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itouitou  - ,,,  10:00 PM

あなたの時間は実際にいくらの価値があるのか?

あなたの時間は実際にいくらの価値があるのか?

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人によって時間の使い方は異なります。この単純な真実が人生に大きな違いを生み出しています。自分の時間を最大限に有効利用するには、時間の価値を理解することから始める必要があります。この記事では、「あなたの時間の価値を算出する方法」を紹介します。

収益性の高い仕事に時間を使う人は、より多くのお金を稼ぎます。他人のために時間を投資する人は、より良い人間関係を築きます。柔軟なキャリアを築くために時間を使う人は、より多くの自由を楽しみます。影響力の大きいプロジェクトに時間を注ぐ人は、社会により大きな貢献をします。健康、友情、自由、影響力、あなたが求めるものが何であれ、すべては自分の時間をどう使うかにかかっています。

あなたも私と同じなら、友情、自由、影響力、健康など、すべてを手に入れたいと望むかもしれません。しかし、すべてを同時に手に入れるのは無理な相談というもの。日々直面するトレードオフにうまく対処する必要があります。

以下に紹介する手法を用いてあなたの時間価値を算出し、時間を有効に使うために役立ててください。


時間の価値:1時間はどれくらいの価値があるか?


この記事を書き始める何週間か前、私は小型の旅行かばんを物色していました。いろいろ調べて、欲しいかばんを見つけました。値段も19ドルでかなりお手頃です。しかし、問題が1つありました。このかばんを作っているのは英国の企業で、米国までの送料が45ドルもかかるのです。

さすがに19ドルのかばんの送料に45ドルも払えないということで、米国内に小売店がないかを調べてみました。すると、この企業はニューヨーク市に実店舗を持っていることがわかりました。幸運にも、数週間後にニューヨークを訪れる予定が入っていました。そこで、店舗の所在地を確かめたところ、訪問予定の場所からは1時間くらいかかることがわかりました。

このとき私が直面した疑問が、この記事で提示した疑問そのものでした。「私の1時間は果たして45ドルの価値があるだろうか?」

時間を節約して送料に45ドルを払うべきか? それとも、お金を節約するために店舗まで1時間かけて買いにいくべきか? 店舗まで買いにいくか、送料を払うか、どちらが時間とお金のより良い使い方なのか、当時の私には判断がつきませんでした。


「時間 vs お金」のジレンマ


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ある程度なら、誰もが時間の価値についての内的な基準を持っています。たとえば、誰かから、0.07ドルあげるから1時間働いてくれと言われても、あなたはただちに拒否するはずです。一方、1時間で7000ドル払うと提案されたら、すぐにOKと言うでしょう。

スペクトラムの両極においては、そのタスクに時間をかける価値があるかは簡単に判断できます。しかし、スペクトラムの真ん中に近づくほど、そのタスクに時間を使う価値があるのかが不明瞭になっていきます。そして問題なことに、日々直面する出来事の大半は、「時間-価値」スペクトラムのグレイゾーンに位置しているのです。

たとえば、以下のような判断は悩ましいものでしょう。

  • 直行便の航空券を買って2時間を節約すべきか、乗り継ぎ便を買って90ドルを節約すべきか?
  • 近所の子に20ドルを払って庭の芝刈りをしてもらい、週末の自由時間を増やすべきか?
  • 今週1週間を、ただちに2千ドルを支払ってくれる顧客のために使うか、それとも、今後1年にわたって2万ドルを生み出すであろうビジネスアイデアに取り組むべきか?

