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堀込泰三堀込泰三  - ,,,,  06:00 PM

無礼な態度が他人から伝染するのを克服する方法

無礼な態度が他人から伝染するのを克服する方法

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私は販売員として働いていたある日、こんな無礼なお客に遭遇しました。そのお客は支払いの時に、私に25セント硬貨1枚と、1ドル紙幣1枚を手渡してきました(私にはそう見えたのです)。私が「すみません、お会計は2ドル25セントなんですが...」とお客に言ったところ、重なっていた2枚のお札をゆっくり数えながら、「1枚...2枚...君、言葉はわかる? 算数は知っている?」と言い放ってきました。

私はとても腹が立ちましたが、何も反論することができませんでした。そのことがあったせいで、私は1日中不機嫌だったようでした。友人からは「どうかしたの? 何か問題でも?」と言われる始末。結局、何が問題だったかと言うと、無礼なお客の態度が、私にまで伝染してしまっていたことです。


私はこれまでに、このような苦い経験を頻繁にしてきました。おそらくみなさんの中にも、経験したことがある人はいるのではないでしょうか? どんなに親切な人だって、無礼な人しかいない環境に身を置けば、気づかぬうちに無礼な人間になってしまうと私は思います。つまり、無礼さは他人に伝染するのです。学術誌『Journal of Applied Psychology』に掲載された研究が、それを証明しています。実験では、中立的なメールに対し、被験者に返信を書かせました。一部の被験者には、無礼なやりとりを映した動画を見せてから返信を書かせたところ、彼らはかなり攻撃的な返信をしたのです。研究者は、次のように結論付けています。

無礼さは、個人の心の中で、関連する概念による意味ネットワークを活性化させます。この活性化が、個人の敵対的な行動に影響を及ぼします。つまり、冷めたり、ネガティブな行動は容易に他人に伝染し、組織内の人々に大きな影響を与えるということです。

それでは、その無礼な行動の影響を受けないためにはどうしたらいいのでしょう?


他人の行動はあなたには関係ない


知らない人に「君、算数わかる?」と聞かれて、他人ごとだと思うのは難しいでしょう。でも、本当は私とは全く関係ないことなのです。もちろん、ミスをしたのは私ですし、それを指摘されるのは仕方がありません。しかし、そんな突拍子もない怒り方をされる筋合いは実はないのです。

「Tiny Budda」にも書かれているように、たいていの場合、他人の失礼な行動はあなたのせいではありません。それは、対処メカニズムかもしれません。彼らは、無力感を感じていたり、防衛的になっているのかもしれません。あるいは、どこかに無礼な人間がいて、それが彼らに伝染しているのかもしれません。作家のAvery Rogers氏は、自身の失礼な行動の背景にある動機を、こう説明しています。

人は気持ちが落ち込んでいると、すぐに腹を立ててしまいます。失礼で不親切な人間になってしまうんです。他人に攻撃的になったり、受け身な言い訳をして彼らから距離を置いたりしてしまいます。最終的には、自分を守るために、他人を侮辱することもあります。ただ、意識的に意地悪をするわけではありません。目が覚めてすぐ、「今日はあいつにひどいことを言ってやろう」なんて思ったことは今まで一度もないはずです。そのようなネガティブな感情は、気持ちが非常に落ち込んでいる時に起こる事象なのです。

意味もなく誰かに失礼な態度を取られても(特に知らない人から)、個人を対象にした攻撃的態度である可能性はほとんどありません。たとえあなたが、偶然にもその人を怒らせるようなことをしてしまったとしても、その可能性は低いです。


Rogers氏が伝えたいことは「他人の行動を変えることはできないが、それに対する自分の反応は選ぶことができる」ということだと思います。

ありきたりなアイデアかもしれませんが、この言葉には力が秘められていると思います。


違う反応を選ぶ


大都市に住んでいると、ちょっとした外出時に、無礼な人に遭遇することがよくあります。運転中に割り込んできたり、駐車場を横取りするドライバー、ショッピングカートをぶつけてくる買い物客など、例をあげるとキリがありません。このような失礼な人たちに遭遇した帰り道、1台の車がウィンカーを出しながら私の車線に入ってこようとしました。その時の私の心情は「1ミリも譲らないぞ」という気持ちになりました。

つまり、私は完全に無礼な人間になってしまっていたのです。その瞬間、買い物に行く道中で出くわした人たちの無礼さが私にも伝染していることに気がつきました。同時に、私には別の選択肢があることにも気がつきました。その日出くわした無礼な出来事の数々に、もっと違う対応ができたのではないかと。そのような対応をするためには、彼らの行動は、私個人の行動と何の関係もないことを理解しておく必要があります。

ただ、他人の行動が自分に関係がないということをきちんと覚えておくことは骨折りなことです。そこで私は、自分の怒りっぽさを行動要因として使うことにしました。どのようなことかと言うと、他人が私に無礼な行動をしていることに気づいたら、自分の意志とは反対のことをすると決めたのです。どんなに気分が悪かろうと、優しい人になる。私の車線に入ろうとする車には、邪魔をせずに手を振って迎え入れる。レジ待ちで割り込みをされたと思わずに、相手のカゴに入っている品数が少なければ、進んで前に入れてあげるなどです。

当初は、自分が無礼な人間になるサイクルを断ち切るために始めたことでした。でも、このような行動のおかげで、気分まで大きく変わることに気がついたのです。

心理学者のElana Miller氏はこの手法を肯定的に捉えています。彼女は、「Art of Not Being an Asshole」(無礼な人間にならない方法)という記事において、こう書いています。


