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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,  06:00 PM

病院に行くときに考える、院内感染のリスクとシンプルな対策

病院に行くときに考える、院内感染のリスクとシンプルな対策

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病院は恐ろしい場所と言えるかもしれません。家族のお見舞いや自身の診察のために病院に行く際に、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症のような、治療の難しい病気にかかったり、ほかの患者から何か厄介な病気をもらったりするのを心配する人も多いのではないでしょうか。この記事では、実際に病院で何らかの病気に感染する可能性はどれくらいあるのかを説明し、そのリスクを小さくするためにできることをお教えしましょう。


病院を訪問するだけなら過度な心配は不要


確かに、病院やクリニックで何らかの病気に感染する可能性はありますが、どこに行くにしても、それは変わりません。米Lifehackerは、アメリカのオクラホマ州にあるコマンシェ郡メモリアル病院で看護師(看護学士)として勤務し、同病院の教育部門で職員の教育に携わるMeagan Garibay氏を取材しました。Garibay氏の説明によれば、一般的に、私たちが日々の活動を通じて病気に感染するリスクは、病院内での感染と同じくらいのレベルなのだそうです。

風邪やインフルエンザは、高い感染力を持っています。誰かの咳やくしゃみのかかった物の表面に手で触れたり、単に感染者のそばにいたりするだけでも感染し、広がっていきます。そうした病気は、病院をただ訪問するだけでも、感染する可能性は確かにあります。けれども、Garibay氏が指摘しているように、インフルエンザ感染者が少し前に使用したショッピングカートの取っ手に触り、そこから感染してしまう可能性も、同じくらいあるのです。

ですから、ここで問うべき本当の問題は、病院のような場所で病気に感染する可能性があるかではなく、可能性が高くなるのか、という点でしょう。結論から言うと、その答えはノーです。インフルエンザなどのウイルスに感染する条件は、感染者のそばの「危険ゾーン」に入ることです。それさえ回避できれば、病院内でも、その以外のの経路から感染する可能性は低いと、Garibay氏は説明しています。


空気感染する病気もありますが、そうした病気の割合は、一般の人が考えているよりも、はるかに小さなものです。病院やクリニックで、室内の空気を吸うだけでは、病気に感染することはありません。


基本的には、隔離指定されている場所を避け、手洗いなどの手指衛生(後で詳しく説明します)を実践していれば、それだけでリスクを大幅に減らすことができます。入院中の知人をお見舞いするだけなら、マスクをする必要はありません。待合室の椅子に座っているときも同様です。ところかまわずせきやくしゃみをしている人の隣に座るのは避けたほうが良いですが、そうした人に遭遇する可能性は、どこへ行ってもあるはずです。


本当に注意すべき点


医療施設内での感染に関して言えば、本当の意味で危険にさらされているのは、患者たちです。患者は大抵の場合、自分とは別の病気を持つ、ほかの病人の近くで過ごす機会が多くあります。また、消毒が不十分な医療器具で治療を受ける可能性もあります。さらに、担当医が推奨されている手順に従った安全対策を行っていない場合、その医師自身が感染症のキャリアになっている可能性もあります。

つまり、医療機関で治療を受ける際は、院内感染や「医療関連感染」(HAI)のリスクが高くなるというわけです。たとえば、骨折で入院してインフルエンザにかかるケースもそのひとつです。あるいは、脱水症のような軽い症状で入院している祖母を見舞いに行き、意図せず肺炎菌をうつしてしまうというケースも考えられます。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のデータによると、アメリカ国内の病院では、入院患者のおよそ25人に1人が医療関連感染(HAI)によって、1種類以上の病原菌に感染しているそうです。

アメリカ国内の病院で発生したHAIは、2011年だけでも約72万2000件にのぼり、そのうち約7万5000人の患者が入院中に死亡しています。この数字で深刻さがわからないという人は、集中治療室(ICU)以外の場所で発生したHAIの割合が、50%を超えているという事実に注目しましょう。つまり、あまり深刻ではない理由で入院している場合でも、お見舞いに来る人たちはきちんとした衛生対策(後述します)を実践することがとても大切なのです。

当然ですが、二度と入院はしないとか、入院中の家族のお見舞いには絶対に行かないと決心する前に、HAIで感染する病気の大半は、重大なものではないと心得ておきましょう。HAIによって引き起こされる病気は、大抵の場合、胃腸の病気や尿路感染症(UTI)のような、症状の軽い感染症です。

とは言え、深刻な感染症もあります。特に厄介なものとしては、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が挙げられます。CDCによると、MRSAはさまざまな抗生物質に耐性を持つタイプの細菌で、病気ですでに身体が弱っている患者の場合、深刻な症状を引き起こすおそれがあるそうです。MRSAは、細菌感染した傷や細菌で汚染された手に直接触れることで伝染します。そして、およそ2%の人は、自覚のないままそうした菌を保有しているのだそうです。MRSAの感染を確認するには、研究所で時間を掛けて菌を培養する必要があるため、感染がわかった時には、何をしてももう手遅れという状況になっているかもしれません。

