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印南敦史印南敦史  - ,,,  06:40 AM

テレビから学ぶ、簡潔かつ確実に伝えるための「5つの法則」

テレビから学ぶ、簡潔かつ確実に伝えるための「5つの法則」

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テレビには映像のほか、音声、音楽、文字、地図、図解などの、さまざまな情報が詰め込まれています。(中略)「見せる」「聞かせる」「理解させる」ことを研究しつくした、究極のプレゼンテーションだといえます。(「はじめに」より)

と主張するのは、『図解 テレビに学ぶ 中学生にもわかるように伝える技術』(天野暢子著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者。ふだんはプレゼンテーションの現場で指導にあたっているそうですが、数年前からニュース番組の内容や文字をチェックする「校閲」の仕事でテレビと関わることになったのだといいます。

つまり、見る人が内容を理解できるように極限まで工夫されたテレビの方法論を取り入れれば、さまざまなプレゼンテーションにそのメリットを応用できるということ。そのための手段を明かした本書から、きょうはPart 1「テレビに学ぶ『伝える技術』5つの法則」を見てみたいと思います。


「最初に結論」が鉄則


「プレゼンで肝心なことが伝えられなかった」という経験を持つ人は少なくないはず。それを解決するためには、重要なこと(結論)を冒頭で伝えるようにすればいいと著者は記しています。たとえばニュースの場合、「けさ、関越自動車道で、乗用車4台がからむスリップ事故が起きました」など、全体を要約して紹介する「リード」という部分が最初にきます。これが、伝えるべき最低限の事実だということ。

リードによって受け手が関心を持ったあとに、本記(本文)を持ってくる。そして、そこでは「原因」や「死傷者の数」「搬送先」などの事実を伝えるわけです。次に、「今年はじめて」「類似の事故とくらべて被害が大きい」などの補足の説明が続き、最後に「今後どうなりそうか」といった推測を伝えるという流れ

これはプレゼンでも同じ。最初に内容の概略を伝えなければ、その先に関心を持ってもらえないことになってしまうのです。だとすれば、そこで大切なのは「冒頭で概要を短く」伝えることですが、そのためのコツは「なにが」「どうした(どうなる)」を15秒以内で話せるようにまとめることだとか。

たとえば人件費が大幅に削減できるシステムの紹介なら、「これからご紹介するのは、人件費が2割程度削減できる旅費精算システムです」と伝え、さらにスライドや配布資料ではトップページに「人件費2割削減! 最新旅費精算システム◯◯◯◯◯(製品名)」というように表示するわけです。この場合、冒頭から具体的な数字が入っていることもポイント。

そして結論の紹介に続き、「このシステムについて、10分お時間をいただいてご説明します」「最後に3分ほど質問のお時間もとってあります」と進行の概略を伝えることも大切。こうすることで聞き手も時間配分と心の準備ができ、「伝える」「受ける」の良好な関係を構築できるということです。(10ページより)


情報は「3つ」に絞り込む


企画書をつくるときは、伝えたいことを詰め込みすぎると逆効果。確実に伝えるためには情報の絞り込みが不可欠で、その数は「3」だと著者はいいます。なぜ3点が適当なのかについては、「鼎(かなえ)」を考えればわかるのだとか。鼎とは、3本の脚がついた金属製の鍋。物を支えるには3本の脚があれば十分で、しかも3は安定する最小の数字だということ。

人は多くを記憶できませんが、「日本三景」「世界三大夜景」などが記憶に残りやすいのは、それが3点セットだから。クイズ番組で答えの選択肢が3択になっていることが多いのも、そういう理由があるからだといいます。

そこで、たくさんの情報がある場合は、まず要素を並べてみることが大切。たとえばダイエットに適した食品として「トマト、いわし、リンゴ、大痕、わかめ、バナナ」が並んでいたとしたら、それは「野菜」「果物」「海産物」というグループに分けることが可能です。

すると、「ダイエットに適した食べものは、1.野菜、2.果物、3.海産物です」と、3点で紹介することができるわけです。そしてそのあとに、「野菜はトマトや大根、果物はリンゴ...」と詳しい説明を加えればOK。また3つに分類したら、短い名前をつけるのも重要。「ランチ・ビュッフェ」のように2語なら、「ランチ」を削って1語に。「ビュッフェ」は外国語なので、「食べ放題」と日本語に置き換えることもできます。