私たちはみな、こうした選択を毎日のようにしていますが、大半の人は直感やあてずっぽうで決断しており、時間の価値をいちいち計算したりはしません。誰もが時間に対する価値感覚を持っていますが、具体的にいくらであると答えられる人はめったにいないのです。最近までは私もその1人でした。


時間の価値を計算する方法


「時間 vs お金」のジレンマを抱えた私は、さまざまなエキスパートに話を聴きに行くことにしました。起業家、生産性コンサルタント、エグゼクティブコーチ、果てはプロのポーカープレイヤーまで、たくさんの人と、時間の価値を決めるベストな方法や、その情報を使ってより良い意思決定をするにはどうすればいいかなどを話し合いました。

それから、私は3カ月にわたって自分の時間の使い方を記録し、6つの異なる計算方式で時間の価値を算出しました。ご心配なく。今回私が行った調査と実験を、シンプルな形にまとめておきましたので。

この記事は以下、2つのパートに分けられますが、それぞれの主旨は次の通りです。

  1. パート1は簡単で時間もかからず、多くの人のニーズをほぼカバーしています。15分もあれば、時間の価値を見積もることができるので、この情報を使ってより適切な意思決定に役立ててください。すべての人に、パート1を読むことをお勧めします。
  2. パート2は時間はかかりますが、それだけの価値はあります。とくに、事業主や企業重役たちはパート2の有用性を理解するでしょう。パート2はパート1を基礎としながら、時間の期待価値を見積もります。この方法を用いれば、長期的なリターンを睨んだ戦略的判断が可能となります

パート1を始める前に、この記事で紹介する数式をすべて含んだスプレッドシートを公開しておきます。このシートに必要な数字を記入すれば、あなたの時間の価値が簡単に計算できます。以下、本文中でも何度かこのシートについて言及しています。(こちらをクリックしてシートをコピーしてください)


パート1:実現収益メソッド


まずは「実現収益メソッド」を用いて時間の価値を計算してみましょう。このやり方は、実際に受け取った(実現した)収益だけにもとづいて計算するものです。この計算方式を使えば、日々の買い物にどうお金を使えばいいか、より良い判断を下せるようになります(45ドルの送料を払うか、店舗までドライブするか? など)。

この計算を始めるためには、次の2つの数値が必要となります。

  1. お金を稼ぐために費やす時間の量
  2. その時間で稼げるお金の量

それでは、この2つの数値を計測し、時間の価値をすばやく見積もる方法を解説します。


ステップ1:時間を追跡する方法

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まずはじめに、お金を稼ぐために投資した時間の総量を算出します。そのとき、勤務時間だけでなく、通勤時間なども計算に入れてください。たとえば、毎日通勤に1時間かけて、会社で8時間働いているなら、あなたがお金を稼ぐために費やしている時間は1日9時間となります。同じく、副業や、子どもを保育園に送っていく時間なども加算します。こうして、あなたがお金を稼ぐために1年間で費やしている時間の総量をざっくりと割り出してください。

時間量を見積もるのが難しくても、それはあなただけではありません。大半の人が、自分が1日24時間をどう使っているかについて、漠然とした感覚しか持ちあわせていません。仕事に費やしている時間が不確かな場合は、とりあえず年間2500時間と見積もっておくことをお勧めします。

たとえば、あなたが仕事や通勤、仕事に関連するタスクに毎日10時間を費やしているとします。週5日勤務だとすると週に50時間となります。そして、年間で50週働くとすれば(2週間の休暇をとった場合)、1年間で2500時間となります。人によって微調整は必要ですが、多くのフルタイム社員や事業主にとって、2500時間は妥当なラインでしょう。


時間を追跡する:私の場合

オンライン事業家である私は、ほとんどの時間をコンピューターの前で過ごしています。ですので、時間を追跡するために『RescueTime』というソフトウェアツールをインストールしました。このツールは、どのタスクにどれだけ時間を費やしたかを記録してくれます。特定のウェブサイトを閲覧したり、特定のソフトウェアプログラムを使ったり、ソーシャルメディアをブラウジングするのにどれだけの時間を使ったかがわかります。

RescueTimeのデータを3カ月集めたあと、そのほかのアプリケーションの数字(たとえば、本を読んだ時間として『Audible』の視聴時間を加算)を合わせて、見積もりを完成させました。

こうして、RescueTimeとそのほかのデータを合わせたところ、私は1年に2742時間を仕事に費やしていることがわかりました。

RescueTimeのカテゴリー機能により、執筆、読み物、ウェブデザイン、マーケティングなど、どんな分野にどれだけ時間を使っているかもわかりました。必ずしもそこまで細かく調べる必要はありませんが、パート2に取り組むときにはこの数字が役にたつはずです。今のところは、お金を稼ぐために1年で何時間費やしているかがわかれば十分です。


