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堀込泰三堀込泰三  - ,,,  09:00 PM

我が子のかんしゃくと向き合う:自分の感情をコントロールする方法を身につけさせるには

我が子のかんしゃくと向き合う:自分の感情をコントロールする方法を身につけさせるには

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子どもは、思いもよらないことにかんしゃくを起こします。それに付き合いきれず、ついカッとなってしまう親は多いでしょう。

では、そんな状況をうまく収めるにはどうしたらいいのでしょうか。感情を自分でコントロールする方法を教えるには、どうしたらいいのでしょう。

フランスに住むフリーランスライター、Cally Wordenさんが、7歳の娘と4歳の息子を持つ母としての経験をもとに、かんしゃくへの対処法を語ります。


4歳だろうと14歳だろうと、年齢は関係ありません。顔がしわくちゃになったら、爆発寸前のしるし。その子は今、とても悲しくて耐えがたい感情と戦うために、あなたの助けを必要としています。親として冷静を保ちつつ、手を差し伸べてあげましょう。


先日公園に行ったとき、4歳の息子が、「お姉ちゃんだけバッグを持っている」という理由で泣き始めました。息子が苦しんでいるのは一目瞭然。表情に感情が鮮明に現れ、小さな体は悲しみで張りつめているようでした。

大人から見たらほんのささいな出来事です。そんなことで取り乱す我が子に対する不満を隠しつつ、何とか落ち着きを保ち、息子を抱きしめ、愛してやりました。

たまたまあったもうひとつのバッグを息子に渡し、その場はそれで解決したかのように思えました。でも、実はそうではなかったのです。

翌日、バッグは直接的な原因でなかったことが判明します。本当の理由は、休暇明けの幼稚園がいやだという感情だったのです。バッグは、その矛先に過ぎませんでした。

息子のかんしゃくを、ばかばかしいと受け流さなくてよかったと思いました。正直、受け流さなかったのは自分の判断というよりも、偶然に過ぎません。この出来事は、私なりにいろいろ考えるきっかけになりました。

成長の過程でふつふつと湧き上がる、感情の爆発。この避けられない事態への親の対応が、子どもの「こころの知能指数(EQ)」の発達の基礎となります。親の対応が、子どもたちが一生持つことになる考え方や、感情への対処法に影響を及ぼすのです。

子育てに正解はありません。こと感情に関してはなおさら。それでも、事前に少しでも考えておくことで、かんしゃくに対する心の準備ができると思うのです。

そこで、何度かの失敗の末、私が学んだ5つのアクションプランを紹介します。


1. 酸素マスクは自分から


飛行機に乗ると、必ずアナウンスされることです。これは、かんしゃくを起こしている我が子への対応でも同じ。

私たち親は、我が子が自分の感情をコントロールできるように育てる責任があります。でもその前に、まずは親である自身の感情をコントロールしなくてはなりません。とはいえ、取り乱す我が子を前にそれをするのは至難の業です。

たとえば、先日夫が不在だったとき、私はかなりのプレッシャーにさらされていました。家庭と2つのビジネスだけでなく、子どもたちの世話まで、すべてを一人でこなさなければならなかったのです。息子は私がだんだん怒りっぽくなっていたのに気づいたようで、あの手この手を使って私の気をひこうとしました。

6日目の22時。ヘトヘトになりながら、凍らせておいた夕飯の準備をしていたときのこと、ベッドから息子の7回目の泣き声が聞こえてきました。またしても、トイレに行きたいと言うのです。そのときすでに、母親としてのエネルギーは尽き果てていました。

泣く子のいる2階に上がり、ベッドからトイレへ、そしてトイレからベッドへ、機械的に移動させました。そんな冷たい対応をされる筋合いは息子にはなかったのですが、私はとにかく疲れていたのです。

その夜、私は罪悪感にさいなまれました。あのとき、もっと優しく対応できたのではないだろうか? もっと優しく対応すべきだったのではないか?