同じように、箇条書きで見せることも3点で伝える重要なポイント。3つのものが見えていれば、話す側は「伝えるのは3点」、受け手も「ポイントは3点」と脳内の記憶装置にスイッチが入るということです。(12ページより)


正しく伝えるには「数字」が不可欠


情報伝達において、絶対にブレることがない要素が「数字」。「すごく大きい」という表現だと人によって感じ方は違ってきますが、「500グラムの肉」「24センチの靴」など具体的な数字が入っていれば、誰もが同じ大きさを思い浮かべることができるわけです。そして数字には、子どもにもお年寄りにも、日本人にも外国人にも、同じ事実を伝えることができるというメリットもあります。

テレビもまた、数字をうまく取り入れて情報を発信している媒体。天気予報の場合なら、「熱い1日」「記録的な大雨」では、暑さや、どれほどの大雨なのかを伝えるのは困難。「熊谷市で34℃」「鹿児島市の2か月分の雨量」と数字を使って伝えるからこそ、視聴者は正しい状況をつかめるのです。

またテレビの通販番組では、「今夜8時まで」というようにリミットを伝えるのが常套手段。「8時」と具体的な数字が入ることにより、「今度でいいや」と思っていた人が「いま買う」ことになるからだといいます。このように数字を提示すれば、相手は判断して行動に移すことができるということ。

同じようにプレゼンでも、数字は重要な役割を果たすものです。コンセプトや情熱も大切ですが、数字が入っていないプレゼンでは、まったく説得力がないとさえ著者はいいます。ただし、わかってはいても、それはなかなか難しいものでもあります。そこで日ごろから、さまざまなものを数字で把握するクセをつけておくといいそうです。そうすれば、企画段階でも新しいアイデアが浮かんでくるようになるのです。(14ページより)


「ビジュアル」があれば説明は不要


アナウンスや字幕で説明しなくても、たとえば真っ赤な炎を吹き上げる映像が流れれば、視聴者は「火事」「事故」と直感するもの。「ビジュアル」には、視聴者を一気に引き込む力があるわけです。そしてプレゼンにおいても、「ひとことも発しないうちから相手を引きつける」ビジュアルは不可欠な要素。

たとえばプレゼン資料の表紙は文字だけと決まっているわけではないので、もし規定がないのであれば、ビジュアルを入れても問題なし。そうすれば、文字ばかりの書類に囲まれた担当者の目に止まりやすくなるわけです。「つかみ」を演出するのが「ビジュアル」であり、それが資料の表紙にあたるということ。

そして、これは紙の資料に限ったことではないそうです。新商品発表会なら、参加者からよく見える位置に、商品の実物や使用している写真をディスプレイしておく。スライドや映像も同じで、会社紹介なら、最初のスライドに社屋の写真やロゴマークを、商品説明なら、その商品写真をトップ画面に持ってくる。そのように最初からビジュアルを見せれば、あとに続く口頭説明は補足程度で十分だということになるはず。(16ページより)


タイトルは短いほどよい


視聴者が見る番組を選ぶとき、新聞のテレビ欄の限られたスペースで重要な役割を果たしているのが番組タイトル。そしてタイトルをつけるときのポイントは、大きく分けて2つあるそうです。まず最初は、タイトルだけで、番組内容がイメージできるということ。そしてもうひとつは、タイトルだけで、誰が出ている番組かわかること。つまり内容なり出演者なり、「視聴者が番組を選ぶための判断材料を確実に伝えること」が重要だという考え方です。

同じくプレゼンや企画書も、タイトルだけで相手に興味を持たせるほどのインパクトを持ち、内容が伝わるものにすることが大切。著者が考える、テレビ式のタイトル付けのポイントは次の3点だといいます。

1. コンパクトな「文字数」
番組名は、10文字以下が圧倒的に多いもの。記憶されるためには、タイトルは短いほど効果的。

2. 「固有名詞」を盛り込む
たとえば携帯電話の料金形態を提案する際、「お得な新サービス」では内容がわかりません。でも、「ペア割で通話料1人分0」なら、内容も数字も伝わるはず。

3. 文字の見え方が変わる「記号づかい」
「ホンマでっか!? TV」(フジテレビ)のように、記号や「っ」が入ると文字に勢いや動きが出るもの。
(18ページより)




テレビで使われている「伝える技術」が、さまざまな職種に応用できることがよくわかる内容。一つひとつのテーマがコンパクトにまとめられていることもあり、要点を効率よく吸収することができるはずです。


(印南敦史)

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