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堀込泰三  - ,,,  11:00 PM

人気イラストレーター、アンドレア・ツルミさんに聞く、フリーランスで生き残るコツ

人気イラストレーター、アンドレア・ツルミさんに聞く、フリーランスで生き残るコツ

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99u:ニューヨークを拠点とするイラストレーター、アンドレア・ツルミ(Andrea Tsurumi)さんは、安易な道に流されるタイプではありません。駆け出しのころの彼女は、著作権業者と大手出版社で経験を積みます。これらが、出版業界で明快な道のりを築くきっかけとなりました。その後、社内イラストレーターとして活躍していた彼女は、それで満足することなく、フルタイムフリーランサーとして独立することを選びました。

会社から飛び出すことは、ギャンブルでした。でも、それが成功につながります。現在ツルミさんは、『The New York Times』『The San Francisco Bay Guardian』『Penguin Books』などの有名なクライアントに作品を提供しながら、独自の作品作り、指導、そして講演など、精力的に活動をしています。コミック『Andrew Jackson Throws a Punch』が2013年に「MoCCA Award of Excellence」を受賞しただけでなく、別のコミック『Dance Party』は、「2013 Best American Comics」の注目の作品に選ばれました。今年の5月には、Hic & Hoc社から新刊『Why Would You Do That?』を刊行予定です。

そんなツルミさんに、仕事のために犠牲にしていること、インスピレーションの高め方、フリーならではの苦労話などを聞きました。


――フリーランスになって、どのような影響がありましたか?


私はとにかくラッキーでした。でも、キャリアを築くのに要した不安定さと時間は相当なものです。それはもう、本当にたくさんの時間がかかりました。スキルを磨いてビジネスを立ち上げるのに数年、頭の中にあるものをうまくとらえられるようになるまでに数年。つまり、複数の仕事を同時にこなしつつ、週7日、1日11時間働くこともありました。週末も夜も長期休暇も働いて、CAB(Comic Arts Brooklyn)、MoCCAFest(Museum of Comic and Cartoon Art/Society of Illustrators)などのインディーコミックフェスティバルに出かけて行く生活でした。

イラストや漫画を描くことは、いろんな意味で奉仕活動のようなものです。しかもその活動の多くは長期にわたり、かつ無報酬、あるいは極めて低報酬です。フリーランスでありワーカホリックでもある私にとって難しいのは、境界線を引くこと。この仕事は、永遠に終わりがないのです。でも、そのままにしておくと、私のアートにとっても良くないですし、言うまでもなく健康にとっても良くありません。ですから最近は、時間に厳しくなりました。しょっちゅう自問自答を繰り返しているのはそのためです。いい作品を作るには何が必要なのか。作りたい作品を作るには何が必要なのか。十分に稼ぐためには何をする必要があるのか。コミュニティ内で良好な人間関係を築き、すてきな人生を送るには何が必要なのか。その意味は?

これらのことに少しも悩んでいない人はいないでしょう。一部の人たちは、生活費の安い場所に移ったり、違う分野のパートタイムに注力したり、追求するアートの種類を再定義したり、持続するために必要なことを決めたりしてプレッシャーを下げています。ビジネスが持続可能でなければ、仕事や夢、エクササイズ、私生活のための時間を確保することは永遠にできないでしょう。

自分の状況をできるだけ正確に把握しておくと、ちゃんと仕事を選んで時間を割り当てられます。そうすることで、大きな人生の決断を迫られても、より健康的なワークライフバランスを選べるのです。自分の習慣をトラッキングして整理しておくと、もっと良いビジネスの決断をするために必要な情報が得られます。また、助けを求められる仲間がいることで、より良い働き方のブレインストーミングができ、普段だったら孤独な業務において、仲間からのサポートがもらえます。

何かをやると決めることは、ほかの何かを犠牲にすることを意味します。それは、自分のケアをすることだったり、すてきな思い出を作ることだったり。時に、自分にとって一番大事な仕事を犠牲にしなければならないこともあります。このような選択肢と選択が常に悩みの種になっていて、正直疲れますし、怖くもあります。でも、さっき言ったように、イラストを描くのはある意味奉仕活動です。私はその考えが大好きです。それで稼げて長続きするキャリアを築けるかどうかはわかりませんが、間違いなく、人生をかけてもいいことだと思っています。


――毎日の仕事前の決まったルーチンはありますか?


毎日決まった時間、しかも早朝に仕事を始めるのが好きです。また、仕事を始める前に少しだけ外に出ます。とはいえ、私にとって、いえ、ほとんどのイラストレーターにとって、時間はかなりカオスです。日常の仕事、通勤、家族のイベント、突発的なフリーランスの仕事が同時にやってくることもあります。そんなときは、仕事の時間が早朝と深夜、昼休みなどに細切れになってしまいます。私は習慣の生き物なのですが、カオスな仕事をこなしているうちに学んだことがあります。

  • 仕事なんてどこででもできる
  • 何にでも適応できる
  • 適応して働くほうが、完ぺきな時間と気分を待つよりもマシ
  • お腹が空いてイライラしているときは働かない


――どうやってアイデアを創出していますか?