息子は泣きながら、こう訴えていたに違いありません。

ママ、今日はなんだか落ち着かないんだ。理由はわからないけど、とにかくママが必要。こっちに来て僕を愛して。僕をハグして。ママが僕のそばにいるってことを思い出させて。


でも、感情が枯れ果てた私には、その声は届きませんでした。大人だからって、常に心が穏やかでいられるわけではないのです。でも、それを認識しておくことが大事。その事実を知っておくだけで、我が子がまた同じような行動をしたときに、適切な対応ができるようになるのです。

立ち止まり、深呼吸をして、それから行動する。

次の夜も、同じような状況が訪れました。私は階段の下で立ち止まり、10までカウントしてから2階に上がりました。そうすることで、親としての思いやりの気持ちを取り戻すことができました。親としての私は、ただ見つけにくいだけで、まだ残っていたのです。

飛行機のクルーは、危機に瀕しても冷静さを保つ必要があります。冷静でいれば個人の感情をコントロールできることを知っているのです。彼らは日ごろの訓練を頼りに冷静さを保ち、乗客が自分の感情をコントロールできるように導きます。

これは、親である私たちも同じ。危機に瀕したら、まずは自分の感情をコントロールすることから。そして、客観的に状況を判断してから、子どもへの対応をするようにしましょう。

ですから、こんど我が子が爆発しそうな気配を感じたら、まずは深呼吸をしてください。頭をクリアにして、冷静さを保てる空間を確保するのです。


2. 感情の幅を認める


親の役割は、子どもの感情の良し悪しを判断することではありません。それよりも、我が子が自分の感情を認め、受け入れ、理解することを手助けしてやりましょう。そのうえで、そのような感情をコントロールして学びを得るためのツールを提供してください。すべての感情は現実であり、意味があるのです。子どもたちは、そのような経験を必要としています。

子どもの専門家、Janet Lansburyさんはこう言っています。


親の反応を決めるのは、子どもの行動に対する親の見方である。


親が我が子のかんしゃくに腹を立てていれば、怒った対応になるでしょう。場合によっては、口やかましくしかりつけることもあるかもしれません。一方、泣いている我が子を泣き止ませようとすると、そのような感情は抑え込むべきだというメッセージを伝えていることになります。また、どう対処していいかわからずに向き合うことをやめてしまったら、我が子は見捨てられたと思うかもしれません。

これらの対応はすべて、我が子と感情を引き離しているだけであり、親と子の絆が失われる原因になりかねません。

子どもは、親に喜んでもらうことが大好きです。いつだって、認めてもらうことを切望しているのです。どんな感情を持っているときでも、親には愛され、生きている価値を認めてほしいのです。それが、子どもにとっての自己受容の入り口。我が子が悲しいとき、怒っているとき、不満があるとき、私はその感情を受け入れ、認めるようにしています。

我が子のあらゆる感情を認めるようにしてから、いろいろなことがうまく行くようになりました。


3. 感情は玉ねぎのようなもの


感情をぱっと見で判断することは簡単です。

「パパがいないから息子が悲しんでいる。だから、ハグして安心させてあげよう。そうすれば回復してくれるはず」

でも、人の感情は、そんなに単純なものではありません。

夫が不在の間、息子が悲しかったのは間違いありません。でも、彼の感情は悲しみだけにとどまらなかったのです。

  • 放棄:ぼくはパパに見捨てられたのかもしれない。
  • 死:パパは死んじゃったの?
  • 自分のせい:パパはいなくなっちゃったのは、ぼくが何かやらかしたせい?

そんな感情を、おいしいコーヒーでも飲みながら静かに語ってくれたのならよかったのですが、まだ4歳の息子にそんな会話スキルはありません。それに、彼の感情は非常に複雑で、何層にも積み重なっている状態だったのです。

でも、息子の行動に向き合っているうちに、だんだん彼の気持ちがわかってきました。

  • 放棄:いつも安心を必要としていることの裏返しとして、「見捨てられたのかもしれない」という気持ちになったようです。泣きわめいて寝ようとしないのは、その現れだったのです。
  • 死:「パパは天国にいるの? それとも別の場所?」という風に、頭の中でエンドレスな質問が巡っていたようです。
  • 自分のせい:身の回りの人の限界を試すようなことがしばしばありました。姉に向かって物を投げる。私を叩く、噛む、蹴る。それらは悪いことだと知りながらも、衝動を抑えることができなかったようです。

最初はあまり気にしていなかったのですが、だんだん息子の行動はエスカレート。私の感情もずたずたになっていきました。そこで私は、もっと論理的に考えなくちゃと思いなおしました。そして気がついたんです。彼が必要としているのは、安心を感じられる境界線の強化であると。そこに気がついてから、すべてがうまく行くようになりました。

