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堀込泰三堀込泰三  - ,  08:00 PM

見た目? 機能性? 本当にいいプロダクトデザインとは

見た目? 機能性? 本当にいいプロダクトデザインとは

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誰もが「良いデザイン」に対するウンチクを持っていますが、プロダクトデザインは、見た目だけが良くてもダメです。形状と機能がうまく影響し合い、双方が存在感を示さなければならないのです。以下に、デザインの重要性について、述べたいと思います。


いいデザインが重要なわけ


物を買うときにデザインが重要であることに異論がある人はいないでしょう。もちろん、機能も重要ですが、デザインから新しい機能が生まれることもあります。ウェブブラウザ、ハードウェアボタン代わりの音声コマンド、スマートフォンの予測入力などは、デザインに注目して作られたものの代表格です。これらがなければ、私たちはいまだに複雑なメニューや、ツールバーに悩まされていたことでしょう。

一方で、デザインは機能ほど重要でないという考えも、いまだに根強く存在しています。AppleやGoogle嫌いの人からよく聞くのが、デザインのせいで製品が高価になっているという意見です。「同じ性能のコンピュータを安く買えるのに、なぜ見た目やデザインにお金を払う必要があるのか?」と言う人もいますが、いやいや、コンピュータは、性能だけではないでしょう。いいデザインとは、単なる装飾ではありません。

確かに、見た目のためだけにお金を払いたいという人はいませんが、デザインがもたらすテクノロジーへの投資はするべきです。長い目で見ればそれが価値を生みますし、もし価値そのものが増えなくとも、それを最大限活用できるに越したことはありません。それに、見た目がどうでもいいのなら、人間工学やUI/UXデザイナーなんて職業は、とっくになくなっているはずです。


デザインが商品の良さにつながるとき


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過去に紹介した「完ぺきなノートパソコンの選び方」や「学生向けノートパソコンの選び方」などの記事では、デザインの特徴を考慮することが大事だと書きました。スマートフォンやヘッドフォンなどの購入時にも同じことが言えます。さらに、頑丈かどうか、壊れにくいかどうかなども考慮する必要があるでしょう。

以下に、良いデザインがなぜ重要なのか、例をいくつか紹介します。


製造品質

ノートパソコン、スマートフォン、ヘッドフォン、電子機器、そのほかのガジェット類では、製品の品質にデザインの良さが関わってきます。その商品は、長持ちするように作られているのか? 頑丈にできているのか? 素材の品質は良いものか? という部分です。たとえば、Appleは過剰設計だという批判がよくありますが、Appleのノートパソコンは頑丈なアルミ製で、インターフェイスの配置にも入念な注意が施されています。また、トラックパッドはガラス製ですが、感覚は金属に近く、日常使用に耐えうる設計になっています。これだけでも、頑丈で長持ちするように作られていることがわかるでしょう。


耐久性

製造品質と似ていますが、耐久性はもっと、壊れたりせずに使い続けることができるかということを意味します。たとえば、高音質の頑丈なヘッドフォンでも、頭の大きさに合わなかったり、使い方が悪かったりすれば、壊れてしまうこともあるでしょう。購入時には、自分の使い方を想定して、それに耐えうるかどうかを考えるようにしてください。高品質のデニムで作られた、仕立てのいいジーンズでも、風雨にさらされる環境でワークパンツとして使う場合、投資に見合わない可能性があります。


アクセシビリティ

デバイスにはアクセシビリティ(使いやすさ)が重要です(片手でスマホを使うとき、電源ボタンやボリュームコントロールに指が届きやすいかどうかは重要でしょう)が、ソフトウェアにとっては、もっと重要です。高解像度ディスプレイに合うようにWindowsの設定をいじったとき、何よりも時間をかけたのは使用設定でした。ボイスコマンドに対応しているか? 目が悪い人向けに、テキストサイズを大きくする機能や、読み上げ機能を付けたか? などです。たとえば、Microsoftが『Office2007』にリボンを導入したときはかなりの論争を呼びましたが、おおむね使いやすくなり、今では良かったと考えられています。おかげで複雑なメニューやツールバーが不要になり、さまざまな機能にアクセスしやすくなりました。よく使うツールを前面に表示し、使用頻度の低いものは隠すと言うアイデアは定着し、今ではWindowsエクスプローラーを含め、たくさんのアプリで採用されています。