ステップ2:どれだけお金を稼いでいるかを追跡する方法

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把握すべき第2の数値は、あなたが仕事に費やした時間の間に、どのくらいのお金を稼いだかということです。

これは難しくありません。あなたが時間給や月給で働いているなら、最近の給与明細を見て、年間給与を割り出せばいいでしょう。昨年から今年にかけてとくに昇給していないなら、昨年の所得申告書を調べて、その数値を使ってもかまいません。ただし、サイドビジネスやフリーランスとして受けた仕事の収入も計算に入れてください。そうした活動に費やした時間もステップ1の数値に含まれているからです。

いま計算しようとしている数字は、あなたの「手取り給与」です。税を引いた後に手元に残るお金です。大半の会社員は税金を源泉徴収されていますので、手取り給与額は、実質、受け取った給与額と同じになります。事業主なら、税と経費を総収入から引いておく必要があります。


お金を追跡する:私の場合

私は『Bench Accounting』というサービスを使って、事業収入と支出を追跡しています。Benchはオンライン経理サービスの1つで、事業用口座から自動的にデータを取得し、税申告のための財務報告書を作成してくれます。何度かクリックするだけで、前月、前四半期、前年に自分がいくら稼いだかをただちに見ることができます。

もしあなたがスモールビジネスのオーナーや、フリーランスなら、月ではなく年間の収入を使って計算するほうがいいでしょう。スモールビジネスの収入は月によって(ときに激しく)変動するからです。長い期間の収入を見れば、でこぼこをならし、より実際に即した時間価値を見積もることができます。


ステップ3:時間価値を計算する

最後に、稼いだお金の総量(ステップ2)を、費やした時間の総量(ステップ1)で割ります

たとえば、お金を稼ぐために年間で2500時間を費やしたとしたら、以下のようになるでしょう。

  • 年間で12316ドル稼いだなら、あなたの時間価値は4.93ドル/時となります。これは2014年の米国における個人の貧困ラインに該当します。
  • 年間で46226ドル稼いだなら、時間価値は18.49ドル/時です。これは2014年の米国における女性の所得の中央値です。
  • 年間で62455ドル稼いだなら、あなたの時間価値は24.98/時です。これは2014年の米国における男性の所得の中央値に当たります。
  • 年間で10万ドル稼いだなら、あなたの時間価値は40.00/時です。
  • 年間で100万ドル稼いだなら、あなたの時間価値は400.00/時です。

繰り返しますが、この数字は1年間に2500時間を仕事に費やした場合の値です。仕事に使った時間が変われば、当然、時間価値も変わります。


こうした数値は正しいのか?

最初にこの数値を算出したとき、意外な結果に驚いたものです。私の1時間の価値は思っていたよりかなり低かったのです。

多くのフリーランスが40ドル/時をチャージしていますが、年間で10万ドルは稼いでいません。多くのコンサルタントが400ドル/時をチャージしていますが、年間で100万ドルは稼いでいません。どうしてこうなるのでしょうか? 答えは、彼らが40ドル/時あるいは400ドル/時をチャージしているのは仕事に費やした一部の時間に対してであり、すべての時間に対してではないからです。仕事に費やしたすべての時間で収入を割れば、1時間あたりの価値は、彼らが顧客に請求している時間単価よりもずっと低くなるはずです。

私たちは1時間あたりいくらチャージしているかは知っていても、自分が務時間のほかにどれだけの時間を、お金を稼ぐために使っているかは把握していないものです。お金を稼ぐために注いだすべての時間を計算に入れることで、はじめてあなたの時間の価値が明らかとなります。それはたいてい、あなたがチャージしている時間単価よりずっと低くなります

