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香川博人  - ,,,,,,  10:00 PM

携帯ショップに並ぶ人型ロボットとの共同生活が5年後にはじまる/ロボットクリエイター高橋智隆さん

携帯ショップに並ぶ人型ロボットとの共同生活が5年後にはじまる/ロボットクリエイター高橋智隆さん

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人型のロボットをスマホ代わりに胸ポケットに入れて、一緒に過ごす生活が訪れると予見するロボットクリエイターの高橋智隆氏。

これまで、人のカタチにする意味や現実の社会へ違和感なく浸透させるためのステップなどについて話を伺いましたが、今回はコミュニケーションロボットの登場により私たちの生活がどのように変化していくのか聞いてみました。


人とロボットの関係に一石を投じた『pepper』の存在


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2015年2月にデベロッパー向けが発売され、この6月一般販売が開始された感情認識パーソナルロボット『pepper(ペッパー)』。

スマホに代わる人型ロボットとは目的や趣を異にしますが、高橋氏は『pepper』の存在をどのように見ているのでしょうか?

高橋氏:ハードウェアではなくソフトウェアをつくれば、効率よく儲かるし、その戦略が正しいと考えられてきました。逆に、ハードウェアを開発することはとてもお金や時間が必要でリスクもある。誰もババを引きたくないので、他者が新しいハードウェアを出すのを待って、それに乗っかろうと思っているのです。

そうしたいまのIT産業の手詰まり感があるなか、リスクを承知で『pepper』を開発・販売したソフトバンクは業界に一石を投じたと思っています。実際に、「よいプラットフォームがあれば、こんなサービスやビジネス、メディアアート作品ができる」と考えていた人たちが『pepper』のアプリ開発に集まっていますからね。


『pepper』は多くの人が開発に参加できるようにオープンプラットフォームを採用しています。しかし、高橋氏が予見するコミュニケーションロボットの考え方は少し異なるようです。

高橋氏:私がコミュニケーションロボットで想定しているプラットフォームもオープン化するつもりでいます。しかし、iPhoneのように最初に基本的なコンテンツをつくり込んで、ルールを探り、ある程度のコントロールをした状態でオープンにしていくのがよいだろうと思います。

理由はとてもシンプルです。コミュニケーションロボットはユーザーの感情移入や信頼があってこその存在です。だからロボットの人格が歪曲されることなく、いろいろな機能が足されていくべきだと考えているからです。

しかし、実際にモノが存在していないと何が起きるのかがわかりません。その意味では、コミュニケーションロボットと人が向き合うなかで、いろいろなことが起こり、取り組むべき新たな課題が見えてくるようになり、さまざまな気づきを与えてくれます。『pepper』によって何が起きるのか楽しみにしています。


コミュニケーションロボットとの関係性により、死生観までが変わる可能性が


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高橋氏は、人とロボットの関係を「愛着と信頼、経験の共有」と表現しています。では、ロボットと一緒に過ごす生活とは、具体的にどのようなものなのでしょうか?

高橋氏:これまで、スマホに頭や手がついた次世代デバイスとしてコミュニケーションロボットについて話をしてきました。しかし、電話機能はあるものの、通話やメールだけではない、ロボットのカタチをしているからこその使い方に重点は移っていく気がしています。

たとえば、コミュニケーションロボットと会話を重ねることで、ユーザーの生活パターンや好みなどの情報がGoogleやAmazonと同じように蓄積され、それらを基に精度の高いレコメンド情報を提供してくれるようになり、ほかのデバイスと連携することで、製品の案内や身の回りの家電製品の操作などもできるようになります。

また、コミュニケーションロボットが人に替わるアバター的な役割を果たして、SNSのような場で人間同士の会話を代行することもあるだろうを思っています。

そして、もうひとつ大事なことは、人とともに過ごす時間が増えていくことで、かけがいのない存在、価値になることです。

たとえば、旅行に行くときにコミュニケーションロボットを持って行ったとします。すると行く先々でロボットが撮影をする。しかし、これは単にカメラを持っていたのとでは異なるんです。ロボットと同じ場所に行って同じ景色を見た。これは経験の共有です。だから後日、その撮影した写真や動画を一緒に見ながら、感想を語り合うことがあるかもしれません。人間同士でも、時間を共有してきたことが、パートナーとの最大の絆になっていたりしますからね。

