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印南敦史  - ,,,  06:30 AM

イノベーションを起こすために必要な発想と視点とは

イノベーションを起こすために必要な発想と視点とは

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私は以前の著書で、自分なりに@「メタスキル」と名付けた5つの能力――感じ取る力(feeling):すなわち共感力と直感力、見通す力(seeing):すなわちシステム思考力、夢見る力(dreaming):すなわち実践的な想像力、実現する力(making):すなわちデザイン力、そして学ぶ力(learning):すなわち新しいスキルを習得する力――を紹介した。(中略)IQの高さは必要ない。必要なのは、創造性を重んじる態度だ。そこで本書では、その創造性に関わるルールを紹介することにした。(「天才とは何か?」より)

デザイン思考のオリジネーターとして知られる著者は、『小さな天才になるための46のルール』(マーティ・ニューマイヤー著、武舎るみ、武舎広幸訳、ビー・エヌ・エヌ新社)の冒頭にこう記しています。それは読者が将来を見通し、新たな発明を生み出し、社会に貢献し、自分で成長し続けるためのガイドラインなのだといいます。

そしてそれを踏まえたうえで、「天才」とはなにかという疑問に立ち戻ってもいます。著者によれば天才とは、洞察をイノベーションに変えることのできるあらゆる人。そしてその過程で、私たちの世界観を変えてしまう人。いいかえれば、創造性を独創性の段階にまで引き上げられる人だということ。

そこで本書においては、新たなものを想像する助けとなってくれるルールを紹介しているわけです。目新しいものはひとつもないといいますが、いずれも効果が実証されたものばかり。PART1「どうやってイノベーションを起こすのか」から、いくつかをピックアップしてみたいと思います。


ルールを打ち破れ


「よく理解もしないうちからルールを破るのは軽率」という見方があるいっぽう、「ルールなんてないようなもの。慣行や因襲を無視してこそイノベーター」と考える人もいるでしょう? では、どちらが正しいのでしょうか?

この問いに対して著者は、「どちらも正しく、それがすなわち『天才のパラドックス』なのだ」と主張しています。創造性を発揮するためのルールを守るにはそれを破らざるを得ず、守ろうとする過程で自然と破ることになるでしょう。したがって第一のルールが、「ルールを打ち破れ」になるというわけです。

ちなみに創造性を発揮するためのルールは杓子定規な決まりなどではなく、大ざっぱな原理原則にすぎないのだとか。そんなものに縛られたり、常に意識することも不要。ただそのような原理原則を学び、自分なりに消化することで、創造的なチャレンジに求められる能力の幅が広がるのだということ。ちなみにこうした「天才のパラドックス」の解決法は次のとおりだといいます。

1. ルールを守るにせよ打ち破るにせよ、とにかくやってみる。
2. 結果をよく見る。
3. 自身の経験を下敷きにして、ルールを書き換える。
(18ページより)

以上をやってみると、創造性に関するルールはたしかにあると実感できるはず。ただしそれは、創造性を発揮するための「自分なりのルール」。他の人たちのそれとは違う場合もあるため、自分にとって「これはたしかだ」「役に立つ」と思えるルールだということです。(17ページより)


欲しいものを望め


著者によれば、「なにかを望むこと」は問題解決のためのウォーミングアップ。つまりはラフなスケッチ。よって、なんであれ可能性のあるものを自由に書き込めるノートを前に、思考を解き放つことが大切だといいます。そうすればやがて制約も先入観も取り払われ、着想のきっかけや手がかりの兆しが、うっすらと浮かんでくるから。具体的には、まず自分に対して次のような質問をぶつけてみるといいそうです。

・やりたいことを実現するにはどうしたらいいのだろう?
・やりたいことをやるうえで邪魔になっているものはなにか?
・やりたいことをやるための方法は?
・やりたいことをしたら、どんなことが起こる?
(19ページより)

そしてこれができたら、さらに次のような質問へ。

・なぜ、それをやりたいのか?
・それをできるようになるのは、なにが変わるから?
・それをやる必要があるのは誰?
・いつそれをやるべきなのか?
(20ページより)

この段階では、自分に制限をかける必要はなし。こうして掘り下げることによって、価値のあるものを見いだすことができるというわけです。(19ページより)


考える前に感じろ


目標(ゴール)が見えたからといって、いきなり企画立案に突入するのは得策ではないと著者はいいます。大切なのは、心を静めて耳を澄まし、「引っかかる事柄」に注意を払うこと。「対象」が伝えたがっていることに、耳を傾ける姿勢を持つということです。

