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印南敦史印南敦史  - ,,,,,  06:30 AM

「理科実験の伝道師」が教える、夏休みの自由研究のまとめかた

「理科実験の伝道師」が教える、夏休みの自由研究のまとめかた

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夏休みまっただなかということで、お子さんをお持ちの方にとってはなにかと忙しい時期だと思います。「せっかくの休みなんだから、なにかやってみたい」と好奇心を全開状態にするお子さんのペースについていくのは大変ですし、それ以前に、自由研究のテーマが決まらないという子だっているかもしれないのですから。そこでおすすめしたいのが、好奇心を満たすためにも、自由研究に役立てるのにも最適な『松延康の理科実験ブック』(松延康著、実務教育出版)。

理科教育研究フォーラムを主宰する著者は、ミュージシャンのような長髪のユニークな農学博士であり、学習塾経営者でもある多才な人物。これまでに日本テレビ「世界一受けたい授業」をはじめとするテレビ番組にも出演しているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。そして、そんな著者のもうひとつの特徴が、幼稚園や小中学校で、年間50クラス以上の実験授業を行っている点。実験を通じて子どもたちの好奇心を開花させるべく、「理科実験の伝道師」として尽力されているのです。

当然ながら本書も、そんな目的意識を出発点として誕生した一冊。ストーリーマンガの展開に合わせ、子どものみならず大人でも新鮮に思えるようなさまざまな理科実験を30種以上も紹介しています。オールカラーで、マンガのみならず、プロセス写真から完成写真までビジュアルも豊富。解説もわかりやすいので、子どもの好奇心を純粋に引き出すことができるでしょう。

ただし実験そのものについては、実際にマンガと写真を見ながら進めてみるのがいちばん。というわけできょうは、夏休みの宿題の手助けになってくれそうな「自由研究のまとめかた」をご紹介したいと思います。


1.「うひょ!」を感じよう


自由研究を行う際にまず大切なのは、「きっかけを探す」こと。でも、そもそも身のまわりには「きっかけ」がたくさんあると著者は記しています。具体的には、「どうしてだろう?」「とにかくやってみたい!」と思ったことが実験のきっかけになるのだとか。学校の授業にしても、テレビの番組にしても、あるいは自然のなかにしても、身のまわりにはきっかけがあふれているというわけです。

つまり、それらのなかから、「うひょ!」と好奇心をくすぐられ、どうしても気になるものを見つけることができれば、それが最良の「テーマ」になるということです。とはいえ、難しく考える必要はなし。たとえばサッカーが好きなら、「ボールの飛びかた」でもいいわけです。なお、「うひょ!」に出会うコツは、ふだんから「なぜ?」「どうやって?」と感じる習慣をつけることだといいます。


2.物語をつくろう


次に重要なのは、「調べて予想する」。別な表現を用いるなら、「きっとこうなるだろう」ということを考えてみるということです。まずは、実験のための専用ノートを用意。このノートに、考えたことや必要なもの、実験の計画など、なんでも書き出すことが大切なのだそうです。しかしこれも難しく考える必要はなく、本やインターネットで同じような実験について調べてみれば、材料ややり方の参考になるといいます。

そして実験の計画は、「なにを知りたいのか(目的)」「そのためにどうするのか(方法)」「きっとこうなるだろう(仮説)」「なにがわかるのか(結果)」という物語をつくることが大切。一方、ひとつの選択肢として「やってみなけりゃわからない」もあっていいそうです。


3.実験は記録だ!


次はいよいよ実験の段階。実験にとって大切なのは記録で、つまりは記録することによって「ちょっとどこか違う」ポイントを探すことがキーになってくるというわけです。そこで、まず最初にすべきは実験する場所をキレイにすること。そして材料や器具、手順をもう一度確認することも忘れずに。さらに実際にやった手順は、全てノートに記録しながら進めることが大切だといいます。なお、「あとから書こう」と思っていると、大切なことを忘れてしまいがちなので絶対にダメ。

ちなみに記録というと文字を書き込むことだけを考えてしまいがちですが、「写真やビデオカメラもどんどんつかおう」と著者は提案しています。記録を楽しむことがポイントであり、記録しているうちに新しいアイデアが浮かぶことも多いといいます。

さらには、後かたづけも忘れずに。なぜなら、準備から片づけまでが実験だから。


4.結果をまとめよう


実験をしたら、その結果をまとめる段階。実験が思うような結果になったとしても、あるいは予想通りにならなかったとしても、実験結果は必ずまとめようと著者は提案しています。ちなみに結果をまとめる際に大切なのは、「5つの内容」を書き出すことなのだとか。


1.タイトル
タイトルは、読む人の関心を引きつける重要なポイント。だからこそ、思わず読んでみたくなるものにすることが大切。

2.きっかけ(目的
ここには、2の「物語をつくろう」で考えたことをまとめるといいそうです。

3.つかったもの(材料)、やりかた(方法)
材料と方法は、その実験を再現しようという人にとってはとても参考になるポイント。そこで、自分以外の人が読んで、無理なく同じことができる「詳しさ」で書くことが重要だといいます。

4.わかったこと(結果)
結果については、ただ図や表を並べるだけではなく、必ず文章で書く。あくまで文章がメインであり、図は一目でわかりやすくするために、表は詳しく説明するために使うというわけです。

5.考えたこと(考察)
実験が、思うような結果になったのか? もしもならなかったのだとしたら、それはどうしてなのか? このプロセスでは、「わかったこと」「調べたこと」を、感想も含めてまとめるといいそうです。そしてそれを、次の実験のきっかけにつなげることができればベストだというわけです。


なお、文章の表現についても著者はひとつ説明を加えています。方法と結果は「やったこと」を伝えるものなので、「~する」ではなく、「~した」と書くということ。些細なことですが、たしかに忘れるべきではないポイントかもしれません。


実験室の掟


上記の基本的な部分に続き、著者は「実験室の掟」についても触れています。大切なことなので、ご紹介しておきましょう。


1.実験室で一番大切なことは安全です。
2.仕事をするときは、体の正面でします。
3.実験の前と後に、実験台を拭きます。
(14ページより)


1は、どんなに楽しい実験をしていても、どんなに素晴らしい研究をしていても、自分やまわりの人がけがをしたり、病気になったりするようなことは避けなくてはならないということ。そこで、2と3を約束してもらいたいのだと著者は記しています。

2について著者は、実験のためのすべての作業を「仕事」というのだと主張しています。仕事なのだから、緊張感と責任を持ってやらなければならないという考え方です。そして最初の約束は、からだの正面で仕事をすること。両手を使って、楽に自然な姿勢で仕事ができるポジションが正面だそうです。

3も重要なポイント。ご飯を食べる前にテーブルを片づけてきれいに拭き、手も洗うように、実験をするときもそうすべきだということ。同じく、食べ終わったら食器を片づけ、テーブルを拭くように、実験のときもそうしてくださいと著者。

無理な姿勢で仕事をしたり、実験台のうえが乱雑になっていたりすると、けがにつながってしまうもの。いい換えれば、事故が起きたときには掟が守られていないはずだといいます。しかし自分がけがをしたり、人にけがをさせたりしたら大変。「いつでも、事故は起きるかもしれない」という心構えのもとで実験を楽しんでくださいと、著者はこの項をまとめています。



ここでは文章で説明するしかありませんが、先に触れたとおり実際にはマンガとイラスト、写真がメインですから、楽しみながら読み進めることができるはず。残りの夏休みを有意義に使うためにも、手に取ってみてはいかがでしょうか?


(印南敦史)

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