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印南敦史  - ,,,  06:30 AM

10年後の仕事に求められる、「情報編集力」の鍛え方

10年後の仕事に求められる、「情報編集力」の鍛え方

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藤原先生、これからの働き方について教えてください。100万人に1人の存在になる21世紀の働き方』(藤原和博著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は、リクルート社フェローを経て、都内における義務教育初の民間校長として杉並区立和田中学校の校長を務めた人物。大きな話題を呼んだので、覚えていらっしゃる方も多いだろうと思います。

つまり本書ではそのような実績をもとに、「21世紀の働き方」を講義しているわけです。...という表現は漠然としすぎているかもしれませんが、「INTRODUCTION」に書かれた以下のフレーズを確認してみれば、本書が書かれた理由が伝わるのではないでしょうか。

「今の自分の仕事の仕方で、10年後もはたして通用するのだろうか?」
――そんなふうに、不安に思ったことはありませんか。
あなたがそう感じる理由はただ1つ。
時代が変わっているのに、あなたの仕事の仕方が変わっていないからです。
(「INTRODUCTION」より)

いわば、そこを認識できるかどうかによって「10年後」あるいは「21世紀の働き方」が変わってくるということ。この考え方を軸に、きょうは「LECTURE 2 納得解を紡ぎ出す 情報編集力の鍛え方」を見てみたいと思います。根底にあるのは、「編集情報力によって求めるのは『正解』ではなく、関係する他社の全てが納得する『納得解』」だという考え方。その「解」が理解を生むのだそうです。


ブレインストーミングで「修正主義脳」を鍛える


「納得解」を紡ぎ出すには、最初から完全な解を出そうとするのではなく、まず頭に浮かんだことを口に出したり、動きはじめてみたりするべき。そして周囲の反応を見ながらどんどん修正していくことが大切。いわば、「試行錯誤の達人」になるということです。そして、その点において格好の場となるのが、参加者全員がどんどんアイデアを出し合って忌憚なく話し合うことが重視されるブレインストーミング。

とはいえ、イノベーションを生む「納得解」をブレインストーミングで得るためには、それなりのコツがあるといいます。だらだら漫然と行うのではなく、「基本」を押さえたブレストによって初めて、情報処理力に偏った頭を情報編集力へと切り替え、イノベーションをつくり出すことができるというのです。そしてその基本には、次のような条件と、守るべき「大切な2つの約束」があるのだとか。

まず条件は、同じ部署の人や気が合う同期ではなく、「ナナメの関係」の人を巻き込むこと。縦の関係でも横の関係でもない、適度な緊張感のある関係性の人をメンバーにするというのです。なぜなら組織風土でいちばん大切なのは柱(縦の関係)でも梁(横の関係)でもなく、それらをナナメに支える「筋交い」だから。「筋交いの関係(ナナメの関係)こそ、人間関係を豊かにし、組織を強くするという考え方です。

そして「ナナメの関係」のメンバーを集めたら、次の「ブレストの2つの約束」を守ることが大切なのだといいます。

1. 絶対に他の人から出た案をつぶさない。
2. 最初はとにかくバカな案を出す。
(111ページより)

知識・技術・経験のかけらは、頭の底の方に沈んでいるもの。それをかきまぜ、浮き上がってきたものを人と共有し、組み合わせ、いいアイデアを生み出すという化学反応を楽しむことがブレストの真骨頂。だからこそ、1.が重要。人から出てきたものをすべて受け入れる姿勢が必要だということです。2.については、とんでもないもの、絶対に実現できないもの、将来的にも不可能な案でOK。自分がバカになることで、メンバーが正解主義から抜け出すことができるというわけです。(106ページより)


面接で「ロールプレイング脳」を鍛える


少し意外な気もしますが、情報編集力を鍛える場として、採用の際に行う面接試験がよいのだと著者はいいます。採用する側にとって、新卒採用試験は、初めて会う受験者の能力を短時間で見極めなければならない場。そして優秀な人材の条件は、「処理能力と情報編集力を兼ね備えていること」。すなわち頭の回転が速く、頭が柔らかい人が求められるということです。

