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印南敦史印南敦史  - ,,  06:30 AM

翻訳サービスを使うコツは、日本語脳と英語脳を使い分けること

翻訳サービスを使うコツは、日本語脳と英語脳を使い分けること

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インターネット上には数々の翻訳サービスが存在しますが、それらに「翻訳がひどすぎて使いものにならない」という問題があることはご存知のとおり。しかし、「あるひとつの工夫」が問題を解決すると断言するのは、『英文"秒速"ライティング Yahoo!翻訳でミスのない文章を書くルール』(平田周著、日本実業出版社)の著者。

それは、英語にする日本語を「中間日本語」に直しておくことです。たったこれだけのことで、誤訳をなくすだけでなく、ネイティブに通じる英語になります。中間日本語とは、英語的な構造をした日本語、いうなれば「英語っぽい日本語」です。(「はじめに」より)

著者によれば、コンピュータが誤訳するのは、日本語と英語の文章構造があまりに違うから。日本語を直訳するコンピュータは、両者の違いを理解できないわけです。だとしたら、直訳してもきちんとした英語になるように、日本語の方を変えておけばよいということ。

たとえば「彼は北京駐在になった」という日本語をコンピュータに訳させると、As for him, Beijing become to it.と意味不明の英語になってしまいます。しかし日本語の方を「彼は北京勤務の任命を受けた」にすれば、He received appointment of the Beijing duty.と正しく訳してくれることに。自動翻訳も使い方次第だということ。そこで本書では、中間日本語を書く方法を紹介しているわけです。CHAPTER 1「中間日本語にすれば、正しい英文が一瞬で書ける」を見てみましょう。


日本語と英語の違いを理解しよう


日本語を英語にする場合、日本語と英語とでは文の構造がまったく違うということを頭に入れておく必要があると著者。自然な日本語を直訳したのでは英語にならないわけで、つまりそこが翻訳サービスの問題点なのです。

英語は骨格がしっかりした言葉で、その骨格にあたるのが、学校で習ったことがある「基本5文型」。(注:SはSubject、VはVerb、CはComplimentary、はObject)

S + V 主語+動詞
He is coming

S + V + C 主語+動詞+補語
He is my boss.

S + V + O 主語+動詞+目的語
He likes his job.

S + V + O + O 主語+動詞+目的語+目的語
He gave me the report.

S + V + O + C 主語+動詞+目的語+補語
It made our team more aggressive.
(20ページより)

英文の骨格がしっかりしていれば、基本的に意味は通じるもの。あとは骨格に、肉や尾ひれ(修飾)をつければいいということです。ところが日本語の文章の大半は、この英語5文型の形式にはなっていません。S・V・C・Oのいずれかの要素が省略されていたり、主語のように見えても、実際にそれは主語でなかったりするのです。

【基本5文型が不明確な日本語】
大学に行かねば、君の人生はないと言ったら、激しくそんなことはないとくってかかってきた。
× I turned when I said that there was not your life if I did not go to the university when not at all intensely.

【基本5文型が明確な日本語】
もし君が大学に行かなければ、君は幸福な人生を手に入れられないだろうと私が彼に言ったとき、彼は私に激しく反論した。
◯ He argued against me intensely when I said to him that you might not obtain the happy life if you did not go to the university.

基本5文型になっていないと、上記の×のようにコンピュータは誤訳してしまうわけです。(20ページより)


動詞が最初にくる英語、最後に置く日本語


日本語と英語の根本的な違いは、文中の動詞の位置。日本語の場合は動詞を文の最後に置きますが、英語では主語のすぐ後ろ。この違いが、さまざまな影響をもたらすのだといいます。

日本語の文章は主語と動詞の間に入れる説明の仕方で、文章表現の巧拙(じょうずへた)がでるもの。しかし英語は語順が決まっているので、誰が書いても同じような文章になります。一方、日本語は、同じことを言うのに、人によって表現が変わってきます。

【英語の表現】
I went to Tokyo Station, crowded in a rush hour yesterday to see my uncle who lived in Kobe.

