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印南敦史印南敦史  - ,,,,  06:30 AM

物事をやり遂げるための「決意」に対する考え方

物事をやり遂げるための「決意」に対する考え方

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なにかを最後までやりきるのはなかなか困難で、大きな問題。できない場合は自分で自分の足を引っぱることになり、本来手に入れられるはずの成功に手が届かなくなってしまうのだから。

そんな、誰もが気づいていながら直視しようとしなかった核心を、ずばりと突いているのは『最後までやりきる力』(スティーヴ・レヴィンソン、クリス・クーパー著、門脇弘典訳)のふたりの著者。一方のスティーヴ・レヴィンソンは発明家、起業家、CEOでもある臨床心理士で、専門は決意を行動に移す方法の指導。かたやクリス・クーパーは「ビジネス・エレベーショニスト」、すなわち事業活性化のエキスパートであり、コンサルタント、経営者が対象のメンター、コーチとして業務改善の手助けをしているのだとか。

つまり本書では両者の豊富なノウハウを軸に、「最後までやりきる力」を身につける方法を解説しているわけです。なお、そんな本書には以下のような2つの前提があるのだといいます。

1. やらなければいけないとわかっていることを、やりたいと思えないときでも実行できるようになれば、仕事やキャリアでより大きな成功を収めることができる。
2. 単純だが強力なコンセプトと戦略をいくつか学んで実践することにより、やりとげる力は劇的に伸ばせる。
(「はじめに」より)

この点を踏まえたうえで、PART2「『もっとがんばる』をやめる」内のCHAPTER 5「自分の決意を真剣に扱う」から、いくつかの要点をご紹介しましょう。


決意とはなにか?


「物事をやりとげる力」は、決意をいまよりずっと真剣に扱うことによって向上させることが可能。つまり決意についての考え方を根本的に変え、決意を生み出し、自分のものにし、管理するやり方をより意識的に、意図的に、そして正式なものとして扱うことが大切であるということです。

だとすれば、そのためには「決意とはなにか」「どこから生まれるのか」「どのような恩恵があるのか」をよく知ることが重要であるはず。

まず「決意とはなにか」についていえば、「好むと好まざるとにかかわらず、やると決めた約束や誓い(あるいは「規則」)」と考えればいいのだといいます。他人から押しつけられたのではなく、自分のために自ら制定、適用、執行する規則だということ。そのような規則をつくるのは、あらゆる角度から検討した結果、いやでもそれを実行することが利益にもっともかなうはずだから。

ここで重要なのは、「わざわざ規則を定めるからには、そこから発生する義務に従いたくない」と感じるかもしれないという自覚がすでにあること。脇道にそれたくなる可能性があるからこそ、その規則を意識することでしっかり前に進む重要性を再確認しているわけです。

事実、著者が知る限り、大成功を収めたビジネスパーソンは、自分の決意を真剣に取り扱っていて、軽んじることは決してないそうです。自分がなにをしたいのかをはっきり意識していて、決意について明確な考えを持ち、かつ頻繁に決意について考える。あるいは、決意を厳粛な誓約であるかのように扱うというのです。(81ページより)


決意を生み出すには


決意は、大きな目標を達成するために必要な特定の行動を取ろうという真剣な誓い。そして、自らへの助言を受け入れてふるまうことにするという、自分との約束。

たとえば、ビジネス上の目標を達成するために、「同業他社の最新の動向を追いかける」という結論を得たとします。しかしこれは、まだ自分に助言をしたにすぎず、有用な決意を生み出せたとはいえない状態。さまざまな角度から検証したうえで、「この助言を受け入れる」と心から誓わなければ、決意は中途半端なまま失敗を迎えてしまうというわけです。

中途半端な見せかけの決意、つまり「徹底的に検討して誓いを立てることに決めた」と自信を持っていえない決意は、役に立つどころか有害だとさえ著者はいいます。なぜなら見せかけの決意は失敗を招きやすいだけではなく、あらゆる決意の信頼性と効果を損ねてしまうから。