幸いなことに、新しい感染予防策や安全対策の普及によって、医療機関におけるMRSAの感染件数は、着実に減少し続けています。アメリカの医療専門誌『Journal of the American Medical Association Internal Medicine』(米国医師会内科ジャーナル)に掲載された、CDCの比較的新しい研究論文によると、「侵襲性MRSA感染症」の発生件数は、2005年から2011年の間だけでおよそ54%、件数にして3万件以上減少し、死者数は、9000人以上も減少したそうです。現在は、病院の患者にとっても来訪者にとっても、長いトンネルに光明が差してきた状況と言えます。


誰もが院内感染のリスクを軽減できる方法


お見舞いでも、入院する場合でも、生命を脅かす感染症を避けるために、皆さんや皆さんの家族が実施すべき、シンプルかつ効果的なMRSA感染予防法がいくつかあります。この点について、CDCのDivision of Healthcare Quality Promotion(DHQP:医療の質向上部門)で広報専門官を務めるMelissa Brower氏に話を聞きました。Brower氏は、病院を訪れる人のために、いくつかのアドバイスをしてくれました。


病院への来訪者が感染症にかかるリスクは低いと思います。けれど、来訪者の保有している病原菌に患者が感染するリスクは、はるかに大きいです。そのため、病気にかかっている人は、絶対にお見舞いに行くべきではありません。また、医療機関を来訪する人は皆、入念な手洗いといった基本的な感染予防対策を実践するべきです。それに加えて、患者を訪問する際には、病室内でガウンや手袋を着用するなどの対策が必要となるケースも考えられます。来訪者が基本的なもの以外の対策をとる必要がある場合は、患者の治療を担当している医療従事者がアドバイスすべきでしょう。


これまでの説明で、手指衛生の重要性についてはすでに何度か触れていますが、具体的にはどういうことなのでしょうか? 看護師のGaribay氏が、まず取り組むべき対策について、素晴らしい例を紹介してくれています。


病気に感染するのは、大半の場合、ウイルスが付着した物の表面を手で触れたのち、手を洗う前に自分の顔や口、鼻、目などを触ってしまった時です。そのため、私たちが遭遇する大部分の病気については、単純な手洗いがもっとも効果的な予防対策になります。手を消毒するまでは手で顔を触れないよう、常に意識して気をつけるべきです。手で顔を触る癖を直すのはとても難しいことですが、これを実践すれば、きっとためになるはずです。


手の消毒用ジェルは、手を清潔に保つのに役立ちます。アルコール含有量が70%以上のものは特に効果があります。

消毒ジェルは医療機関で広く使用されており、風邪やインフルエンザなどのウイルスを死滅させる効果もあります。入院中の知人を訪問する際、消毒ジェルを見かけたら、それを使って手を消毒するのは大した手間ではありません。ただし、覚えておかなければならないのは、消毒ジェルがすべての菌を殺してくれるわけではないという点です。

ノロウイルスや胃インフルエンザの原因ウイルス、重い下痢や腸の問題を引き起こす病原菌などは、消毒ジェルを手に付けても死滅しません。そのためGaribay氏は、そういった症状が出ている人が周りにいる場合は、手洗いをしっかり実践するようアドバイスしています。また、手が見るからに汚れている場合は、消毒ジェルの効果が低くなるといいます。Garibay氏によると、そのような状態で消毒ジェルを使用しても、病原菌を拡散してしまうだけなのだとか。ですので、とにかく手はしっかり洗うよう心がけましょう。

入院中の知人を訪問する時は、その人が順調に快方に向かうように、以下のシンプルなルールを守りましょう。

  • 自分が病気にかかっている自覚がある場合は、決して見舞いに行ってはならない。
  • 入院中の知人の部屋に入る前に、手洗いや手の消毒をする。
  • 担当医による感染予防についての注意に必ず従う。
  • 病室を出る時に、手洗いや手の消毒をする。

医師たちもこれらの衛生対策を実践しているので、皆さんもぜひ、まねして習慣づけてください。自分が病気にかかっていて、入院中の家族に会いに行けないのなら、電話で話したり、ビデオチャットで安心させてあげたりする方法を考えてみるのも良いでしょう。大切な人が入院している時に、お見舞いに行くのを我慢するのはつらいかも知れませんが、自分にとってはちょっとした鼻風邪でも、入院中の相手にとっては、大きな問題になりかねないのです。

病院では不安なことがたくさんありますが、ちょっと衛生対策を心がけるだけで、見舞い客であるあなたにとっても、入院患者にとっても、大きな感染予防効果が発揮できるのです。


Patrick Allan(原文/訳:丸山佳伸/ガリレオ)
Photo by Shutterstock.

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