【日本語の表現】
(1)私は昨日、ラッシュアワーで混雑する東京駅に、神戸に住む叔父を迎えに行きました。
(2)昨日、私は、神戸に住む叔父を迎えに、ラッシュアワーで混雑する東京駅に行きました。
(3)神戸に住む叔父を迎えに、ラッシュアワーで混雑する東京駅に昨日行きました。
(22ページより)

このように日本語の場合は、人によって説明する語順に違いがあり、説明や表現に著しい違いが出るわけです。(22ページより)


修飾語が前にくる日本語、後ろにくっつける英語


もうひとつの違いは、修飾するもの(句や節)が修飾されるものの前にくる日本語に対し、英語では後ろに置いて説明するのが普通だということ(形容詞と副詞は別)。その結果、どうしても日本語は頭でっかちになってしまうため、コンピュータは修飾している句や節(従属文)を主文と勘違いして誤訳をしてしまうというのです。

【原文】(頭でっかちな日本語)
大学を卒業して以来、英語を使うことがなかったので、すっかり忘れてしまった英語を私は勉強せねばならない。

【自動翻訳】
× Because I did not speak English since I graduated from a university, I must study English that I have completely forgotten.

【中間日本語】(短文に分解する)
大学卒業以来、私は英語を必要としなかった。すっかり忘れてしまた英語を私は勉強せねばならない。

【自動翻訳】
◯ Since graduation from university, I did not need English. I must study English that I have completely forgotten.
(23ページより)

このように日本語と英語では根本的なに大きな違いがあるため、日本語の構造を変えない限り、伝わる英語にはならないということ。解決法は構造の違いをなくしてしまうことであり、それが「中間日本語」だというわけです。(23ページより)


「英語脳」で考える


中間日本語を書くときには、原文の日本語で言いたいことを、英語的なロジックにまとめる作業をするのだそうです。

英語の学習書などには、よく「英語で考えなければいけない」と書かれていて、それが「英語脳」だと説明されているもの。そしてこの「考える」という行為には、2つのプロセスがあるといいます。たとえば言い訳をする場合、相手の反応を想像しながら漠然と思案している段階と、それを文字(会話の場合も同様)にしようと考える段階(ここでは便宜的に前者を「イメージ」、後者を「組み立て」としています)。

一般的にはこの2つのプロセスをまとめて「考える」(思考)としていますが、実際に、日本語を母国語とする私たちには、「イメージ」を英語で考えることがほぼ不可能。数多あるイメージを英語にしようとする場合、日本語で組み立ててそれを英語にするのは「日本語脳」ですが、英語として組み立てられれば、それは「英語脳」だから。

しかし、イメージを直接英語にするのは難しいもの。そんなとき、組み立てを日本語でも英語でもない「中間日本語」で行うという手があるわけです。中間日本語は英語の構造なので、英語脳の代替が可能。中間日本語を瞬時に発送できるように修飾すれば、直接英語で組み立てができるようになるということ。

【原文】(自然な日本語)
昨日、電話でおっしゃっていた件、間違っていたらいけませんので、ご面倒でもメールでご確認いただけませんか。

【中間日本語】(英語脳で考える日本語)
昨日の私たちの電話会話の確認を私たちは必要としています。メールによるあなたの確認を私に送ってください。

【自動翻訳】
◯ We need the confirmation of our telephone conversation of yesterday. Please send your confirmation by email to me.
(30ページより)

日本語もわかるアメリカ人と英語で話しているとき、英語で説明しにくくなると突然日本語に切り替え、また英語に戻ることがありますが、このとき話す日本語は英語脳。外国人と日本人が一緒の会合で、外国人に向かって話しているときは英語ですが、その間に日本人の同僚と「どう返事しようか」と相談するときの会話は日本語脳。日本語脳と英語脳は、アクセルとブレーキのように、瞬時に切り替えができるものだと著者はいいます。(29ページより)




ユニークな考え方ですが、たしかにこのように考えれば、英文を書くことに対するハードルは低くなりそうです。


(印南敦史)

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