パーソナライズ機能

誰にとっても重要というわけではありませんが、ツールをカスタマイズできることは大歓迎、という人が多いでしょう。パーソナライズと言っても、色を選べるだけの話ではありません。メーカーが最適な設定を用意して提供するのか、それともあなたが自由に選べるようにするのかという問題です。たとえるなら、メカニカルキーボードがいい例でしょう。安ければいいという人もいれば、打鍵感にこだわる人もいます。このように、キーボード使用の目的は変わらないものの、感じ方が大きく変わることもあるのです。


美的感覚

機能とは無関係でも、見た目や感覚を重視する人はたくさんいます。好みは本当に人それぞれですが、お金を払う前に、やはり十分な考慮が必要です。テレビやスマホの場合、見た目の問題で、iOSがいいとかAndroidがいいという議論になっていることもしばしばあります。でも、それもあながち間違いではありません。なぜなら、見た目がいいものほど、長い間価値が続くからです。結局、魅力的なものを買いたくなるのが人情です。誰にでも共通する答えはありませんが、あなたにとっての良い答えは必ずあるはずなので、それを探してみましょう。マーケティングに流されずに、自分の美的感覚に合うものを探してください。

機能だけが重要という考えは、「チェックボックス症候群」をもたらします。これは、すべてのボックスにチェックを入れることだけに集中してしまうあまり、スペックシートが長いものにムダなお金を出してしまうという現象です。機能が多いと得した気分になりがちですが、それは間違いです。

それよりも、自分の希望に集中してください。その商品を買うことで何をしたいのですか? 希望の機能が実装されているなら、次は使いやすさと頑丈さ。そして、長い目で見て、あなたをハッピーにしてくれる商品はどれなのか、その商品を見たり使ったりするのが楽しいかを考えましょう。使いもしない機能やソフトウェアに注目しないでください。


デザインに凝り過ぎて、悪い商品になる場合


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当然のことながら、デザインに凝ったために商品が悪くなるケースもあります。いい例が、Appleのノートパソコンと充電ケーブルでしょう。たとえば、ケーブルは、断線しないように巻く方法がネットなどでいくつも紹介されるほどです。スタイルと見た目に執着したために、品質を犠牲にしてしまっているのです。同社の悪用高い「ホッケーパックマウス」も、常識を覆す見た目にこだわったために、「史上最悪のApple商品」にエントリーしています。どちらも、デザインが先立ち、ユーザーを置き去りにしてしまった例と言えるでしょう。

問題になるのはAppleだけではありません。2010年には、音楽サイト「TheSixtyOne」がデザインを一新し、写真中心のブラウジングを提唱しました。残念ながら、一部の評論家には人気を博したものの、実際にはユーザーの大流出を起こし、ユーザーコミュニティからの大反発に遭いました。それでも創設者たちはデザインにこだわり続けたため、現在でもサイトは存在しているものの、ほぼ音楽サービスの墓場と化している状態です。ユーザーは、もっとユーザビリティを考えたほかのサービスへと去ってしまったのです。

デザインチェンジは、一部の人にとっては頼みの綱かもしれませんが、上記の例のように、ユーザビリティや機能性を犠牲にしてしまっては元も子もありません。本来、デザインと機能性は補完し合う関係であるべきであり、「見て、これかわいい!」という声の裏にある、デザインの真の目的を知ることが重要なのです。


Alan Henry(原文/訳:堀込泰三)

Title image by Tina Mailhot-Roberge. Additional photos by William Hook and Karen.

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