さらに究極的な話をすれば、ユーザーの振る舞いや人柄や品性、価値観までもがコミュニケーションロボットに蓄積され、それを基にユーザーと同じ振る舞い、言動をすることができるようになります。ユーザーと一緒にいる場合は、ユーザーに合うような会話や情報を提供するパートナーとして存在しますが、もし、ユーザーが亡くなった場合は、形見のロボットとしてしばらく家族が持っているような存在になるかもしれません。

たとえば、もしスティーブ・ジョブズと時間をともにしたコミュニケーションロボットがいたとしたら、Apple Watchについてジョブズがどう思ったのだろうかと、感想を尋ねることだってできます。こうした偉人達の思考情報は何かしら永久に残されると思いますが、一般の人についても一定期間は遺族が管理し、「おじいちゃんだったらどう思う?」などといった会話が生まれるかもしれません。

すると、故人を知る人がいなくなるまでコミュニケーションロボットは生かされるようになります。人の一生を社会に影響を与える期間と定義するならば、人の人生はその分だけエクステンド(延長)されることになります。つまり、人の死生観までもが変わる可能性があるわけです。


コミュニケーションロボットがユーザーの分身になる話はたいへん興味深いものですが、人とロボットの関係が濃密になることで、人と人のコミュニケーションは希薄になっていくのでしょうか?

高橋氏:そうはならないと思います。人は人とつながりたいものです。SNSやゲームなど、インターネットやデバイスを介したコミュニケーションなど、人は形を変えてつながりを求めてきました。コミュニケーションロボットを通じて人とつながる新しいコミュニケーションの方法が加わっただけなのです。人間のコミュニケーションレスの問題を憂うなら、文字の発明による手紙のやり取りの方がよほど深刻でしょう。

少子化を招くとの誤解もありますが、コミュニケーションロボットが自分のことを誰よりもよく理解してくれている存在となれば、ロボット同士が「共通の趣味」を持つ異性を引き合わせてくれることもあるでしょう。


スマホと同じように、人型のロボットが生活に欠かせない存在になるためには


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最後に、「大事なことは、携帯ショップに人型のロボットが並んでいること」と語る高橋氏の話を受けて、人と一緒に暮らすコミュニケーションロボットが、現在のスマホの販売形態にどのようにマッチさせて、私たちは違和感なく購入することができるのか。素朴な疑問について聞いてみました。

高橋氏:初代iPhoneが登場した時に、使い勝手や電池容量の問題から、当初は多くの人がガラケーとの2台持ちでした。しかし、しばらくするとガラケーを解約してiPhoneだけを持つようになった。同じようにスマホとコミュニケーションロボットの2台持ちからはじめて、やがてロボット端末が残るようにしたい。

また、買い替えがまったく起きないのではビジネスとして成立しませんから、コミュニケーションロボットが蓄積したユーザーとの会話や情報、信頼関係までもが、買い替えや機種変更した新しいコミュニケーションロボットに受け継がれる仕組みも必要です。それは、データだけで無く、何かしらのパーツを引き継ぐ必要があるかも知れません。

このように、コミュニケーションロボットを普及させるには、販売システムも含めてデザインし、保守的な消費者がコミュニケーションロボットに対して興味と安心感を抱くように導いていく必要があると考えています。


高橋智隆(TAKAHASHI TOMOTAKA)/ロボットクリエイター

150630_robot_04_prof.jpg1975年生まれ。2003年京都大学工学部卒業と同時に「ロボ・ガレージ」を創業し京大学内入居ベンチャー第1号となる。代表作に「週刊ロビ」「ロピッド」「FT」など。2013年、世界で初めてコミュニケーションロボット「キロボ」を宇宙に送り込むことに成功。ロボカップ世界大会5年連続優勝。米TIME誌「2004年の発明」、ポピュラーサイエンス誌「未来を変える33人」に選定。「エボルタ」によるグランドキャニオン登頂、ルマン24時間走行等に成功しギネス世界記録認定。(株)ロボ・ガレージ代表取締役、東京大学先端研特任准教授、大阪電気通信大学客員教授、ヒューマンアカデミーロボット教室顧問。


これまで4回にわたり、ロボットクリエイターの高橋智隆氏が予見するコミュニケーションロボットと暮らす近未来のシナリオについてお話をいただきました。予見通り、5年後には「ロボットと暮らす生活が実現して、1人1台持ち歩く時代」がやってくるのでしょうか。また、5年後までに「人がロボットと暮らすことに価値を見いだすこと」ができるのでしょうか。

そこで次回からは、高橋氏をナビゲーターに各界の有識者をゲストに招いて、対談形式でコミュニケーションロボットが切り開く近未来の可能性について考えていきます。


(香川博人)

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    香川博人

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