だから、「誓いを立てる段階」をないがしろにするのは、ビジネスで取引条件の精査を怠るようなもの。自分によい助言ができたからといって、それを受け入れると約束したわけではないということ。だから、深く考えずに約束するくらいなら、助言に従わないと決めたほうが賢明だと著者。(82ページより)


曖昧さをなくす


決意は具体的にすればするほど効果が高くなるもの。そこで、曖昧さを極力なくすよう常に意識することが大切だといいます。

たとえば先ほどの、「同業他社の最新の動向を追いかける」ということ。これは具体的にどのようなことでしょうか? この場合なら、「最新の動向を追いかける」とするかわりに、「市場動向に関する記事を少なくとも週に1時間は読む」など、より具体的なかたちで誓うのが望ましいということ。曖昧さをなくして決意を明快にすれば、責任をより感じるようになり、結果的にそれが「やりとげる原動力」になるわけです。

だから同じように、「体重を減らそう」と漠然と決意するのではなく、より具体的に「運動量を増やそう」と考える。でも、それでもまだ曖昧さは残るので、日々歩いた歩数を表示する特別なリストバンドとスマートフォンのアプリを買って「毎日1万歩歩こう」と誓う。そのようにすれば、さらに具体的になるということ。(85ページより)

決意が明快であるほどそのとおりに行動する責任を感じ、決意が有効に働くようになるのだ。(86ページより)


決意は自動的に動かない


ほとんどの人は、「自信はかけがえのないもの」だと考えているかもしれません。しかし、だからこそ「決意を実行に移せるようになるには、物事をやりきることに関する自信をいっさい捨てる必要がある」と著者は主張しています。

自信はよいものだと考えられがち。ところが自分では正しいと思っていることが、実はそうではないという場合、その自信は危険なものになるということ。正しいと断言する自信があるものを、無視するタイミングおよび方法を知っているかどうか。それが成功の決め手になることすらあるといいます。

飛行機のパイロットは、このことを必ず学ぶのだとか。当然のことながら、自分の感覚だけを頼りにしていたのでは、命取りになってしまうから。飛行機の操縦に関して、人間の感覚の錯誤は極めて危険。いくら自信があっても、事実を変えることは不可能。いいパイロットになりたければ、どれだけ強烈な感覚であっても疑うことを知らなければならないわけで、同じことが「決意」全般にいえるわけです。

人間は、仕事に関する決意は「やりとげられて当然」と考えがち。でも、自動的にやりとげられるはずだと安易に信じるのは、パイロットが計器の情報を無視するのと同じくらい危険。それでは、決意も飛行機も墜落しかねないということです。

決意はいつでも必ず行動に移されるように思えるが、実際にはそうではない。決意は自動的には働かないのだ。やろうと思ったことは自然にできるという自信があっても、それは大きな間違いである。(87ページより)

著者は、「いいアイデアだから実行するに決まっている」という直感に騙されてはいけないと警鐘を鳴らします。やろうと思ったことを「できる」と自信を持って口に出すためには、もうひとつステップを踏まなければならないということ。「決意を実行に移すためにどんな手段を使うか」という、具体的なプランを立てるべきだということです。

漠然としすぎているようにも思えますが、心配はいらないといいます。ある時刻に起きるという決意を実現するため、目覚まし時計を使ったことがあるなら、それこそが「やりとげるためのプラン」の一例だから。たとえ決意に満ちていたとしても、考えを一歩進め、その決意を現実のものとするためには目覚まし時計をセットするはず。いくら強い決意があったとしても、それだけで早朝に起きるのは困難だということです。

つまり「最後までやりとげる」秘訣は、決意を固めるたびに「目覚まし時計」をかけること。決意の通りに行動できるよう、自分を刺激してみたり、だましたり、強制したりしなければならないという考え方です。(86ページより)




この本には甘いことはいっさい書いていないから、読んでいる途中で不快な思いをするかもしれないと著者は記しています。実際には不快になるようなことはありませんが、甘いことが書かれていないからこそ、そこに説得力が生まれているのは事実。だから読んでみれば、背中を押されたような気分になれるかもしれません。


(印南敦史)

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