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印南敦史印南敦史  - ,,,  06:30 AM

コレステロールは悪ではない? 「油」についてもう一度考えてみよう

コレステロールは悪ではない?  「油」についてもう一度考えてみよう

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その「油」をかえなさい!』(内海聡著、あさ出版)は、『1日3食をやめなさい!』(あさ出版)などのベストセラーを生み出してきた著者の新作。今回は油だけにテーマを絞り、「どのような油脂が、からだにどのような働きをもたらすのか」などについてわかりやすく解説しています。


今、私たち人間は文明に溺れた結果、利権集団にあらゆる意味で洗脳されて生活しています。油に関して、その最たるものは、

・油やコレステロール=そもそも悪
・植物性油脂=体に良い
・動物性油脂=体に悪い

というものでしょう。そして本書はそのような洗脳に左右されず、古代人が健康な体を持っていたという点にも着目し、人間がもともと何を食べていたのかを、考慮して書きました。(「はじめに」より)


極端な健康本が少なくないなか、この主張には納得できる部分が多いのではないでしょうか? きょうは、Chapter1「健康になりたいなら、まずは油を見直しなさい!」に焦点を当ててみたいと思います。


生きていくうえで欠かせない脂質


からだの三大要素といわれているのが、糖質、たんぱく質、脂質。そして、まず重要なエネルギー源というイメージが根強いのが糖質です。「脳は糖しか栄養にできない」などといわれるだけあって、頭脳労働のあとには甘いおやつが欠かせないという人も少なくないはず。また、たんぱく質は、からだの組織や筋肉をつくるうえで大切。糖質はエネルギー源になり、たんぱく質は組織や筋肉の材料になるというわけです。では、残るひとつの脂質にはどんなイメージがあるでしょうか?

からだに蓄えられた脂質は、飢餓状態などの極限状態でこそエネルギー源になってくれるとはいえ、「基本的には邪魔なもの」という印象があるかもしれません。特に体型を気にする女性には、「脂質は太るもとだから、なるべくとらない方がいい」という考え方が根強いはず。また、「コレステロール値が上がると、生活習慣病になる」「血液がドロドロになって、脳や心臓の血管が詰まる」と医師から脅され、肉を極力控えるようにしている人もいるでしょう。

しかし著者は、そのような意見に異論を投げかけています。たしかに肥満は、生活習慣病につながる重要な要因。また脂質をとりすぎれば、肥満を招くことも事実。でも、そのことで脂質を敵視するのは大間違いだというのです。

なぜなら脂質は、さまざまな意味で私たちのからだには絶対不可欠なものだから。からだを動かすエネルギー源になるのはもちろん、からだをつくる細胞や、からだの維持に欠かせないホルモンの材料になるという意味でも、欠かせないのだそうです。ちなみに行動や思考、精神をつかさどる脳の細胞も、脂質からつくられているのだとか。つまり、からだの機能面でも構成面でも重要な意味を果たす脂質がなくては、からだを維持できないというわけです。(18ページより)


「油脂は太る」は大間違い


脂質は外から「油脂」のかたちでからだにとり入れられるもの。体内には生命維持に必要な脂質を生み出す仕組みも備わっているのですが、外からも補う必要があるわけです。だたし、いくら脂質が重要だといっても、単に油脂をとればいいというわけではないのだといいます。

選び方、とり方によっては毒にもなりうるのが、油脂の恐ろしいところ。悪い油脂をとれば、知らず知らずのうちに細胞、からだ、脳に悪影響を与え、万病を招くもととなりかねないというので注意が必要なのです。脂質は、からだをつくり、動かすうえで重要な役割を果たすもの。だからこそ油脂を正しく選んでとることが大切だということです。

ただ、気になるのは、「脂質をとると太るのではないか?」ということ。しかしカロリーが高いとはいえ、体内でもっとも効率的に利用されやすいのが脂質。同じようにエネルギーとなる糖質が肥満を招きやすく、万病のもとになるのに対し、脂質はエネルギーとなるだけでなく、細胞の材料になったりホルモンなど体内分泌液の材料になったりと、多方面で利用されるのだそうです。


