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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,,,,,,  10:00 PM

「人は誰でも変われる。そのためには、人がお互いにスイッチを押しあう関係をつくることが大事」チェンジウェーブ佐々木氏インタビュー

「人は誰でも変われる。そのためには、人がお互いにスイッチを押しあう関係をつくることが大事」チェンジウェーブ佐々木氏インタビュー

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2015年7月「広める価値のあるアイデア」を共有するスピーチイベント「TEDxTokyo2015」が、東京・恵比寿にあるACT Squareで開催されました。そのスピーカーの1人として招待されたのが、株式会社チェンジウェーブの佐々木裕子氏です。

「人のポテンシャルは無限大で、人は誰でも変われる。そのためには、人がお互いにスイッチを押しあう関係をつくることが大事」。── 壇上でそう提言した佐々木さんは、自らを「変革屋」と名乗り、株式会社チェンジウェーブを設立。年間500名以上のビジネスパーソンに変化をうながしてきました。

佐々木さんは"個"が輝くことをダイバーシティの本質だと考えています。しかし、人がお互いの価値を認め合う、"ダイバーシティ"のある組織・社会の形成は、本当に可能なのでしょうか? その導火線として、組織の中で個人が自分の殻を破り、能力を最大限に発揮できるようになるためにはどうすればよいのでしょうか? ご自身の体験をもとに、佐々木さんからお話をうかがいました。

ウェブメディア「Mugendai(無限大)」の記事より抜粋してご紹介します。

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佐々木裕子(ささき・ひろこ)
チェンジウェーブ 代表。東京大学法学部卒、日本銀行を経て、マッキンゼーアンドカンパニー入社。シカゴオフィス勤務の後、同社アソシエイトパートナーとして8年間の間、金融・小売・通信・公的機関など、数多くの企業の経営変革プロジェクトに従事。退社後、株式会社チェンジウェーブを創立し、変革実現のサポートと変革リーダー育成に携わる。傍ら、自らの出産と同時に、子どもの可能性を引き出す託児サービス事業「creche bebe」を立ち上げる。 主な著書に、『21世紀を生き抜く3+1の力」『実践型クリティカルシンキング」『数字で考える力』(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。


佐々木さんが"変革屋"を志した原体験


── 「内側から変革し、真の変革リーダーを育成する」をミッションに掲げるチェンジウェーブ。設立された背景には、佐々木さんに課題意識のようなものがあったのでしょうか?

佐々木:課題意識というよりも、コンサルタント時代の、とある体験がきっかけなんです。

当時「営業組織の生産性向上」を目的とした経営トップが旗を振るプロジェクトをお手伝いしていました。始めは「ハイパフォーマーが何をやっているかを調べて、その具体的なアクションを横展開すればいいんじゃないか」と思う訳なんですが、やっているうちにそのアプローチはあまり効かないな、と分かってくるんですね。現場で一緒に自転車をこいだり、営業車に一緒に乗り込んで悩みを聞いていると、彼らの本来的な強みも、つまずいていることも、その背景にある本質的な理由も、ひとりひとりまったく違うと気づいたからです。

中でも印象に残っているのは、ある支店の中堅営業マンでした。商品部門から営業に異動してきて1年くらいだったのですが、なかなか期待に応える成績をあげられていませんでした。一緒に営業車に乗り込むと、いつも暗い表情で「僕はこの仕事嫌いなんです。向いていないんです」とおっしゃるんですね。なぜかと聞くと、「目標とする業績のためには、押し売りをしなければ成績が上がらない。お客様のためにならない仕事なんて、なんの価値があるんでしょう」と。

副支店長に聞くと、彼はかつて商品部門にいたこともあって知識も豊富。お客様のために、という思いもある。なのに、なぜそんなことが起きているのか。つきっきりで同行していくなかで分かってきた「ことの本質」は、実は「ほんのちょっとしたこと」だったんです。

実は彼は、かなり真面目かつ朴訥としたタイプで、「ちょっとした世間話」が大の苦手だったんですね。でも、もともと商品部出身で商品知識だけは誰にも負けない自信があった。だから訪問してすぐに「商品説明」を始めてしまう。「成績が上がっていない焦り」もあって、お客様の話を聞く気持ちの余裕もなく商談を終えようとしてしまう傾向がありました。

