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印南敦史印南敦史  - ,,,,  06:30 AM

頭を鍛えるために覚えておきたい4つのこと

頭を鍛えるために覚えておきたい4つのこと

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はたらく人にとって、身体と心、そして頭(脳)のコンディショニングは最重要事項です。スポーツ選手と一緒で、いくら能力が高くても、自分のコンディションが悪ければ、仕事で良いパフォーマンスを実現することはできません。(中略)この本では、あなたが仕事や人生でベストパフォーマンスを実現するための方法を、「カラダ」「アタマ」「ココロ」の働きをもとに解説していきます。(「はじめに」より)

上記の記述からもわかるとおり、『はたらく人のコンディショニング事典』(岩崎一郎、 松村和夏、渡部卓監修、クロスメディア・パブリッシング)は、ベストなコンディションをつくるためのメソッドを多角的に解説した書籍。脳科学、料理・栄養、そしてメンタルヘルスと、各分野の第一人者がそれぞれの立場から最新のエビデンス(研究による根拠)をもとに解説しています。

きょうは第2章「アタマを鍛える 21のヒント」のなかから、いくつかを抜き出してみたいと思います。


1. 前向きな考えが脳を活性化する


「自分に自信がある方は挙手をお願いします」といわれたとしても、なんの躊躇もなく手をあげられる人は多くないはず。少なくとも表面上は、謙虚な姿勢をとるものだからです。しかし、脳のなかは違うのだそうです。どんなに謙虚さを演じていたとしても、もともと人の脳には、「自分はデキる奴だ」と自分を高く評価する傾向があるというのです。

だとしたら、心の持ち方次第で能力を変えることができるということになるかもしれません。たとえばエジンバラ大学のジョンソン博士による電算シミュレーションを使った実験結果によると、「自己の能力を過大評価する人は競合においてしばしば有利に働き、結果として集団のなかで優位になっていく」というのです。

実際、自分に自信があって考え方が前向きな状態は、脳機能を高めるといわれているそうです。かといって自惚れたり謙虚さがなくなってしまうと、逆に脳機能は低下することに。いわばバランスが大切だということなのでしょうが、いずれにしても自分を過大評価することは、決して悪いことではないということ。

いわれてみれば、一流企業の経営者や、仕事のできるビジネスパーソンに「私はいつも自信がありません」などという人は見当たりません。自分に自信を持って仕事をしている人は、それだけで輝いて見えるもの。そして人を惹きつけるわけです。

謙虚さを保ちつつ、まずは自分という存在に自信を持つ。思い切って脳の仕組みに身を任せ、胸を張って毎日を過ごしてみる。そうすれば、いつの間にか仕事のパフォーマンスも向上しているはずだと著者は記しています。(152ページより)


2. アウトプットで記憶力が増す


必要なときにすらすらと言葉が出てくる、よどみなく自分の考えをまとめることができる、それらは「頭の良し悪し」ではなく、「訓練しているかいないか」の問題だと著者はいいます。大切なのは、脳に情報を入れ、その情報をまとめ、外へ出すというプロセスを繰り返すことだとも。記憶力という言葉は、とにかく情報を頭に入れるような状態をイメージさせるもの。しかし、入れた情報を外に出すことの方がはるかに大切だというわけです。

ワシントン大学のカーピック博士は、学生を対象としてスワヒリ語40個を暗記する試験を行ったのだそうです。その結果として発見したのは、「入力を繰り返すよりも、出力を繰り返す方が脳回路への定着がよい」ということだとか。まず、学生を次の4つのグループに分け、単語のスペルと意味を覚えてもらったのだそうです。

グループ1:「40個すべて学習→40個すべて確認テスト→40個すべて学習→40個すべて確認テスト」の繰り返し
グループ2:「40個すべて学習→40個すべて確認テスト→覚えていない単語だけ学習→40個すべて確認テスト」の繰り返し
グループ3:「40個すべて学習→40個すべて確認テスト→40個すべて学習→覚えていない単語だけ確認テスト」の繰り返し
グループ4:「40個すべて学習→40個すべて確認テスト→覚えていない単語だけ学習→覚えていない単語だけ確認テスト」の繰り返し

そして、それぞれのやり方で暗記してもらった1週間後にテストを行ったところ、グループ1と2は約80点、グループ3と4は約35点という結果が出たといいます。点数のよかったグループに共通するプロセスは、確認テストで40個すべてをテストしながら覚えたということ。一方、点数の悪かったグループは、思い出す練習である確認テストを、苦手な単語に対してしか行っていません。

