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川上洋平

 - ,,,  09:00 AM

「キーワード」で本をつなぎ合わせ、本と人がつながる「Sewing books」

「キーワード」で本をつなぎ合わせ、本と人がつながる「Sewing books」

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「Sewing books」ワークショップの前半は、みなさんに5つの質問に答える形で、本の話をしてもらいました。みなさんがどのように1冊の本を読んでいるのか、とてもおもしろい話が聞けました。しかし、ワークショップのメインは後半です。前半の話を元に、ランダムに組みながら、本と本の間に共通する「キーワード」を見つけていきます。はじめに話したように、なるべくたくさんの共通する「キーワード」を見つけることが、このワークショップの目的なのです。

後半は、ランダムに2人1組で頭をフル回転して、お互いの本のつながり「キーワード」を探していきます。前半の話をきっかけとして、近いキーワードからお互いの接点を見つけていきます。はじめは難しく感じるかもしれませんが、2回くらい繰り返すと、つながりがどんどん見えてきます。今回は、6冊の本から、70以上のつながり「キーワード」が出てきました。つながり「キーワード」がどのようにできてくるのか?いくつかの「キーワード」を見ていきましょう。今回も登場するのは、ライフハッカーから編集長・米田さん、副編・吉川さん、部員・大嶋さん、庄司さん、開發さん、長谷川さんの6名です。


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キーワード:「夢との折り合い」
つながった本:『時間資本主義』--『プロレタリア芸人』


米田:『時間資本主義』は、今年のはじめに書店で見つけて、「時間資本主義」という言葉にピンときた1冊です。モノと情報があふれた世界で最後に人が欲しいと行き着くのは当然「時間」です。その時間をどうやりくりするのかというのが「時間資本主義」という言葉が意味するところ。情報化が進むと、クリエイティブな人はより時間から自由になっていくんですが、階級が低い人はスケジュールが詰め込まれて、時間に振り回されて時間の奴隷になってしまう、ということが、この本に書かれたざっくりとした内容です。

開發:『プロレタリア芸人』は、「ソラシド」というコンビの売れていない芸人さんが書いた本です。売れていないので、肉体労働で日銭を稼いでいるんですが、この本には、そんな日々の中で起きる面白い話や辛かった話が書かれています。周りの友達が日々売れていく中での「プロレタリア芸人」の悲哀が描かれています。

米田:「夢との折り合い」というキーワードは、たとえば、女性の人だったら、子どもが産める年齢を考えたり、男だったら、体力があるうちに何をやりたいかとか、学生までに何をやりたいかと「夢との折り合い」をつけますよね。ここでの「いつまでに」というのは「時間」にあたることなので、「夢との折り合い」をつけることも、まさに「時間」を考えることだなと思いました。

開發:「プロレタリア芸人」の著者は、芸人とバイトを両立しながら過ごしている日々の中で苦労していて、まさに「夢との折り合い」のつけ方を悩みながら書いていることが想像できます。


── 話を聞いていると、『時間資本主義』の具体例としての『プロレタリア芸人』という、この2冊の本の面白い関係性が見えてきましたね。おそらく、ほとんどの本屋さんで同じ棚には置かれなさそうな2冊ですけど、実は関連させて読むと面白いですね。


キーワード:「我の強い人」
つながった本:『あなたは絶対、運がいい』--『プロレタリア芸人』


庄司:『あなたは絶対、運がいい』は、わかりやすくいうと、自己啓発本なんですけど、私と同じ年齢の著者が大学生の頃に書いた本なんです。夢をかなえるステップがシンプルにわかりやすく書かれていて、汗水たらして頑張れというのではなく、マインドを変えて考え方を変えることで、楽しく必然的に夢がかなうといったことを、嫌味もなく現実離れも感じさせず、身近なことに置き換えて説明してくれる本です。

「我の強い人」というキーワードに関して言えば、私も出産前の20代のうちは「我が強くて」自分のこだわりを捨てられなかった。でも、出産後に自我とか我の強さというものを、どんどん捨てざるをえなかったんです。自我を捨てるのは、好きだったものを手放す作業でもあり、けっこう辛いことで、とくに働き方において「いろんな生き方の選択肢がある中でこれしかできない」というしんどさがありました。この本はそんなときに読んで意識が前向きに変わった1冊なんです。私に限らず「自我」に苦しめられている人は多いので、思いひとつでこんなにも世界が広がるというようなヒントを得ていただければと思います。

開發:『プロレタリア芸人』の著者は東京ではあまり知名度なくて。大阪でもそこまで仕事はない状態のようです。だから「オレ何やってんやろ」とか思いながら芸人を続けているんですけど、よほど「我の強い人」でないと、売れない芸人を40歳前まで続けられないんじゃないかと思いまして、このキーワードを出しました。

