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yamasakiyamasaki  - ,,  10:00 PM

他人の投資手法をまねても、うまくいかない心理的理由〜マネーハック心理学

他人の投資手法をまねても、うまくいかない心理的理由〜マネーハック心理学

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「まねる」は学習の第一歩だがまねればいいというものではありません。

投資について勉強し自分の意思で売買する、ということはとても大切なことです。誰かの推奨銘柄をまねして売り買いするだけでは競馬の予想屋を信じるようなもので、投資というよりほとんどギャンブルです。

しかし、誰かの投資手法をそのまままねる、というのは上達の早道のようでいて、意外とうまくいきません。そこには心理的トラップがあります。

経済学に人間の非合理的な心理を組み込むことで新しい世界を切り開いた行動ファイナンスの成果を活かし、私たちの投資のヒントを考えてみるマネーハック心理学、今回は「投資のものまね」のうまくいかない理由を考えてみます。


人のまねは「安心」であるがそれがよくない


行動ファイナンスでは「同調行動」というものがあります。簡単にいえば、他人と同じことをすると安心するし、他人と同じ行動を私たちは取りがちである、ということです。

私たちは雑誌やネットでトレンドを追いかけますがこれは同調行動そのものです。周囲の流行に自分を合わせることが安心だという心理が働いているからです。

グルメ、ファッション、政治的信条、どんなものでも、周囲と異なる自分をあえて設定することはなかなか勇気がいることです。「多数派」に身を置くほうが楽ですし、「これがよし、とされるモデル」に乗っかるほうが楽です。

しかし投資はそうではありません。投資未経験者と経験豊富な人がとるべき投資方法は異なりますし、資産ゼロの人と、資産数千万円の人はまた取るべき投資方法も変わってくるはずです。年収400万円の人と年収1500万円の人で投資のやり方が違うのもまた当たり前です。

投資の素人は最初に、成功者の体験談をベースにした本を手に取りがちですが、実はこれこそ危険な同調行動というわけです(それが初心者向けと銘打たれていても)。


経験的なもの、目に見えるものに私たちは誘導される


行動ファイナンスではさらに、ヒューリスティックという議論があります。ヒューリスティックを日本語でいえば経験則になるでしょうか。

投資についてはたくさんの情報や選択肢があります。すべてを完全に掌握して判断することはできません。そこで私たちは、自分の経験、目に見える範囲で情報を取捨選択し、「それっぽい」ところ「まあまあ」なところで決断を下しています。

もしかすると人生の決断というのはそういうものかもしれませんが、安易にヒューリスティックを受け入れるだけでは投資の技術は向上しません。

たとえば、「知っている会社に投資する」というのは正しいアドバイスのようですが、「知らない会社のほうがはるかに多く、知らない会社にはもっといい会社も含まれている」という事実を無視しています(利用可能性ヒューリスティック)。

代表的なもの、よくあると思われるものに誤った判断を下してしまうこともあります。2年連続株価が下落したら3年目も下がるとか、経済評論家や上場企業の社長が正月にほぼ全員株価が上がると答えたら無批判に信じてしまうようなケースです(代表制ヒューリスティック)。

それっぽいものをまねる、ということにはリスクも潜んでいるわけです。


自分の選んだまねを正当化するリスクも


この話を広げていくと、自分の判断を正当化するリスクも私たちにはあります。確証バイアスなどと呼ばれるものです。

誰でも自分の下した判断を批判したり否定したくはありません。経済評論家の意見なども、どんなものも読んで参考にするわけではありません。私たちは自分が受け入れやすい情報を取捨選択して読んでいるのです。そして、自分の意に沿わない人の意見は読まなくなります。

アクセサリーなら好きなものだけ選んで身につければいいでしょう。しかし、それが単に好みの投資情報だけを身につけるような行動であればこれは適当な投資判断とはいえません。

行動ファイナンスでは自信過剰(オーバーコンフィデンス)の失敗についてもよく論じられますが、確証バイアスとミックスされれば、その結果は愚かなものとなること間違いありません。はっきりいえば、私たちは世界を自分に都合良く判断してしまうのです。


単にまねるとうまくいかないなら、どうする?


投資において「まね」がうまくいかない心理的理由はイヤほど出てきました。では私たちはどうすればいいのでしょうか。ヒントを最後にいくつか提示してみたいと思います。

ヒント1:参考にする相手が、実は投資ビジネスをしている場合はその情報は採用しない...あなたに投資のアドバイスをする人が、あなたが金融商品を購入することで利益(売買の手数料等)を得る立場であれば、そのアドバイスはまねるべきではありません。あなたが多く費用を払うと相手は儲かる、利益相反のリスクを排除することは困難だからです。

ヒント2:投資方法や資産配分をまねるなら、少額でスタートする...初心者ゆえに誰かの資産配分や投資手法を参考にするしか方法がないならば、初心者だからこそ投資金額を少なくします。数十万円が上限、できれば10万円以下で参考にしてスタートします。自分なりの投資スタイルが見えてきてから金額を増やしていけばいいのです。

ヒント3:「まね」ではなく「自分の判断」なのだと言い聞かせてなお採用できるか自問する...「まね」だと考えている限り、あなたは投資の失敗を他人のせいとしてしまいます。自分の決断のうえの投資行動だと仮定して、その成否を受け入れられるか自問自答してください。うまくいかなかったとき、自己責任だと受け入れられるならそれは「猿まね」ではない投資です。

ヒント4:自分の選択や決断を過信しない(むしろ常に疑うくらいがよい)...これは必ず守るべきヒントです。誰の意見だろうと、自分の判断だろうと、全面的に信じてはいけません。何かの信者になることは思考停止と同義ですし、信心が運用成績を高めることはありません。そしてそれは、自分自身に対しても同様です。

「まね」は確かに学習のひとつのステップです。しかし、下手な「まね」があなたの投資の学びを遅らせ、運用成績も悪いものとなるような失敗は回避しなければなりません。上手にまねて、できるだけ早く自分の投資スタイルを身につけてみてください。


(山崎俊輔)
Photo by Shutterstock.

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