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庄司真美  - ,,,  09:00 AM

100人超えの巨大バンド、渋さ知らズ率いる「ダンドリスト」不破大輔氏に学ぶ 若い個性と才能の伸ばし方

100人超えの巨大バンド、渋さ知らズ率いる「ダンドリスト」不破大輔氏に学ぶ 若い個性と才能の伸ばし方

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国内外の大小さまざまな音楽フェスティバルをはじめ、多いときで年間200本のライブをこなす大所帯バンド「渋さ知らズ」。

渋さ知らズは、1989年にジャズベーシストの不破大輔さん(55歳)を中心に結成。当初、20人前後で結成された渋さ知らズは、時代を経てメンバーを増していきます。現在、19~74歳の総勢約100人がメンバーとして参加。2001年には国内最大級の野外音楽フェス、フジロックフェスティバルに初参加し、話題になりました。

結成以来、全メンバーを率い、"ダンドリスト"の異名をもつのが、不破大輔さんです。これまで自身もベーシストとして演奏しながら、あらゆる規模のライブや野外フェスにあわせてバンドを編成し、大勢のメンバーを束ねてきました。渋さ知らズのメンバーは、奏者や歌手だけでなく、ダンサーや舞台をつくる美術担当も参加しています。そんな個性派ぞろいのメンバーをまとめる方法や若いメンバーの才能の伸ばし方などについて2回にわたりお話を伺います。

前編は、"ダンドリスト"の立場から、「若手の育て方」ついて
バンドはあくまでコミュニティですが、社会や会社にも置き換えることができると思います。たとえば、身近な部下や後輩の個性や才能をいかに引き出せるかということが、不破さんの活動を通じてそのヒントが見えてくるのではないでしょうか。



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ライブ会場の規模によって、参加メンバーや体制が変わるのも渋さ知らズの魅力のひとつ。不破氏は、小、中編成のライブ時はベーシストとして参加することが多いが、大人数が舞台に立つオーケストラ編成時は、指揮者(ダンドリスト)に徹する。


いかにハプニングを楽しめるか?の適正を見て、メンバーを招致


── 渋さ知らズって、一度参加したら永久にメンバー登録されるそうですね。実際、コアメンバーの方はどれぐらいいるんですか?

不破:コアメンバーで20~40名ですが、実質100人以上です。たまにライブのときに呼ばれてもいないのに来るメンバーもいるんですよ、ダンサーとか(笑)。


── そういうときは、不破さんが「じゃあせっかくだから踊っていけば」と言ってあげたりするんですか?(笑)

不破:そうですね。いちいち追い返すわけにもいかないですし(笑)。そんなこんなで、ときどきアナーキーな現場になることも多々ありますね。


── 10人ぐらいの中編成ならまだしも、100人体制のオーケストラとなると統制が難しそうですが、ライブ音源を拝見すると、まとまっているように見えます。

不破:日本でも海外でも、演奏順をパターン化したり、定番の曲を演奏した方が圧倒的にお客さんの受けはいいんですけど、メンバー全員、変な虫が騒いじゃうんですよ。たとえば、ひとつハプニングが起きるとおもしろいじゃないですか。猫に猫じゃらしを見せるのと一緒です(笑)。


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── そんなとき、不破さんはどう引導していくんですか?

不破:たとえば、白塗りのダンサーが急に歌い始めたとしたら、リズムセクションは冷静に進行しつつほかの演奏をストップさせて、ダンサーに光を与えて受け入れる体制をつくるんです。そうすることで、新たなリズムやグルーヴが生まれるんです。


すぐにでも声をかけたくなる人材は、"顔"と"愛嬌"が決め手


── 現在の人数に拡大するまでの経緯は?

不破:ライブで一緒に演奏し面白いと感じた人を徐々に引き入れるようになりました。この才能はうちのバンドに合いそうだなと思ったらすぐに誘って、勝手に連れてきちゃうんですよ(笑)。一方でメンバーに加わりたいという志願者は常に大勢いるのですが、そういうケースで加入させたことはないですね。

それから当初は、顔で選んでました。おもしろそうな顔をしてる人を(笑)。もちろん演奏スキルが高いなど、優秀な人材も欲しいんですけど、顔以外だと愛嬌も重要ですね。愛されキャラというよりは、見た目は強面なのに、実はかわい気があるというようなギャップがあったり。そういう人が、実は大勢のメンバーを動かしたり、楽しいシーンをつくっていくんですよ。

渋さ知らズの適正を強いて言うなら、柔軟な心と寛容さでしょうか。あとはなんでもおもしろがれるタイプ。優秀なだけのプレイヤーは大体怒って辞めちゃいますから(笑)。


── どんどん人数を増やして巨大バンド化していった理由は?

不破:実は結成当初から、ヨーロッパツアーを視野に入れていたので、バンド内の役割とシステムが必要でした。ただ当時は、舞台をつくるための専任の担当者がいなかったんです。だから、自分たちである程度舞台をつくれないと、主催者側に勝手につくられてしまって、自分たちが思い描く舞台に到達するのに時間がかかっていました。まずは演奏者自ら得意な部分を担当分けして、会場に着いたら自分たちでさっさと舞台づくりができるスキルが求められたんですね。次第にバンドが発展して、音響担当など、より専門性の高いスキルが必要になったときにはじめて各専門のメンバーを採用し始めました。


やりたいことがあれば、お客さんの前に身内の心をつかめ


── ベンチャー企業が大きく成長していく過程に似ていますね。ところで、ライブ中に起きた想定外のハプニングなどはありましたか?

