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印南敦史印南敦史  - ,,,  06:30 AM

伝わるトークのポイントは「つかみ」「発声」そして「スピード」

伝わるトークのポイントは「つかみ」「発声」そして「スピード」

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「しっかり説明しているのに、相手にわかってもらえない」という悩みをお持ちの方も少なくないでしょう。それは伝え方を知らないからだといい切るのは、『東大式 相手をひきつける、最強トーク術』(石浦章一著、KKベストセラーズ)の著者。

東京大学で、大学院向けの副専攻「科学技術インタープリター養成プログラム」に当初から携わってきたという人物。自身もそのなかで多くの講師陣の講演を見聞し、究極のプレゼントークを知ることになったのだそうです。つまり本書ではそんな経験をもとに、うっかり陥りやすいトークの欠陥を明らかにしているということ。きょうは第3章「『伝わるトーク』の法則」を見てみたいと思います。


法則1. トークの準備体操「つかみ」の魔術


一瞬にして相手を虜にできる話ができる人には、ひとつの共通点があると著者はいいます。それは、話の「つかみ」がきちんとできているということ。とはいってもネタのようなものを披露しなければならないということではなく、聞き手と自分とで共有できる話で場を和ませるだけ。ただし「きょうは暑いですね」などの一般的な社交辞令ではなく、「つかみ」で共有する話は聞き手に添った内容にすることが大切だといいます。

トークに「つかみ」が必要なのは、それが聞き手にとって頭の準備運動になるから。スポーツをするときも、「きょうはサッカーをやるぞ!」とグランドに向かっても、いきなりからだを動かすとケガをしやすくなるもの。だから準備運動が必要で、また準備運動をすることで、人はより優れたパフォーマンスを発揮することが可能に。つまり、脳もそれと一緒だというわけです。「脳の体操」ということばがありますが、脳にも準備運動が必要だということ。準備運動ができていない脳は、場合によっては本来なら簡単に理解できることすら拒絶してしまうそうです。

そして、講演やプレゼンの状況においても同じことがいえるのだとか。最初の段階では聞き手の脳はまだ緊張しているので、まずは「つかみ」の話で相手の脳をほぐし、そこから本題へ持っていく。そうすれば聞き手の吸収率は高くなり、理解度も増していくという考え方です。

「講演やセミナーなら『つかみ』の時間をしっかりとることができるけれど、ビジネス上のプレゼンではそうもいかないのではないか?」と感じる人もいるでしょうが、トークには「つかみ」を有効にさせる秘策があるのだと著者。

コンペのように一社ごとのプレゼン時間が限られている場合も、あえて「これからプレゼンさせていただく前に、少しだけ」と前置きを入れて「つかみ」の話をする方法があるそうです。「つかみ」は短く、「実は私も御社の商品を愛用していまして」とか、「実は今回と同じような案件を弊社でも扱っているため、その実例を踏まえてご紹介したいと思います」など、ほんのひとことつけ加えるだけでOK。

「商品を愛用している」といわれれば、聞き手はその後のプレゼンにユーザー目線の意見が入っているのだと認識可能。また「同じような案件を扱っている」といわれたなら、その経験を踏まえた話が展開されるのだと意識することができる。だからこそ、これをプレゼンの途中にいうのと、前置きでいうのとでは、相手の理解度が大きく違ってくるのだといいます。(146ページより)


法則2. 発声ひとつで、トークは劇的に上手になる


人に伝わるトークを展開するうえで、「つかみ」と同様に重要なのが「発声」。プレゼンや講演などで資料に目を落としたまま話す人がいますが、「声が小さくてわからない」「声がこもっていて、なにをいっているのか聞き取れない」という状況の多くは、顔を下に向けていることが大きな原因だと著者は指摘しています。

でも逆に発声がきちんとできていると、聞き手に好印象を与えることが可能。声は見た目と同じくらい、トークの出来に大きな影響を与えるというわけです。ちなみに、著者が紹介している「伝わるための発声」のポイントは次のふたつ。

1. アゴを上げて、聞き手の後ろの人の背中に声を届けるようにする
(158ページより)

アゴを上げることを意識すると、顔全体も少し上を向くかたちになるそうです。そしてこうするだけで、聞き手に届く声のボリュームはだいぶ変わってくるのだとか。また、うつむいた姿勢は自信がなさそうなイメージにつながってしまいますが、アゴを上げるだけで、「自信がありそう」「信頼できる」などプラスの印象に変化するといいます。さらに、声のボリュームを上げるには、目の前の聞き手に向かって話すのではなく、いちばん奥の聞き手の背中に声を届けるイメージで話せば、自然に声のボリュームは大きくなっていくそうです。

