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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,,,,,,,  11:00 PM

次世代こけし「AvaKai」。あえてスクリーンレスな子供向けオモチャを開発した創業者の想い

次世代こけし「AvaKai」。あえてスクリーンレスな子供向けオモチャを開発した創業者の想い

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こんにちは、ベルリン在住生け花アーティストの小野です。

これまでEyeEm、サウンドクラウドと、アプリやウェブサービスといったいわゆるサービス系のスタートアップを取材してきましたが、今回は、スタートアップという言葉からあまり想起できない、子供向けオモチャ、AvaKai(アヴァカイ)を開発しているとても素敵なスタートアップVai Kai(ヴァイカイ)社に出会いましたのでご紹介したいと思います。


テクノロジーを内包した、まるで小さな人間のようなオモチャ


AvaKaiとは、一見すると「こけし」のような、とてもかわいらしい見た目をしている木製の人形なのですが、本体の中にBluetooth、小さなライト、スピーカーなどのテクノロジーを内包し、人形そのものがまるで小さな子供のように"Hallo"、"Yatta!"(米国のドラマ「HEROES」で有名になった言葉)などの簡単な言葉を発したり、しばらく放置しておけばいびきをかいたり、子供側の働きかけに応じたり、また、他のAva Kaiとコミュニケーションをとれるような仕組みになっています。

どのように反応し合うのか、一例を、まずは動画をご覧下さい。



Avakai Twins from Vai Kai on Vimeo.


AvaKaiを特徴づけているのは、2つ以上のAvaKaiがそれぞれのBluetooth同士で、更には親の持つスマートフォン経由で遠くのAvaKaiにもつながれるようになっているところです。例えば、ベルリンにいる自分の子供が1つのAvaKaiを持っており、ロンドンにいる友人の子供が別のAvakaiを持っている場合、Bluetoothから親のスマートフォン経由でキスを送ることができます。



Justyna explains Avakai - KIss from Vai Kai on Vimeo.

キスを送る方法を説明するJustyna Zubrycka(ユスティナ•ズブリツカ)氏。


そんなAvakaiをプロデュースしているVai Kai社は、サウンドクラウドの立ち上げ当初からエンジニアとして働いていたリトアニア人のMatas Petrikas(マタス・ペトリカス)と、木のオモチャメーカーでデザイナーとして働いていたポーランド人のJustyna Zubrycka(ユスティナ・ズブリツカ)の2人が2015年始めにドイツ・ベルリンで立ち上げました。今回は、そんなコファウンダーの2人にAvakaiに賭ける想いを聞きました。


子どもにとって、スクリーンがないオモチャの重要性


── 冒頭でも述べたように、Avakaiはあくまでも見た目は非常に簡素な木製の人形であり、音が流れたり言葉を話すだけで、スクリーンもありません。この時代に、どうしてシンプルすぎるといってもいいほどの木のオモチャを開発したのでしょうか?

Matas:私には9歳と2歳になる娘がいますが、子供ができてからすぐに、世の中の大半の子供たちが、スマートフォンやタブレット、ゲームなどの電子機器で遊び、飽きたらすぐ次のアプリやゲームを始めるというように、リアルに触れられる、温かみのあるモノで遊んでいないことに気づきました

また、自分自身がエンジニアということもあり、ずっとスクリーンに向かい合っているということがどれだけ疲れるかということも身を持って感じでいたので、何か実際に手に取れて、ずっとそばに置いておきたいと思えるようなオモチャで遊んでほしいとも思っていました。

Justyna:木のオモチャだけどその中にテクノロジーを入れて、何か新しいものを作りたいとずっと考えていました。でも同時に、子供たちにテクノロジーを押しつけすぎたりせず、オモチャメーカーのマーケティング戦略に巻き込まれないようなもので遊んでほしいとも思っていました。


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コファウンダーの2人。左: Matas Petrikas(マタス・ペトリカス)、右:Justyna Zubrycka(ユステナ・ズブリツカ)


多種多様な人種が入り交じるベルリンだから出会えたキーパーソンたち


お互い何年も前からこのアイデアについて考えていたところ、同じアイデアを持っている上に異なるバックグラウンドを持つ者同士偶然知り合い、2人とも以前に勤めていた会社を退職し、起業に踏み切ったそうです。

