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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,  01:00 PM

【LHセレクト】災害時に覚えておきたい、ネイティブ・アメリカンに学ぶサバイバル術

【LHセレクト】災害時に覚えておきたい、ネイティブ・アメリカンに学ぶサバイバル術

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4月14日の夜に、熊本県で大規模な地震が発生しました。3月11日に掲載した、過去記事を再掲してお届けします。


東日本大震災から今日で5年が経ちました。同様の大規模災害は発生しない5年でしたが、日本に住んでいる限り、油断は禁物です。

ただ、来たるべき災害に対して、一体どんなことに注意を払い、準備しておけばいいのでしょうか?

今回は、そんな疑問に答えるため、ネイティブ・アメリカンの知恵やサバイバル術に詳しい、NPO法人アースマンシップ 代表の岡田淳(おかだ・じゅん)氏にお話を伺いました。


160311okada_prof1.jpg岡田 淳(おかだ じゅん)
カリフォルニア州立大学、ユタ州立大学にて環境学を学ぶ。アメリカ先住民の知恵とサバイバル技術を伝えるトム・ブラウンのトラッカースクールで、アパッチの古老「スト-キングウルフ」の教えを学ぶ。また、6年以上にわたる滞米生活で、ロッキ-の山々の縦走、コロラド川下り、グランドキャニオン上流地帯踏破など、数多くの大自然や多民族との生活を経験する。

帰国後、公私機関の環境教育や環境レンジャ-の養成にあたると共に、自然環境の専門学校(レンジャースクール)設立に参加。2005年に開催されたトラッカースクールジャパン(スタンダードコース)インストラクターを務める。NPO法人アースマンシップ 代表。


災害時における「サバイバルの優先順位」


「災害に備える」と聞くと、真っ先に思い浮かぶのは食料の備蓄です。缶詰、乾パン、救急キットなどがありそうですが、岡田氏によると、食料のことはむしろ「後回しでも良いこと」なのだそうです。


岡田氏:今日、大規模な災害が起こったとします。地震で家が崩壊するとか、津波で流されてしまうとか、さまざまな状況があると思いますが、そこを生き残ったとします。まず考えなければいけないのは「どうやって体温を保つか」ということです。私たちは、食べるものがなくても、極端な話、2週間、場合によってはそれ以上生きられることもあります。水がなくても2日程度は生きられるでしょう。でも、体温が保てなければ、翌朝までに死んでしまう可能性すら出てきます。よって、サバイバルでの優先順位は、以下の通りになります。

1. 体温の確保=シェルターの確保(保温できる服と場所)
2. 水の確保
3. 火の確保
4. 食料の確保

火と食料については、「あるには越したことはないけど、なくても大丈夫」という気持ちでいてください。それだけで、サバイバルに対する心意気に大きな余裕ができます。余裕ができれば、非常時でも頭は冷静でいられます。


道具を使った災害に役立つ知恵


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「サバイバルの優先順位」がわかったところで、次は準備しておくといい衣類・道具について教えてもらいました。


岡田氏:「サバイバルの優先順位」で示した通り、非常時には体温を保つことが一番大切です。そのためには、防水素材の服を1着は持っておき、できるだけ身体を濡らさないようにしましょう。津波や雨などでずぶ濡れになってしまったときはすぐに身体を拭いて、乾いた服に着替えること。着替えや乾いたタオル等がない場合は、濡れた服を絞ってもう一度着て、その上から防水素材の服を着てください。また、頭は体温を失いやすいので、フードを被るか帽子を被るのが良いです。

衣類に関して言えば、コットン素材の服には大きな欠点があります。コットンは夏は涼しく擦れにも強く、火にも強いのですが、濡れたときに肌に接していると最も身体を冷やす素材です。そんな性質から、コットンはデスクロス(死の布)と呼ばれることがあるほどです。濡れる可能性があるときの服には適さないので、防水性のある素材の服や、他の化学繊維やウール素材で代用しましょう。