あなたも私と同じなら、この数値の正しさを検証したくなるはず。時間価値が妥当かどうかをチェックするやり方がいくつかあります。


チェック&バランス

さきほど時間価値を計算したメソッドは「手取り給与メソッド」と呼ばれます。文字通り、手取りの給与にもとづいているからです。手取り給与メソッドの正確さをチェックするのに使える実現収益メソッドが2種類あります。以下、簡潔に解説しますが、ステップ3の「時間価値スプレッドシート」のサンプルを見ると、さらにわかりやすいでしょう。

市場価格メソッド:市場価格メソッドは数値の確かさをすばやくチェックできるやり方です。もし、あなたが別の企業に雇われたとしたら、いくら稼げるかを調べます。たとえば、私は多くの時間を執筆に費やしていますので、「コンテンツクリエイター」の職に就けると思われます。また、ビジネスを成長させるためにも時間を多く使っているので、おそらく事業開発の職にも就けるでしょう。このように、自分にその資格があると思われる職種の給与を調べ、それを自分が働いた時間で割れば、時間価値が計算できます。つまり、労働市場においてあなたの時間価値がどうなっているかを調べるメソッドだと言えます。

原価基準メソッド:原価基準メソッドも数字を検証するやり方の1つです。自分がやっている仕事をほかの人に頼むとしたら、いくら払うかを考えます。自分が社長になり、誰かを雇ってあなたの代わりに仕事をしてもらうことをイメージしてください。私は自分がやっている仕事を個別のタスクに切り分け(執筆、マーケティングなど)、それぞれのタスクにどれだけの時間を使っているかを見積もりました。それから、そのタスクを誰かにフルタイムでやってもらうとしたら、いくら払ってもいいかを考えました。そして、すべてのタスクの加重平均を算出して、全体として、いくら払うことになるのかを割り出しました。最後に、その数値を仕事に費やした時間の総計で割りました。

この3つの数字を出したあと、時間価値の平均値を計算しました。メソッドにより、数字の高低が見られましたが、3つのメソッドの平均値を出すことで、かなり妥当な時間価値が算出できたと思います。もう一度言いますが、各メソッドの数値はこちらの「時間価値スプレッドシート」で計算できます。


この情報をどう使うか

これで、パート1が完了しました。上記の計算を行うことで、時間価値をすばやく正確に見積もることができました。この情報を使えば、買い物をする際にも、より良い意思決定ができるようになります

たとえば、以下のように。

  • あなたの時間価値が、25ドル/時なら、30分並んで10ドルのギフトカードを手に入れるのは割に合いません。
  • あなたの時間価値が60ドル/時なら、店舗まで1時間かけて行くかわりに49ドルの送料を支払うのは割に合っています。
  • あなたの時間価値が80/時なら、2時間を節約するために、乗継便より150ドル高い直行便を買うのも割に合います。

自分の1時間がお金に換算するといくらになるのかがわかると、毎日の意思決定がよりスムーズになるはずです。

パート1では、あなたの時間が「最低」どのくらいの価値があるかを計算しました。「最低」というのは、実現収益メソッドはあなたがすでに稼いだお金だけを計算に入れているからです。本当は、あなたの時間はもっと価値があるのかもしれません。ということで、パート2に進みましょう。


パート2:期待価値メソッド


時間価値を算出するもう1つのやり方があります。「期待価値メソッド」です。これは、長期的に見て、時間がどれくらいの価値を持ちそうかという予測にもとづいています。

期待価値メソッドを使えば、どの領域に時間を投資すべきかについて、戦略的な意思決定を行えるようになります。

  • 今年はどのプロジェクトに注力すべき?
  • どの時間の使い方が効果的でなく、ルーチンタスクから外すべきなのか?
  • すぐにはお金にならないが10年後に大きなリターンが期待できるビジネスを始めるか、安定した収入が見込める仕事を継続するか、どちらがいいのか?
  • そして、こうしたトレードオフの関係をうまく扱うには?

