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藤沢祐子

藤沢祐子

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新卒ブランドを捨て、いきなり海外フリーランサーになった私。〜その経緯と実際の生活

新卒ブランドを捨て、いきなり海外フリーランサーになった私。〜その経緯と実際の生活

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はじめまして。2015年4月よりドイツ・ベルリンに滞在し、フリーランスのライター・日英翻訳家として活動している藤沢祐子(ふじさわ・ゆうこ)です。普段はwasabiというペンネームで自身のブログ「WSBI」やドイツ大使館の公式ブログ「YOUNG GERMANY」でワーキングホリデー関連情報やインタビュー記事を発信したり、訪日外国人観光客に向けたメディア「Tadaima Japan」で日本文化やアート関連の記事翻訳をしています。

私は2014年に日本の四年制大学を卒業しましたが、「新卒ブランド」を捨てたわけです。就職活動をしませんでした。なぜなら、今すぐに海外で働きたいという思いがあったらからです。周りからは「新卒で社会人経験もないのに、いきなり海外でフリーランスなんて無理だ」などとも言われましたが、今こうしてベルリンという地でしっかり息をし、キャリアを積み上げている自分がいます。

新卒、コネなし、正社員としての経験なしの私がいきなりベルリンでフリーランサーとして働き、ベルリンに住むことができているのは、主にインターネットとドイツのビザ取得が比較容易なおかげです。今回は私がどうやってベルリンでフリーランサーになったのか、どのくらいの稼ぎがあればベルリンで生活していけるのかについて、私の経験を元にご紹介したいと思います。


移住先にドイツ・ベルリンを選んだ理由


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有名なベルリンの壁にアートが描かれた「イーストサイド・ギャラリー」


私は2012年から2013年までの間、イギリスのマンチェスター大学で交換留学生として勉強していました。もともとはイギリスにまた戻って大学院に進みたいと考えていましたが、イギリスの学費はとても高額で、大学院を卒業してもビザは1年のみの発給なので、日本にすぐ戻らなければいけません。高額な学費が用意できるメドも立たず、ある程度長い期間ヨーロッパにいたいと考えていた私にとって、次第にイギリス行きが非現実的な選択となっていきました。

そんな時、大学の留学センターでイギリス留学後にドイツの大学院へ進学した方の事例を耳にしました。そこで、どうやらドイツの国立大学は基本的に学費が無料らしく、学科によっては英語で授業を受けられるということを初めて知り、ドイツに興味が湧くようになりました。大学でドイツ語を第二外国後として専攻していたため、ドイツ語をちゃんと身につけたいと常々思っていたことや、アートに興味がある自分にとって、さまざまなアーティストが集まるベルリンという街はとてもエキサイティングに違いないと、ベルリン行きへの夢が膨らんでいきました。また、ベルリンは移民も多く、色々な場所で英語が通じるということも私のベルリン行きを後押ししました。


翻訳やライターのアルバイトで積んだ実務経験


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私のアパート兼仕事場


私が学びたいと思っている分野はジャーナリズムだったため、学校で学ぶ前に実際に取材やライティングを通して実務経験を積んでおいた方が、大学に入ったときの学びの姿勢も受け身ではなく、積極的になれるのではないかと考えました。そのため最初から大学院へ進学するのではなく、まずはフリーランサーとしてベルリンへ行くことを決意しました。日本にいる時は、学生時代からやっていた翻訳のアルバイトや卒業後に始めたライターのアルバイトで、ある程度の実務経験を積んでいましたし、自分でもアート専門のフリーランス翻訳家として営業をしたりイベントでネットワーキングをする等をして、ベルリン行きに向けて準備をしました。

翻訳やライティングという職業を選んだのは、英語が好き、書くことが好きという理由が一番ですが、インターネットさえあればどこでも働ける職業であるということも、理由として大きかったです。ドイツで仕事に困ってしまった時のライフラインになるかもしれないと、試しに一定期間クラウドソーシングで仕事を受注してみたこともあります。この経験から「いざとなってもこのくらいは稼げる」という支えができたため、ベルリン行きにそこまで不安はありませんでした。幸い今はクラウドソーシングに頼らずとも、日本のアルバイト時代に働いていた会社から仕事を受注したり、現地でも仕事を受けることができています。


フリーランサーがビザを取りやすい国、ドイツ


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友人のアーティストやフリーランサーの仲間たちと。


もうひとつ、海外移住したいと考えている方々にとって一番気になるのは「ビザ」の問題です。私は現在ワーキングホリデービザ(1年間)でベルリンに滞在していますが、ドイツは外国人フリーランサー(アーティスト含む)がビザ発給を受けやすいという情報を、ベルリン在住のイラストレーター高田ゲンキさんやテック・ライターの佐藤ゆきさんを始めとするブログをきっかけに知りました。ドイツは外国人局の担当者によってビザ発給の基準が異なったりするので一概には言えませんが、ワーホリからフリーランサービザーに切り替えることができた人も多くいると聞き、私もその方法で長期滞在できる可能性が高いベルリンに移住先として強い魅力を感じました。

