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印南敦史印南敦史  - ,,,  06:30 AM

感情そのままに話せ! カーネギーから学ぶ「伝わるスピーチ術」

感情そのままに話せ! カーネギーから学ぶ「伝わるスピーチ術」

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私の母は、私が5歳のときに死にました。それからまもなく父は再婚し、私と2歳下の弟に新しいお母さんができました。すごくいい人でしたが、父とあわなかったらしく、1年後に出ていきました。(「序章 私を救ったデール・カーネギー」より)


この書き出しからも察しがつくとおり、『カーネギーの『人を動かす』から学んだ自分と他人を変える力』(箱田忠昭著、クロスメディア・パブリッシング)の著者はつらい少年時代を過ごしてきたようです。以後も新しい母親から虐待され、大学入試にも失敗し...とハードな経験を積み重ねていった結果、人づきあいが下手な「コミュ障」になってしまったのだとか。やがて飛び込み営業の仕事に就いたものの、赤面恐怖症のコミュ障ではうまくいくはずもなく、性格もすさんでいったのだといいます。

しかしそんなとき、同期の友人がくれたデール・カーネギーの『人を動かす』を読んだことから、運命が大きく変わることに。


人前で話すことができず、まったく売れなかった赤面恐怖症のダメ営業マンが、27歳で課長、29歳でマネージャー、そして33歳で部長になり、その後38歳のときヘッドハンティングされ、ついにイヴ・サン・ローランというブランドの社長に就任し、収入も大幅に増えたのです。(「序章 私を救ったデール・カーネギー」より)


現在は、年間300回以上のセミナーをこなすカリスマインストラクターとして活躍されているそうですが、自身があるのは、すべてカーネギーの教えのおかげだと断言しています。つまり本書では、そんなカーネギーの考え方を自身のことばに置き換え、体験談を絡めながら解説しているわけです。きょうは第1章「赤面恐怖症のコミュ障が、なぜスピーチ講師になれたのか?」内の「人前での話し方は喫茶店方式の雄弁術5大ルール」から、スピーチのコツを探っていきたいと思います。


ルール1 話は具体的であれ


つまらない話や眠くなる話は、おしなべて抽象的。ところが、たとえば大学のつまらない教授の話でも、合間に「これは余談ですが...」とエピソードや裏話が披露されると、学生はがぜん引き込まれたりします。なぜなら、エピソードや裏話は「具体的だからこそおもしろい」ものだから。だから仕事でスピーチをする際にも、必ず具体例、実例を多く入れるべきだと著者は強調しています。それがなによりも人を引きつけ、また話しやすくもあるということ。

そして具体例や実例のなかでも、もっとも話しやすいのは自分の体験。内容が自分の体験なら話しやすく、聞いている方も興味深く聞くことができるからだといいます。自分の体験は、抽象的な話と違ってなかなか忘れないもの。だからこそ人前で話をするときは、できりだけ直接体験した出来事を実例にするとうまく話せるということ。なお体験を話す練習としてもっとも扱いやすいテーマは、「子どものころの出来事」や「学生時代の思い出」だと著者。(31ページより)


私たちはとりわけ、話し手の体験に基づいた話を聞きたいものです。(中略)1つのちょっとした話。それが関心をとらえる秘密なのです。(カーネギー『話し方入門』p.192)
(35ページより)


ルール2 細部描写をできるだけ明確に話す


実例を話す場合に注意しなければならないのは、あれもこれもとたくさんのことを話すのではなく、できるだけひとつの出来事に絞ること。つまり、ひとつの出来事の5W1Hを明確にして、状況を再現するというわけです。たとえば自分の人生に劇的な変化を与えたことについて話す場合のコツは、その状況を再現するように話すこと。事実、著者は自身のスピーチ、プレゼンテーション・コースの受講生にも、最初に必ず「忘れられない出来事」というテーマで話してもらうことにしているのだとか。