それでは、期待価値メソッドのもっとも単純なタイプから見ていきましょう。


成長倍率メソッド

あなたの意思決定の期待価値を測るシンプルなやり方があります。前年の純所得をもってきて、そこに妥当な成長倍率を掛け算してください。

ポイントは、当然ながら、妥当な成長倍率を選ぶことです。たとえば、私の場合、昨年から今年にかけてビジネスが2倍に拡大しているので、成長倍率を2としています。このメソッドの背景のある考え方は「私の仕事は今後12カ月のあいだ、成長し続けると思われる。そうなると、私の本来の時間価値は、現時点での実現収益メソッドで出した値よりも実際には高くなるはずである」というものです。

成長倍率メソッドは、現在やっている仕事が、長期的に見てどれくらいのリターンがあるかを見積もることができます。しかし、どうすれば時間を効果的に使えるかについては何も教えてくれません。それを知るには、以下の「フルスペックの期待価値メソッド」を使う必要があります。


期待価値メソッド

期待価値メソッドは、究極の、そしてもっとも難しい、時間価値の計算方法です。できるかぎり易しく説明するつもりですが、「時間価値スプレッドシート」の「Step 4」の計算を見てもらうのが一番わかりやすいと思います。

基本的なロジックは以下となります。

  1. まず、タスクごとに時間を切り分けることから始めます。時間の使い方を細かく分類するほど、それだけ、どの領域がもっとも価値を生んでいるかが明確になります。
  2. タスクと収入の橋渡しとなる測定単位を見つけます。つまり、自分の事業の「リード(見込み客)」の価値を把握する必要があるということです。私の場合はメールの購読者を使いますが、それは、私がメール購読者の平均顧客生涯価値を把握しており、かつ、私が取り組んでいるタスクの大半が、メール購読者の獲得に何らかの形でつながっているからです。
  3. それぞれのタスクの価値を見積もります。たとえば、あるタスクに1時間費やすと、メール購読者を50人獲得できるとします。メール購読者の顧客生涯価値が1ドルなら、そのタスクの期待価値は1時間あたりに50ドルとなります。同じように、ほかのタスクについても期待価値を見積もります。
  4. すべてのタスクの期待価値を合計して、あなたが仕事に費やす時間全体の期待価値を算出します。
  5. 変数は好きなだけ追加すればOKです。期待価値メソッドは自分次第でいくらでも複雑なものにできます。また、そのタスクが人生にどれくらいの幸福をもたらすか、その仕事からリターンが得られるまでにどのくらいの年数がかかりそうかなどの要素を勘案することもできます。

期待価値の計算は、非常に個人的なものです。数式が本当に使えるものになるまで、試行錯誤が必要になるでしょう。繰り返しますが、実際に数字を入れながらのほうがはるかに理解しやすいと思います。この計算に含まれる要素はすべて「時間価値スプレッドシート」の「Step 4」で確認できます。


補足


こうした計算をする際に、ほかにも考慮すべきことがたくさんあります。以下に、時間の価値を考えるときに私がいつも念頭に置いていることを紹介します。

見当違いの成功:間違ったことで成功するために時間を浪費してはなりません。時間価値を理解するのは有益ですが、時間価値の最も正確なアイデアを得るには、自分が人生に何を求めているかを知る必要があります。あまりに多くの人が、周りのみんなもそうだからというだけの理由で、お金や権力、承認を追いかけています。あなたが本当に求めているものがそうしたものではないとしたら? 時間の価値を増やす方法は見つけられます。しかし、あなたはお金よりも自由時間を欲しているのかもしれません。自分のコア・バリューをよく理解し、インテグリティ・レポートを作って、自分にとってもっとも重要なものが何なのかを明確にしておくとよいでしょう。

トレードオフと機会主義的な追加:ビル・ゲイツ氏は世界でもっとも裕福な人物として繰り返し名前が挙げられています。2015年、再び1位の座に返り咲き、純資産は727億ドルにのぼると見られています。あるアナリストは、「720億ドルでリターンが6%あるとすると、生きている間ずっと、毎秒114.16ドルが入ってくる計算になる。ビルゲイツにとって、100ドルを落としても、それを拾う価値はないことになる」と話しています。

よく引用される話ではありますが、ゲイツ氏にとって100ドルを拾う価値がないというのは誤りです。なぜなら、100ドル拾う間にも114.16ドルは入ってくるからです。100ドルを拾おうが、拾わまいが、どちらにせよお金は入ってくるのです。むしろ、100ドルを拾うと、普通に入ってくる114.16ドルと合わせて214.16ドルが手に入ることになります。

