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ライフハッカー編集部  - ,,,,,,  12:00 PM

伝統技術から生まれる創造性。東欧「リトアニア」で見つけた日本

伝統技術から生まれる創造性。東欧「リトアニア」で見つけた日本

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こんにちは、ベルリン在住生け花アーティストの小野里衣(おの・りえ)です。リトアニアと聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか? おそらくほとんどの人がバルト三国の1つということくらいしか知らないと思います。実はこのリトアニアの首都ビリニュスでは、8年前から日本のアニメや伝統文化を紹介する人気のイベント「NOWJAPAN」が毎年開催されています。

昨年10月、同じく首都ビリニュスで、このNOWJAPANのオーガナイザーたちが新たに企画した「Made in Japan'15」というイベントが開催されました。日本とバルト三国のデザインやハンドクラフト、クリエイティブビジネスの交流を目的として開かれた筆者はこのイベントに参加し、ビリニュスに数日滞在してきましたので、リトアニアからレポートをお届けしたいと思います。


リトアニアってどんな国?


まずは筆者もほとんど知らなかった、リトアニアについて少し紹介してみたいと思います。

リトアニア概況(2016年2月時点 在リトアニア日本大使館ウェブサイトより)
首都:ビリニュス(人口約54万人)
面積:6.5万平方Km
人口:291.6万人( 2015年3月 リトアニア統計局)
共用語:リトアニア語
通貨:ユーロ( 2015年1月1日より導入)
国民1人あたりのGDP: 12368ユーロ
在留邦人数:63人
主要産業:製造業(石油精製、食品加工、木材加工、家具、化学製品等)販売・小売及び物流業

リトアニアは、ポーランド、ベラルーシ、ラトビアに囲まれ、国の西側がバルト海に面しています。日本のパスポートを持つ日本人であれば、ビザ無しで入国できます。ベルリンから向かうにはちょうどポーランドを国1つ越えることになります。飛行機でのアクセスについては、ベルリンからは直行便が週に2本、その他パリ、ロンドンなどのヨーロッパ各主要都市からもLCCが運行していますので、ヨーロッパ近隣諸国からのアクセスはかなり良い方です。まだ日本からの直行便はありませんが、1回乗り換えすれば成田から毎日運行しています。


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人口密度は、関東地方のおよそ2倍の面積に茨城県とほぼ同じ人口の国民が暮らしている、というと雰囲気が伝わりますでしょうか。街の外観は、ヨーロッパの伝統的な古い街並みとロシア風の教会、自然がほどよくミックスされています。中世ヨーロッパに来たかのような歴史を感じさせつつも、どこかの田舎町に来たかのような居心地の良い、のんびりとした印象です。また、魅力的な小道がたくさんあるのも印象的でした。気候はというと、冬の平均がマイナス6度、夏は17度程度、ベルリンよりも少し寒い気候と言えます。筆者は10月23日から5日間滞在しましたが、日本で真冬に着ているダウンジャケットを着てちょうど良かったです。


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(左上)ビリニュスの市街地の眺め。街全体が世界遺産に認定されています。(右上)オーガナイザー曰く、おそらくビリニュスで最も狭い小道とのこと。このような大小の小道が無数にあります。(左下)イベント会場すぐ近くの小道。(右下)イベント会場付近のフォトジェニックな広場。Photo by Yoshito Maeoka


600kmの人間の鎖「バルトの道」、そして独立へ


リトアニアの近年は激動の歴史でした。リトアニアは、エストニア、ラトビアと共に1940年から1991年までの長きに渡り旧ソ連に併合され、事実上ソ連の中央集権体制に組み込まれていました。1985年にゴルバチョフが共産党書記長となりペレストロイカが始まると、バルト三国内で独立に向けた国民運動が始まりました。その運動の象徴出来事として有名なのが、1989年の"バルトの道"です。およそ200万人の人々が手をつなぎ、ビリニュスにあるゲディミナス塔から始まり、エストニアまでのおよそ600km(東京〜青森間と同じ距離!)にも及ぶ長さの人間の鎖を作り、全世界に独立を訴えました。その後、1991年9月にようやく悲願の独立を成し遂げ、今のリトアニアになったのです。


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街の中心近くに位置するゲディミナス塔。ここから"バルトの道"が始まりました。


多様な視点が作り出す新たなデザイン


さて、そんな歴史とは正反対で終始アットホームだったこのイベント「Made in Japan'15」は、ハンドメイドクラフトやデザイン製品を販売する会場"フェア"と、日欧間のクリエイティブビジネス経験者らのスピーチによる"カンファレンス"の2部で構成されていました。

