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wasabiwasabi  - ,,  10:00 PM

完璧主義と燃え尽き症候群は隣り合わせである理由とその対策

完璧主義と燃え尽き症候群は隣り合わせである理由とその対策

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完璧主義は仕事の場においては特に美徳とされています。しかし、とある研究では、自分を追いつめて仕事を完璧にこなそうとすれば燃え尽き症候群になってしまう可能性があると発表しています。

仕事をいかに完璧にこなすかだけが成功をはかる尺度ではないのです。

「完璧は善の敵」と言ったフランスの哲学者ヴォルテールがこのことを説明できるでしょう。彼は自身の作家人生において、完全無欠で神聖であることを善しとする価値観に染まった世界を批判し続けて来ました。

ヴォルテールのもっとも影響力のある著作『カンディード』の中で、ライプニッツ楽天主義の信奉者であるパングロス教授という家庭教師が出てきます。ライプニッツ楽天主義とは、「神が創りあげたこの世界の一切万事は最善である」という信条を掲げる思想で、生徒であるカンディードはパングロス教授の唱える楽観主義的な世界論に矛盾を見出します。彼は教授が提言するこうした論の不完全さを必死に補塡しようとしますが、それは失敗に終わり絶望だけが残ってしまいました。カンディードは教授が唱える論の合理性を補うことが不可能であると思い知り、しぶしぶ完璧主義への執着をやめるのです。


数世紀前のこのカンディードの教訓は今の時代にも関係していて、私たちはまだ、完璧を求めることを善しとする価値観に支配された世界に生きています。

それはあらゆる場面で見られます。スポーツの世界から学校の教室、会社までいろんな場所で、完璧なパフォーマンスこそが目指すべき頂点であるかのような、それがまさにあらゆることにおける成功の定義であるかのような価値観が残っているのです。

しかし、カンディードはこの理論に矛盾を発見したのです。完璧とは、絶対に達成しえないものであり、それを試みようとする者に究極的に惨めな気分以外何も残さないのだと。


共通するのは「恐怖心」


私たち心理学者は、完璧主義者は非常に高い自己基準を持ち、厳しい自己批判をするという特性に関心を持ってきました。これは完璧主義者に共通して見られる性格で、みなさんの周りにもそういう性格の人がいるでしょう。仕事でミスをしないか手に汗握って怯えている同僚、うまくいかなかったとき、異常なほどに自己批判をするチームメイト、学校の課題締め切りを逃してくよくよする子どもなど...これらは全て完璧主義者の特徴と言えます。

最近行った研究で、完璧主義者は燃え尽き症候群と密接に関係していることを発見しました。燃え尽き症候群とは、慢性的なストレスのことです。異常なほどの疲労感や達成感の低下、もしくは孤立などといった症状が現れることがあります。

分析結果の中で興味深かったのは、完璧主義における、不完全さへの恐怖や間違いをおかすかもしれない恐怖心や感情は、燃え尽き症候群を助長する一定の影響があるということです。さらにおもしろいのは、この関係性はスポーツや教育の場面より、職場で圧倒的に強く見られたということです。

私たちの調査結果では、なぜ職場が顕著に問題となるのかについて調べませんでしたが、考えられる説はいくつかあります。仕事は特に成果重視であり、うだつが上がらなかった場合、最悪のケースとしてダイレクトに「減給」という形で返ってきます。完璧主義者がこのようなプレッシャーの中で仕事をすると、仕事へのモチベーションよりも仕事の結果というものが、激しいストレスを引き起こすきっかけになりやすいのです。失敗への恐怖心こそが、完璧主義者が燃え尽き症候群になってしまう関係に起因しています。


完璧主義者には「自分を追いつめる自分」から守ってくれるものが必要


完璧主義者と燃え尽き症候群の密接な関係を示すもう1つの説として、仕事では行き詰まりを感じることがあるということです。これは特に景気が下降しているときに顕著です。なぜなら仕事を変えたりキャリアを変える選択肢が限られてしまうからです。ストレスフルな仕事環境から脱出できなくなると、もう仕事を楽しめなくなります。こうなると完璧主義者はかなり高い確率で燃え尽き症候群に陥りやすくなります。

完璧主義と燃え尽き症候群の関係性をひも解くうえで、私たちの研究結果がとある見解への認識を強めたことは特筆すべき点です。それは、完璧主義とはそれ自体が破滅的な性格を持っているためコントロールする必要があるということです。多くの完璧主義者は常に恐怖心とともに自意識に苛まれており、自身が嘘つきである、という風に感じているのです。

そのため、組織は完璧であることが成功の尺度を計るものではないことを明確にする必要があるのです。

勤勉さや柔軟性、忍耐力のほうが完璧主義よりもずっと大切なのです。Google社は社員の失敗を、「仕事を妨げる不安を取り除く努力をした」と見なして報酬を与えるという大きな取り組みを始めました。

これは生産性の向上に大きく役立つでしょうし、イノベーションのためだけでなく社員の幸福にも大きく寄与するでしょう。

もっと言えば、完全無欠を追い求めることは無理な話であり、破滅的です。その代わりにもっと現実的で(しかも難しくない)目標というのが必要なのです。どうしてもこうした目標は完璧主義者が求めるゴールよりは低い設定になってしまうでしょうが、完璧主義者には「自分を追いつめる自分」から守ってくれるものが必要なのです。さもなければ、ワーカホリックになったり、燃え尽き症候群になったり、もっと最悪のケースも待っています。

社会では、何かを達成することに関して完璧主義を美徳だと掲げがちです。しかし、カンディードの話がそれを露呈させたように、完璧主義というのは魅惑的であると同時にとらえどころのないものです。完全であることにこだわるのは最終的には自己破滅的であり、私たちの研究結果はその点に強くスポットライトを当てています。バランスのとれたワークライフとプレッシャーの少ない環境は完璧主義の性質を問題視する良いきっかけになりますが、社会としてもこの完璧主義という悩み深い特質に向き合う責任を持たなければならないでしょう。


Perfectionism and burn-out are close friends--best to avoid them | The Conversation

Thomas Curran & Andrew Hill (原文/訳:wasabi)

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