衣服は、体温を保つのに直結するアイテムなので重要性が高いと言えるでしょう。次に、災害時に使える「道具」についても教えてもらいました。


岡田氏:どんな道具が必要かは、それぞれの生活に合わせて、前述の「サバイバルの優先順位」を踏まえて考えてみてください。私の場合は、防水用のカッパ、救急箱、手袋、ナイフ、ロープ、ライトなどをバックパックの中に入れています。いつも持ち運んでいる必要はなく、必要なときに取り出せる状態にしておくことが大切です。家での備蓄としては、水・食料だけでなく、人数分の寝袋やビニールシートもあれば保温と休息が得られ安心です。

また、もしも津波や洪水の心配をしている地域であれば、ライフベスト(またはライフジャケット)を常備しているとより安心です。水泳が得意な人でも緊急時のセルフレスキュー、または他者のレスキューはとても難しいからです。手軽なタイプのものであっても、ライフベストの浮力と保温の効果は絶大です

道具は、例えば、3~5mくらいのロープを持っているだけで、自分の体を樹木に縛り付けて流されないようにしたり、家族同士を縛り付けて離れ離れにならないようにしたり、重たい荷物を運びやすくしたりできます。結び方は、ロープ結びの王様と呼ばれる、「もやい結び」という結び方がオススメです。英語では"bowline knot"と呼ばれ、船を埠頭に縛り付けるときに使われる結び方と同じです。特徴としては、強く引いても、体重をかけても解けないこと。解きたいときには簡単に解く方法があることです。


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岡田氏が持ち歩いているロープ。これだけで数百キロの重さを支えられる。


「もやい結び」の結び方

もやい結び(自分を縛るとき)


もやい結び(相手やモノを縛るとき)


サバイバル状況下での焚き火

次に、サバイバル状況下での焚き火について、初心者がよくやりがちな間違いについて教えていただきました。

岡田氏:火は、暖をとって体温を保ったり、料理をしたり、汚れた水を煮沸させて飲めるようにしたりするときに役立つツールです。コツは、いきなり大きな薪を燃やそうとせず、乾いた小さな薪に火をつけ、徐々に大きな薪をくべること。

乾いた葉や枝・紙・着火剤などがなくても、ガムテープなどは便利な着火剤になります。また、初心者がやりがちな間違いは、燃料をどんどん入れてしまいすぐに使い切ってしまうことです。これでは焚き火で生まれた熱が空気中に放熱してしまい、夜を越せないでしょう。解決策は、反射板になるもの工夫して火を覆うことです。反射板は、木の板じゃなくても、石でも、シートでも、服でも大丈夫です。燃えない程度に距離を取れば何にでも反射板になります。この方法で焚き火をすれば、3分の1の火でも十分暖かいのです。焚き火の燃料も、3分の1しか使わなくて済むので、助かる可能性を上げることができます。




「サバイバル術」と聞くと、サバイバルナイフの使い方とか、どうやって敵から身を守るか、といった戦闘術のようなものを連想する人も多いと思います。しかし、岡田氏は「戦闘に関する知識は、ネイティブ・アメリカンたちが語り継いだ知識の10分の1くらいに過ぎない」と言います。サバイバル術の根底にある思想は、いかに限られたエネルギーを無駄遣いしないで生きていくか、という「みんなで長く生き残る知恵」なのです。

アースマンシップでは年間を通じてサバイバルに関する講座を開催しています。サバイバルの基本を紹介する「Sacred Order(聖なる順序)」、「シェルターキャンプ」、火の技術を伝える「早春たき火塾」、その他野生の勘を磨く各種の自然講座など。2016年度のプログラムスケジュールはこちらのリンクから確認できます。


特定非営利活動法人アースマンシップ

(文・聞き手/大嶋拓人)
Top Photo by Shutterstock.

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