ただし、テストや学歴である程度は判断できる情報処理力の高さとは違って、情報編集力を見極めるには面接が不可欠。話してみないとわからないということですが、ただの雑談ではダメで、「正解のない問いを投げかけること」が重要なのだとか。正解がない問いに対する対処能力があるかどうかがポイントであり、それによって情報編集力のレベルがわかるのだといいます。だからこそ採用面接は、受験者の情報編集力を見る場であると同時に、面接官のそれが鍛えられる場にもなるということ。(115ページより)


「シミュレーション脳」を鍛える


シミュレーションができる人は、情報編集力が高い人だと著者は断言しています。ちなみにこれはニワトリと卵のような関係で、情報編集力を高めたいのであれば、日ごろからシミュレーション脳を鍛えておくべきだともいいます。そして古くから知られたシミュレーションとしてここで取り上げられているのが、「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざ。

風が吹くと砂が舞い上がるため、目の病気にかかる人が多くなる。江戸時代のことなので、失明する人もいる。当時、失明した人が選ぶ職業のひとつが三味線弾きだったため、三味線弾きが増えれば三味線が多くつくられることに。三味線の材料として昔は猫の皮がよく使われていたから、たくさんの猫皮が三味線に使われると猫が減る。すると天敵がいなくなるためネズミが増える。ネズミが増えれば桶がかじられてしまうので、修理や新しい桶が必要になり、注文が殺到した桶屋が儲かるという流れ。

この話が意味するのは、ある事象が起こり、その影響の連鎖が何段階かを経ると、思わぬところに別の影響が出る結果になるということ。つまり、このような発想の展開を積み重ねていくと、シミュレーション脳が鍛えられていくわけです。(122ページより)


「いまの世の中にないもの」を発想する


情報編集力を高めていくために重要なのが、ある種の遊び心を持って常識や前例を疑ってみること。そしてそのための課題が、「◯◯に付加価値をつけなさい」という設問だそうです。たとえば「タイヤに付加価値をつけなさい」と問われれば、黒くて太いタイヤ以外のものを考える必要があります。こうした思考訓練が、情報編集力を磨いてくれるということ。そしてここでは、そのための例題が紹介されています。

例題1.
「コップに付加価値をつけなさい」といわれたら?
15秒で考えてみてください。
(128ページより)

病院などで用いられる「吸い口」は、起き上がれない患者のために飲み口が横についています。これは、「コップは上が開いていなければ飲めない」という前例に縛られていたら生まれなかったアイデア。すでにあった商品の常識・前例を否定するところから新たな付加価値を加え、普通のコップよりも高くて売れるものを生み出したということ。多くの商品は、こうしたプロセスを経て誕生しているといいます。そしてそう考えればおのずと、この問いに対する答えも浮かんでくるはず。答えは、一人ひとりのなかにあるわけです。

例題2.
「かき氷を片手で食べられるようにしなさい」といわれたら?
15秒で考えてみてください。
(130ページより)

ここでアイデアの一例として紹介されているのは、赤城乳業の人気商品「ガリガリ君」。かき氷には器とスプーンが必要だという従来の常識に対し、「ガリガリ君」はかき氷に棒を刺し、まわりを固いアイスで覆うことによってこぼれないようにしてあります。つまり、「歩きながら食べられる」という付加価値を生み出したわけです。

このように、「◯◯に付加価値をつけなさい」という設問は無数に考えることができ、そこからイノベーションもビジネスチャンスも生まれるもの。だからこそ身近な生活上の消費財を題材として、それにどのような付加価値をつけられるか考え、自分の情報編集力をアップグレードするためにトレーニングすることが大切だというわけです。(127ページより)




講義形式になっているので、無理なくスラスラと読むことが可能。その結果として、要点を効率的に吸収することができるはずです。将来の働き方に関心のある方は、ぜひ手にとってみてください。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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