席について、鉛筆/ペンを持って手を動かすことで何かが生まれ、それがまた別の何かにつながります。突然のひらめきなんてものはほとんどありません。規律(定期的かつ頻繁に現れる)と遊び(違う要素でふざける、即興)が交錯して、作品が生まれます。


――自分の作品を批判することはありますか?


絵を描いているときやプロジェクトの計画を練っているとき、私の頭や手が決断を下す際に脳裏で行われている計算作業の一環として、批判を行っています。また、編集中はさらにそれが前面に出てきます。「これはいいのか悪いのか」という種類の批判ではなく、「これは何をしているのか? あるいはしていないのか?」という批判です。仲間に見せて、混乱を招く内容になっていないか、どんな反応があるのかを確認します。

どの作品でも、必ず「うわ、これは駄作だ」と思うことがあります。その感情はたいてい、描き始めか、中盤でやってきます。でも、それはある意味無用の長物です。いい批判とは、自分の作品にとって何が有益で何がそうでないかを問うことです。作品を多く作るほど、絵をたくさん描くほど、自分のことがよくわかるようになります。このシーンにはもう1ページ必要か。これは不要か。色がおかしくなってないかなど。数時間、あるいは1日でも時間を確保できるなら、編集は楽になるでしょう。なぜなら、心の中には気難しい子どもがいて、ついさっきまで描いていた作品に対して戦おうとするからです。その子を少し昼寝させてやることで、「よし、やり直したほうがよさそうだ。2ページ追加しよう」と受け入れてくれるようになるのです。


――モチベーションと興味を維持するために何をしていますか?


仕事で描いている絵のほかに、遊びで描いている絵もあります(だいたいスケッチブックに描きます)。おかしなことに、両方の絵を描く余裕がないと、仕事が先に進みません。問題究明の途中で休憩をしたりシャワーを浴びたりするのと同じですね。プレッシャーを脱ぎ捨てることで、突然素晴らしいアイデアが浮かぶこともあるのです。新しい素材でいろんなことを試すのにもいい時間です。

残念ながら、ほかのToDoがあるときは、遊びの絵を描く時間が取れなくなってしまいます。でも、時間がなければ、心の中でそれをすることにしています。あるとき、1日中ツマラナイ作業をして過ごしたあとに、ブリトーを買いに出かけたことがありました。その道のりで急にいくつかのセリフが思い付き、仕事場に戻って描いた作品は、とてもバカバカしくて楽しいコミックになりました。まるで私の脳が、脱走を企てたかのようでした。

また、1人でいる時間と刺激的な人たちと過ごす時間のバランスを保つことも大事です。私がスタジオで働いているのは、そのためでもあります。今まででよかったコラボレーションの1つが、素晴らしいイラストレーター(でありスタジオ仲間でもある)Maelle Doliveuxと組んだときです。2014年、1年間のプロジェクトでコラボしたいと思った私たちは、オンラインパロディピンナップカレンダー『The Sexy』をローンチしました。彼女が1週間を担当し、私が次の1週間を担当するという具合に、交代で1年間カレンダーを描き続けました(時にはゲストアーティストも交えながら)。あれはかなりのモチベーションになりましたね。なぜって、彼女が毎回最高の作品で掛け金を上げてくるので、私もそれに乗るしかなかったからです。


――他人の意見に影響を受けることはありますか?


ちょっとヘンなんですが、聴衆とつながる作品を作ることが私の仕事のすべてなのに、その意味についてあまり熱心に考えられないんです。自分の作品を読んで「わかります」と言ってくれるのが世界で一番うれしいことなのですが、読者の反応をコントロールすることはできません。私にできるのは、作品に何を盛り込むかだけ。だから、他人に何と言われるかをいちいち気にしてられません。とにかく、今作っている作品に集中すること。さもないと、麻痺状態に陥ってしまいます。


――自分のための作品とお金を稼ぐための作品のバランスはどのように取っていますか?


私や友達、同業者にとって、それは永遠の課題です。最近ようやく境界線を引いてそれを守るのがうまくなってきて、少なくとも自分のバランスが不健全になっていないか、修復が必要でないかを把握できるほどには自己認識ができるようになりました。ただ、修復の方法まではわかりません。物価の安いところに引っ越す? もっとお金を稼ぐ? クリエイティブな仕事を1つあきらめて、違うことに集中する? 変化を求めて団体交渉をする? 今この瞬間に私ができることは、自分の時間と仕事をきっちり見極めて、最善を尽くすこと。ほかのみんなと同じですね。


Andrea Tsurumi: You'll Never Have "Enough Time"|99u

Meg Duffy(訳:堀込泰三)
Photo by PIXTA.

  • ,,,, - By

    友清哲

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