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春野ユリ春野ユリ  - ,,  09:00 PM

どれだけがんばったかなんて誰も気にしない

どれだけがんばったかなんて誰も気にしない

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99u:1日の終わりには、仕事ですっかり消耗しているものです。ソファーに深く身を沈めたり、バーで背の高いストールに座ったりしていると、自分を褒めてあげたくなることでしょう。何時間も費やしてToDoリストをこなしました。努力を注ぎ、さまざまなことをやり遂げました。少しは自己満足にひたってもいいのではないでしょうか。マティーニがまずくなってしまうかもしれませんが、残念ながら違います。がんばったという気持ちがんばった結果は混同されがちなのです。

クリエイティブな分野で仕事をしている人なら誰にでも、意味のある仕事をするのではなく、時間とエネルギーを浪費してしまうリスクがあるのです。


労働幻想


ほかの人の仕事を評価するとき、私たちは仕事の速さと正確さだけに着目しているように感じています。しかし実際は、「その人が自分のために身をすり減らしてくれた」と感じたいものなのです。心理学者たちは昔からこれを「労働幻想」と呼び、その存在に気づいていました。

行動経済学者のダン・アリエリー氏は、次のような話をしています。ある錠前屋は仕事がうまくなるにつれて、受け取るチップが減ったうえに、工賃のことで客から文句を言われることが増えたのだそうです。どの仕事にも時間も労力も費やさなくてもよかったので、客は誤魔化されたような気分になったのです。仕事が極めて速いことは錠前屋の資産であり、欠点ではないというのに。


努力の罠


2011年、ハーバード・ビジネス・スクールの研究で「待ち時間が長いほうが好まれる場合がある」ということが明らかになりました。フライト検索ウェブサイトを利用する人たちには、「検索中」という表示が出て、検索の進捗状況が画面からわかるなら、検索結果が出るまでの待ち時間が長いほうを好む傾向があったのです。

2時間考えることに集中したあと、午後は働かないというライフスタイルよりも、1日10時間メールを読んだり、電話に出たりするほうがはるかに尊いと感じてしまうのは、それほどおかしなことではありません。

しかし、作家も、デザイナーも、ウェブ開発者も、集中した2時間にこそ価値があると言うでしょう。お金の面でも、充実感の面でも。『Daily Rituals: How Artists Work』という、芸術家や作家の仕事の概要を紹介した本では、本業に1日4〜5時間以上費やしていると言っている人はほとんどいませんでした。まさに、有意義な仕事は必ずしも消耗にはつながらないということです。2〜3時間、没頭するとぐんぐん元気になれるのです。もし疲労度で仕事を評価するなら、必ずまちがった方向に進んでしまいます。これを「努力の罠」と呼ぶことにしましょう。


努力の罠を避ける


「努力の罠」を避けるのは二重に大変です。なぜならば、「一生懸命頑張ることが究極的には重要だ」というメッセージが社会的に強調されているからです。子供のときから、「美徳としての努力」や「最善を尽くすことの大切さ」を両親や先生に叩きこまれます。生産性を高めるアプローチの多くが、「ToDoリストを消化する」というマインドセットを奨励しています。デビット・アレン氏の『仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法』(はまの出版)も同様です。そうした考え方では、自分で作ったToDoリストを追いかけることにばかり気を取られてしまい、「本当にしたほうが良い作業かどうか考える」ことを忘れてしまいます。

「長時間労働という形で"懸命に努力する"のが、昇進するための最善の道だ」という考えに支配されている職場があまりにも多すぎます。実際、あなたが自分の仕事を素晴らしいできばえでこなせるなら、毎日午後3時に帰宅しても、本当に良い上司なら異論は唱えないでしょう。そして、同様に、あなたも昇給を主張するときには、「自分がした努力」をいちいち口にしてはいけません。結果を重視する上司なら、そんなことは気にもしないはずですから。


その日一番重要な仕事を最初にすべき


アメリカと北ヨーロッパにおける「努力の罠」は、古いカルビン派の考え方である「プロテスタントの労働倫理」によるところが大きいようです。「懸命に働く人間は天国に行く人としてあらかじめ選ばれた証だ」と考えられていたのです。しかし、クリエイティブには、別のアプローチが必要です。多くのことをするのではなくて、するべきことを優先するというアプローチです。

それでも、「その日一番重要な仕事を最初にすべきだ」という有名なアドバイスは恐らく正しいのでしょう。たとえ、うっかり忙しい仕事にはまってしまっても、それに最善のエネルギーを無駄に費やさないようにする方法なのです。そして、仕事環境が許すなら、労働時間を徹底的に制限することを試してみてください。制限が増えると一番必要な仕事を中心に置くようになります。1日中リマインダーをセットしてまで、集中する対象を変え続ける必要があるか自分に問いかけるようにしましょう。

何よりも、へとへとに疲れたり、1分刻みで仕事のスケジュールを立てたりすることは、1日をうまく使えたかどうかの指標としては信頼に値しません。もっと明るい言い方をするなら、クリエイティブな満足感を得るのに、思っているほど努力はいらないかもしれないということです。


Nobody Cares How Hard You Work | 99u

Oliver Burkeman(原文/訳:春野ユリ)
Photo by Shutterstock.

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