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印南敦史印南敦史  - ,,  06:30 AM

英会話を上達させる「パン屋メソッド」とは?

英会話を上達させる「パン屋メソッド」とは?

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1日15分で英語が話せるCDブック』(横山礼恩著、あさ出版)の著者は、「パン屋の英会話教室 LEON」校長。実家のパン屋を継がずに教育の道を選んだことから、現在もそう名乗っているのだそうです。

なお名前も外人のようではありますが(戸籍上は礼恩)、両親ともに日本人で埼玉育ち。もともと英語が大の苦手だったこともあり、第一志望の大学に合格できるまで3年もかかってしまったのだとか。

「英語が苦手でたまらない」という人の気持ちがわかるのは、こういう経験があるから。そこで学生時代から塾、予備校、家庭教師などによって大学受験英語を10年ほど教え、さらなる英語力向上のため30歳でコロンビア大学ALPコースに留学したのだといいます。

しかし留学先では、過酷な現実と直面。TOEICを900点近くとっていたのもかかわらず、英会話能力が現地の幼稚園児にも劣るレベルだったことを知ったそうなのです。そこで改めて英会話を徹底的に学び、帰国後は「ちゃんと話せる」「使える」英会話を教えるための教室を立ち上げ、そのノウハウ(「パン屋メソッド」)を本書にまとめたというわけです。

なお「パン屋メソッド」に必要な文法はわずか22テーマで、そのほとんどが中学で習うもの。事実、中学で英語を学んだことから英語嫌いになった人の多くも、この方法で英語が話せるようになったのだといいます。

大人になってから英語を学ぶならば、英語の「基礎」を身につけることは、実際に使える英会話習得の一番の近道です。「基礎」さえわかってしまえば、極端なことを言えば、あとは語彙を増やして慣れるだけです。(「まえがき」より)

第I部「<パン屋メソッド>基礎編」を見てみましょう。


日本人にとって英語はかなり難しい


「22テーマの文法で英会話はできる」と断言し、英会話教室も立ち上げて実績を積み上げている著者ですが、自身の英会話能力については「帰国子女、ネイティブスピーカーのように自然な英語そのままには話せません」と明かしています。知らない表現やいいまわしもまだまだ多く、いまでも毎日、英語を勉強し続けているというのです。

矛盾しているようにも聞こえますが、アメリカに何十年も住んでいる大学教授や国際線のCAでも、それはまったく同じなのだそうです。つまり、ある程度の年齢を超えてしまった大人にとって、外国語を話せるようになるのはかなり難しいということ。特に、日本語と言語の距離が遠い(言語の構造があまりに違う)英語のような言語を「話せる」ようになるのは、現実的にとても大変。

しかし、 "英語をマスターすることは大変"だという事実をきちんと認識すること、それこそが「パン屋メソッド」のスタートラインなのだというのです。(10ページより)


大変だけど、楽しくないわけではない


ただしそれは、「苦行を積め」という意味ではないそうです。そうではなく、「もっと外国人と英語で話したい」とか、「前は全然わからなかったけれど、少しずつわかるようになってきた」と実感したりすることによって、どんどん英語は楽しくなっていくものだということ。なぜなら、「ちょっと楽しいこと」「ちょっといいこと」があると、人はがんばれてしまうものだから。

とはいえ、「コツコツ続ける」のは大前提。しかも「ネイティブと話すだけ」「留学するだけ」などで英語が話せるようになるというのは完全に幻想だともいいます。

言語の脳がある程度固まってしまった大人が、日本にいながらにして英会話ができるようになりたいのであれば、毎日コツコツ続けていくことは必要不可欠。同時に「いかに正しい努力をするか」を理解し、「実行できるか」にかかっているのだそうです。

なおSLA(Second Language Acquisition=第二言語習得論の略。母国語以外の言語を学ぶ人の膨大なデータから、外国語取得のメソッドを研究する学問分野)では、外国語習得に失敗する理由として次の2つを挙げているといいます。

1. やり方が間違っている
2. 量が足りていない
(13ページより)

