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鈴木統子  - ,,  09:00 PM

散らかったキッチン+ストレス=間食の原因?ダイエットのコツは環境と心のコントロールにあり!

散らかったキッチン+ストレス=間食の原因?ダイエットのコツは環境と心のコントロールにあり!

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食生活の改善に必要なのは、やる気や意志だけではありません。実は、人間の食欲は、周りの環境や状態によっても左右されるものなのです。周辺環境の乱れ──たとえば、キッチンに汚いまま山積みになっているお皿──が、知らず知らずのうちにあなたに影響を与え、食生活の乱れを引き起こしているかもしれないのです。

豪ニューサウスウェールズ大学のLenny Vartanian氏、米コーネル大学のKristin Kernan氏、Brian Wansink氏らが行った最新の調査によれば、あなたの心の状態が周辺の環境と相互に作用して、食習慣──特にヘルシーとは言えない間食の習慣──に影響しているそうです。


散らかったキッチンでストレスを感じると残り物を食べちゃう?


Vartanian氏らの研究は、食事からエクササイズまでの健康にまつわる行動にストレスが影響しているという過去の研究結果をベースにしています。

これまでにも、ストレスとセルフコントロールの関係は研究されてきました。たとえばBritish Journal of Social Psychology誌に掲載された2011年の研究によると、恋人にフラれたり仕事をクビになったりしたときに、友人や家族について思いをめぐらせると、行動がトゲトゲしくなってしまうのを緩和できるということがわかっています。また、自分にとって大切なことを書き出すなどの自己肯定作業も、危機的・ストレスフルな状況によるネガティブな影響を軽減できるといいます。

そして今回Vartanian氏らは、心の持ちようが健康的な食生活を送る助けにも障害にもなりうるということを独自の方法で明らかにしたのです。

Vartanian氏らが行った実験は次のようなものです。試食会という名目で100人の女子学生を集め、クッキーやクラッカー、ニンジンを食べたあと、味を評価付してもらいました。しかし、実験の本番はそのあとに始まります。参加者たちは「余ったクッキーなどを自由に食べるように」と勧められるのです。

実験の会場には、2つのキッチンが用意されていました。1つは紙や、なべ、フライパンが散乱し、騒音でしばしば実験を中断しなければならないようなキッチン。もう1つは清潔で整然とした、物静かなキッチンです。参加者はいずれかのキッチンに案内されていました。

その上で実験の最後に、参加者たちには5分程度のライティング・タスクが課されます。トピックは以下の3つで、参加者はそのうちのどれか1つについて書くように指示されたのです。

  • 自分が日常生活の中でストレスを感じたときのこと
  • 精神状態が落ち着いているときのこと
  • 最後に受けた授業についての感想

どのトピックについて書くかはランダムに決められ、参加者は自分が書くもの以外のトピックについては知らされていませんでした。

さて、どちらのキッチンで実験を受け、どのトピックについて書いた参加者が一番多くクッキーを食べたと思いますか? おわかりの方も多いでしょう。散らかったキッチンにいて、なおかつストレスを感じたときのことを書くように指示された参加者です。

一方、上記の条件(散らかったキッチンでストレスを感じたときのことを書いた)以外の参加者を比べてみても、結果に目立った変化は見られませんでした。たとえば、「片付いたキッチンで、ストレスを感じたときについて記入した女性」が、「精神状態が落ち着いていたときのことを書いた女性」より多くのクッキーを口にするといった傾向は認められませんでした。


環境と意志の関係


この実験結果は、ユニークで興味深い相互作用を示しています。つまり、「ストレスフルな精神状態と、散らかった環境の組み合わせ」のみが、「たくさんのクッキーを食べる」という結果をもたらしたのです。この発見を裏付けるためにはさらなる研究が必要ですが、少なくとも前述の実験結果からは、「落ち着いた精神状態は、散らかった環境から受ける悪影響を和らげる」のに対し、「整理整頓されている環境は、ストレスによる悪影響を緩和する」ことがわかったのです。

一方、クラッカーやニンジンを食べる量には、キッチンの状態や参加者の心の状態からの、目立った影響がなかったという点も注目に値します。これはおそらく「私たちの不健康な欲求だけが、心の状態と環境との組み合わせに影響を受けやすい」のだということを表しています。

心の状態と環境の組み合わせが影響を及ぼすのは、食習慣のみに限ったことではなく、ほかのさまざまな健康習慣にも関係があると言えるかもしれません。たとえば、仕事から疲れきって帰宅したとき。ランニングすべきだけれど、あまりやる気が起きないとしても、もし夕方の天気が良ければ、スニーカーに履きかえて「とりあえずは出かけよう」という気持ちになるかもしれません。一方、天気が良くなければ、ソファーから腰を上げない口実になるでしょう。

また、Vartanian氏らは、自身の実験結果を解説するために「意志の自己統制モデル」についての研究結果を利用しています。この研究結果によれば、「意志をつかさどるエネルギーの量は有限であり、ほかの生活の場面で使うべき意志エネルギーを消耗してしまう」というのです。その一方で、現実に意志エネルギーに限りがあろうとなかろうと、「有限であると考えてしまうと本当に意志エネルギーの減少を招いてしまいやすい」という研究結果も報告されています。意志の力がみなぎるほどに豊富だと信じている人は、ストレスを感じているときでさえ、高いレベルでセルフコントロールができるというのです。

しかし、Vartanian氏らは、自分たちの研究には限界があるとも述べています。ライティング・タスクのトピックによって、実験参加者の精神状態が本当にそれぞれ異なったものになっているかを証明するための測定手段がないというのです。確かに、そのような測定手段がない限り、この実験で本当に参加者を安定した精神状態もしくはストレス状態に導くことができたかを断言することはできません。たとえ、過去に行われた研究が──少なくともVartanian氏らの研究プランが──安定した精神状態とストレス状態を作り出せるはずだと示していたとしてもです。

とはいえ、散らかった環境が不健康な選択のリスク要因になりうると示唆したという従来の研究結果に対し、Vartanian氏らの発見は、心のありようが健康的な生活を送るための助けにも、障害にもなりうるという結果を新たに付け加えたということになります。

さて、このことから、クッキーやアイスクリームの量を減らそうと頑張っているわたしたちが学ぶべきこととはなんでしょう? もし甘いものを食べたいという衝動に駆られたときは、「自分が大いにリラックスできたときを思い出してみること」がベストな解決方法になるかもしれません。それから、シンクに山積みになっている汚いお皿を片付けても、決して損をすることはないかもしれませんね。


Curbing Cravings: Can Kitchen Chaos Influence Cookie Consumption? | The Conversation

Kari Leibowitz(原文/翻訳:鈴木統子)
Photo by Shutterstock.

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