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大嶋拓人  - ,,,,,,  07:00 PM

革新的な海外送金サービスTransferWiseのCEOが語る「未来の銀行に必要な3つのビジョン」#Slush Asia 2016

革新的な海外送金サービスTransferWiseのCEOが語る「未来の銀行に必要な3つのビジョン」#Slush Asia 2016

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2016年5月13日、幕張メッセでSLUSH ASIA 2016が開催されました。SLUSHは2008年からフィンランドで開催されているスタートアップの祭典で、昨年2015年4月にお台場で開催されたアジア初開催のSLUSH ASIAには3000人以上が集まりました。今回は、ライフハッカーが注目する企業「TransferWise(トランスファーワイズ)」のCEO、Taavet Hinrikus氏によるキーノートスピーチをお送りします。


Skypeの立ち上げメンバーの1人として働いていたころ、私は母国エストニアからイギリスのロンドンに移住して働く機会がありました。ロンドンで働いていた、といっても給料はエストニアの通貨でエストニアの銀行口座に支払われていていたので、毎月銀行の窓口に行ってロンドンの銀行口座にお金を送金する必要がありました。銀行は喜んで海外送金を引き受けてくれました。ただ、問題は、送金するごとに毎回25ユーロ(約3000円)という高額な送金手数料を支払わなければいけなかったことです。


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TransferWiseのCEO、Taavet Hinrikus氏。音声通話サービス、Skype創業時メンバーの1人として知られる。


問題はそれだけではありませんでした。入金手続きを済ませても、実際にロンドンの口座に入金されるまでに4〜5日と、長い時間がかかっていました。さらに、入金されるはずのお金の一部が送金されていないことさえありました。なぜこんなことが起こるのか、私にはさっぱり理解できませんでした。

当時ロンドンに住んでいた私の友人も似たような問題に悩まされていました。彼の場合は、ロンドンに住んでロンドンで給料を受け取っていましたが、毎月エストニアにお金を送る必要があったのです。

悩んでいた私たちは、1つのシンプルな解決策を思いつきました。私は私のエストニアの銀行口座から友人のエストニアの銀行口座へお金を送金し、友人は彼のロンドンの銀行口座から私のロンドンの銀行口座へお金を送金する、というアイデアです

「そんなのうまくいくのか?」って思うかもしれないですが、うまくいったんです! このやり取りでは海外送金は発生しておらず、国内でお金が動いただけなので、高額な海外送金の手数料が発生しません。国内送金なので銀行の対応も早いし、一番いい為替レートでそれぞれが欲しい通貨を手に入れることができたのです。

私とロンドンの友人がこの方法で海外送金を始めると、ロンドンに住んでいる同じ境遇の友人たちが集まってきました。エストニアからロンドンに送金したい人や、ロンドンからエストニアに送金したい人たちです。私たちはSkypeでチャットグループを作って、集まってきた人たちに入ってもらいました。この「海外送金クラブ」とでも呼べるグループでは、メンバーが海外送金したいときに「来週ロンドンからエストニアに1000ユーロ送りたいんだけど」とチャット内で発言すれば、反対の国に送金をしたい人が見つかったのです。これが、現在のTransferWiseの原型になりました。


なぜ銀行はこんなに高い手数料を取るのか?


シンプルな解決策から始まった私たちの取り組みは大成功でした。そこで私はふと思いました。「なぜこんな簡単なことが実行されずに、銀行は今でも高い手数料を取り続けているのだろうか?」と。私はこの原因は、銀行という企業文化にあると考えています。銀行にとって重要なのは、どうやってお金を増やすかであって、どうやって顧客に質の高いサービスをするか、ではありません。利益偏重の姿勢がイノベーションが起きにくい体質を生んでいるのだと思います。

TransferWiseには「未来の銀行サービスはこうあるべき」と言える明確なビジョンがあります。1つ目は、送金にかかる手数料を限りなく安くすることです。海外送金にかかる手数料を、銀行の10分の1にしたいと考えています。2つ目は、送金のスピードを早くすること。同日中の送金はもちろん、ほぼリアルタイムでの送金完了を目指しています。3つ目は、透明性を高めることです。いくら振り込んだら、どのレートで、いくらの手数料がかかり、どれだけの金額が実際に振り込まれるのかを、わかりやすいインターフェースで表示します。当たり前のようなことですが、海外送金ではおろそかにされてきたことなのです。


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TransferWiseは100万人のユーザーを有し、国際送金の取扱総額は7.5億ドル(約800億円)に達し、毎日100万ドル(約1億円)の手数料が節約されている。




キーノートスピーチの後、ステージの裏でHinrikus氏に直接お話を伺うことができました。TransferWiseのサービスについて、いくつか質問を投げかけたので合わせてご覧ください。


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── 日本からエストニアに送金したいと思った場合、TransferWiseはエストニアから日本に送金したい人を見つけて、マッチングさせることで、双方の海外送金を実現するということですが、マッチングが見つからないこともあるのでしょうか?

Hinrikus氏:2011年にTransferWiseをローンチした当初は、マッチング方式でサービスを開始しました。でも、すぐにマッチングだけに頼っていてはTransferWiseの成長に限界があると気付きました。そこで、TransferWiseでは、まず最初にマッチングする人を探し、見つかればそこで取引が完了し、見つからなければ社外から通貨を調達しています。なので、マッチングが見つからないといって、送金ができないということはありません。


── 日本円の取り扱い開始が遅れたのは何か理由があるのですか?

Hinrikus氏:グローバルにサービスを普及させていくうえで、全世界で同時リリースするのではなく、1カ国ずつサポート体制を整えていくことにしました。と言っても、ペースは早いです。昨年の始めまでTransferWiseはヨーロッパの企業でしたが、昨年は米国、オーストラリアで、数週間前にはカナダでもサービスをローンチしました。今年中には香港、シンガポール、日本、ニュージランドでもローンチする予定です。


── TransferWiseをローンチするにあたって、一番ハードルが高かったことは何ですか?

Hinrikus氏:一般的に、スタートアップを立ち上げて成長させるためには乗り越えないといけない壁はたくさんあります。TransferWiseの場合、金融分野での起業だったので、国ごとに違うさまざまな規制やルールを熟知しておかないといけない、という意味で他の分野での起業より時間と手間がかかっていると思います。


── ライフハッカーでは先日、TransferWiseを実際に使ってみたレポート記事を掲載したのですが、カスタマーサポートからの返答がとても早かったりと、サポート体制に力を入れていることを見受けます。

Hinrikus氏:銀行のカスタマーサポートにがっかりした経験をした人は少なくないでしょう。何かを問い合わせても返答に時間がかかったり、面倒なやりとりが多かったりします。TransferWiseでは、これまでなかったような充実したカスタマーサポートを提供したいと考えています。TransferWiseに務める約600人の従業員のうち、20〜30%の人員はカスタマーサポートにあてています。人数としてはまだ少ないかもしれませんが、サポートの質は企業として重視しているポイントです。


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── 最後に日本のユーザーに向けてメッセージをお願いします。

TransferWiseでは先月4月に日本円の取り扱いを開始しました。ただ、サイトはまだ英語なので、近いうちに日本語版サイトも立ち上げて正式に日本でサービスをローンチする予定です。

日本でもFinTech(フィンテック)が盛り上がっていて、TransferWiseにとっても良いタイミングだと考えています。機会があればぜひTransferWiseを使ってみてください。




昨今注目を集めるFinTechの代表的な企業と言えるTransferWise。今後の動向にも注目していきましょう。


TransferWiseSLUSH ASIA

(文・写真・聞き手/大嶋拓人)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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