2. 口角を上げて話す
(159ページより)

「口ごもっていて、なにを話しているのかわからない」という人には、口をあまり開けていないという共通点があると著者。口が開いていないと声が小さく、もごもごと口ごもった印象になってしまうため、口角を意識することが大切。そうするだけで口が自然と大きく開くようになり、「あ、い、う、え、お」の母音がはっきりと発音できるので、ひとつひとつのことばが聞き手へとクリアに伝わるといいます。

そればかりか、口角は見た目にも大きく影響するとか。口角が下がった表情は、どこか不機嫌で自信なさげに見えるだけに、聞き手から「信頼できるのかな?」「ほんとに大丈夫なの?」というような不安感を与えてしまいがち。一方、口角が上がっていると表情は笑顔に近くなるため、聞き手から見た印象もよく、トーク全体を好意的に受け止めてもらえるようになるそうです。(157ページより)


トークはスピードによって「伝わり方」が左右される


もうひとつの法則は、トークのスピード。人は緊張すると、早口になってしまうもの。気持ちが焦るあまり周囲が見えなくなり、間を取らずに「一気に話して、早く終わらせてしまおう」という思いから起きる現象だといいます。ところが話す方は満足できるかもしれませんが、もしも聞き手がそのスピードについていけなかったとしたら、内容が理解しきれずフラストレーションを抱くことに。そのため、「早口でなにがいいたいのかわからない」という評価につながってしまう。そればかりか、緊張して一気に話すトークは、声のトーンも一本調子で抑揚がないもの。だから聞き手は、どこがポイントなのか理解できなくなるわけです。

人の心に響くテンポは、少しゆっくりめのスピード。なぜならその方が、ていねいにしっかり伝えようとしているといった印象につながるからだといいます。しかし、だからといってゆっくりすぎるのも考えもの。間延びして、逆に自信がない話し方だと思われてしまうからです。そして著者は、人に伝えるのにベストなスピードは通常の1.5倍の遅さだとしています。ひとことひとことをゆっくり話すというよりも、ひとつひとつのセンテンスをていねいに伝える感覚で話すのがポイント。

そして、1センテンスは短文で伝えるのがベスト。早口になってしまう人ほど文章をうまく区切れないものだと著者はいいますが、それは早口になるぶん文脈がつかめなくなり、一文が長くなってしまうから。文章に区切りがなくだらだらと長く続いてしまい、話し手自身も自分で話をどう区切ったらいいのか判断できず、気がつくと早口になっているということ。

トークの内容をゆっくり、確実に聞き手に伝えるために大切なのは、ひとつひとつの文章(センテンス)を短く区切ること。たとえば「からだの健康のため、朝食には酢のものを食べることにしている」という話を説明するとします。

【例A】
「朝7時に起きたら、私は酢のものを食べているんですが、お酢のなかにはクエン酸という物質があるとのことで、膝や肩こりなどの疲労物質を分解してくれるので、毎日食べるようにしているんです」

この文章を一気に話そうとすると、無意識のうちに早口になってしまうはず。しかし、次の例ではどうでしょう?

「朝7時に起きたら酢のものを食べるようにしています。なぜなら、お酢のなかにはクエン酸が含まれているからです。クエン酸には腰や肩こりなどの疲労物質を分解してくれるパワーがあります。なので、私は毎日食べるようにしています。

こうしてひとつひとつのセンテンスを短く区切ることで、トーク全体のスピードを遅めにすることが可能に。これは「。」によって、センテンスとセンテンスのつなぎ目に間合いができるからで、この「間の取り方」が、トークでは重要なカギとなるそうです。たとえば強調したい部分は、話す前に一拍置く。ただそれだけで、聞き手はトークのなかでなにが重要なのかを察することができるようになるといいます。でも、「~で、~で、~だから」と句点のない文章が続くと重要ポイントがわからなくなるということ。トークに強弱をつけてしっかり内容を伝えるには、各センテンスを短くすることが大切だというわけです。(163ページより)




トーク術は数あれど、「脳を刺激する」という観点からこの問題に切り込んでいる書籍は少ないはず、そういう意味でも、本書の独自性は大きな説得力を感じさせます。


(印南敦史)

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