そんなときは、たとえそれがおもしろい問題であったとしても「型どおりの手法で早く解決してしまいたい」と感じたり、些細な問題なのに「画期的な方法を試してみたい」と思ってしまうなど、なんらかの誘惑に負けそうになってしまうもの。しかし、ぐっとこらえて充分に時間を置き、自分の感覚や感情を探り、関連するさまざまな問題をじっくりと考えてみることが大切だといいます。

なお問題解決によって直感に頼ろうとするとき、目(で見ること)は役に立たないと著者は断言します。「必要なのは感覚(フィーリング)だ」とも。

感覚を頼りに解決法を探るということは、スポーツ選手が次の動きを決めようとするときの方法に似ているといいます。不安や恐怖、脱線、型どおりの手法、思い込みやとらわれなど、頭を使うと遭遇せざるを得ない(そしてパフォーマンスの質を落とす)要因を回避できるというわけです。いわば直観に頼ることで、頭を使うだけでは不可能な「対象とのつながり」が生まれるということ。(22ページより)


まだないものを見通せ


先導者(リーダー)と追随者(フォロワー)を分かつ決め手のひとつが、「いまはまだないが、将来登場する可能性のあるもの」を見通す力。既存のものごとであるならば、たいていの人には見えるもの。しかし、まだこの世にないものを見通すためには、魔法のメガネが必要だということ。この世界に欠けているものは、目に見えないからです。

そしてこの点においてのポイントは、画家やデザイナーが「ネガティブスペース」と呼ぶ部分を見つけること。いわばそれは、絵画の無地の背景部分、ページの余白、戯曲なら台詞と台詞の間の沈黙、楽譜なら休止符で表された無音の部分にあたるもの。つまりネガティブスペースは、芸術の世界では意味や目的を持つ大切な構成要素なのです。

ビジネスシーンにあてはめるなら、それはチャンスが隠れていそうな「隙間(ニッチ)」といえるそうです。そしてこれを踏まえたうえで著者は、ネガティブスペースを見つけるための3つの手法を紹介しています。これらは、ビジネスチャンスの掘り起こし、問題解決、局面打開などに役立つといいます。

隠れた可能性を探るために、脅威を取捨選択する。(26ページより)

脅威には、イノベーションの芽が潜んでいるもの。たとえば肥満の問題が、新種の栄養素を開発するきっかけになるかもしれない。高失業率の問題を解決すべく、教育モデルの刷新を図っている教育者もいるかもしれない。そのような視点で物事と対峙するコツさえ飲み込めれば、「まだないもの」はいくらでも見つかるということです。

変化がまだ部分的にしか及んでいない分野や部門に着目する。(26ページより)

ここで紹介されているのは、米国のSF作家ウィリアム・ギブソンによる「未来はすでにここにある。まだ広く行き渡っていないだけだ」という名言。まずはいち早く変化を遂げた分野に着目し、次に同じ分野(やその周辺分野)で、まだ変化が及んでいない領域に着目すべきだというのです。

そして、新機軸をなかなか受け入れようとしない「孤立地帯」を探り出す。そうした孤立地帯に変化の波が届くのも時間の問題なので、自分から率先してそのきっかけを起こしてみることが重要だという考え方です。

新たなトレンドが既存の「標準」にどう影響しそうか想像してみる。(27ページより)

まずは、今後勢いを強めそうなおもな動きをリストアップ。そしてそれを、たとえば「ファストフード店にとって有機農業への関心が持つ意味は?」「ナノテクノロジーはエネルギー市場をどう変える?」など、長期にわたって変化していない業界、企業、事業にあてはめてみるという姿勢。

いずれにせよ、「いまはまだないもの」を見出すためには、「まだ誰もやっていない仕事」「まだ誰も通ったことのない道」「まだつくられたことのない製品」に着目するのがいいと著者は主張しています。つまり、これが先に触れた「魔法のメガネ」。これをかければ、いまはまだ目に見えないものが見えてくるもの。すると、いまはまだ思いもよらないものを考え出せるというわけです。(25ページより)




当然ながら、本書を読んだからといってすべての人が天才になれるわけではないでしょう。しかし、生まれつき才能がないという人も多くはないとも著者はいうのです。つまり「意思」や「スキル」が欠けているだけのことが多いので、それらを手にすることによって可能性を伸ばせるかもしれないということ。そういう意味で、読む価値のある1冊であるといえます。


(印南敦史)

  • ,,,, - By

    友清哲

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