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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,,  12:00 PM

2016年に移住したい世界22都市:「ロッテルダム」in オランダ

2016年に移住したい世界22都市:「ロッテルダム」in オランダ

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新年あけましておめでとうございます。オランダのロッテルダム在住の渡邉俊幸です。今日は「ライフハッカーが注目する2016年に移住したい世界22都市」の1つとして、まだまだ日本ではあまり知られていない街、ロッテルダムの魅力についてご紹介したいと思います。


ロッテルダムはどんな都市ですか?


まずは本題に入る前に、ロッテルダムの地理的なところから紹介しましょう。ロッテルダムはオランダ中部の北海寄りに位置する、人口第2位の都市です。2位と言っても、ここは総人口1700万人程度のヨーロッパの小国オランダ。周辺の都市から仕事や学業等で通う人を除けば、ロッテルダム市の人口は約62万人程度で、日本で言えば、鹿児島市と同じぐらいです。

街としての歴史は古く、9世紀にこの地への定住が始まり、1340年に自治権が与えられました。宗教改革の時代に活躍した人文主義者として有名なエラスムスもロッテルダム近郊の出身で、地元の大学名や橋などにその名を残しています。第二次世界大戦前は、オランダのほかの都市と同じく歴史ある建造物が立ち並ぶ都市だったのですが、1940年のドイツ軍の爆撃により市の中心部は徹底的に破壊されてしまいました。しかし、戦後の復興で道路などの整備が進み、ロッテルダム中央駅前から商業地にかけて、ビルが立ち並ぶ近代的な街となりました。このため、古い街並みが続くほかのヨーロッパの都市とは趣が少し違います。


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ロッテルダムの中心地には戦禍を免れた古い建物と近代的なビルが並んでいます。


このロッテルダムには欧州第1位の規模を誇る港、ユーロポートがあり、ヨーロッパの一大物流拠点、石油精製拠点となっています。ロッテルダム市の誘致担当者によれば、日本企業も80社ほど進出しているそうです。ロッテルダムに住む日本人の数は2013年現在で370人程度です。市内には、日本人学校や週末に開講される日本語補習授業校もあって、ロッテルダムや近隣の都市から子どもたちが通っています。なお、ロッテルダムの人口規模に比べて日本人自体の数は少ないので、街を歩いていてもほかの日本人に会うことはごくまれです。それでもアジア系の店などで日本の食材が手に入るほか、日本人が経営する美容サロンなどもあったりして、日々の生活を送る上での不自由さはあまり感じません。言葉もオランダ語ができるのに越したことはありませんが、英語でも日常生活やビジネス上のやり取りは可能です。


ロッテルダムに住むことになったきっかけは何ですか?


「アムステルダムでもユトレヒトでもなくなぜロッテルダム?」とよく聞かれます。私たち家族の場合は、妻の大学院進学もオランダ渡航の目的の1つであり、留学先がたまたまロッテルダムだったという理由で、この街に滞在することになりました。現在は、私自身は個人事業、妻はオランダの現地企業に雇用されて仕事をしています。オランダでは、日本国籍保有者が個人事業主として起業をする際に特権的な地位が与えられているため、私たち家族はこの制度を利用してオランダに長期滞在しています。


ロッテルダムで気に入っているところはどこですか?


2014年8月にロッテルダムに来るまでは、妻も私も名前を耳にしたことはあっても訪れたことのない街でした。それから1年4カ月の滞在を経て、私たち家族はすっかりロッテルダムに魅了されてしまいました。特に、次の3点が気に入っています。


先端的な建築デザイン

1つ目はロッテルダムの街の建築物です。ロッテルダムに来られたらぜひ市の中心部を散策してみてください。歩き出して30分足らずで、面白い建物をいくつも目にすることができます。たとえば、銀色のボディーに身を包み、斜めにせり上がった屋根が天を突くロッテルダム中央駅、「かまぼこ」のような形の建物に屋内マーケットと住居が混在するマルクトホル、角で立った立方体の中に住めるキューブハウス、鉛筆型のビル、上に行くにつれて正面の壁が前に倒れてくるような電話会社のビル、高層ビルの上部と下部がカクカクとずれた建物などがあります。