この場合、100ドルを拾うことは、ビル・ゲイツ氏にとってお金を稼ぐのを妨げるようなトレードオフではありません。彼がすでに稼いだお金の上に、さらにお金を積み上げることができるチャンスなのです。すべての時間をこうしたチャンスをうかがうことに費やすなら、時間価値を損なう選択となりえますが、適切なタイミングをとらえて行うなら、時間価値を増やしてくれるものになります たとえば、作家が講演の仕事をするとします。もし彼がすべての時間を講演に費やしてしまうなら、時間価値を損なうことになります。なぜなら、彼は新しい本を書くことができず、次第に存在感を失っていき、講演料も下がっていくだろうからです。しかし、講演をときどき行うくらいなら(1カ月に1〜2回とか)、多くの作家にとってそれは、新しい本の執筆に十分な時間を使いながら、さらに何千ドルも上乗せする良い機会となるでしょう。

譲れない自由時間:時間価値を計算する危険の1つは、全体の時間価値を増やすために「生産的な」時間ばかりを過ごそうとしてしまうことです。『Wall Street Journal』のある記事は、「研究者のなかには、時間に経済価値を当てはめると、生活の質を損なうリスクがあると指摘する者もいる。時間の金銭的価値だけにフォーカスしている人たちは、落ち着きのなさやプレッシャーを感じる傾向にあると、スタンフォード大学経営大学院の組織行動学の教授Jeffrey Pfeffer氏は話している。そうした人びとは仕事ばかりに時間を使い、ボランティアや音楽鑑賞など、価値のある活動に時間を使おうとしない」とレポートしています。

私は、どれだけの時間をレジャーと仕事に使っているかを見るために、自由時間を追跡することに決めましたが、そうした時間に金銭的価値を当てはめるつもりはありませんでした。自由時間は譲れない時間であると決めていたからです。リラックスする自由時間があるからこそ、仕事の時間を効果的に過ごすことができるのです。あなたも生活に健康と幸福をもたらしてくれ自由時間やくつろぎの時間、レジャー活動に費やす時間の価値を認める必要があるでしょう。

もう1時間働くべきか迷っている? Sebastian Marshall氏から学んだ優れた経験則があります。1日の各時間を個別によく調べてみるのです。午前9時から午前10時、午前10時から午前11時、など。平均すると、そうした時間に、あなたはポジティブ、ネガティブ、どちらの意思決定をしているでしょうか? たとえば、あなたがふだん遅くまで働いているとして、午後9時から午後10時の間は、平均するとポジティブな結果につながっていると言えるでしょうか? それとも、その時間にした仕事は、うまくいったことよりも失敗したことのほうが多いでしょうか? その時間は、生産よりも先延ばしすることが多いですか? 平均したときにネガティブな結果につながることが多い時間帯だとわかったら、その時間に働くのはやめるべきです。ハードに働くのは良いことですが、次の1時間が、真に生産的で、あなたを消耗させない時間であることをよく確認してください。

幸福と意義:そのタスクが幸福や意義をどれくらい与えてくれるかなどの要素を計算に入れてもいいでしょう。とはいえ、私は、こうした要素を計算に入れるかわりに、充足感をもたらしてくれる度合いによってタスクに1〜10のランクをつけています。このランクは数式には使いませんが、期待価値が同じになったタスクの同点決勝に使っています。


ここからどこへ向かうか


時間の本当の価値を計算することは、見かけよりずっと難しく、見かけよりずっとパワフルです。

あなたの時間価値は、1年ごとに、あるいはもっと早く変化するでしょう。この記事で紹介したメソッドは、柔軟かつ順応性があるものです。あたらしい分野に時間を費やしたり、そこから収入を得るようになったら、シートに記入し、時間価値の計算をアップデートしてください。

この記事で紹介した戦略が、今後末永くあなたの助けになることを願っています。


The Value of Time: How Much is Time Really Worth? | James Clear

James Clear(原文/訳:伊藤貴之)

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