交通事故の話、海で溺れそうになったときのこと、隣の家が火事になったことなど、忘れようと思っても忘れられない体験は、その人の心にまざまざと焼きつけられているもの。だからこそ、細部描写を明確に、詳しく話すことにより、人を引き込むことができるというわけです。(41ページより)


スピーチや会話の全体を通して絵を振りまきましょう。そうすればあなたの話はもっとおもしろく、印象深いものになります。(カーネギー『話し方入門』p.274)
(43ページより)


ルール3 感情をそのまま出して話す


スピーチとは、人と人との心の交流。無味乾燥な美辞麗句の羅列では、人を感動させることなどできなくて当然です。また、「勉強しろ」「忍耐力を持て」「誠実であれ」などのように、偉そうなお説教をしても、聞き手に感動を与えることは不可能。人は結局、相手の人間的な側面を垣間見たときに親しみを感じ、共感するものだから。

会社でもバリバリ仕事をこなすやり手の部長が、週末にはボランティアで少年野球のコーチをしていることを知ったときなどに、私たちは心を動かされます。つまり大切なのは、自分を素直に、ありのままにさらけ出せということ。逆に偽りの自分を見せようとしたとき、聴衆はそれを見破ってしまうもの。だからスピーチをするときは、自分が本心から話したいと思っていること、訴えたいと思っていること、熟知していることについて、誠意を持って話すようにすべきだということです。(49ページより)


大切なのは何を話すのかではなく、どう話すかだ。(カーネギー『話し方入門』p.146)
(50ページより)


ルール4 普段のことばで話す


次に大切なのは、やさしいことばで話すこと。なれなれしい口の利き方をするということではなく、ていねいでありながら、使い慣れた会話体で話をしようということ。具体的には、「本日は」とはいわずに「きょうは」と表現する。「昨日は」といわず「きのうは」、「一昨年」というより「おととし」と、文語調、書きことばではなく、普段の話し方を使うということ。同様に、英語の羅列や専門用語のオンパレードも避けたいところだといいます。

そしてもうひとつ重要なのが、「知らないことは話さない」こと。スピーチが成功するかどうかは、スピーチ能力よりも、なにをテーマに選ぶかにかかっていると著者。熟知していることを話すことに、とても大きな意味があるというわけです。よく準備し、調べ、どうしても聴衆に伝えずにはいられない、ということを話したとき、そのスピーチは成功するといいます。その理由は、自分のことばで、自分の心をぶちまけることができるから。(57ページより)


研究や経験、学習を通して、話す資格を得たことを話せ。あなたが、興奮したことについて話せ。あなたが、ぜひ話したいこと、聴衆に心から伝えたいこと、共有したいことを話せ。(カーネギー)
(60ページより)


ルール5 1対1で座談するように話す


たとえ何百人を相手にしていても、自分の大事な人に話しかけているように話さなければならない。そう主張する著者もプロの講演家、研修講師として毎日たくさんの人に話をしているそうですが、どんなときにも聴衆のひとりひとりと対面するつもりで話しているのだとか。


15人程度のビジネス会議であろうと、1000人を超える大集会であろうと、現代の聴衆が話し手に求めるのは、気楽なおしゃべりをする時の話し方、つまり聴衆の中のひとりを相手に話すのと同じような普通の話し方なのです。(カーネギー『話し方入門』p.128)


そこで、「『聴衆に話しかけるな! ひとりひとりと対話するつもりで話せ!』といつも心に刻んでおいてください」と、著者はこの項をまとめています。(61ページより)


❇︎


本書で著者はまず、序章の時点で自分の過去をさらけ出したうえで、カーネギーに学ぶべきことを語っています。そのような構造になっているからこそ、ひとつひとつのことばが心に響くのでしょう。自分をなんとかしたいと感じている人は、ここからなんらかの気づきを得ることができるかもしれません。


(印南敦史)

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