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印南敦史印南敦史  - ,,,,  06:30 AM

「天気痛」を治すために必要なのは、自律神経を整えること

「天気痛」を治すために必要なのは、自律神経を整えること

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天気痛を治せば、頭痛、めまい、ストレスがなくなる!』(佐藤 純著、扶桑社)の著者は日本で唯一、「天気痛」専門の外来を行っているという医師。1980年代から交感神経と痛みを専門に研究と臨床に携わるなかで、「人間が持つある種の痛みや心の病は、天気とも連動するのではないか」という仮説に思い当たり、これを「天気痛」と定義づけたのだといいます。

つまり「天気痛」とは、その人がもともと持っていた症状が、天候の変化によって顕著に表れる状態のこと。医療現場では元来「気象病」と呼ばれていたもので、症状は多種多様。特に多いのが、乗り物酔いのようなめまい、ぼうっとした眠気、気分の落ち込み、頭痛、持病や古傷の痛みなど。自覚症状を訴える人の大半は女性ですが、男性にも潜在的な患者がいると考えられるそうです。

天気の変化が激しいとき、あるいは気圧の変化によって症状が起きる可能性が高くなると聞けば、「もしや」と思い当たる方も多いのではないでしょうか? しかし天気によって疾患が反応するのだとすれば、そもそもの病気を治さない限り完治とはいえないことになります。個々の疾患を天気の影響から引き離してこそ、痛みなどの発症を抑えることが治癒になるということ。

とはいえ、予防や体調管理には気をつけたいところ。そこできょうは第4章「天気痛に負けない体をつくる」に目を向けてみたいと思います。


自律神経とストレスの関係を知る


天気痛を引き起こす原因のひとつは、自律神経系の乱れ。そして自律神経とストレスには、密接な関係があるのだといいます。人間は、さまざまな変化にさらされながら生きているもの。この変化をストレスの原因(ストレッサー)と捉えた場合、それらをいくつかの種類に分けることができるそうです。

・熱い、寒い、乾燥している、湿気が多いなどの環境的な要因(気圧の急激な変化も環境的な要因)
・持病、ケガ、疲れがたまっているなどの肉体的な要因
・忙しさから抜けきれない、緻密さが要求される仕事を続けている、責任感を求められることが多いなどの社会的な要因
・人づきあいのいざこざ、近親者のトラブルや不幸などの精神的な要因
(128ページより)

これらのストレッサーに対応する機能を果たしているのが、交感神経と副交感神経からなる自律神経系と内分泌系。そして人間がストレスを感じたとき、体のなかでいちばん先に動き出すのが自律神経系だというのです。

背中から腰の脊椎に沿って走っている交感神経は、気管や肺、心臓、肝臓、脾臓、副腎といった内臓と全身の血管および汗腺などに広く分布。体の活動を活発にするために、大きな役割を果たしているのだといいます。

一方の副交感神経は、脳脊髄神経のなかを走っており、脳神経に含まれる頭部副交感神経とお尻のあたりの脊髄(仙髄)から出る仙部副交感神経があるとか。涙腺や唾液腺の分泌を促したり、消化管の働きを活発にするのです。

これら自律神経系の反応がしっかりしていれば、人間はある程度ストレスをやり過ごしながら生活することが可能。そこでストレッサーに対する自律神経の反応は、熱いところへ行けば体温を下げるためにしっかり汗をかく、寒いところへ行けば体温を保つために皮膚の血管が収縮するなど、本来は見事に機能するようになっているわけです。

ところが、過剰なストレスに耐え切れずに自律神経系の働きが弱くなってくると、ストレッサーに対する許容範囲も落ちてしまうことに。そのため、だるさや頭痛、やる気が出ないなど、心身に不調が表れるということ。いわば自律神経系とストレスは、切っても切れない関係にあるのです。(128ページより)

しかしそれでも、ストレスそのものは悪者ではないと著者は強調しています。それどころか、むしろ人間の適応能力を高めてくれるものだというのです。たとえばしっかり汗をかけるのも、暑さや湿度などの環境に適応しようという働きがあるからこそ。なのに環境的なストレスをすべて取り除こうと努力してきた結果、自律神経系の反応が鈍くなってきてしまったのが現代人だというのです。

内耳や自律神経系が、気圧の変化に負けてしまっているのが天気痛。つまり天気痛持ちの人の数が増えているのは、ストレッサーを減らし続けた現代社会を表しているともいえると著者。

だからこそストレッサーを悪者と考えず、気圧の変化を上手に体に取り入れ、そのうえで気象というストレスに負けないように自律神経系を整えていくことが、天気痛とともに生きていくうえで大切だという考え方です。(131ページより)