フェアでは、日本からだけでなくヨーロッパ各地からさまざまなデザイナー、クリエイター達が作品を展示していました。あらゆる国籍のデザイナーに共通して、伝統技術やハンドクラフトがベースにありつつも、そこに異なる視点やアイデアを合わせて新しいものを作るという姿勢が見られました。例えば、日本の瓦を使用したイスが展示販売されていましたが、その商品が生まれた背景は、瓦が生産されていく工程で少しでも欠けているものは廃棄処分にしなければならないわけですが、その廃棄物を有効活用する解決策として生まれた商品だそうです。

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(左上)廃棄処分される予定の瓦を再利用したイス。Tsuyoshi Hayashiさんの作品。(右上)首にかけた時に重さが均等に分散されて位置がずれないネックレスをデザインされているNaoko Ogawaさんのブース。(左下)日本の伝統金継ぎ(キンツギ)でガラス破片を繋ぎ合わせたオブジェ。Hitomi Onukiさんの作品。(右下)リトアニア産の手作りキャンドル。伝統品とミニマルデザインの融合です。Photos by Artūras Samalius


カンファレンスでは、日本でビジネス経験のあるさまざまな人たちが、日本で仕事をしていく上でのアドバイスを日本での経験を踏まえてプレゼンテーションしていました。面白かったのは、プレゼンターの1人、日本在住アメリカ人デザイナーのIan Lynam(イエン・ライナム)さんの"日本で仕事をするための20ステップ"の中のアドバイス。「日本に移住したいなら必ず二度行って判断しろ。なぜなら一度目は何もかもが他の国と違っていて感動するばっかりで、本当に楽しいことしか憶えていないから」。会場は爆笑でした。


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会場を笑いで包んだイエンさん。


すべてのプレゼンターが自分自身の経験に基づいて話しているため、日本で仕事をしたい人へのリアルなアドバイスとなったのではないでしょうか。日本人の私にとっては新たな視点で自分たちを見る良い機会となりました。


日本で気づいた母国リトアニアの価値


オーガナイザーたちと丸3日間接してみて、とにかくイベントを成功させたい、首都ビリニュスの良いところを紹介したい、という熱い想いを一貫して感じました。オーガナイザーの1人であるSimona Širvydaitė-Šliupienė(シモナ・シリビーダイテ・シリューピエネ)さんに、イベント開催への軌跡や思いを聞いてみました。


── なぜ本イベント「Made in Japan'15」を開催したのですか?

シモーナ:日本のミニマルな製品や、妥協を許さない物作りの姿勢が世界から高く評価されている、というのももちろん理由の1つではありますが、もう1つとても印象的だった出来事があり、それが直接的なきっかけとなりました。

オーガナイザーである私たちの団体「KOI」(Cultural and Organizational Ideasのリトアニア語の頭文字)は、8年前からnowJapanという日本のアニメや伝統文化の紹介に特化したイベントを開催してきました。NowJapanは今ではバルト三国の中でも代表的な日本文化を紹介するイベントに成長しています。

イベントの規模が大きくなっていくにつれて、私たちは日本へもスピーカーとしてのイベント参加者を探しに行くようになりました。候補者探しの旅で訪れたとある日本人デザイナーの家で、私たちはリトアニアの伝統工芸品である手作りのバスケットを発見しました。そのデザイナーはそのバスケットにとても価値を見出していました。もちろんリトアニアでも、この時代においてハンドメイド製品に価値を見いだす人々はたくさんいますが、バスケットは私たちにとってもあまりにも当たり前過ぎて誰も注目しませんでした。

面白いことに、その価値を日本人のおかげで気づくことができたのです。ある人にとっては全く当たり前のものが、別のある人にとってはとても価値のあるものになる。その気付きから、バルト三国と日本のデザインやクラフト製品、クリエイティブビジネスの紹介に特化したイベントである「Made in Japan'15」を開催するアイデアを思いつきました。




このイベントが日本とバルト三国のデザインを交流させる架け橋になるといい、とシモーナは言っていました。実際にイベント会場では既に数名のリトアニアと日本のクリエイター同士が、コラボレーションの企画を話し合っているのを目にしました。オーガナイザーの情熱が実を結んでいるようです。


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陶芸家、Yasuhiro Kuzeさんの作品。このイベントをきっかけに出来た人脈から招待を受け、作品販売のためまた12月にまたビリニュスに行くそうです。ちょっとモダンでシンプルな彼の作品はとても人気がありました。Photo by Artūras Samalius


今年は「Made in Japan'16」が開催される予定です。もし東欧に行く機会があったら足を運んで見てはいかがでしょうか。日本の価値を再発見するきっかけになるかもしれませんよ。


(聞き手・文・翻訳/小野里衣)
参考文献:TrueLithuania.com

  • ,,,,, - By

    香川博人

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