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印南敦史印南敦史  - ,,,  06:30 AM

くだらなくて、不完全で当たり前。アイデアが生まれやすくなる3つの前提

くだらなくて、不完全で当たり前。アイデアが生まれやすくなる3つの前提

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発想法の使い方』(加藤 昌治著、日経文庫)の著者は、博報堂でマーケティングPR領域、コーポレートPR領域の戦略・企画立案、実施を担当しているという人物。アイデアを出す技術を鍛える実践的なワークショップも展開している立場から見て、多くのビジネスパーソンのなかには、「アイデアを出す」ということについて2つの大きな誤解が存在していると考えているそうです。


誤解その1:「アイデアとは、そのすべてが素晴らしいものでなければならない」
誤解その2:「アイデアとは、出た瞬間に完成に近くなければならない。(「はじめに」より)


これはまったくの誤解で、本当は次のとおり。


実際その1:「アイデアは、そのほとんどがクダラナイ、ボツ案である。だからたくさん出す。その中に素敵なアイデアがある」
実際その2:「アイデアは、不完全でツッコミどころ満載。最終的な企画のパーツでしかない。企画が持つ価値の源泉こそがアイデアである」(「はじめに」より)


つまり、流れはこういうこと。


1.まず「アイデアをたくさん出す」

2.出たアイデアの中から「よいアイデアを選ぶ」

3.選ばれたアイデアを「企画に整える」(「はじめに」より)


この考え方を軸として、次に「第1章 アイデアを出しやすくなる3つの前提」を見てみることにしましょう。


アイデアとは、「組み合わせ」でしかない


ここで著者は、アメリカの広告業界の重要人物であるジェームス・ウェブ・ヤングの名著『アイデアのつくり方』から一文を引用しています。


アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
(21ページより)


そして「アイデア=四則演算」の視点で周囲を見てみると、好例はいくらでも見つかるといいます。たとえば月見そばは、「かけそば+卵」だから足し算。10~15分で終わる床屋さんは、床屋さんのフルサービスから洗髪とひげそりを引いたものなので引き算。サインペン8色セットは、「サインペン×黒、青、水色、緑、黄、ピンク、赤、茶」で掛け算。そして住宅ローンは、「3500万円の一括払い÷30年(360回)なら割り算、という具合です。つまりアイデアとは空から降ってくる天啓ではなく、目の前にある「もの」や「こと」を四則演算的に組み合わせるだけのもの。それが結果的には、充分に立派なアイデアになるということです。(21ページより)


アイデアとは、単なる「選択肢」でしかない


アイデアをたくさん出すことが重要だとはいっても、先に触れたとおり、出てきたアイデアの大半はくだらなかったり、つまらなかったり、凡庸だったりするものが大半。でも、それでも立派なアイデアであり、捨ててはいけないと著者はいいます。

なぜなら、自分では「こんなのダメだな」と自己評価していても、他の人から評価される可能性も充分にあるから。そしてもちろん、逆も考えられるでしょう。自分のアイデアを自分で評価するのは、なかなか難しいということです。

では、「よいアイデアがすぐ出てこない(気がする)」「アイデアがあってもうまく評価できない」という2つの悔しさをクリアするためにはどうすればいいのでしょうか? それは、「やっぱりアイデアをたくさん出す」ことだそうです。そして、いったん出したままにしておいて、「いいか悪いか」の判断はあとでする。これが、実践的なアイデアの出し方だと著者は記しています。

いわば、この段階ではアイデアはまだ選択肢でしかないということ。この認識を持つのがおすすめだそうです。


アイデアを出すとは、選択肢を出すこと。(中略)全部が素晴らしいなんてあり得ません。それでOK。玉石混淆、だけどたくさんあるアイデアの海から、どのアイデアがいいかを選出する。最初は数。選ぶのは出し尽くしたその後に行うのがプロのやり方です。(28ページより)


自分からは凡庸なアイデアに見えても、実はそうではないかもしれない。アイデアが持っている可能性を、生み出した自分が勝手に殺してはいけないということです。(25ページより)


アイデアとは、「わがまま」から生まれる


おもしろいものもつまらないものも含め、数をたくさん出す秘訣があるそうです。それは、アイデアを出す人が「わがまま」になること。反対に、通り一遍の"優等生的態度"だと、アイデアはすぐに尽きてしまうといいます。つまり、数が出てこない。

でも、この場合の「わがまま」とはどういうことでしょうか? そのことについて著者は、いったんはすべてを解き放ち、自分自身に対して素直になることだと説明しています。それが素敵なアイデアを出すための近道であり、だからこそ、その時点では上司や同僚、チームメイト、さらにはお客さまや社会的なモラルも関係ないということ。

さらに、「わがまま」とは公私混同することでもあるといいます。公=仕事の課題に対して、私=プライベートでの経験や知識を投入して組み合わせるということ。実際、どんな業種であったとしても、なにかを思いつくのは就業時間外だったりするもの。ヒット商品も「自宅で思いついた」「家族と遊んでいるときにヒントが見つかった」「自分が好きだったことを重ね合わせてみた」というような、文字通り公私混同から生まれているケースが多いそうです。「私腹を肥やしたい」という意味ではなく、課題に対して「もっとこうしたい」と、まっすぐな公私混同をしようということ。


優れたアイデアは多くの人を幸せにしてくれます。自分だけじゃなくて。反対に独りよがりでセルフィッシュでエゴなアイデアは会社の中でも世の中でもキチンと淘汰されます。(30ページより)


だから、安心して「わがまま」になればいいという考え方。しかも最初は自分ひとりの「わがまま」だったとしても、そのアイデアを上司が気に入ってくれたら「ふたりの(部署の、部門の)わがまま」になるわけです。

さらにモノとしての発売が決まったら、「会社全体のわがまま」。売れれば「会社+顧客のわがまま」と、ひとりから大勢へと「我」の人数がどんどん増えていく。だからこそ著者は、「アイデアパーソンはみな『わがまま』からスタートするべし!」と主張したいのだそうです。(29ページより)


❇︎


こうした基本的な考え方を確認したうえで、以後はアイデアを出すための方法がテクニカルに紹介されていきます。とはいっても決して難しいものではありませんし、読んでみればきっと役に立つと思います。


(印南敦史)

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