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立方体型のキューブハウスを上から見たところです。見学や宿泊も可能です。


ロッテルダムの面白いところの1つは、こうした奇抜な建物が風景の一部として違和感なく溶け込んでいるように感じられるところです。「ユニークな建築によって、街自体に明るさや面白さが出てきた」という地元の人の話も聞いたことがあり、建築の力で街の魅力が増してきていることを、私自身も実感しています。


生活都市ロッテルダム

ロッテルダムの良いところの2つ目は、生活する上で便利な街であることです。市の中心部に市役所や図書館といった公共施設や商業エリア、オフィスエリアがまとまっており、トラムやバス、鉄道や地下鉄が周辺の住宅地や近隣の街とつないでいます。街の中に商業エリアがいくつもある訳ではないので物足りなさを感じられる方もいるかもしれませんが、逆に言えば必要なものが大体1つのエリアで手に入るので便利です。

子どもが遊べる公園や施設も市内各地に適度にあり、治安も悪くないので、子どもたちだけで遊んでいる姿も見かけます。また、オランダの古い街には、歩行者とその他の交通(自転車やバイク、トラム、自動車、バスなど)が渾然一体として、なかなか気が抜けない場所があるのですが、ロッテルダムはしっかりと分離されているので子ども連れでも安心して道が歩けます。


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曇りや雨が続きがちな冬の日々、天気が良い日は子どもたちが一斉に外で遊びます。


経済的に住めるという面でも、ロッテルダムにはメリットがあります。アムステルダムやその近辺の都市の場合は、1平米約20ユーロ(日本円で約2700円)程度の賃料と言われていますが、ロッテルダムは全国平均の1平米約12.6ユーロ(日本円で約1700円程度)に近いようです。私たち家族4人の1カ月の生活費は、家賃や保育料(収入等や親の状況によって補助がある場合があります)を除くと、大体1000ユーロ(約13.5万円)以下になります。広めの住居に安く住め、生活環境も良いロッテルダムに拠点を置きながら、アムステルダムに通勤する人も少なくありません。


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空港のあるスキポールやアムステルダム中央駅に直結する列車もあり、朝晩は特に通勤客の姿が多く見られます。


人種や宗教の壁を越えようという姿勢

ロッテルダムの良いところの3つ目は人種や宗教の壁に対する前向きでオープンな雰囲気です。ロッテルダムには世界170以上の国や地域の人々が住んでいるとされており、オランダの中でも有数の多文化な街です。

たとえば、私の次男が通う保育園にもアフリカ系やイスラム教徒の保育士の先生が勤務しています。もちろん通っている子どもたちも、バックグラウンドはさまざまです。その保育園の運営するフェイスブックページでは、次の写真が紹介されていました。


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写真には、「たとえあなたが赤や緑や紫や茶色でも、私たちはあなたと共に1つだ。みなさんおはよう」という言葉がつけられていました。


この写真が投稿されたのはパリでテロが起こる3日前のことです。フランスのテロや、オランダを含めた欧州への難民問題などを受けて、排斥的な意見も聞かれることはありますが、違いを乗り越えてお互いに1つの社会を作っていきたいという姿勢が、日常の小さな一コマにも浸透していることがロッテルダム、ひいてはオランダ社会の良さだと思います。


逆にもっとこうだったらなぁと思うところは?