不破:もう20年も前のことですが、心斎橋のライブハウスで演舞隊が火を噴いて天井を焦がしたときは、僕もさすがにびっくりしましたね(笑)。当然、僕らはそのライブハウスには出入り禁止になりましたし、主催者は呼び出されるわで大変でした(笑)。どうも僕のことをどうやって驚かそうか、虎視眈々としているメンバーが多いらしくて。いいところを見せたいというか。結果、僕が始末書を書いたりするハメになるんですけどね(笑)。

それから以前、本牧のイベントに出演したんですが、ダンサーたちがロケット花火を打ち上げてしまいました。以来、そのイベントも10年ぐらい出入り禁止になりましたね(笑)。


── そんなとき、不破さんはどうしているんですか?

不破:とりあえず笑うしかないですよね(笑)。多少のトラブルなら大目に見て笑って受け入れますが、僕が本気で怒るのは、ケガや人の命に係わるようなことぐらい。高いところから落ちたり、口から火を噴いたら顔が燃えてヤケドをしてしまったり。


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1998年のヨーロッパツアー時から登場した舞台美術のドラゴン。以来、何度か舞台に登場していることから、渋さ知らズを印象づけるものになっている。


── 不破さんが若手のメンバーに何かを指示するときの段取りはどんなものですか?

不破:たとえば舞台装飾として、ドラゴンが欲しいというオーダーを美術担当に相談したら、あとはつくり方や細かい指示はせずに、彼らに委ねます。美術担当にしろダンサーにしろ、おもしろいものをつくってくれたり、ほかのどの国にもないジャンルのダンスを提案してくれて、僕が考えていた以上のものをつくってくれるので。逆にメンバーから相談を受けたら、一緒に考えてあげるスタンスをとっています。少しずつアイディアを出し合い、担当者自身がもつ「こういう舞台が観たい」というビジョンやアイディアも付加されて、いい意味で期待を裏切ってくれるんですよ。もちろん、トゥーマッチなときも多々ありますけど(笑)。


── そんなときは、どう調整していくんですか?

不破:それはもうひとつの結果なので、良しとします。ただ、おもしろければ続いていくし、おもしろくなければ続かないということですので。お客さんはもちろんですが、僕ら自身も楽しめたり、心打たれないと結局は続かないですね。後々、「あれはすごかったよね」と、メンバー間で話題になって、「また観たいよね」ということにつながるんだと思います。逆に、僕ひとりがおもしろがってるけど、ほかのメンバーはポカーンとしてるということもありますけどね(笑)。


若い人ならではの感性や突拍子もない行動から学ぶこと


── それは一般の会社で置き換えると、年輩の上司と若い部下の考えにジェネレーションギャップがあるというのに近い気がします。

不破:そうかもしれません。絶対におもしろいと思うものでも、みんなにうまく伝わらないときがあって。でもやっぱり、これはおもしろいからやってみたい!と思ったら、僕の場合、勝手に実行しちゃいます。もちろん、責任はとりますけど。ただ、ライブって一過性のものなので、責任のとりようがないときもありますが。


── そんな体を張れる士気あふれる上司がいたら、部下にとってもまぶしく映りそうですね。若いスタッフも多いと思うんですけど、やりにくいなと思うことはありますか?

不破:多々ありますよ。ただ、僕自身も若い頃から大人に「あいつはおかしい」とか「バカ」とか言われてきた方なので。僕の場合、若いやつらに変に迎合して理解を深めようとしたり、こっちから飲みに行こうとか誘ったことはほとんどないですね。一緒に仕事をしていくなかで、人によって通じやすい部分、通じにくい部分を理解して対応していく感じです。


── 具体的にはどういう理解のギャップがあるんですか?

不破:やはり、音楽の演奏の仕方とかバックグラウンドとかいろいろあります。でも、逆に若い子の方がよっぽど新しくて独自のリズムをもっていたりするので、こちらの方が学ぶことが多いですね。僕が良しと感じていることはある程度固定されているので、若い人がおもしろがる突拍子もないものから教わることが多いですね。


若い人をおもしろがり、自信をつけさせるのがベテランの役目


── そういうスタンスって、たとえば上司や先輩も見習うべきですよね。

不破:若い人はやっぱり、やることが新しいし、おもしろいと思うんです。そのうえで、僕らがもってる経験というのが何の役に立つかといえば、今やってる事業の通り道を作ってやれるぐらいのものなんですよ。それ以外にバックアップできるのは、たとえばメンバーに「大丈夫だよ」とか、「自分を信じて演奏した方が絶対楽しくておもしろいよ」などと背中を押してあげることぐらいなんですよね。僕の場合、そういう意味では、彼らの一番のお客さんになってあげる感じかな。


── それは若い人から見たらかなり温かいサポートになりますね。そして、長年の経験があるからこそ言えることだと思います。

不破:だから、若い人には、こっちがおもしろくなさそうな顔をしたり、否定的なことを言ったら絶対伸びないですね。僕らがやってることって遊び半分の要素が大きいので、自分でつまらないと思ったら本当におもしろくなくなるんです。だから、いろいろな遊び方を自分なりに発見してほしいといつも思っています。

後編につづく。


渋さ知らズ

(直近の渋さ知らズのライブスケジュール)
6/22 下北沢アポロ/立花秀輝duo不破大輔ゲスト加藤一平
6/24 入谷なってるハウス/山口コーイチduo磯部潤ゲスト不破大輔

(写真提供/山下恭弘、ライター/庄司真美)

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    香川博人

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