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itouitou  - ,,,,,  12:00 PM

私たちがいつも不安を感じてしまう理由とその対処法

私たちがいつも不安を感じてしまう理由とその対処法

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キリンになったと想像してみてください。あなたはアフリカの雄大な草原で暮らしています。2メートルの首を持っています。ときどき、サファリツアーの団体がやってきて、写真をパシャパシャと撮っていきます。

キリンであるあなたと、あなたの写真を撮る人間の違いは、首の長さとカメラを持っているかだけではありません。一番の大きな違いは、動物であるキリンは何らかの決断を下せばその結果がすぐに現れるのに対して、人間はそうではないという点です。

  • お腹が空いたので、歩いて行って樹の葉を食べた。
  • 草原に嵐がやってきたので、藪の中に隠れた。
  • ライオンが群れに迫ってくるのが見えたので、走って逃げた。

いつだって、キリンが何か行動すれば(何を食べるか、外敵を避けるためにどこで眠るか)、その結果はすぐに現れます。キリンであるあなたは、研究者たちが即時収穫環境(Immediate Return Environment)と呼ぶ世界に生きているのです。そこは、行動の結果が、即時の利益となって現れる世界です。当然、あなたの生活は、今という瞬間に強くフォーカスしたものとなります。


遅延収穫環境


今度は元に戻って、休暇でサバンナを訪れている人間になってみましょう。キリンとは違い、人間は遅延収穫環境と呼ばれる世界を生きています。

あなたが今日行う選択は、すぐには結果が現れないものばかりです。今日がんばって働けば、何週間か後に良い給与となって返ってきます。今お金を節約すれば、定年後の蓄えが充実します。現代社会は多くの面で、未来のある時点まで報酬を遅らせることで出来上がっているのです。

私たちが抱える問題についても同じことが言えます。キリンはもっぱら、ライオンや嵐などすぐ目の前にある問題を心配しますが、人間が心配する問題の多くは、未来についての問題です。

たとえば、サバンナを駆るジープに揺られながら、あなたはこんなことを考えます。「サファリツアーは本当に楽しいな。自然保護官になって毎日キリンを見れたらきっと最高だろう。そうだ、仕事といえば、キャリアチェンジを考えるときが来てる気がする。今の仕事が天職だって言えるだろうか? 仕事を変えるべきなんだろうか?」

残念なことに、遅延収穫環境は、人間に慢性的なストレスや不安をもたらすようです。なぜか? 人間の脳は遅延収穫環境の問題を解決するようには設計されていないからです。


人間の脳の進化


人間の脳は、人間がまだ即時収穫環境を生きている間に現在の形に発達しました。

現生人類(いわゆるホモサピエンス)の最古の遺跡は、およそ20万年前のものです。現代人と同じタイプの脳を持つ人類が初めて登場したのがこの時代です。とくに、大脳新皮質(脳の一番新しい部位で、言語などの高次な機能を司る)が現在と同じ大きさになったのが、この20万年前ごろなのです。

脳が経てきたこの長い時間と比べると、現代社会というものが著しく新しい現象であることがわかります。人間の社会が遅延収穫環境に移行したのは、せいぜいここ500年くらいの間です。変化のペースは先史時代に比べると劇的なまでに速くなっています。直近の100年間で、自動車、航空機、テレビ、パソコン、インターネット、ビヨンセまでもが登場しました。現在、あなたの生活を成り立たせているものは、ごく短期間に作りだされたものばかりなのです。

たった100年間です。進化という視点で見れば、100年など無いに等しい時間です。人間の脳は何十万年もかけて、1つのタイプの環境(即時収穫)に合わせて進化してきました。そして、瞬きをするくらいの間に、環境が(遅延収穫へと)すっかり変わってしまったのです。ところが、あなたの脳は依然として即時収穫環境に合わせて設計されたままなのです。


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不安の進化論


古い脳と新しい環境のミスマッチが、現代の慢性的なストレスや不安の大きな要因なのです。

何千年か前、人間がまだ即時収穫環境に生きていたころは、ストレスや不安のおかげで、迫り来る問題に対して適切な行動をとることができました。

たとえば:

  • ライオンが迫ってくる > ストレスを感じる > 走って逃げる > ストレスが解消する
  • 遠方に嵐の兆候が現れる > 非難しなければと心配になる > 避難場所を探す > 不安が解消する
  • 今日は水を一滴も飲んでいない > ストレスと喉の乾きを感じる> 水を探す > ストレスが解消する

人間の脳もこのように不安や心配、ストレスを使うように発達してきたのです。不安の感情は、即時収穫環境において身を守る役割を果たしていました。不安は短期的で危急の問題を解決するために作られたものなのです。かつては慢性的なストレスなど存在しませんでした。即時収穫環境に慢性的な問題などめったにないからです。

