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和田美樹和田美樹  - ,,,  09:00 PM

1冊の本を1日で読み終える方法

1冊の本を1日で読み終える方法

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あの本を読まなくてはと思いながら何週間も先延ばしにした結果、ついに、明日までにまるごと1冊を読まなければならなくなったあなた。勉強の一夜漬けであれ、ブッククラブで怠け者の自分をさらしたくないという動機であれ、希望を捨ててはいけません。その分厚い1冊を一気に読み終えることは可能であり、内容をすべて忘れて何も身にならなかったといった事態も避けられるのです。

数時間で1冊の本を読み終えるなど、とても困難な作業に思えるでしょうが、つまるところ、単純計算では可能なのです。平均的な大人が1分間に読める英単語数は、だいたい200~400語。平均的な小説の総語数は、6万~10万語です。仮にあなたの読書スピードが中間レベルの1分間300語で、読もうとしている小説が中間レベルの8万語だとすれば、5時間以内に読破できることになります。

途方もない数字に聞こえるかもしれませんが、可能です。しかも、本格的な情報吸収には向かないことが多いスキミング(ななめ読み、すくい読み)などの速読法を使う必要もありません。おおむね、自分の普段のペースで読み、自分の脳にやさしいスピードで情報を吸収することができるのです。必要なのは、気合いと、時間と、すぐに始めることだけです。


読書に最適な場所を見つける


あなたの敵は、集中を乱すものです。あなたの注意を本からそらすものは、すべて読了時間の延長につながります。インターネット、音、画面、ゲーム、ペット、おもちゃ、友達、見知らぬ人々など、あらゆる物事があなたを読書から引き離そうとします。かく言う私は今、飛行場で座ってこれを書いているのですが、つい人間ウォッチングをしてしまい、集中力を失っている自分がいます。

すべてから自分を切り離しましょう。部屋に閉じこもって耳栓をするとか、図書館で一番人が少ない場所に陣取る、公園の人通りが少ない場所にシートを敷くなどします。そうした場所が確保できないなら、(暑すぎたりしない限り)車にこもったっていいのです。自分にどの程度の断絶が必要かを想定し、その倍の備えをしましょう。音に邪魔されることが防げないなら、消音ヘッドフォンを使います。また、ハリーポッターのファンサイト「Mugglenet」を所有・運営するエマーソン・スパーツ氏が勧めるように、ホワイトノイズを聞くのもよいでしょう。スパーツ氏は、ホワイトノイズを聞くことで、集中力が高まり、読書のスピードまで早くなるそうです。

そして読む場所は、気の散らない心地よい場所を選びたいものですが、あまり心地よすぎて眠りに落ちてしまうようなところはだめです。ベッドではなくテーブルのある場所で、また、心地よいソファよりも、イスに座って読みましょう。心地よい家具は、読書に最適ですが、ここでは、楽しみのための読書ではなく、必要に迫られて読む場合をテーマにしているので、心地よすぎるものは避けます。また、夜間に読む場合は、「College Info Geek」 の運営者、トーマス・フランクが呼ぶところの「枕のいざない」を避けることも重要です。ベッドや、リクライニングチェア、ソファなどのそばにいると、中座して昼寝がしたくなってしまうものです。可能なら、それができない場所で読み、終わるまで戻らないようにしましょう。


読書時間を短く区切り、活発な状態を維持する


いくら時間に追われていても、1つの作業に集中する意志力には限界があります。1つの作業に長時間集中していると、自己消耗が起きるのです。自己消耗とは、精神的エネルギーや、自制心、意志力が消耗してしまうことです。定期的な休憩を取らないと、読み続けるモチベーションが消えてしまう、つまり読み終えることができなくなります。よほど引き込まれる内容の本でもない限り、読み飽きてきますので、ほかの活動を差し挟む必要があるのです。

タイマーをセットして、20分読んだら、自分を活性化するために5~10分間活動的なことをしましょう。読書用のポモドーロ・テクニック(25分ほどの集中作業と5分ほどの休憩を繰り返すことで仕事の効率を上げるテクニック)と考えてください。私は、散歩に出たり、日課のエクササイズをしたり、ビデオゲームをしたり、また、大音響で音楽を流し、しばしのあいだ身を任せたりしています。活動的で、没頭できるもので、できれば読んでいる本の内容に無関係なことならなんでもけっこうです。ポイントは、気分転換になる休憩を自分自身に与えることです。

また、時間で区切るのでなく、本のセクションごとに区切ることもできます。休憩を入れる箇所にしおりを挟んだり、そこまでの分量をパーセンテージで書き込んだりしましょう。たとえば、しおりを3枚挟んで読書時間を4分割し、しおりに到達するごとに、おやつだとか、ビデオゲームの時間だとか、今ハマっているドラマ1回分など、自分にご褒美を与えます。


