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吉武亮

吉武亮

 - ,,,,  07:00 PM

保険って本当に入る必要あるの? ~20代のためのお金に対する考え方

保険って本当に入る必要あるの? ~20代のためのお金に対する考え方

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こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの吉武亮です。前回は「貯蓄する上でのポイント」について解説しましたが、今回のテーマは「保険」です。

20代の人の多くは、保険についてよく理解できていないのではないでしょうか? でもなんとなく「入った方がいいのかな?」とボンヤリと認識している程度だと思います。

でも、保険に入る必要があるのかどうかは人それぞれ。もしかしたらあなたは入る必要がないかもしれません。この記事では、そもそも保険とは何なのかという基本の「き」の字から、普段はあまり聞くことのできないウラ話までご紹介していきます。


まずは「社会保険」の中身をおさらいしよう


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そもそも、皆さんは既に保険に入っていることになっています。それはいわゆる「社会保険」と呼ばれるものです。その内容は会社勤めなのか自営業なのか等によって変わってきますが、基本的にすべての人が何かしらの社会保険に加入しています。


・健康保険

たとえば「健康保険」です。日本は「国民皆保険制度」を採用しているので、全員が何かしらの医療保険に加入しなければならないという事になっています。会社員の方は健康保険、自営業などの方は国民健康保険に加入しています。この健康保険ですが、意外と知られていない手厚い保障があります。

例えば、「高額療養費制度」と呼ばれるものです。これは簡単に言うと、病気などをした際、1カ月のうち治療にかかる費用の上限を約8万円に抑えられるというものです。
※所得等によって異なります。

仮に治療に20万円かかったとしても、全額自分が負担する必要はないという事です。会社によってこの上限額が更に低いこともあります。また、病気などで会社を休まなければならない時にもらえる「傷病手当金」や出産の際にもらえる「出産手当金」など、他にもさまざまな保障があります。


・雇用保険と年金

また、「雇用保険」も社会保険の1つ。この保険の中に含まれる基本手当として、会社を退職してから1年以内に3カ月分の手当を受給できるというものがあります。通常、この基本手当を受け取るためには3カ月間の待機期間が必要ですが、特定理由離職者として退職した場合には、この待機期間が7日間に短縮されます。ですので、会社を辞める場合、この"特定理由離職者"であるかどうかというのが、1つのポイントになってきます。

その他、「国民年金(厚生年金)」も非常に有効な社会保険の1つです。例えば、万が一世帯主が亡くなってしまった場合、これが生命保険代わりになる可能性があるのです。「遺族年金」と呼ばれるものです。お子さんが2人いるご家庭でご主人に万が一があった場合、年間で120万円以上をお子さんが18歳になるまでもらうことができます。また、世帯主が厚生年金を納付していた場合、「遺族厚生年金」をプラスで受給することができます。

このように、通常すべての人は何かしらの社会保険に加入しているので、いわゆる民間の保険はそれらを考慮した上で加入を検討していく事が重要です。


民間の保険にはどんな種類がある?


・3つの保険の形

では、民間の保険にはどのようなものがあるのでしょうか? 代表的なものとして「損害保険」や「生命保険」があります。今回は生命保険を中心に解説していきます。

一口に生命保険と言っても、実は3つの形があります。その3つとは「定期保険」「養老保険」「終身保険」です。生命保険に限らず、基本的にすべての保険はこれらの組み合わせでつくられています。

定期保険:一定期間に保険料を払い続け、その間に万が一があれば保障を受けられるというものです。逆に万が一がなければ保障を受けられないので「掛け捨て」と呼ばれることが多く、保障に対して保険料が安い、という特徴があります。

養老保険:これは満期まで保障を受けながら保険料を払い続け、満期になると満期保険金を受け取れるというものです。いわゆる「学資保険」などに適用されているケースが多いです。決まった時期に決まったお金が受け取れるという特徴があります。

終身保険:これは読んで字の如く、亡くなるまで保障が続きます。その為、葬儀代をカバーする為に入る人が多いです。また特徴として、解約した際に"それまで払い込んだ保険料の何割か"が戻ってきます。

この解約した際に戻ってくるお金の事を「解約返戻金(解約払戻金)」と言います。払い込んだ保険料に対する解約返戻金の割合の事を返戻率と言うのですが、この返戻率は通常、保険料払込終了後も増え続けるので、資産形成にも活用する事ができるという特徴があります。昔はこの解約返戻金が戻ってくる割合が非常に大きい、いわゆる「お宝保険」のようなものが多かったですが、今は低金利時代に伴いあまり多くはないです。