全員:なるほど。

吉川:『時間資本主義』と『あなたは絶対、運がいい』をセットで、『プロレタリア芸人』の著者に送りたいですね。


キーワード:「オレ、天才だわー!」
つながった本:『時間資本主義』--『プロレタリア芸人』


── さきほどと同じ本の二度めのつながりですね。キーワードが気になります。

米田:先日、とある場所で講演をやる機会があって、この本にインスパイアされたことをしゃべったんです。それが1時間半の講演だったんですけど、前日徹夜でパワーポイント作って、やってみないとわからないという、かなりヤバイ状況だったんです。まあ、いつも似たような状況なんですけど...。それで実際に話し出したら、全然受けなくて!

全員:(笑)。

米田:ビジネスセミナーのお客様って、みんな真面目なんですよ! 関西だったんで、結構つかみになるネタを初めに用意していたんで、ドカンと来るかなと思ったら、誰もなんとも言わないで15分くらい過ぎていって。

これはヤバい...と思って、パッとiPhone見たら、設定してたタイマーが作動してなくて、いま何分過ぎたかわかんなくなっていた。もうかなりパニクったんですけど、なんとかパワポを一気に進めてしゃべりきったんですよ。そうして、最後に係の人が時計を見せてくれた時、1時間27分経過だった。そのあとの会場側の人の挨拶まで含めると、1時間半ジャストだった。

そのとき、「オレ天才だわー!」と思いました。

吉川:すごくいい話ですね!

開發:こちらは1つ前のキーワードとも重なるんですが、芸人さんて天才でなくても、自分に才能があると思ってないと、まずなろうとは思わない職業なんじゃないかなと。しかも、この著者が売れてないのに本を出したのは、「バイトのエピソードが面白い」と話題になって、いくつかのテレビにもたんです。きっといま著者は自分のことを「オレ天才だわ」と思っているんじゃないかなと。

── 話を聞かないと全く想像できないつながりキーワードでしたね。米田さんは読んでいる自分が思ったこと、開發さんは書いている著者が思っているだろう、ということでつながっているのがとても面白いですね。


キーワード:「レジのおばさん」
つながった本:『クラウドからAIへ』(大島さん)--『あなたは絶対、運がいい』(庄司さん)


大島:いま「AI、AI」と、ウェブ界隈でもてはやされていますが、この本は「AIってそもそも何なんだ?」ということをすごく明確に説明してくれます。例えば、Ggoogle翻訳を使う時って、その結果だけを見て「正確じゃないじゃん!」と文句を言ったりしますが、なぜそれができるのかはわかっていない。あの奥には実は統計的なAIというのがあって、例えば「I」が来たら、そのあとに「LOVE」が来る可能性は50%、ということを統計的にはじき出している。だから間違える可能性もあるんですよね。「I LOVE」がきたら「YOU」が来る可能性はさらに高くなるとか、そういうことを計算しているんですよ。

長谷川:そんな構造があるってこと自体を知らなかった。

大島:そうなんですよね。AIには3つの潮流がある、ということから始まって、AIの研究が下火になったとき、盛り上がっているいま現在のことまで、詳しく説明されています。

庄司:「あなたは絶対、運がいい」には、自分のレベルを簡単にチェックできる方法、というのが書かれています。レベルというのは、その人の運気や精神性の高さといったレベルですが、たとえば、買い物に行ってレジで会計をするときに、どれだけ「レジのおばさん」に親切にニコニコしてもらえるかで、今の自分のレベルがわかるそうです。でも、そのときにおつりを投げつけられるような態度で冷たくされたとしたら、自分のレベルがすごく低くなっているなど、接する人すべてが自分のレベルを測るバロメーターだということが書かれています。

── おもしろいですね、試金石としての「レジのおばさん」ということですね。一方、『クラウドからAIへ』はなぜ「レジのおばさん」なんですか?