自律神経を整える食事 朝食は必ず食べよう


自律神経系の乱れを整えるには、基本的な「1日3食」を守ることが大切。特に朝食は自律神経系を整えるのに大きな役割を果たすため、きちんと食べることは欠かせません。

また貧血持ちの人が低気圧の影響を受けることも知られていますが、貧血対策にはビタミンB1系の栄養素が有効。ビタミンB群は体にエネルギーを補給し、神経細胞にも働きかけてくれるのだそうです。

全部で8種あるビタミンB群はそれぞれが異なった役割を持ち、体を健やかに保ってくれているそうです。なかでも、米などの糖質を体内でエネルギーに変えてくれるビタミンB1が不足すると、疲れを感じやすくなることに。そしてビタミンB1が作用する糖質こそ、痛みや自律神経系のメカニズムとも深く関係する、脳の栄養素にほかならないのだといいます。(134ページより)


自律神経を整える運動 ゆっくり、長くできるものを


交感神経と副交感神経からなる自律神経系のパフォーマンスを上げるためには、運動を積極的に行うことが大切。自律神経系に乱れが生じている人は、運動するのがおっくうだったり、長い間、体を動かす生活から離れているというケースも少なくないのだとか。

自律神経系を安定させるために取り入れたい運動としては、ウォーキングや軽めのランニング、水泳など、ゆっくり、そして長くできるものがいいそうです。無理せず続けることができ、体の基礎代謝量と筋肉量が少しずつあげられるものを行うことが大切。

なかでも、自律神経系の働きに良い刺激を与えてくれるのが水泳。なぜなら冷たい水のなかでゆっくり体を動かせば、体の代謝をじわじわと上げていくことができるから。また、めまいや頭痛が出やすい人は、首まわりの筋肉が弱っている可能性が考えられるそうです。ストレッチや筋トレを習慣づけて首まわりに筋肉をつけ、血液を促すことが根本的な対策になるといいます。

なおストレッチを行うタイミングとしては、寝る前が最適。体を動かして筋肉を収縮させると、体温が上がるもの。そして上がった体温が下がるとき、眠気を感じることになります。つまりストレッチをすることにより、心地よい眠気を誘うことができるのです。(137ページより)


自律神経を整える入浴 季節によって温度を変えよう


天気痛に負けない体づくりのための自律神経系の調整に、大きく役立ってくれるのが入浴。ただし、なにも考えずに入っていると、かえって逆効果の場合もあるというので注意が必要。

まず、暑すぎるお湯は避けるべき。なぜなら熱いお湯に入ると血管が広がり、痛みを引き起こす交感神経の活動が活発になってしまうから。また急激に温まると、湯上りの体も急激に冷めてしまうもの。冷え性の方にとっては、よくない状態になるわけです。

さらに東洋医学では、季節によってお風呂の温度を変えるのだとか。夏、冷房で体が冷えてしまった場合は39~40度、そうでもないなら38度以下のお湯にゆっくりつかり、発汗することが大切。ただし冬は逆に汗をかかない方がいいため、あまり長く入らないようにすべきだといいます。(140ページより)


自律神経を整える睡眠 寝る前のスマホはNG


自律神経系を整えるためには、充分な休息も重要。そして良質な睡眠は、環境づくりからはじまるものだといいます。まずは照明で、明るすぎると寝つきが悪くなってしまうもの。理想的なのは、ホテルのベッドサイドにあるような間接照明。必要に応じて明るさを低く絞れるようなものがいいということです。

そして避けるべきは、スマートフォンやパソコンを寝る前に使用すること。特にスマホからの光はとても刺激が強いため、交感神経が活発化してますます眠れなくなってしまうというのです。特に偏頭痛持ちの方にとっては、光が痛みの引き金になる場合もあるというので注意。

香りもリラックスするためには効果的。ラベンダー、カモミール、サンダルウッド、イランイランなどの香りは、神経の高ぶりを鎮めてくれるといいます。特に偏頭痛持ちの方は香りに敏感なタイプが多いので、好きな香りを枕まわりにスプレーしておくのもいいとか。

もうひとつ注意すべきは、栄養ドリンクを飲むタイミングだそうです。具体的にいいえば、1日の疲れを取ろうという目的から、寝る前に飲むのは避けるべき。なぜなら栄養ドリンクには、カフェインやエフェドリンなど、脳を興奮させるものが入っているから。夜に飲むと安眠を妨げることになってしまうため、飲むなら午前中がいいそうです。(143ページより)




天気痛自体は特定の病気ではないため、「根治」という考え方からは少しずれてくるといいます。しかしそれでも重要なのは、天気から受ける影響を少しでも減らし、痛みや発作で体調を崩してしまう回数を減らすこと。そのためにも、本書をぜひ参考にしたいところです。


(印南敦史)

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