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印南敦史  - ,,,  06:30 AM

バラエティ番組のプロデューサーが考える、企画づくりのポイント

バラエティ番組のプロデューサーが考える、企画づくりのポイント

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成功の神はネガティブな狩人に降臨する――バラエティ的企画術』(角田陽一郎著、朝日新聞出版)の著者は、「さんまのスーパーからくりTV」「金スマ」「EXILE魂」などを手がけたTBSのヒットプロデューサー。しかし意外なことに、会社内の企画会議で自分の企画が通ったことがほとんどないのだそうです。なのに、かなりの数、自分の企画を実現させているのだとか。どういうことでしょうか?

つまり「採用されること」ではなく「実現できること」が重要なので、その企画が実現するような環境からつくり上げることを考えたのだということ。既存のレギュレーション(規制・規則)で判断されるような案件で勝負するのではなく、企画自体が実現するように、レギュレーションから新しくつくり上げる。いわばアイデアをレギュレーションに合わせるのではなく、そのアイデアがカタチになるようなレギュレーションからつくろうと考えたというわけです。


レギュレーションを作るところから始めることは、当然難しい作業です。しかし採用・不採用という過去のレギュレーション(まがい)に縛られることがないので、設計がより自由になり、それこそさまざまなアイデアが実現する度量が増えることになります。(「はじめに」より)


だとすればその考え方は、バラエティ番組の企画だけではなく、さまざまな分野に応用できそうです。第3章「奥深いところに分け入ってみよう ----企画のテクニック」から、いくつかを引き出してみます。


「伝え方は9割」なのか?


2013年にベストセラーとなった、『伝え方が9割』という書籍をご存知の方も多いと思います。博報堂出身で、現在は「ウゴカス」という会社の代表であるコピーライター、佐々木圭一さんの著作。佐々木さんと交流のある著者は、この本の内容を認めたうえで、あえて「伝え方は1割」であると主張しています。

引き合いに出されているのは、『伝え方が9割』に書かれていた「女の子をデートに誘う」際の話。「デートしませんか?」といきなり誘うと断られてしまうだろうけれど、もしもその子がイタリアン好きだったとしたら、「今度新しくできたイタリアンのお店に行かない?」と誘えば、OKされる確率は格段に増すはず。

そして一緒にイタリアンを食べることができれば、それは「デートをしていること」と同じ結果ではないか? つまり「伝え方」をちょっと気にするだけで、さまざまな案件の成功の確率をぐっと高められる。基本的にこれが、『伝え方が9割』の考え方です。

では、それを認めながら、著者はなぜ「伝え方は1割」だと断言するのでしょうか? それは、たとえ女の子をデートに誘うときであれ、新しいイタリアンのお店に誘う場合であれ、「伝え方」以前に、自分はその女の子を心から好きだという「本気の思い」が大事であるはずから。「伝え方」を考慮して女の子をデートに誘えたとしても、そこに「本気の思い」がなければ、結局はその後うまくいかなくなってしまうという考え方です。

まず「本気の思いが9割」あって、それを前提としたうえで、今度は「その思いがどう伝わるか」を真剣に「伝え方」として自分の内部で検討し、努力する。そうすれば、「本気の思い」が外面ににじみ出て、彼女への好意がなんとなく伝わり、「伝え方テクニック」との相乗効果で、デート後もふたりの関係がよりよい方向に向かうのではないかということ。


結局「思い」しか伝わらないのです。なので「伝え方は1割」でしかない。(136ページより)


この記述には、とても説得力を感じます。(134ページより)


書いて書いて脳内経験値を上げる


著者は『水道橋博士のメルマ旬報』というメールマガジンで隔週の連載を持っているそうですが、文章の定期連載から勉強できることは多いといいます。まず感じるのは、書くことによって、普段の会話自体もうまくなるということ。また、毎回締め切りを迎えるまでの間に、「次はどんなことを書こうか」と意識しながら生活しているため、頭のなかにいつも「考え方のシステム」のようなものができている。

そして人に会ったときや物事が起きたとき、「これは書くネタになるなぁ」と、頭のなかに事例がストックされていく。あとあとになってそれらを文章に組み立てていくわけなので、「◯◯は、この考え方の根拠になる」と広げて考えたり、逆に「この◯◯は、この考え方からできているんだ」と帰納的に考えるようになるということ。

そして定期的にいろいろなことを考えて文章にしているので、実際の生の会話でその話を口にした時点で、すでに相当練り込まれた話に育っていることになる。だから、話もおもしろいものになる。しかも、とってつけて考えてやっているわけではなく、「おもしろくて当然」な状態を自動的に、無意識で起こすことができる。

著者自身も、自分で実感して初めて気づいたそうですが、継続的に書き続けることが、本業にもしっかりフィードバックされているということなのでしょう。自動的で無意識なフィードバックが頭のなかで起こるのだとすれば、考えること自体がますます楽しくなったとしても当然です。

そして、連載を持って気づいたもうひとつの点は、「番組をつくる作業と、文章を書くという作業は、全然違っていた」ということだとか。テレビ番組はひとりではつくれないけれど、文章はひとりで書かなければならない。そこに決定的な違いがあったというのです。

テレビの場合は、自分自身の考えがあっても、同時に被写体としての出演者がいるもの。その出演者の言動のなかに、映像表現や編集技術やナレーションを駆使して自分の考えを織り込んだとしても、それは自分のストレートな表現とは異なる。自分自身から吐き出したものというよりは、ある出演者の思いに自分の考えを"上塗り"したものという感覚に近くなるのだそうです。

ところが文章だと、もし文章内に出演者がいて、その人にしゃべらせたとしても、それは書いている自分自身のことばのような気がしてならないのだとか。"上塗り"ではなく、自分自身の考えが先にあって、(意識してか無意識かは関係なく)それを表出させるために、文章のなかで他人に語らせているような感覚だということ。

こういう感覚は、テレビ番組をつくっているなかでは経験しないものなのだといいます。自分の外界で起こったことを、脳内で客観的に編集するのが映像の編集作業。しかし文章は、それを脳内で主観的に編集しているというわけです。だから脳内でのトライ&エラーが、文章においてはよりくっきりと鮮明に、そしてダイレクトに表れる。つまり文章を書くとこによって、自分の考えをよりおもしろく表現する練習をすることができるということなのでしょう。自身がそれを実感したからこそ、著者はこうも記しています。


ブログでも日記でもいいでしょう。そこで無意識のフィードバックを経験してみる。それが企画を作る上で直接関係ない文章でも、絶対皆さんの企画力を上げることになると思います。(143ページより)


日常の業務とは違うことをすることによって、いままで気づかなかったことに気づく。それ自体もまた、大切なことではないでしょうか?(138ページより)



バラエティ番組のプロデューサーと聞くと、特別な人のように思ってしまいがちかもしれません。しかし根本的な部分は、すべてのビジネスパーソンともつながっている。そんなことを、本書は感じさせてくれます。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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