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津田賀央

津田賀央

 - ,,,,,,,  07:00 PM

「まちづくり」に携わりながら週3回だけ東京で働く~僕が長野県富士見町に移住した理由

「まちづくり」に携わりながら週3回だけ東京で働く~僕が長野県富士見町に移住した理由

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はじめまして、津田賀央(つだ・よしお)と申します。僕は2015年5月から八ヶ岳の麓にある長野県の富士見町に移住し、東京と長野の両方を拠点にコミュニティデザインに取り組んでいます。

東京の大手メーカーで企画職として週3日勤務しながら、残りは富士見町で役場と一緒に企業のテレワークや移住を促進する「富士見町テレワークタウン計画」の企画・実施を行っています。

現在は、富士見町に今年12月からプレオープンする集合オフィス/コワーキングスペース施設の完成と運営に向けた準備を進めています。

神奈川県出身の僕は、長野県には何の縁もゆかりもありませんでした。「ただ山が好きで、山のふもとで暮らしたい」。そんな価値観を抱いてやって来てしまった僕が富士見町と出会い、移住しようと思い立ったのは今から1年半前。なぜ移住しようと思ったのか? その経緯と個人的な思考の変化を、少しだけ説明させてください。


津田賀央(つだ・よしお)
2001年から広告会社、東急エージェンシーにてデジタルコミュニケーション領域に関わるプランナーとして、さまざまな国内クライアント企業のデジタルプロモーションの企画やサービスに携わる。2011年末からは、クラウド技術を用いたサービス開発やプロトタイプのデザイン、UX(ユーザー・エクスペリエンス)を設計するプランナーとしてソニーに転職。2015年5月から長野県の富士見町へ移住。役場との共同プロジェクトの企画設計や実行を機に、プランニング会社Route Design合同会社を設立。 UXデザインからソーシャル/コミュニティデザインまで、幅広く取り組んでいる。


「働き方を変える」実験。八ヶ岳周辺に広がる同世代のカルチャーとライフスタイルの魅力


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今年で15周年を迎えた野外フェス「乙事キャンプ」


デジタル領域のプランナーとして10年務めた広告会社を30代前半で辞め、メーカーの企画開発に転職しました。「業種を変える」ことになったこの転職を、僕は"30代前半の実験"と捉えていました。

それから数年。転職先で海外支社との働き方の違いを目にしたり、周りのベンチャー経営者やフリーランスの友人たちの、大手企業とは違う柔軟な働き方を見聞きしたりしながら、これから10年先の働き方・暮らし方について考えるようになった僕は、"30代後半の実験"テーマを、「働き方を変える」ことに置いてみようと決めました。

そんな時、たまたま訪れた八ヶ岳の麓にある長野県富士見町で出会ったのが、同世代の人たちが取り組む面白いカルチャーイベントや市民活動でした。


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夏の間、隣町の原村で毎朝開かれる「原村 朝市」


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まるで"森の中で行われるTED"のような、富士見町周辺の人たちが里山での暮らしや
地域の課題について6分間のプレゼンをする「里山セッション」


地元で企画され実行される野外フェス、森の中で行われるTED風プレゼンイベント、朝市やマルシェ、夏の野外映画祭、面白いリノベーションプロジェクトやギャラリー、親子で参加可能なワークショップなどなど。

そんなイベントや活動に参加しながら、彼らのような同世代からリアルな日常生活の話を聞くことができ、初めて地方での生活が現実のものとして頭に描けるようになりました。

「田舎には何もない」と言う人もいますが、実際につながりを持てば面白いことをやっている人はたくさんいますし、ユニークなカルチャーが生まれている場所もたくさんあります。都心から離れた場所だからこそ、その場所ならではのオリジナリティー溢れる取り組みが生まれるのです。ここならたまに東京へ行きながらネットワーク上でいつもの仕事をし、同時に自然に寄り添った暮らしをして、地域の中で面白い文化の創造に貢献できるかもしれない。そんな思いから、家族と一緒に移住を決意しました。


町役場との共同プロジェクトに参画


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富士見町と八ヶ岳


そんな中、富士見町で進めている「富士見町テレワークタウン計画」というプロジェクトのことを知ります。

町に点在する空き家を活用し、テレワークや起業向けオフィスとして利用してもらうというこのプロジェクト。新しい働き方を自分が実践するだけでなく、さまざまな人や企業のワークスタイルを変える可能性を持った原石のように思えました。内容を見ているうちに「自分だったらこうする」という思いが強くなり、その場で役場に提案のメールを送信。

その翌週には役場の担当者と直接お会いし、さらにその2週間後には町長へ直接提案をする機会をいただきました。そこでの町長の「津田君がこのプロジェクトを手伝うんだったらこっちに住んでないと変だよね? いつから住むの?」という言葉によって、移住プランが自分の予想以上に加速。その1年後の2015年5月には富士見町へ引っ越していました。

2014年11月から役場と共同で「富士見町テレワークタウン計画」の第1弾として始めたのが、「ホームオフィス・プロジェクト」です。

町の空き家となった一軒家住宅4軒を、住居兼オフィスとして使用してくれる企業や団体を募集。利用者は家賃が1年間補助されるというこのプロジェクトには、60組以上の応募が集まりました。

応募企業や団体の業種はさまざまですが、全員に共通しているのは「東京じゃなくてもいい」「自然に近い場所で暮らしながら、新しいビジネスを作りたい」というマインド。

現在は、人気キュレーションメディアを複数運営する、20代がメンバーのスタートアップ企業IREMONOの他、映像制作会社やオーガニック石鹸を作る事業者がそれぞれの家に住みながら、自分たちのビジネスを営んでいます。