つまり、入力したことをそのままにせず、どんどん出力することが大切だというわけ。日ごろからこうした意識を持って過ごすことによって、記憶力を高めることができるという考え方です。しかもそれは、日常生活においても可能。たとえば、なにげない出来事を同僚や家族などの身近な人たちに積極的に話すようにする。そうすることで出力の回数を増やすことができますし、話す前に「どう伝えようか」と考えることによって、情報を整理し、うまくまとめる訓練にもなるというわけです。

また、報告書やブログ、SNSなどにその日の出来事をまとめるのもいいとか。日記など個人的なものではなく、他の人の目に触れるところで情報をまとめるのがポイントだそうです。(169ページより)


3. 直観力を磨くには


著者によれば「直観」とは、「どうしてかわからないけれど、こちらが正しいとわかる」ような状態。あてにならないもののようにも思えますが、しかし直観は偶然ではないといいます。たとえば将棋のプロ棋士は、あらゆる局面の何手も先を読み、最善の一手を導き出すもの。これは単なるヤマ勘ではなく、長年の経験や知識に裏づけられたものだということ。

この考え方の根拠として、ここでは理化学研究所の脳科学総合研究センターが日本将棋連盟の協力のもとに行った実験の結果が紹介されています。プロ棋士と、トップクラスのアマチュア棋士に詰将棋の問題を解いてもらい、それぞれの脳活動をMRIで調べた結果、両者には決定的な違いがあることがわかったというのです。

プロ棋士が次の一手を導き出す際には、知覚に関わる大脳皮質の楔前(けつぜん)部と、直観的思考に関わる大脳基底核の尾状核の両方に相関性が見られたのに対し、アマチュア棋士の場合は楔前部と尾状核の間に特異な相関性は見られなかったというのです。専門的なのでわかりにくいですが、つまりプロ棋士には、盤面を瞬時に判断して最善の一手を導き出す直観的思考のための神経回路があるということ。

ご存知の方も多いと思いますが、プロ棋士の多くは、子どものころからおよそ10年間にわたり、毎日3~4時間のトレーニングを受けているといわれています。プロ棋士ならではの直感力を導き出す特別な回路は、こういった努力や経験によって楔前部や尾状核などが鍛えられた結果として身についたものだというわけです。

つまり直感力とは、鍛錬と経験のたまもの。だからこそ、ものの見方や仕事への取り組み方を意識し、さまざまな経験を積んでいくことによって、直感力に磨きをかけることができるといいます。(177ページより)


4. 情報のインプットと記憶の定着


新しい企画を寝ずに考えるとか、試験に向けて徹夜で猛勉強するなどの行為は、発想力、記憶力のどちらをとっても非効率。事実、イギリスのラフバラ大学のハリソン博士らの行った記憶と睡眠に関する実験では、眠らないことが記憶力の低下を招くことが明らかにされているそうです。

この実験においては、

1. きちんと眠った場合
2. きちんと眠ったうえでカフェインを飲んだ場合
3. 36時間断眠をした場合
4. 36時間の断眠をしてカフェインを飲んだ場合

という4つの条件で、被験者にあらゆる人物の顔写真を見せて覚えさせたのだそうです。その結果としてわかったのは、カフェインは眠気をとるけれど、記憶に対してはほとんど効果がなく、よく眠った方が多くの顔を覚えられるということだったのだとか。

ものごとを覚えているというのは、大脳に記憶として残っている状態。一度学んだことや経験したことは、まず海馬が記憶しますが、海馬は短期的な記憶をつかさどる場所。ここに入っている記憶は、すぐに忘れられてしまうわけです。

そこで重要なのが、長期的な記憶ができる大脳へ、海馬から記憶を移す作業。一般的に海馬にインプットされた記憶の整理がはじまるのは6時間後で、それが定着するまでには24時間以上かかるのだそうです。そして海馬から大脳への移動は、睡眠中も行われているもの。寝ている間に、脳内で必要な情報といらない情報が選り分けられて大脳にしまわれるということです。

つまり睡眠は、情報のインプットと記憶の定着に深く関係しているということ。だからこそ眠らないと情報を頭に入れる能力も落ちますし、せっかく頭に入れたこともすぐに忘れてしまう。効率良く仕事をしたいなら、睡眠時間を削ることは避けるべきだということです。(184ページより)




各項目が短くコンパクトにまとめられていることもあり、とても読みやすい内容。「カラダ」「アタマ」「ココロ」のなかから、現在のご自身に必要な箇所だけをピックアップして読んでみてもいいかもしれません。


(印南敦史)

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