── その後、その支店にはどのような変化があったのでしょうか。

佐々木:それに気がついた副支店長は、彼につきっきりで「ちょっとした世間話」や「お客様のお話を聞く」力の向上に短期集中で付き合うことを決めました。彼はもともと商品知識は豊富だったし、お客様の役に立つ仕事が心底したい熱い人でしたから、話術がほんの少し向上しただけで、実績はすぐに出ました。短期間で手ごたえを得た彼は、仕事に対する自信と誇りを取り戻し、あっという間に2カ月くらいでそのエリアのMVPを獲得してしまったのです。

こうして見違えるように意気揚々と仕事をし、これこそ自分の天職だといわんばかりに結果を出し始める彼の変化をみた同僚たちは、当然のように刺激を受ける。ひょっとしたら自分も変われるのでは、と思い始めるんですね。彼の上司にあたるマネージャー層も、これまでの自分たちに不足している部分を知り、部下たちが何につまずき、悩んでいるのかを、丁寧に観察し、コミュニケーションの頻度を上げるようになりました。すると支店の雰囲気が見違えるように変わり、支店全体での業績が急成長し始めるのです。

こうやってプロジェクト中に激変する支店が多数出始めると、指揮をとっていた本社も、「やはり支店幹部がひとりひとりをどうマネージ・育成しているかがすべて。支店幹部教育・評価の仕組みに抜本的に手を入れるぞ」と、極めて短時間で組織全体が本腰を入れて、マネジメント変革に取り組み始めました。


個人の背中を押す"おせっかいな人"の存在


── それが今の"変革屋"としての原体験なわけですね。今年7月「TEDxTokyo」でプレゼンをされましたが、そこで「人のポテンシャルは無限大で、人は誰でも変わることができる」と話されていました。そのなかで佐々木さんは「そのためには、スイッチを押す"おせっかいな人"のサポートが不可欠」とも話されていて、とても印象に残っています。

佐々木:そう。まさに副支店長のような"おせっかい"な存在です。

私自身もそうなんです。この会社を設立する前、何をやるかを決めず、当時勤めていた会社を辞めました。その後、いろいろな人に転職についてアドバイスをもらいにいくと「君はそもそも何をやりたいの?」と人生のビジョンを問われ、それに答えられずにいたんです。

なんとなく思考停止していた私に真剣に向き合って、突き放してくれたのは、みんな"おせっかいな人"だったと思います。それをきっかけに考える時間があったからこそ、自分自身に向き合い、やりたいことを真剣に考え、その結果、コンサルタント時代の原体験を思い出したんです。

ふつうに生きていると、「この辺でいいかな」とか、「基本的に世の中はこういう生き方しかできない」とか「自分にできることなんて限られている」とか、自分自身の中にいろんなリミッターをはめてしまっていると思うんです。でも、そういう思考停止や固定概念のリミッター(制限装置)を外してあげると、人は瞬く間に変わる。それによって他の人が影響され、組織が変わる。もしかしたら世の中も変わることができるかもしれない。そう思い、私はその"リミッター外し"をやりたいと考えたんです。

── 自分の中にあるリミッターに向き合うことが重要なんですね。

佐々木:はい。私はその方法論の1つが、自分の志=プロフェッション(Profession)」を考え抜いてみることだと思っています。プロフェッションとは、単なる「職業」ではなく、自分自身が生涯かけてでも取り組んでいきたい仕事のテーマ、というような意味です。私のプロフェッションは、変革屋として個のリミッターを外すこと。そしてそのリミッターが外れた人々が変革を起こし、それが相互に化学反応を起こし、変化の波が急速に拡がる世界を創ること。チェンジウェーブの社名には、そんな想いが込められています。

佐々木さんによれば、プロフェッションを考え抜くことで、仕事に対する当事者意識が高まり、コミットメント力も高まるとしています。そして、そうした"個"としての社員に投資できるかどうかが、組織の成長を左右するのではないかと語っています。以下のリンク先では佐々木さんが、ダイバーシティの実現のために必要な「これを守ればOKなルール」や、将来は複数の名刺を持って働くことになるだろうと語っています。「誰でも変われる」なら、変わったあとのことも考えていく必要があり、佐々木さんの関心はそうしたところにもあるのです。今を生きていく上で大いに役立つ考え方が述べられていますので、ぜひご覧ください。


ダイバーシティ実現にはプロフェッションを持つことが大切 ── チェンジウェーブ佐々木氏インタビュー | Mugendai(無限大)

(ライフハッカー[日本版]編集部)

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