子どもが感情的になっているときは、その感情はとても複雑なものであることを思い出してください。表面に出ている悲しみ、怒り、不満の下には、もっともっとたくさんの層が隠れているのです。それを1枚1枚はがしていくのは大変な作業ですし、涙が出ます。

子どもの感情は大人と同じぐらい複雑だと思っておくだけで、我が子が自分の感情に向き合う様子を、穏やかな気持ちでサポートできるでしょう。


4. 子どもの感情の「アンカー」になれ


悲しみ、怒り、恐れは、子どもを疲弊させます。そんなときの子どもの感情には、制限と境界が必要。つまり、荒れ狂う感情の海に流されないために、強力なアンカー(錨)が必要なのです。

我が子が感情を表現できる安全地帯を作ってやるのは、私たち親の務めです。思いっきり感情を表現できるように、導いてやりましょう。そのための方法を、いくつか紹介します。


そばにいる

その場を離れないで、肩に優しく手を置くか、抱きしめてあげましょう。子どもが何を欲しているかは関係ありません。とにかく、そばにいてあげてください。親こそが、我が子にとってのセーフティネットなのです。


柔軟に

子どもに手を差し伸べようとしても、拒絶されることがあります。それでいいのです。息子はときどき、私に「あっちに行け」と言いますが、それは本心ではありません。本当は、それでもそこに残るほど自分のことを愛しているかどうかを試しているのです。


言葉にする

承認の言葉とともに、子どもの気持ちを表す言葉を口にしましょう。「そっか、怒ってるんだね。おやつがないって言ったから怒ってるのかな?」「ワンちゃんが死んじゃって悲しいね。心が痛くて、泣きたいんだよね」「お絵かきしたいのにペンがなくて不満なんだよね。だから怒ってるんだよね」


代案を示す

行動を止めるように言うのもひとつの方法ですが、子どもだって自分の感情を何とかする必要があります。そこで、代案を提示してみましょう。これが、5番目のアクションプランにつながります。


5. 自分専用の感情ツールキットを作らせる


親になって7年。その間に、子どもが自分の感情の世界をコントロールできるようにするツールを、5つ見つけました。これらのツールは、感情ツールキットとして、我が子の人生でずっと役に立つものです。大きくなるにつれて、どのツールをどの場面で使うべきかをゆっくりと学んでいくでしょう。


a. 自分を認めさせる

自分を安心させるシンプルな言葉を覚えさせます。「わたしは安全だ。わたしは強い。わたしは愛されている」のように、子どもが自分に言い聞かせることができる言葉を選びましょう。


b. 物理的に安全な場所を見つける

子どもには、安全に感情を表現できる場所が必要です。特に、息子にはこれが効果的でした。彼が自ら選んだのは、カーテンの裏側。そこにいるときは、何かに立ち向かっているときなのです。


c. それぞれに合った発散法を選ぶ

枕をパンチする、ぬいぐるみに話す、全力疾走する、音楽を聴くなどなど。娘には、枕をパンチするのが効果的でした。娘が小さかったころのかんしゃくの手口は、手が付けられなくなるほど泣くことでした。そんなときはよく、枕をパンチさせたものです。それで怒りのエネルギーが発散され、泣くのを忘れてしまうことがよくありました。


d. 小さな幸せを見つける

強烈な感情から抜け出すには、好きなことをして幸せな瞬間を作り出すといいと教えています。そうすることで、感情のバランスを取り戻せるのです。娘は塗り絵、息子はレゴブロックでクリエイティブな作業をするのが効果的。正解はないので、とにかくその子に合った方法を見つけてください。


e. 感情をあふれさせる

感情が根深いなら、とにかく吐き出させるのが効果的。悲しい子は、バンビのお母さんが死ぬシーンを何度も見たがるかもしれません。怒っている子は、積み木のタワーを作って破壊することで満足するかもしれません。我が子がどんな行動を好むのか、気をつけて観察しましょう。娘は話す、見る、聞くが大好きですが、息子は動くことが大好きです。


以上、私が7年間で学んだ教訓をお伝えしました。

かんしゃくが起きてからでは手遅れです。親として、視点を変え、パニックを避ける方法を普段から身につけておきましょう。親は冷静を保ち、我が子が自分で感情をやり過ごす方法を教えることに徹するのがベストです。


How to Respond to An Emotional Meltdown to Raise Strong Kids | A Fine Parent

原文/訳:堀込泰三)
Photo by Shutterstock.

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