野生動物に慢性的なストレスはまずありません。デューク大学教授のMark Leary氏はこう言っています。「鹿は大きな音を聞くと、びっくりして駆け出すが、脅威が去るとすぐに落ち着いて、また草を食べ始める。一方、人間はこのように生きているようには見えない」。即時収穫環境に生きていれば、危急のストレス要因について心配するだけで済みます。脅威が去れば、不安はすぐに静まります。

現在私たちが抱える問題はこうしたものとは違います。来月の支払いができるだろうか? この先昇進できるだろうか、それともずっと今の仕事をやらされるのだろうか? 2人の関係は元に戻るだろうか? 遅延収穫環境における問題は、今すぐには解決できないものがほとんどなのです。


ではどうすればいいか


遅延収穫環境における不安の根源は、不確実性が絶え間なく続くことです。勉強をいくらがんばっても就職できる保証はありません。投資したお金が将来報われる保証もありません。デートの相手が運命の人である保証もないのです。遅延収穫環境に生きるとは、不確実性に囲まれて生きることなのです。

ではどうすればいい? どうすればストレスと不安だらけの遅延収穫環境を生き抜ける?

まず最初にできるのは、計測することです。定年後にお金がいくら残るかを正確に知ることはできませんが、毎月の貯金額を計算することで、不確実性をいくらか減らすことはできます。卒業後に就職できる保証はありませんが、何社の企業にインターンシップの問い合せをしたかは数えられます。いつ運命の人に出会えるかはわかりませんが、今月、何人の人に新しく自己紹介をしたかも数えられることです。

計測するという行為は、数量が不明なものを、わかるようにすることです。対象の数や量を測れば、すぐに不確実性は低減します。測るだけで問題が消え去るわけではありませんが、少なくとも状況はより明確になり、不安と不確実性のブラックボックスから抜けだして、実際に何が起きているかを冷静に見定められるようになります。

また、即時収穫環境と遅延収穫環境の最大の違いは、即時のフィードバックがあるかないかです。野生動物は、ストレスの要因となる事象から、絶え間なくフィードバックを受け取っています。そのフィードバックをもとに、動物はストレスを感じるべきかを瞬時に判断します。一方、人間は、計測しなければすぐにはフィードバックを得られません。

何かよい計測手法を知りたいという人には、繰り返しの作業や、日課を計測するのに使えるペーパークリップ戦略や、長期的な習慣に使えるサインフェルド戦略をお勧めします。


心配を変換する


計測の次にやるべきなのは、長期的な問題への心配を、毎日の習慣への心配へと変換することです。

  • いつまで生きられるのかと心配するかわりに、今日どれだけ歩いたかを気にかける。
  • 子どもが大学の奨学金を獲得できるかを心配するかわりに、子どもが今日何時間勉強したかを気にかける。
  • 結婚式までに痩せられるかを心配するかわりに、今夜、ヘルシーな夕食をつくることを気にかける。

この戦略のポイントは、いますぐ報酬が得られ(即時収穫)、なおかつ未来の問題を解決する(遅延収穫)ような日課をつくることです。

たとえば、私自身が実践している3つの習慣を紹介します:


  • 執筆。記事を1つ公開するたびに、充実感と喜びを感じます。さらに、継続して記事を書いていけば、ビジネスも成長し、本も出版できて、生きていくのに十分なお金が得られることが予想できます。毎日の執筆に集中することが、日々の幸福感(即時収穫)とともに、将来の収入(遅延収穫)をもたらしてくれるのです。
  • 運動(ウエイトリフティング)。エクササイズと恋に落ちてから、人生の健康と幸福が大きく向上しました。ジムに行くという行為は、毎日の生活に喜びをもたらす(即時収穫)とともに、将来にわたる健康(遅延収穫)を約束してくれます。
  • 読書。昨年、推薦図書リストを紹介しましたが、新しい日課として本を1日20ページ読むことを始めました。本を読むたびに毎日達成感を得られる(即時収穫)だけでなく、読書という行為が私をより興味深い人間にしてくれる(遅延収穫)ことが期待できます。

私たちの脳は遅延収穫環境に合わせて進化したわけではありません。しかし、現在私たちが住んでいるのは遅延収穫環境なのです。この記事を参考に、あなたが自分にとって重要な事象を計測し、長期的な問題を、将来的にも利益がある毎日の日課へと変換し、現代社会につきものの不確実性と慢性的なストレスを和らげてくれたらいいなと思います。


The Evolution of Anxiety: Why We Worry and What to Do About It | James Clear

James Clear(原文/訳:伊藤貴之)

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