Justyna:偶然にもポーランドにとても腕の良い木工職人を見つけました。彼は3代ファミリービジネスとして木材の加工業をしているので、木を叩いてその音でどんな状態の木なのかがわかったり、その状態に基づいて加工したりすることができます。彼のおかげで木製の人形のクオリティも高く保つことができる。ベルリンとポーランドはとても近いため、必要であればすぐに会いに行けるということも利点です。また、そういった伝統工芸とテクノロジーを組み合わせてポーランドの古き良き技術が受け継がれて行くことにも貢献できるのであればとても有意義なことだと思っています。


Avakaiが作られる様子。職人が1つずつ丁寧に作り上げていく。


彼らが拠点としているシェアオフィスには、クリエイターやアーティストが多数いて、ベルリンで一番大きなレーザーカッターを持っている会社も入っています。薄い木を布のように使ってランプやアート作品を作っているアーティストもいて、Avakaiのプロトタイプを作りたいときは、その場ですぐにカットできるそうです。

また、シェアオフィスのメンバーは友人同士のような距離感の近い付き合いをしていて、お互いにインスピレーションを与え合い相乗効果を生み出しているそうです。この点は、ベルリンを拠点にして良かったことだと語っていました。

Justyna: 元々Avakaiのアイデアはハッキリとはしていなかったものの、同じコンセプトやアイデアを持っていたMatasと出会えたことや、腕の良い木工職人と会えたこと、ほかにもさまざまな幸運が重なりここまで来ました。


インスピレーションや発見は子供から


── AvaKaiの機能や反応は、どのように開発、選定しているのですか?

Matas:まずはプロトタイプをいくつも作り、自分の子供や友人の子供に実際に使ってみてもらいフィードバックをもらう、というところからはじめました。ベルリンにはさまざまな人種の子供たちが暮らしているので、ここで一斉に多人種に向けてテストができるというのも利点です。また、英国のシェフィールド大学で教えている、知育研究の権威に相談に乗ってもらったこともありますし、ドイツのニュルンベルクという街で開かれたトイフェアで展示を行い意見をもらいました。

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オフィスの壁に数多く並ぶプロトタイプのAvakaiたち。


Justyna:子供にAkaKaiを持たせると、大人がオモチャやゲームにするようなルール付けや定義付けが全く必要のないことがわかってそこから学んだ部分が非常に多いです。子供はやはり考え方が非常に自由ですね。

Matasが言ったように、プロトタイプをいくつも作り、100人以上の子供にテストをしましたが、子供たちはみんな、使い方を全く教えなくても、自ら触ってみたりなでてみたりして好きなように遊び始めます。例えば、本体の胸部分にあるライトも、現在は色が数種類変化するようになっていますが、どの色がどの感情というような定義付けもしていません。

大人であれば、赤は怒りや情熱など定義付けをしてしまいそうですが、子供はそんなこと全く関係なく、単純に色が変化することを楽しんだり、お気に入りの色に変わったりすると喜んだりします。AvaKaiの機能として、2体のAvaKkai同士が近づくと、AvaKaiの心臓の鼓動音が早まるので、その機能を使い宝探しやかくれんぼをして遊ぶことができるようになっているのですが、それらもみな、遊んでいる子供たちを観察していて思いついた機能です。




VaiKaiとはリトアニア語で「子供たち」という意味。AvaKaiとは子供たちが作り上げられる新しい世界のアヴァターのように、という意味を込めて命名したそうです。

ベルリンは今、ハードウェア系のスタートアップが数多く創業しています。多くの人や企業が最新のテクノロジーに注目する中、VaiKaiのように、あえてシンプルにプロダクトを作ることで、逆に子供の想像力やリアルなコミュニケーション力を高めるのは、スタートアップとして新しいアプローチなのかもしれません。

現在Vaikai社はAvaKaiの200台限定バージョンを世界出荷する準備を整えています。Avakaiの素晴らしさは触ってみるとさらに伝わると思いますのでぜひ機会があれば手にとってみてください。Vaikai社の活躍に期待しています。


Avakai|Vaikai

(小野里衣)

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