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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,,  12:00 PM

デス・スターの破壊にともなう経済損失を、専門家が本気で試算してみた

デス・スターの破壊にともなう経済損失を、専門家が本気で試算してみた

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「惑星をまるごと破壊してしまう宇宙兵器」などというものが存在するとしたら、たいへんな脅威です。米国のオバマ大統領も、砂漠の惑星タトゥイーンで農業を営むつましい人々も、その点に異論はないでしょう。映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する「銀河帝国」の要塞「デス・スター」は、まさにそのような存在でした。銀河帝国に対するわずかな抵抗勢力を制圧するという目的に対して、デス・スターはコストがかかりすぎています。それに、デス・スターを使ったさまざまな作戦が、銀河的規模の戦争犯罪にあたることは明白です。

そんなわけで、ただでさえ厄介な存在であるデス・スターですが、金融工学の専門家によって、別の角度からもその厄介さが指摘されました。デス・スターは建造コストが膨大であるために、銀河帝国が崩壊した場合には、建造への投資を回収できなくなって、銀河系全体が破綻するほど深刻な影響を及ぼしかねないのだそうです。

間もなく公開されるシリーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(原題:Star Wars: The Force Awakens)には、いくつかわかりにくい要素があるようです。例えば、これまでのエピソードの中で、「反乱同盟軍」は銀河帝国軍の歴代2つのデス・スターを破壊し、皇帝を死に追いやっているのですが、最新のエピソードでもまだ、名ばかりの戦争が続いているのです。ここからの記述には、若干のネタばれが含まれます。

すでに明らかにされていることですが、銀河帝国の遺産は「ファースト・オーダー」という政権に受け継がれ、反乱同盟軍も「レジスタンス」として存続しているのだそうです。これまでのスピンオフ作品には、銀河帝国の崩壊後は輝かしい「新共和国」が勢力を伸ばし、自由と民主主義を広める、としたものもあるのですが、最新エピソードにはそのような政権は登場しません。では、銀河帝国との戦いを制した反乱同盟軍は、どうしてその後の新共和国の運営に失敗したのでしょうか。

もしかすると、問題は経済にあったのかもしれません。コーネル大学が運営するオープンソースのレポジトリ「arXiv(アーカイヴ)」に2015年12月1日付けで掲載された最新の研究論文が、デス・スターの破壊がもたらす経済破綻を、きわめて詳細に分析しています。

この論文の著者は米ミズーリ州セントルイスにある私立ワシントン大学のZachary Feinstein教授、専門は金融工学です。「はるか彼方の銀河系」の金融システムについて、徹底的に掘り下げています。


デス・スターの建造コスト


デス・スターの存在はあらゆる惑星にとっての脅威でしたが、Feinstein教授の論文によると、デス・スターは破壊されたあともなお、銀河系の脅威であり続けるのだそうです。というのも、その破壊は間違いなく金融破綻をもたらすからです。

Feinstein教授はまず、デス・スターの鉄鋼使用量を推定した先行研究をもとに、原材料コストが最低どれだけかかるかを試算しました。そして、航空母艦との比較をもとに、デス・スターの非鉄鋼部分のコストを算出しました。この計算で得られるデス・スターの建造コストの見積もりは、かなり大雑把で信頼性の低いものですが、いずれにせよ地球上では「天文学的」と言うべき数値です。それでも、銀河帝国の規模からすれば大した額ではないはず。

そこで、この金額の相対的な重みを把握するため、Feinstein教授は銀河帝国の経済規模を試算することにしました。ちなみに、論文では「GDP」(Gross Domestic Product:国内総生産)をもじって「GGP」(Gross Galactic Product:銀河系総生産)と呼んでいます。試算に当たっては、「初代デス・スターの建造コストがGGPに占める割合は、初の原爆開発のコストが当時の米国のGDPに占めた割合と同じ」と仮定しました。

その結果、初代デス・スターの建造原価は2012年の米ドルに換算すると1.93垓ドル(垓は10の20乗)相当、そして銀河帝国のGGPは1年あたりおおよそ46垓ドル、ということになりました。


2代にわたるデス・スター破壊の経済的影響


Feinstein教授の直接の関心は、建造コストに向けられているわけではありません。本当に知りたいのは、これほど大規模なプロジェクトを支える融資や金融のメカニズムについてです。これまでの6つのエピソードや、スター・ウォーズにまつわるオンライン百科事典「Wookieepedia」からの情報をつなぎあわせた論理に沿って考えると、銀河系の金融市場には、GGPの60%にあたる資産があることになります。

こうした銀行はたいてい、民間よりも帝国に重点的に融資を行うもので、特にデス・スターには多額の投資をしているはずです。ところが、初代デス・スターは銀河間にはびこるテロリストの攻撃によって破壊され、2代目も同様の運命をたどり、帝国自体の崩壊につながりました。この結果、銀河系の市場は壊滅状態となり、文字通り天文学的規模の金融危機が引き起こされたはずです。


銀行救済にはいくら必要か


反乱同盟軍は、銀河帝国打倒の功績で支持を集めるでしょうが、こうした経済破綻を回避するには、それだけでは不十分です。破綻する金融システムを救済するため、巨額の現金を準備しておく必要があるでしょう。Feinstein教授は次のように結論づけています。


今回のケーススタディでは、反乱同盟軍はシステミック・リスクと突然の大規模な経済破綻を緩和するために、GGPの最低でも15%、おそらくは少なくとも20%程度の救済基金を準備しておく必要があるとわかりました。そうした準備高がなければ、銀河系の経済は天文学的規模の不況を迎えるでしょう。


銀河帝国の支配体制は無慈悲なものでしたが、それでも権力を維持できたのは、それなりの経済的根拠があったためです。一方の反乱同盟軍は...。きっと、惑星オルデランに資産を隠し持っていたのが、デス・スターに攻撃されて失われたのだ、とでも思っておきましょう。


THIS PROFESSOR CALCULATED THE TRUE COST OF DESTROYING THE DEATH STAR|Popular Science

Kelsey D. Atherton(訳:風見隆、江藤千夏/ガリレオ)
Photo by Serious Cat

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