暮らし始めて分かったこと


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富士見町に住み始めて約半年。これまでは登山でしか訪れることのなかった標高1000mを超える高原での生活は、面白い発見とさまざまな気づきを与えてくれました。

まずなによりも違うのは、自然に囲まれながら暮らすことで得られるリラックス効果。自宅から八ヶ岳や南アルプスを眺めたり、仕事の合間にちょっと外に出て空気を吸ったり庭に咲く草花に触れたり、ちょっと庭仕事をしたり。自然と直に触れ合うことを生活の中に取り入れてみると、これまで都心のオフィスからほとんど出ない仕事生活とは比べものにならないくらいリラックスできるし、その分仕事の集中力も続きます。


おすそ分け文化の暖かさ


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横浜のマンションに住んでいた頃は絶対にありませんでしたが、うちの自宅の玄関先には、毎週のように隣近所から採れたての野菜をもらいます。

みなさんプロの農家ですし、自分たちで食べる用の野菜は無農薬。さらに採れたてなので味は最高です。高級スーパーのオーガニックコーナーに売られている野菜をタダでもらっているようなものです。モノ以外にも、野菜を育てる知識や生活の知恵など、さまざまな情報をおすそ分けしてもらっています。

最近では「シェアエコノミー」という言葉が使われるようになりましたが、ここにはすでにある種のシェアエコノミーが昔から存在します。周りとの交流は面倒くさいと思う人もいるかもしれません。でも少なくとも僕は、以前のようなコミュニケーションに乏しい生活環境よりもはるかに豊かだなと感じています。


東京まで2時間半は、意外と通える


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富士見町から東京までは、車でも電車でも片道2時間半かかります。

今は特急あずさで新宿まで行っていますが、特急の揺れに慣れてくると、車内で仕事をしたり本を読んだりと、自分の時間を作ることができるようになりました。これが自分で運転したり飛行機で通うようなことになると勝手が違いますが、少なくとも電車での2時間半は「意外と通えるな」という印象です。

自然に囲まれながらも、24時間営業のスーパーやコンビニ、家電量販店もある富士見町での生活は、今のところもあまり不便を感じることはありません。しかし、それでも大変だなと感じる部分もあります。都心では車を持つ必要がなかったのですが、ここではすべてが車での移動。特に車が好きという訳ではない僕にとって、どこへ行くにも運転というのはちょっとストレスです。

また、雨が降るとさすがにやることがありません。標高が高いので雲や霧に覆われることもあり、そうなるともう自宅に籠りきりになります。映画館などがあればいいのですが、最寄りのシネコンまでは車で1時間強。そこで自宅でプロジェクターを用意して「Netflix」でも観れるようにしてみようかなと、現在画策中です。


新しい働き方に挑戦できる居場所づくり


僕は東京での生活を否定するつもりはありません。東京は引き続き重要なハブであり続けますし、東京とつながり続けることによってしか得られない、たくさんの情報や刺激があると思っています。

でも、東京だけが選択肢ではなく、普段の生活と仕事を続ける上で東京以外にも選択肢があるのだということが、実際に住んでみて実感できました。また、東京では経験できなかった、地域でさまざまな活動をする人たちとの交流から生まれる刺激もあります。こうした刺激は「自分でもなにかできるかもしれない」という考えを抱かせますし、もしかしたらそれは新たなビジネスチャンスになるかもしれません。

自分が実験として選んだ選択肢を、より多くの人がその人なりの価値観で実践できるようになれば、日本の働き方も変わるのではないかと思っています。そんな想いから現在進めているのが、富士見町にある古い木造施設を改装したシェアオフィス兼コワーキングスペースのプロジェクトです。


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大学の保養所だった木造施設をリノベーションした
シェアオフィス/コワーキングスペース施設。12月完成予定。


駅から車で5分以内の森の中にある、2階建ての木造施設をリノベーションしました。スタートアップオフィスやサテライトオフィスとして使える個室型オフィススペースと、フリーランスの方々や地元の人々が仕事をしたり、説明会や交流会を開いたりすることできるコワーキングスペースを備えた、複合型ビジネス施設です。


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完成は今年の12月を予定しており、現在、個室型オフィススペースの入居企業を募集中です。初年度からの入居企業には、家賃・光熱費が1年間無料という特典付きです。新しい働き方を実現し、コミュニティーとの交流によって新しい文化を作っていくことに貢献したい、そんな企業やフリーランスの方々に利用してもらえればと思っています。

また、一緒にこの施設の運営をしながら場づくりに貢献してくれるスタッフも募集中です。「利用したい!」「興味あり!」という方は、こちらのウェブサイトよりお問い合わせください。

これからも、八ヶ岳の麓から新しい働き方の創造に挑戦していきたいと思います。


~イベントのご案内~

トークセッション「自然。ときどき都会。都市と自然を行き来する新しい働き方づくり
開催日時:2015/10/28(水)19:00-21:00
場所: 渋谷HIKARIE 8/Court
※参加費無料

テレワークを推奨する長野県富士見町がお届けする、都市と自然を行き来する人たちのワークスタイルを紹介するトークセッション。八ヶ岳の麓にある木造の山小屋を改装した、自然共生型シェアオフィス/コワーキングスペース施設のオープンに伴い、プロジェクトを進める富士見町に所縁の深い"新しい働き方"を実践する方々をゲストに迎えます。

「地方発スタートアップ」「2拠点移住」「テレワーク」をキーワードに、都市と自然を行き来しながら働くワークスタイルの実情と展望についてシェアしてもらいます。富士見町で進むシェアオフィス/コワーキングスペース施設の、初年度利用者向け特典についてもご説明します。

お申込みはこちら


(文・写真/津田賀央)

  • ,,,,,,,, - By 香川博人LIKE

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