なんでもメモする


活動的な状態を維持することで、読んでいるときの集中力が高まります。読んだ内容や覚えておきたいことをメモすることで、単調さが緩和され、情報保持力も高まるのです。なんでもメモしましょう! 知らない言葉、行間から読み取ったこと、登場人物の動機や思考、メジャーなプロットの転換点で自分がどう感じたかなども書き留めます。

『本を読む本』の著者、モーティマー・J・アドラーとチャールズ・ヴァン・ドーレンは、読後、以下のルールに従って分析的書評を書くよう勧めています。

  1. テーマで本を分類する。
  2. 本の概要をできるだけ簡潔に書く。
  3. 順番と関連性に沿って、大まかなセクションを挙げ、それらの概要を上と同じ要領で書く。
  4. 著者が解決しようとしている問題を定義する。

記憶が新鮮なうちに書き留めておけば、あとで記憶が不確かになってから思い出そうとしないで済みます。ディスカッションをしたり、感想文を書く段になったら、思ったことをそのまま書いた概要が、すでに2、3ページ分用意できていることになります。

さらに掘り下げる時間があれば、自分のメモを展開します。これは読了後や、読書中の休憩時間に行ってもかまいません。具体的には、よくわかっていない言葉の定義を調べたり、印象に残ったプロットの転換点を復習したり、ネットに書かれていることを見てわからない点を明確化したりします。また、自分のメモを「SparkNotes」 や「CliffsNotes」(論文や宿題、文献・書物の要約やあらすじなどが載っている、いわゆる「カンニングサイト」)と比べて、見落とした点がないか確認してもよいでしょう。なんでもこうした資料に頼るのはよくありませんが、本を一気に読み上げる場合は、補足として役立ちます。


一気読みでの正しい燃料補給法

一気読みは、のんびりゆったりした活動というイメージがあるかもしれませんが、実はとてもエネルギーを消耗します。ある程度までいくと、休憩時間に違う活動をしても、フルスピードで進めなくなるのです。そこで、皆さんお得意のドラッグ、カフェインを補給することになります。カフェイン飲料の飲み方なんて、アドバイスとしてベタすぎる感じがするかもしれません。でも、正しいやり方と間違ったやり方が存在するのです。以下、カフェイン飲料を摂取するうえでやってはいけないことをまとめました。

  • 一気読みの最初からカフェイン飲料を飲まない。どうしても飲まずにはいられない場合は別ですが、基本的に、あとでスピードが落ち始めたときの元気づけにとっておきましょう。世界で絶賛された映画『ワイルドスピード』のレースと同じで「ニトロ(加速剤)」を早く使いすぎてしまえば、あとでダメになり、レースに勝てません。
  • 一気に飲み干すタイプのカフェイン飲料は避ける(5-Hour Energyやスターバックスの Starbucks Doubleshot Energy[日本未発売のエナジードリンク]など)。これらで、たしかに気分は高揚しますが、ほんの一時的な効果にすぎません。少しずつすすって、カフェインを徐々に体に取り込めるもののほうが効果的です。これから宇宙に飛び立とうとしているわけではなく、あくまでも集中力と活力を維持するのが目的なのですから。
  • 砂糖を大量に含むものは飲まない。コーヒーの味付けに砂糖を入れる程度ならかまいませんが、凝ったドリンクのなかには大量の砂糖を含むものがあります。また『ワイルドスピード』でたとえると、燃料タンクに砂糖を入れないように、ということになります。砂糖は、一時的に気分を高揚させてはくれますが、カフェインと砂糖、両方の作用が切れたとき、かえってひどい疲労感に襲われます。

1日のうちの早い時間で、時間があるなら、30分の軽い昼寝をしたほうが、1杯のコーヒーよりリフレッシュ効果が高いでしょう。でももっと効果的なのは──もしうまくできるならですが──「カフェインナップ」でコーヒーと昼寝のいいとこ取りをする方法です。以上が無理な場合は、失速したらカフェインを少しずつ摂取するのがベストです。

また、一気読みには食べものも重要です。大量の砂糖が含まれたコーヒーはよくありませんが、頭をフル稼働させ続けるには、燃料補給が必要です。そしてこれにも、正しい方法が存在するのです。ナショナル・ノベル・ライティング月間のフォーラムのユーザー、lil' writergirl さんが、役に立つ原則を提案しています。

以下のようなスナックにすること。
  • 本が汚れるので、油っぽくないもの、ウェットでないもの
  • 見ないで食べられるもの
  • 片手で食べられるもの
  • 噛むのに時間がかかり、一袋が長持ちするもの