ここからも、「コツコツ続けていく」この重要性がわかるのではないでしょうか?(12ページより)


英会話は「勉強」ではなく「トレーニング」が大事


英会話ができるようになるには、「勉強」よりも「トレーニング」が必要だと著者。では、英会話におけるトレーニングとはなにを指しているのでしょうか? それは、「パン屋メソッド」を繰り返すことだといいます。

<パン屋メソッド>
1. 文法を理解
2. 品詞分解(SVOC)をする
3. 英語音声にあわせて、音読を繰り返す
(14ページより)

大人になってから英語などの外国語を習得するには、基本の文法、つまり「英語の骨組み」を理解したうえで、さまざまなトレーニングをした方が近道になるもの。だから、まずは文法を理解する必要があるという考え方です。

英語(英会話)は、「~は、~する、~を」の順番で話すのが基本中の基本。そして英語はわずか5文型でほぼすべての文が分類できるというシンプルさがある反面、語順を間違えるとまったく相手に通じなくなるもの。また日本語の感覚で守護を抜いてしまうと、それだけで伝わらなくなります。

そこで、品詞分解(SVOC)が重要な意味を持つということ。英文にS(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)をつけることを通じ、英語の語順や文体を体に染み込ませていくことが大切だというわけです。

ちなみに「聞いた英語を理解する」「思っていることを英語にできる」スピードが遅いと流暢に話すことができず、英語でのコミュニケーションに支障をきたすもの。しかし品詞分解は(SVOC)は、「流暢に話す」うえでも非常に大事な役割を果たしてくれるのだそうです。

事実、日本人の英語下手は、「スピードが足りない」と指摘されることも多いのだとか。もちろんそれは「早口で話す」ということではなく、つまりは「流暢さ」のこと。そして流暢さ(スピードをつける)を身につけるための重要なトレーニングが「音読」。

1. 英文を100%理解する(構文と語彙)
2. 英文を音読する(Read loud)
3. 英文を英語音声とともに音読する(Overlapping)
4. 英語を見ないで、英語音声の後について音読(Shadowing)
(17ページより)

このプロセスを、ひたすら繰り返すことが大切だということ。勉強というよりも運動に近いこのトレーニングを繰り返すと、英語が聞こえるようになるだけではなく、発音も改善でき、不思議と英語がスムーズに出てくるようになるのだといいます。(14ページより)


英会話には慣れも必要


著者は、英会話には「慣れ」も必要だといいますが、この場合の慣れとは、60%くらいわかるものを、とにかくたくさん聞いたり読んだりして、英語そのものになれるというトレーニングのこと。

音読の練習と違って繰り返しは不要で、「なんとなくわかるもの」をたくさん聞くことが大切だというのです。リラックスして楽しんで聞く習慣をつければ、必ず効果が出ると著者は断言しています。

なお実際のコミュニケーションにおいても、隅々まですべて理解できることはあまりないもの。しかし大切なのは、わかる部分から全体の意味をとる練習をすること。そしてポイントは、

見る → 聞く → 読む
(18ページより)

の順序で練習すること。読むのも大切だけれど、話すためには"Listening"、耳がまず大事だということ。なぜなら会話が成り立たないのは、「相手のいってることがわからない」からだから。

もちろん、これらのトレーニングすべてを毎日続けるのは大変なこと。しかし聞き流し(慣れるトレーニング)は、何度も繰り返すことよりも、気楽に楽しむことを優先すべきだといいます。理由はシンプルで、つまり、日本人は「完全に理解する」という学習法に縛られていて、しかしそれが英会話の習得を妨げてしまっているから。しかし大切なのは結局のところ「継続」。だからこそ、楽しみながら続けることが大切だということです。(18ページより)




このような考え方に基づき、第II部「<パン屋メソッド>実践編」では、文字どおり実践的な解説がなされています。どれもすぐに使えるものばかりなので、コツコツ焦らず学んでいけば、大人でも英会話がマスターできるかもしれません。


(印南敦史)

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