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印南敦史印南敦史  - ,,,,  06:30 AM

無口は決して悪くない。相手に自分の思いを伝える方法

無口は決して悪くない。相手に自分の思いを伝える方法

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聞きなれない名称ではありますが、『面接で泣いていた落ちこぼれ就活生が半年でテレビの女子アナに内定した理由』(霜田明寛著、日経BP社)の著者は「就活アドバイザー」なのだそうです。

学生時代から「どうしてもテレビ局のアナウンサーになりたい」と思い続け、入社試験を受けるものの失敗。3年がんばってもひとつの内定ももらえず、結果的には挫折することに。しかし、そうした経験をしてきたおかげでテレビ局の新卒採用の現場事情に詳しくなったため、現在はその経験を軸に就職支援をしているというのです。そしてその活動において重要視しているのは、「伝え方」だとか。

その人自身の中身は変わらなくても、伝え方の工夫次第では本当に肝心なときに自分の思いを相手に伝えられるのです。伝え方に工夫するというと、表面的で小手先のことのように思うかもしれませんが、そうではありません。むしろ逆で、自分の"本音"をどうすれば相手に伝えられるのか、考えてみようと私は提案しているのです。(「はじめに」より)

そして、「ここぞというときに自分の気持ちを伝えられない人は、面接などで、間違った伝え方をしている」ともいいます。では、正しい伝え方をするには、なにを心がけたらよいのでしょうか? 第1章「なぜ肝心なときに、肝心なことを伝えられないのか」から、いくつかを引き出してみましょう。


なぜ初対面の人に"棒読み"で話してしまうのか


相手を意識しすぎて話す内容をコロコロ変え、他人を演じようと努力しても、ぎこちなさが残るだけ。少なくとも、結果に結びつくとは考えにくいところです。なぜならそれは「板についていない口ぶり」だからであり、そこには紙に書いた文章を棒読みするような不自然さがあると著者は指摘しています。

たとえば就活に臨む学生は、面接時に話す自己アピールや志望動機を、紙に書いたりパソコンのキーを叩いたりしながら考えるのかもしれません。それ自体に問題はないけれども、自分が考えた文章を丸暗記し、面接担当者の前でそのまま話すのであれば、「棒読みだな」と思われても仕方がないわけです。

そして「他人を演じようとする」ことの問題は、就職活動に限ったことではないともいいます。社会人になってからも、「上司や同僚に嫌われたくない」と思うあまり、本来の自分とはかけ離れた振る舞いをし、疲れ果ててしまったりするようなことがあるということ。

しかし、他人を演じようとしたために思いを伝えられず失敗に終わるということは、人生にずっとつきまとう深刻なトラブル。だからこそ、どこかで抜け出さなければならないというわけです。(21ページより)


無口でも成績がトップの営業マンから学べること


しかし、他人を演じるのではなく、自分らしさをそのまま伝える方が、幸せに近づくことができると著者は断言しています。たとえば営業マンには社交的なイメージがありますが、実際はそうではなく、"寡黙なスゴ腕の営業マン"がいることを、著者自身が社会人になってから知ったのだといいます。

著者が、その営業マンのセールスの現場に同席したときのこと。彼は資料にある商品プランを簡潔に説明すると、それからは必要以上に売り込んだりはしなかったのだそうです。それどころか、「このプランよさそうだね」という相手に対し、「御社ではその商品はあまり効果がありませんよ」と商品を否定したのだとか。

にわかには信じがたい話ですが、以後も正直に「あまり効果がない」理由を話したのだといいます。その結果、お客さんから「じゃあ、どれが効果あるの?」と聞かれると、別のプランを提示し、今度はそれを売ってみせたのだそうです。

無理に明るく振舞っても、お客様は話を聞いてくれない。暗い性格なら、暗いままでいい。「この人は正直だ、この人のいうことは信頼できる」と思ってもらえることがなによりも大切だということ。本来の自分を隠さずに見せれば、自分のなかで無理がなくなり、相手とのコミュニケーションも円滑になるというわけです。(24ページより)


「営業トーク」も録音で上達


ICレコーダーやスマートフォンの録音アプリには、意外な学習効果があるのだと著者は主張しています。そしてそれは社会人になってからも、さまざまな場面で活用できるのだとも。たとえば新人の営業マンは、パンフレットを棒読みするようなトークをしてしまいがち。しかしそれでは、お客さんから不満に思われても仕方がありません。最悪の場合は、「もうあの営業マンはよこさないで」と上司に対してクレームの電話が入ることもないとはいえません。

でも、なぜ棒読みトークは相手によくない印象を与えるのでしょうか? それは、わざわざ会って話をしているのに、用意された原稿を読み上げるような話し方をされると、「目の前にいる自分が無視されているのではないか」と相手は感じるものだから。誤解されてしまうわけで、それではあまりにもリスクが大きすぎます。

そこで著者は、うまく伝えられないと落ち込んでいる新人に対しては、「先輩が自身の営業トークをICレコーダーに録音してあげるといい」と提案しています。すると新人は、先輩のトークを繰り返し聴いているうちに、なにかをつかめるかもしれないということ。

録音した営業トークの使い方は簡単。再生して先輩のトークを聴き、それから、自分なりの話し方で同じ内容をしゃべってみる。これを繰り返していれば、自分の営業トークが完成するというわけです。だから著者は、自分がもしも新人だったら、先輩のセールスに同席した際にはこっそり録音するだろうとも記しています。

なおポイントは、自分の"キャラクター"を意識すること。「先輩だからこういう話し方をしていたけれど、新人の自分だったらどういえばいいだろう?」と試行錯誤を繰り返すうち、自分にふさわしい伝え方がわかってくるということです。(37ページより)


伝えられない人生よりも、伝えられる人生を


人生は選抜の連続。そして就職活動で挫折を感じる人は、決して少なくないはず。3年間も就職活動を続けてきただけに、著者は挫折したときの絶望的な気持ちは痛いほどわかるそうです。しかし現実的には、社会人になってからも選抜は続くもの。だからこそ、自分の思いをうまく伝えられない人にとって、人生はつらいことの連続であるかのように思えるかもしれません。

しかし、だからといって、「いっそのこと、あきらめよう」「人からいわれたことだけをやろう」「結婚しなくても別にいいや」というふうに割り切れば、自分が傷つかないですむ人生を送れるのかもしれない。でも、そんな生き方について著者は疑問を投げかけています。

伝えられない人生よりも、伝えられる人生のほうがいい。
私はそう思います。
そう思えるようになったのは、私が始動した学生が、自分の力で人生に奇跡を起こしたのを、この目で見たからです。(48ページより)

たとえかっこ悪かったとしても、あきらめなかった人にだけ奇跡は訪れるということ。そして重要なのは、就活生について語られた本書の内容が、すでに社会に出ているビジネスパーソンについてもいえることだということです。




著者が実際に体験してきた具体的なエピソードがふんだんに盛り込まれているため、とてもわかりやすい内容。ときにうわついた印象も感じさせますが、それでも得るものはきっとあるはず。伝えるスキルをつけたいという人は、一度手にとってみてください。


(印南敦史)

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