さてここからは、ちょっと惜しいなというロッテルダムの側面を紹介してみたいと思います。

ロッテルダムは「ロンリープラネットが選ぶ2016年に世界で行ってみたい場所のトップ10」に選ばれるなど、観光都市として注目が集まっています。ただ、日本で販売されている旅行ガイドを見ても、ロッテルダムは載っていないか、載っていてもごく数ページで終わるのが現状で、これが少し残念です。日本や世界に向けてロッテルダムの良さを打ち出していくという点においては、まだまだ課題が多いため、ロッテルダム市の企業誘致局が日本国内でプレゼンテーションを行ったり、2025年に向けて万博を誘致しようという動きがあったりします。


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かまぼこ型のマルクトホルの内部には100近い店舗が入っており、味覚の面からもオランダを楽しむことができます。


また、ベルリンやアムステルダムは起業しやすい街ということで認知が進んでいますが、そこでもロッテルダムの良さがまだまだ浸透していないのが惜しいです。ロッテルダムはもともと大学を中心に知のネットワークができています。最近は、アメリカの有力なインキュベーターがヨーロッパ初進出の場所としてロッテルダムを選び、起業家向けの拠点を開設するなど新しい動きが見えてきています。また、ファイナンシャルタイムズがロッテルダムを次の起業の都市として紹介したことも追い風になるでしょう。


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ロッテルダムにはスタートアップや個人事業主向きの共同オフィススペースがたくさんあります。


ロッテルダム市やロッテルダムのエラスムス大学、ロッテルダム港、企業誘致を手掛けるロッテルダム・パートナーズが共同で掲げるロッテルダムのキャッチコピーは"Rotterdam. Make it happen"。この言葉のとおり、地の利やこの街が持つ先進性を生かしたイノベーションが進んでいくと、今以上に面白い街になるのではないかと期待しています。


どんな人ならうまくやっていける都市だと思いますか?


ロッテルダムはローカルな国際志向都市といった色合いが強いと思います。欧州の大都市、たとえばロンドンやパリのような派手さはないですが、それでも人生を楽しもうというメンタリティーはほかのオランダの街同様に強いので、生活と仕事を両方楽しみたいという人には、ピッタリな都市だと思います。生活コストも比較的安く、また、電車に乗れば最短30分程度でヨーロッパのハブ空港であるスキポール空港につくので、欧州展開を視野に入れたスタートアップの人にも魅力的だと思います。2016年後半にはイギリスと欧州大陸を結ぶユーロスターがアムステルダムまで直通で運転されるようになり、ロッテルダムにも停車するので、乗り換えなしでイギリスに行くことができるようになり、ますます便利になります。


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2013年の夏、長男が通う小学校の横で行われた、学校のお祭りの様子です。子どもの行事に両親がこぞって参加することも多くあります。


川から世界につながる街


最後に、ここまで触れてこなかったこの街最大の魅力をお伝えしたいと思います。

それはロッテルダムを流れる新マース川です。ユーロポートが面するこの川は、ヨーロッパの内陸部と世界の海をつないでいます。市の中心部と南の地区を結ぶエラスムス橋の上に立ち、両岸に広がるユニークな建築物や眼下を進む貨物船の数々を見ると、ロッテルダムの持つ開放感と国際性のルーツがこの川にあることが実感できます。そして、エラスムス橋の歩道に目を転じれば、観光客に交じってジョギングをする人、散歩を楽しむ人、風に負けないように自転車を走らせる人々に出会えます。オランダに来られた際には、仕事・生活・環境の3つが程よく調和した都市、ロッテルダムをぜひ一度お訪ねください。


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川がロッテルダムの歴史を作ってきました。今日も幾多の船がエラスムス橋を通り過ぎます。


渡邉俊幸(わたなべ・としゆき) 2014年にオランダのロッテルダムに渡り、JN Connectという事業名でオランダでのスモールビジネス立ち上げを支援。「オランダは最初の移住先候補としてはハードルが高い」とよく耳にするので、「オランダ起業・移住ノート」と題したページで、オランダ社会の1コマ、地元メディアの注目記事、教育・子育て事情、スタートアップ情報などを日々発信中。

写真提供:(c) Claire Droppert / Rotterdam Image Bank,(c) Ossip van Duivenbode / Rotterdam Image Bank,(c) Daarzijn / Rotterdam Image Bank,(c) Willem de Kam (Willem de Kooning Academie) / Rotterdam Image Bank
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    香川博人

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