「保険はよく分からない」と嘆く人は多いですが、これらの形がゴチャゴチャと組み合わさることによって、より分かり辛くなっているケースが多いです。


・保険に入る前にまず考えるべきこと


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生命保険は「死亡に備えた保険」ですが、「病気や怪我に備えた保険」として「医療保険」があります。では、そもそもこの2つは必ずしも必要なものなのか? について考えてみましょう。

まず「生命保険」ですが、ポイントはズバリ"自分が死んだ時に困る人がいるかどうか"です。養っている人がいない場合、葬儀代以外は必要ないかと思いますが、養っている人がいる場合は残された人たちの生活がありますよね。万が一の際に、その人たちの為に必要な資金に対して、社会保障などの公的保障や、その他ご自身の資産が不足していれば必要かも知れません。

次に「医療保険」についてです。冒頭でもお話をしましたが、病気や怪我で入院をした場合、高額療養費制度があるので、治療に対して1カ月で数十万かかるということはほとんどありません。ただし、治療以外にお金がかかるケースがあります。その1つが「差額ベッド代」です。要するに個室の料金は別にかかる、ということです。

ただ、ここで知っておいてほしいのが、"個室を望まない場合には払う必要がない"ということです。当然のことのようですが、多くの方がよく知らないまま同意書にサインをして払っています。

その他、治療以外でかかるお金として、交通費や食事代などがあります。食事代は1日あたり800円くらいです。また、今は病院や医者の数が足りていないので、病院側もあまり長く入院させてくれません。そして実は、長期入院をする場合は診療報酬が大きく下がるので、長期で入院されると病院側としてもあまり嬉しくないのです。ですから病院は、基本的には早めに退院させたがります。

一般的な医療保険は例えば1日あたり1万円もらえるというような保障内容ですが、一生涯で支払う額は300万円くらいです。これだけで元を取ろうと思うと、実に必要な入院日数は300日。元が取れるものかどうかで言うと、可能性は非常に低いと思います。

ただ、万が一に備えて病院代を別に貯金できている人も少ないと思いますので、急な出費に備える必要があるのであれば、お守り代わりに入るのがいいと思います。保険料は基本的に年齢が若ければ若いほど安いです。


・重要なのは選択肢を増やすこと

では、そこそこ貯金できていれば医療保険は必要ないのか? と言われれば、例外もあります。例えば「先進医療」です。先進医療とは簡単に言えば、「厚生労働大臣が定める最先端の治療」です。この内容は常に見直されていて、今現在で100種類以上あります。なぜこれが例外なのかというと、先進医療に掛かる技術料は全額自己負担になるからです。

すなわち、いくら高額療養費制度があるとは言え、最新の治療を受ける場合には高額な治療費がかかる可能性があるということです。ちなみにこの先進医療、単体の医療保険としては存在していないので、何かしらの医療保険に"特約"としてつける他ありません。

その他の例としては、"がん"が挙げられます。日本人の2人に1人はがんになると言われていますが、がんの対処法は非常にさまざまです。一般的な治療は抗がん剤治療や放射線治療ですが、抗がん剤でがんが治るのかと言われれば、必ずしもそうとは言えません。もっと言えば、病気を治す為に絶対に薬が必要かと言われれば、そうとも限りません。

当然、早期発見されれば一般的な治療で治る確率は極めて高いようですが、末期がんの対処法に関してはまだまだ未知の部分も大きいでしょう。仮にあなたやあなたの大切な人が末期がんになったら、すぐに仕事を休んでさまざまな治療手段を考えると思います。必死でいろいろな勉強をしたり海外の医者を探したり、試せるものはすべて試してみるのではないでしょうか。ですので、がんの為に保険に入るのであれば、最も重要なのは「診断一時金」です。

この診断一時金とは、がんと診断されたときに"治療の有無に関わらず"お金がもらえるというものです。大切なことは、お金があることによって"さまざまな選択を取れる"ということなのです。




保険が必要かどうかは人それぞれです。大切なことは今後どのような生活を送っていきたいのかという計画を立てた上で、そこに潜む「リスク」を優先順位を決めながら潰していくことだと思います。


吉武 亮(よしたけ りょう)|ファイナンシャル・プランナーブログ
money_twenties5.jpg明治大学出身。学生時代、約1000人を集める学生大運動会を企画する学生団体「SWITCH」を友人と創設。卒業後、上場保険代理店で新人賞、社長賞受賞後、ファイナンシャル・プランナーとして独立。これまで約500人のライフプランニングを手掛ける。クライアントの資産設計をしながら、お金の貯め方・守り方・増やし方をアドバイスしている。出演ラジオ:Rainbow Town FM(79.2MHz)11Crystal


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