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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,,,,,,,  11:00 AM

働く場所は従業員が選ぶ。リクルートが「未来の働き方」を選択した理由

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働く場所は従業員が選ぶ。リクルートが「未来の働き方」を選択した理由

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会社に限らず、自宅やカフェ、コワーキングスペースなど、場所にとらわれずに仕事ができるリモートワーク。クラウドサービスの拡充や国内・外への移住者が増える今の時代において、注目されている働き方の1つです。ウェブ業界を中心に徐々に増えてきているこのワークスタイルを、今年の1月、リクルートホールディングスは全従業員を対象として本格導入しました。リモートワークの魅力は通勤やムダな会議の時間を削減し、仕事の効率化や生産性の向上を図ること。また家族やプライベートの時間の充実やスキルアップなどの自己投資に時間を使うなど、ライフステージやその時々の仕事の状況に応じた柔軟な働き方を選択できることです。一方で、仕事の進捗管理やチームワークを保持するのが難しいのではないかという意見もあります。そこで、リクルートホールディングスのリモートワーク導入に中心的な役割を果たす林 宏昌(はやし・ひろまさ)氏に導入の背景やプロセス、そして彼らが描くビジョンについて伺いました。


海外の企業は、なぜ業績を上げながら夜18時に帰宅できるのか


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広報ブランド推進室長であり、「働き方変革プロジェクト」のリーダーも務める林 宏昌氏(左側)。


リクルートホールディングスがリモートワークの導入を決めた最大のポイントは、働き方の選択肢を増やすことが個人の能力の発揮につながると考えたからだそうです。そのため、育児や介護など特別な事情を持つ従業員に限らず、リクルートホールディングスで働く全従業員が、リモートワークの対象者として位置づけられます。それに加えて、現在はリクルートアドミニストレーション、リクルートマーケティングパートナーズもリモートワークを導入しているため、約2000名が柔軟な働き方を実践しています。

林氏: リクルートでは以前から女性活躍に関する議論を行ってきましたが、2013年、安倍政権が「女性の活躍」政策を打ち出したことが後押しとなりました。当時、リクルート社内の女性管理職の割合は約2割。育児をする女性のための制度も整え、ダイバーシティの推進を行っていたものの、より抜本的にライフステージの変化に合わせた働き方を見直す必要があるのではないか、と議論が始まりました。また、仕事の生産性を上げるためにどうやって効率よく働けばいいのか、ということもテーマになりました。前年対比で業績が伸びている海外の企業をみると、夜18時には帰宅し、家族と一緒にご飯を食べるというスタイルが定着しています。そこで、改めて生産性の上がる働き方を模索しようと「働き方変革プロジェクト」を2015年の4月に立ち上げたのです。


ライフステージが変化した後も、いまの会社で働き続けたいか?


リモートワーク導入にあたって、リクルートホールディングスでは希望する部署を対象とした実証実験が複数回行われました。初回ではリモートワークに興味を持つ130〜140名が参加。実施にあたり、「週3日以上の出社を禁止する」というルールを作ったそうです。

林氏:実証実験を通じてプロジェクトチームが知りたかったのは、第1にリモートワークの導入によって、参加した従業員が「ライフステージが変化した後も、リクルートでずっと働き続けたいと思ってくれるか否か」ということ。第2に、「リモートワークは効率性を高め、生産性の向上に貢献するか否か」ということでした。結果、初回実施後のアンケートでは【リモートワークは有効か】という質問に対して、約90%が【有効である】と回答し、半数以上がリモートワークによって生産性が向上したと答えています。

「働き方変革プロジェクト」のリーダーとして、率先して調査に参加した林さんも、リモートワークの有効性を感じた1人だと言います。

林氏:通勤時間が削減できたのはもちろんですが、集中して仕事ができることが一番のメリットでした。オフィスにいるとどうしても「ちょっといいですか?」と話しかけられることが多いですよね。話しかけられること自体はまったく悪いことではないのですが、時には腰を据えてじっくり考えたいときもあります。リモートワークでは時間が細切れになることが減り、長く集中して効率よく仕事ができるようになりました。

会議の時間も効率化されました。「リアルの場で集まって会議をしたほうが効率的」という考え方もあると思いますが、過去を振り返ると、「その場にいる」という甘えからアジェンダ(議題)を明確に決めずに始めてしまうことがありました。アジェンダを決めずに会議を始めると、ただ情報共有をするためだけの会議になってしまったり、実は参加する必要のなかった人が参加してしまったりすることもあったので非効率な会議にもなりがちでした。リモートワークだと会議が電話やスカイプになるので、事前のアジェンダ共有は必須になり、結果的に内容が充実したものになり、会議にかける時間の短縮にもつながりました。


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また、私は二児の父親なのですが、子どもを習い事に通わせようとすると、週末は教室がどこも埋まっていて空きがないんです。それまでは通わせること自体を諦めていたのですが、リモートワークを取り入れたことで、子どもを教室に送り迎えする時間ができました。男女問わず、育児にはかなり有効な働き方だと感じています。