大島:『クラウドからAIへ』の方には、いずれAIの精度が上がっていくと、人の脳を超えていく方に向かっていく、と書かれています。つまり、いずれ「レジのおばさん」がいなくなるっていう世界が描かれていまして...。

全員:(爆笑)。

── 「レジのおばさん」にとっては、自分たちの必要性を説いてくれる1冊と、脅威となる1冊ですね。

庄司:まさか「レジのおばさん」でつながるとは思わなかったです。


つながった本:『百年の孤独』--『クラウドからAIへ』
キーワード:「血のつながり」


吉川:『百年の孤独』は、ラテンアメリカの文学作品です。マコンドという不毛の地にやってきた夫婦が子どもを産んで、子孫が反映して、また衰退していって...、という、一族の歴史の話を中心にが書かれていストーリーが展開します。この本で使われている手法はマジックリアリズムと呼ばれていて、実際には起こりえないことがリアルな描写で描かれるんですが、登場人物の多くは血のつながった一族です。

私の家も大家族で、みなさんテレビとかで見たことあると思いますが、人間がたくさんいてしかも血がつながっていると色々と大変なんですよ。同じように大家族の中で育った人にこの本を薦めたいと思ったので、「血のつながり」というキーワードが出てきました。


大島:『クラウドからAIへ』は、『百年の孤独』とは真逆で、これからAIが注目されていくと言われている理由っていうのは、人間の脳をそのまま作るという究極の形にシフトしていて、そこにマイクロソフトやGoogle、Apple、Facebookといった企業がお金を投資しているんですね。だから、いずれ「血のつながり」がなくなる世界へ向かう話が書かれています。

吉川:『百年の孤独』の一族がいなくなったあとに、AIが来るということですね。

米田:キレイさっぱりという感じですね。「百一年目の孤独」!

吉川:ある意味、続編!


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つながった本:『あなたは絶対、運がいい』--『幸せをつくる仕事』
キーワード:「捨てる」


長谷川:『幸せをつくるシゴト』は、今CRAZYという会社をやっている山川咲さんが、半生を振り返りつつ書かれた起業記です。5年間ベンチャーコンサルをやって、そのあとオーストラリアに一人旅に行って、人生を変える出来事を機に起業していく、その過程がまとめられている本です。帯には「すべての人に」って書いてあるんですが、30代前半くらいまでに読んで欲しいと思う本ですね。

著者は5年間ベンチャーコンサルに勤めていたんですが、それまでの自分のキャリアをゼロにして起業したんです。つまりキャリアを「捨てて」からスタートした人生が書かれた本。なので「捨てる」というキーワードが出てきました。

庄司:『あなたは絶対、運がいい』を手にした頃、出産後の大転換期で、第2の生き方を模索しているときだったんです。それまでは、自分のことばっかり考えていて、まだまだ私は子どもだったんですけど、自分に子どもができて、大人になる必要が出てきたタイミングだったんですよね。さっき「我が強い人」というキーワードが出たんですけど、いい意味で自我を「捨てる」ことができた、そのきっかけとなったのがこの1冊だったんです。

── どちらも「捨てる」が人生を変える大きなきっかけになっていますね。そして『あなたは絶対、運がいい』の実践編が、『幸せをつくる仕事』というようにも読めますね。


Sewing booksで見えてくる、本と人のつながり

「夢との折り合い」、「我の強い人」、「オレ、天才だわー!」、「レジのおばさん」、「血のつながり」、「捨てる」


言葉の羅列だけ見るとなんだかわかりませんが、その理由を聞いていくと、それらが本の重要なキーワードとなっていて、さらにお互いの本をつなげる「キーワード」にもなっていることに気づきます。

本を内容だけでとらえようとせずに、それぞれの読書体験とともに本を見ていくと、一見自分が読むことはなさそうだった本が、魅力的に浮かび上がってきます。

話に出た体験は個人のものですが、そこから本同士のつながりが生まれ、本から人へ、人から本へとつながりは続いていくと、本と本のつながりへ、さらには人と人のつながりも生まれていきます。本が人を介して見つめると魅力的に見えるように、人も本を介して話をすると、普段聞くことのできなかった側面が見えて、意見が合わない、考え方が違うと思ってた人が興味深く見えてくるようになります。

Sewing booksは、企業内で本を読む習慣をつけながら、お互いのコミュニケーションを築いていくための研修としても活用されています。

前半は相手に本の話を伝えるためのコミュニケーション力、後半はお互いの本の要素からつながり「キーワード」を見つけていく柔軟性と発想力が鍛えられます。回数を数えると、本と人がつながることから、チーム、部署、組織全体のあり方まで質的な変化を及ぼしていくワークショップです。

  • 組織内での読書の習慣化
  • チーム内メンバーの相互理解を深める
  • 会話をするときの柔軟性と発想力を養える
  • 仕事以外の共通言語の増加
  • 他部署間での交流促進

ブックピックオーケストラでは、みなさんの会社やチームで、一度「Sewing booksを体験したい、記事にしてほしい」という方をお待ちしております。ぜひうちの会社でも体験してみたいと思われた方は、以下のページからご連絡ください。


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book pick orchestra:Sewing books


(文/川上洋平、写真/石井大輔)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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