員が「i enjoy !」という雰囲気をつくっていきたいと思っています。


仕事に「色」を付けず、実力で勝負したい


── 2020年を迎えるころには、パラリンピックのイメージが大きく変わっているかもしれませんね。

澤邊:僕は18歳でバイク事故に遭い、手足が動かない状態になりましたが、身体の状態で、仕事に「色」が付いてしまうのは避けたい、身体的事情などとは一切関係ないところで仕事をしたいと思っていました。

そうすることで勝負していけるなら、それが本来のバリアフリーなのだと思ったのです。幸いにもネットの仕事は、人に会わなくてもすむし、純粋にデザイン性とか、企画やプログラムなどの能力で闘える。それに魅力を感じて、1997年にワン・トゥー・テンを創業しました。ですから、つい最近まで、取材がきても車いすに乗っていることは公表していませんでした。実力で勝負したかったのです。

一方で、事故に遭った直後の一番の危機感は「一生働けないのではないか」ということでした。仕事があるとしても、ボランティアだったり、アルバイトで仕事をもらう立場だったり。

もしずっと障がい者としてのスタンスで仕事を受けてきていたら、今回担当した日本財団パラリンピックサポートセンターのデザインのような発想は出てこないと思います。1つの世界に足を突っ込みすぎると、自分の感覚が閉じてしまうことがありますから。

澤邊さんの目指すパラリンピックは真剣勝負の場であり、それを多くの方々に素朴に楽しんでほしいということなのかもしれません。澤邊さんは以下のリンク先で「障がい者についてまわるイメージや枠組みを取り外せるようにして、もっとクールで楽しいパラリンピックにしたい」と語っていますが、東京2020パラリンピックが始まる前からその熱気を感じられるような熱い語り口です。また、澤邊さんの考え方から「今、障がいがありつつも働く」ということを考えることができるかもしれません。気になる方はぜひご覧ください。


「東京パラリンピック」をもっと楽しく――2020年の成功に向けたクリエイティブ戦略の一端を見た | Mugendai(無限大)

(ライフハッカー[日本版]編集部)

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