油脂が忌避されがちな昨今では、「太る」などと気にせず、からだに必要なだけの油脂をとることを、とくに重視したほうがいいといえるでしょう。(25ページより)


問題になるのは、油脂の選び方ととり方だというわけです。(21ページより)


「白米」より「肉」を食べた方がいい理由


健康を考えるのであれば、白米より良質の肉を多く食べた方がまだいい。著者はそう断言しています。糖質1グラムは約4キロカロリー、脂質1グラムは約9キロカロリー。カロリーが多いほど太りやすいというのは、一般的な認識です。しかし、脂質が含有するエネルギー量は糖質の倍以上。つまりカロリーの高い脂質の方が、はるかに効率のよいエネルギー源だということです。

エネルギーが必要になったとき、からだが真っ先に使うのは糖質。しかし糖質は、いわば最初の起爆剤にすぎないのだとか。だからエネルギーを糖質頼みにしていると、スタミナがもたないというわけです。しかしその点、脂質は糖質よりもずっと持久力が高く、効率的なエネルギー源なのだそうです。

そのうえ、糖質をとりすぎると血糖値が急激に上がり、脾臓(ひぞう)からインスリンというホルモンが分泌されることに。インスリンは血糖値を下げてくれるものの、糖質を脂肪に変えて蓄えるという性質があるのだといいます。だから糖質過多によるインスリンの過剰分泌は、肥満に直結するというわけ。

恐ろしいのは、体内で余った糖質が、体内の細胞を「糖化」してしまうということ。砂糖をフライパンで熱すると焦げつきますが、同じことが体内で行われていると考えていいそうなのです。糖質がベタベタにくっついて焦げついてしまった細胞は、正常に機能できなくて当然。からだのすべては細胞からできているので、細胞が機能不全に陥れば、からだ全体が機能不全に向かうことになるというわけです。

糖質は、たしかに手っ取り早いエネルギー源。しかし糖質のとりすぎは、あらゆる病気の元凶になりうるということも記憶にとどめておくべきだと著者はいいます。だからこそ白米と肉をくらべた場合、端的にいえば、糖質のカタマリである白米よりも、脂質を多く含む肉の方がまだ健康的だということです。(31ページより)


からだの大部分が脂質でできている


からだは、60兆個もの細胞からなっているもの。そして、そのひとつひとつの細胞を形成するのに欠かせないのが、コレステロールと脂肪酸とリン酸が結びついた「リン脂質」。つまり、すべて脂質です。そして重要なのは、私たちのからだは脂質がなければ動かないばかりか、かたちを保つことすらできないということ。

コレステロールとリン脂質はともに細胞膜の主成分。細胞膜は細胞を外敵から守るバリア役を担っており、栄養素や酸素を取り込んだり、細胞内で発生した老廃物を排出したりもするのだそうです。また、細胞同士の情報伝達も細胞膜の役割。いい脂質をとれば、いい細胞膜がつくられ、いいからだがつくられるといっても過言ではないと著者は断言しています。

またコレステロールは、免疫に関わる重要なビタミンであるビタミンDや、脂肪代謝に欠かせない胆汁酸、さらには、さまざまなホルモンの材料にもなるのだそうです。なお脂質性ビタミンであるビタミンDは、脂質がなければ体内にうまく吸収できないのだとか。それどころかビタミンDが体内でつくり出される際にも脂質であるコレステロールが必要なので、ビタミンDは特に脂質との関係が強いビタミンなのだといいます。

重要なのは、必要なコレステロールの約3分の1は外から補わなければならないということ。でも外から取り入れたコレステロールが多ければ、体内でつくり出すコレステロールの量を少なくするという調整機能も、ちゃんと備わっているというのですから心強いところ。したがって、「卵はコレステロールが多いから...」などと食べもののコレステロールに神経質になるのは、ナンセンスだということです。(38ページより)



冒頭の話題に戻りますが、著者は「はじめに」のなかにもうひとつ、印象的なことを記しています。


この本の内容を100%実行する必要はないと、私は思います。
時には悪い油を使ったり、食べても良いかもしれません。


つまり、ひとつの考え方を押しつけているわけではないからこそ、意見や考え方を安心して受け入れられるわけです。


(印南敦史)

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