他人をあなたのルールに当てはめようとするのは、意味がありません。堂々巡りするだけで、他人も自分も不満がたまるばかり。そんな不満は、無意味なのです。

他人が守るべきルールを100ページにわたって書き記すこともできますが、それでも大事なことが抜けてしまうでしょう。なぜなら、大事なのはコンセプトであり、個々のルールではないからです。コンセプトは、もっとシンプルです。

自分自身と自分の行動を知り、バカな行動は慎む。そして、バカな人にも寛容になる。なぜなら、彼らにはきっと、あなたが思うような意図があるわけではないから。

つまり、他人がやっている無礼なことに注目するぐらいだったら、自分自身がやっている無礼なことに注目すべきなのです。

誰かの行動にいちいち反応することをやめて、自分自身をコントロールしましょう。


無礼にならない程度に主張をする


他人の失礼な行動があなたに影響をもたらす場合、自分とは関係ないことだと考えることは難しいでしょう。たとえば、同僚があなたを裏切ったとします。ミスの濡れ衣を着せられたのです。あなたのせいではなくても、そろそろ昇給を相談しようと思っていた上司が、あなたにカンカンな状況では、自分と無関係と思えるはずもありません。

他人の無礼な行動は、あなたの能力に影響を与えます。

研究者のChristine Porath氏は、「New York Times」にこのようなことを記載しています。

フロリダ大学のAmir Erez経済学教授と私で実施した研究では、無礼な環境で働く人々は、目の前にある情報を間違って認識してしまいます。そのような環境では、普段通りに情報を処理することができないのです。

ある研究では、実験者が被験者のグループを批判した後に、文字の並び替えパズルをさせたところ、批判されなかったグループよりも33%低い成績だったそうです。また、レンガの使い方に関する議論をさせたところ、クリエイティブなアイデアは39%も少ないという結果でした。

別の研究では、実験の途中で、「忙しい教授」という設定の見知らぬ女性がやってきて、うるさくて仕事にならないと被験者に叱りました。すると、文字の並び替えパズルでは、叱られていないグループよりも61%成績が低く、レンガのタスクではアイデアが58%低下しました。

このような問題に対処する時も、自分の反応に意識を集中する必要があります。しかし、ただ優しい人でいるだけでは解決できません。また、無礼な態度で対応すると、無礼な環境が生まれます。このような流れは非生産的なので、避けなければなりません。では、無礼な人間にならずに、自己主張するにはどうしたらいいのでしょう?

  1. 距離を置く:SNSアカウントをプライベートにする。上司に席替えを申し出る。連絡先や情報の共有を避ける。
  2. 相手の行為を追及する:自分の気持ちに正直になり、相手の行為を客観的に指摘する。ほとんどの場合、いじめっ子は自分の行動をとがめられると手を引きます。
  3. 助けを求める:何をしても問題が解決しないのであれば、人事部に相談する必要があるかもしれません。


これらの選択肢はすべて、あなた自身が無礼な人間にならずに、同僚とうまくやり過ごす方法です。無礼な人ほど出世するという意見もありますが、Porath氏によると、「無礼な人はその無礼さゆえに出世するのではなく、無礼さにもかかわらず出世している」のだと、最先端の研究者らが結論付けているそうです。


メンタルを鍛える


どうしても他人の無礼な行為に耐えられなければ、以下のようなメンタルトリックを試してみてください。


心の中でハグを

他人に同情し、無礼な行為をせざるを得なかった理由を理解しましょう。心の中で相手をハグすることで、無礼な行為に共感できるかもしれません。


自分の感情を受け入れる

もしあなたが、怒りやイライラに敏感になっているなら、その気持ちをそのままにして、受け入れましょう。自分の感情を客観的にとらえるのです。たとえば、「あの意地悪な客が私をけなした」と考える代わりに、「私はけなされてしまった」と考えるのです。そうやって感情を切り離し、現実に向き合うことで、状況をコントロールできるはずです。


自分の中の幼稚さを見つける

自分のことをアイスクリームがほしくて駄々を起こしている幼児だと仮定してください。大人として高い視点で考えれば、世界にはもっと大事なことがあると気づくことができるでしょう。私も、何かに怒っているとき、自分の中の幼児さを安心させるよう、友人にアドバイスをされたことがあります。

ですから、冒頭に書いた私の無礼な客のケースでも、内なる幼児さに対して、「どうしてそんなことで怒っているの? 自分がスマートじゃないと思うから? それでいいのよ。誰でも、そういうときがあるものよ」と言えばよかったのかもしれません。これにより、そもそも自分が怒っている理由を知ることができたり、相手の失礼な態度なんて、大人の自分には大した問題じゃないと思えるようになるでしょう。

失礼な態度を受け流すのは、簡単にはいきません。自分がその態度にどれほど影響を受けているのか、また自分自身が無礼な人間になっていないかを認識できないこともあるでしょう。状況を少しでも把握して、気持ちを落ち着かせることができれば、無礼な人に囲まれても、平静を保つことは難しくありません。本当につらい時は、先のメンタルトリックも試してみてください。

場合によっては、他人と少し距離を置くのがベストなこともあります。特に、あなたが無礼な人に囲まれている環境に慣れてしまっているなら、全く関係のないところに行ってみましょう。友人や同僚がみんな無礼な人なら、新しい友達や無礼な態度を取らない同僚をつくってみましょう。新しい人間関係をつくったり、ストレスの少ない環境に身を置くことで、あなたの視点を変えることはできます。


Kristin Wong(原文/訳:堀込泰三)
Photo by Shutterstock.

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