本を汚すことだけは避けたいもの。授業終了後に売りに出すつもりの本ならば、なおのことです。ペーパータオルで水気をふき取ったカット人参や、ドライフルーツ、トレイルミックス(ナッツやドライフルーツなど、比較的ヘルシーなものがミックスされたスナック)をつまみましょう。また、片手でお箸を使ってつまめば、手が汚れるスナックでも問題なく食べられます。

ピザなどの汚れそうなものでも、休憩を取って食べるならオーケーですが、油と格闘しながら本を読むのはやめましょう。彼女は、こんなことも言っています。多くの本には、大した展開がない「退屈な箇所」があるため、そんなところはおやつに最適だというのです。興味を失って、いつになったら面白いことが起きるのだろうと考える代わりに、おやつが退屈しのぎになり、満足もさせてくれるので、乗り切れるということです。


携帯を本に持ち替える


読書のためだけに1日5時間も当てることなどできないと思っている人に朗報です。あなたはすでに、読むことにそのくらいの時間を費やしているのです。PLOS Oneに掲載されていた、イギリスのランカスター大学による最近の調査によると、平均的な人は、1日約5時間をスマートフォンに費やしているそうです。そのスマフォ利用の大半を占めるのが、ニュースや、Reddit 、Facebook、Twitter、Tumblr、オンラインデートのプロフィール、そしてライフハッカーなどを読むことです。したがって、携帯の代わりに本を読めばいいというだけの話です。

可能であれば、1日携帯を放置するか、少なくとも機内モードにして見えない場所にしまいましょう。それは携帯だけでなく、タブレット端末、ノートパソコン、テレビ、プロトコル・ドロイドなど、あなたに情報を与える媒体すべてが当てはまります。あなたは、緊急の読書体制に入っているのですから、普段「暇つぶし」に使っている時間を、すべて本に当てる必要があるのです。それはどこへ行くときも、です! スーパーのレジ待ち、注文した料理を待っているあいだなど、普段ならすかさず携帯を取り出すような場面で、本を取り出して読みましょう。そのような、自分でも無自覚のうちに費やしていた時間を取り戻すのは意外に簡単なのです。本を携帯やタブレットに入れている人は、もちろん端末を使ってかまいませんが、必ず機内モードにし、つまらないことに時間を費やしてしまうことは、なんとしてでも避けなければなりません。


オーディオブックも取り入れる


また、目でなく耳に頼るという方法もあります。その日、どうしても済ませなければならない用事がある。どうしても運動したい。でもそんな時間はない。そんなときに、オーディオブックが役立つのです。その人の読書スピードによっては、オーディオブックのほうが遅いかもしれませんが、時間がなくて困っているときは、代替法としてパーフェクトです。

たとえば、本を2~3時間読んだあとオーディオブックをダウンロードして、運転や買いもの、家事、運動をしながら聞き、すべて用事が済んだらまた本に戻るという方法もあります。すべて聞いた方が楽という人もいます。ただ唯一のマイナス面は、最初からオーディオブックを聞くつもりでないと、同じ本の紙版とオーディオ版両方にお金を払うことになってしまうことです。また、読むものによって、オーディオ版が出ていない場合もあります。あまりよく知られていない文学や、学術書などは、従来の方法で読まなければならない可能性が高いです。しかし、Kindle(短い文書ならInstapaper やPocket)のアプリで読んでいる人なら、読み上げ機能を使って聞くことが可能です。きちんとしたオーディオブックのナレーションに比べたら劣りますが、スピードの調整も可能なので、堅実な選択肢です。どのように聞くのであれ、かなりの時間を節約することができます。


一気読みに依存しない


さて、一気読みを始める前に心に留めてほしいのは、本は、本来1日で読むものではないということです。テレビドラマが、エピソードに分かれているように、本も部分ごとに分かれており、それぞれ時間をかけて読むものなのです。普段のペースで全体を読み、内容についてじっくり考えたほうが、総合的な理解は深まるでしょう。本1冊を1日で読むというのは、時間がなくなってしまったときの一か八かの手段であり、本当は、単純な努力をして読書時間を捻出したほうが賢明なのです。

そうは言っても、メモを取ったり、定義を調べたり、おもしろい箇所に関する自分の考えを書き留めたりすることで、読んだ内容を忘れないようにはできます。1冊の本を1日で読み終えるには、たしかにマイナス面も伴いますが、重要情報を携えてゴールにたどり着くことは可能なのです。


Patrick Allan(原文/訳:和田美樹)
Illustration by Sam Woolley.

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