ネットワーク環境の整備が、リモートワーク実現の鍵


実証実験の結果、リモートワークの魅力を体感できたものの、見えてきた課題も多かったと林さんは言います。

林氏:【リモートワークによって生産性が低下した】と答えた人の大部分は、ネットワーク環境に問題を感じていました。特に若手の従業員は、自宅でのネット環境にスマートフォンのテザリングを使っていて回線のスピードが遅いケースが多いです。すると、ダウンロードに時間がかかるし、スカイプ会議も不安定になります。【会議にかかる時間に変化はあったか】という質問に【増えた】と答えた人の上位の理由も、ネットワーク環境の不安定さが原因でした。今後は個人のネットワーク環境の整備を進めると共に、対面で行う会議の位置づけについても考えていかなければならないと思っています。また、自分自身が経験して強く感じたのが、業務上、ハンコを押すなど紙の作業フローが残っていること。今までは気にしたこともありませんでしたが、ハンコを押すために出社をしなければならない現状には改善の余地を感じました。

リクルートホールディングスでは、昨年11月からフロアの一部にフリーアドレスエリアを導入し、運用が開始されています。こちらも実証実験の結果から生まれた施策で、「わざわざ時間をかけて通勤しているのに、集中できない環境では意味がない」と、社内にいてもリモートワークの魅力を享受できる環境を整えたそうです。


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新設されたフリーアドレスのオフィスエリア。


リモートワークの大前提は、個人の裁量に任せるマインド


そして、リモートワークで気になるのが「仕事の管理が行き届かないのでは?」という不安です。林さんも、導入を検討している他企業の担当者から「サボる人はいませんか?」とよく聞かれるそうです。

林氏:私は、タスク管理ができる人ならば極端な話、サボってもいいと思っています。一定期間の目標を定めて、進捗を上司と確認しながら進めていく中で、どこか1日サボったとしても期間内に目標達成できればいいという考え方もあります。そこに目くじらを立てて「今日サボったでしょう!」と言い始めるようであれば、そもそもこういった試みはできないと思います。基本的にリモートワークは個人を信じて、個人の裁量に任せて行うのが大前提です。反面、目標に向けて自分でスケジューリングをできないと、リモートワークは難しいと思います。自律的なタスク管理ができない人には、たとえば週に3日は出社するスタイルにするなど、上司がサポートすることも必要ですね。


従業員の多様な経験の蓄積が企業の強みになる


【リモートワークで生まれた時間をどう使いたいか】とアンケートをとった結果、第1位は「休息・リフレッシュ」で、第2位は「学習」だったそうです。林さんは、これからの時代は、学ぶことを追求するナレッジワーカーが求められ、そのためにもリモートワークが大切なのだと話してくれました。

林氏:目の前の仕事を精一杯やることで成長することもありますが、5年後、さらに10年後のことを考えると、常に新しいことを学び続けていないと個人の価値を発揮できないと思うんです。その意味でも、従業員すべての経験の多様化こそが、会社にとって非常に重要だと感じています。たとえば新卒採用の担当者なら、学生の近くで働いてみて大学生のリアルな声を吸い上げる。新築マンションの広告を作る担当者なら、マンションが建築される街にしばらく身を置いてみることもリモートワークの選択肢の1つです。日本はさまざまな課題を抱えていますが、育児や介護といった特別な事情がない人でも、リモートワークの選択肢があることで、世の中のニーズがわかり、新しい事業の種や発想が生まれる可能性があると思っています。。そうした可能性を感じているので、これからも企業が持続的に成長し、競争力と顧客価値を高めていけるよう、引き続きオフィスの環境改善やリモートワークの推進に尽力していきたいですね。




「タウンワーク」や「スーモ」「ゼクシィ」など、キャリアや住まい、ライフスタイルをサポートするリクルートだからこそ、自分たちの「これからの働き方」を見つめ直すことの重要性を感じているのかもしれません。試験導入の結果や本格導入の先に見えてくる課題は、これからの日本の企業にとっても、有益な働き方の情報になるはずです。

次回は、リクルートグループ内でリモートワークを選択した従業員の中から、母校のハンドボール部で監督を務めながら働く男性、育児と仕事を両立させている男性、子育てしながら新規事業立ち上げに挑戦した女性、地域ボランティアに関わり始めようとしている男性の計4名に集まっていただき、リモートワークをしてわかったメリットやデメリット、生活の変化について、さらにリアルなお話を伺います。

働き方変革プロジェクト」のサイトでは社内での働き方変革に関する取り組みや、働き方の変革を目指す方々に向けた情報を発信しています。ぜひご覧ください。


働き方変革プロジェクト|リクルート

(文/宗円明子、構成/松尾 仁、写真/佐古裕久)


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