また、ベルリンはフリーランサーのみならず、スタートアップ企業のインターンから社員を目指している人や、アウスビルドゥングと呼ばれる職業訓練学校と現場での実務経験を兼ね合わせた教育システムを使って、現地で就職するためのスキルを身につけるなど、さまざまなキャリアアップの方法があることも取材を通して知りました。


移住後の生活


1.治安

ベルリンは一般的にヨーロッパの中でも比較的治安が良い都市とされています。私はベルリンの東側に住んでいますが、生活していて身の危険を感じたことはこれまでに一度もありません。ベルリン在住者によるアンケートフォーラムでも、ベルリンで起こる犯罪に対しての懸念率は低くとどまっています。

ただ、観光客の多い場所や駅ではスマートフォンや財布を狙ったスリがいることもあるので注意が必要ですし、夜中に歩くことが比較的安全とされているとはいえ、なるべく明るい道を選んで公園などの暗い場所は避けるといった、基本的な注意をする必要はあります。


2.物価と私の生活費

ベルリンの物価はヨーロッパの他の都市と比べても安く、家賃や食費のコストが低く抑えられるという理由から、世界中からさまざまなスタートアップ企業やアーティストがやってきています。私もそんな移住者の1人ですが、私自身の生活費はかなり安く抑えられています。パートナーと一緒に住んでいるので、家賃は1カ月440ユーロ(約6万円)を2人で分割して1人220ユーロ(約3万円)、食費はレストランで食べる分は除いて、自炊すれば1カ月に100ユーロ(約1万3千円)、その他光熱費やネット代、交際費等を含めても全部で毎月10万円あれば十分に暮らすことができます。

人気エリアに住むと家賃はこれよりもグッと上がりますが、WG(フラットシェア)の場合は大抵300ユーロ(約4万円)~450ユーロ(約6万円)が相場です。東京に住んでいた時は毎月10万円で生活していくことは考えられませんでしたが、ベルリンではそれなりの生活ができてしまいます。

しかも、東京では考えられない広さの部屋に住み、ある程度の生活水準を保てているので全体的に生活にゆとりがあるので、創作に集中できます。フリーランサーになってベルリンへの移住を目指す方は、まず最低50万ほどの貯金をした上で、念のため毎月15万円程の収入が見込めるようになった時点で移住することが好ましいと思います。(上記の生活費はすべて2015年10月時点での計算です)

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家のリビングルーム。天井が高く開放感があるので、1日中こもって仕事していても窮屈感がありません。


3.ベルリナーの気質と日本人との相性

私がベルリンで出会う多くの人は非常にオープンマインドな方が多く、外国人だからといって私を特別扱いする人や、差別する人には出会ったことがありません。かなり多くのドイツ人が英語を流暢に話せますし、ベルリンにはドイツ人だけでなく近隣ヨーロッパからの移民も多いので、共通言語が英語になるのです。

またフリーランサーが多く、スーツを着ている人をあまり見かけません。平日の昼間からカフェでビールを飲んでいる人もいればパソコンで仕事をしている人もいて、多様なライフスタイルが共存している印象です。それぞれが自由にのびのびと生活していますが、信号や電車内のマナーなど、社会一般のルールはきちんと守る人が多く、日本人と考え方が似ている部分もあると感じています。また、ベルリンには日本人のコミュニティーも小規模ながらいくつか存在していますし、アジアン・スーパーマーケット等でお醤油や味噌なども簡単に手に入るので、日本人も生活がしやすいと感じています。


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老若男女が野原や公園でのんびりしている姿もベルリンではよく見かける光景です。




海外で働きながら暮らすために、日本の企業から駐在員として派遣されるケースを狙おうと考えたこともありました。しかし、駐在員になって海外移住したとしても会社の都合で帰国する必要が出てきますし、赴任先も選べません。自分の力で、自分のやりたいことで海外移住をしたいと考えている人にとって、フリーランサーという働き方を1つの選択肢として知っておくと良いと思います。新卒で正社員経験なしの私でさえ海外でいきなり働けているので、日本での就労経験がある方は、自分のキャリアを活かしてもっと幅広い選択肢の中から海外移住を実現させることが可能だと思います。

フリーランサーが住みやすく、アートや若いエネルギーに溢れる都市ベルリン。刺激的な環境なので、特にクリエイターの方にとっては移住先として素晴らしい環境だと思っています。フリーランサーとしてヨーロッパへの移住を考えている方は、ぜひベルリンも選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか?


藤沢祐子(ふじさわ・ゆうこ)

fujisawa_berlin8.jpg2014年獨協大学外国語学部卒業後、新卒でフリーランスの日英翻訳家/ライターとして活動。在学中にイギリス・マンチェスター大学への1年間の留学を経て、ドイツ哲学に感化される。現在はドイツ大使館ブログ「YOUNG GERMANY」や自身のブログ「WSBI」にて移住情報やフリーランス関連情報を発信中。そのほか翻訳家として自身の主催する共同プロジェクト「Calico Translations」にてアート関連の翻訳や日本文化関連の翻訳を主な専門としている。2015年よりワーキングホリデー制度を利用して現在ベルリンに滞在。

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