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印南敦史印南敦史  - ,,,,,  06:30 AM

4つの学校を再生した校長先生から学ぶ、「チームの力の伸ばし方」

4つの学校を再生した校長先生から学ぶ、「チームの力の伸ばし方」

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校長先生、企業を救う 4つの学校を再生し、3つの会社のV字回復に貢献した敏腕校長が教える組織再生術』(長野雅弘著、日本実業出版社)の著者は、複数校での校長職を経て、現在は聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校校長、そして聖徳大学児童学部教授を務める人物。

いわば教育のプロフェッショナルであるわけですが、だからこそタイトルを見て不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。しかし理由は明確で、つまり、過去に4校もの学校を再建してきた実績が評価され、企業再生をしてほしいという依頼が多くの一般企業から来ているというわけです。

つまり本書では、長きにわたって教育現場で培ってきた組織再生術が明かされているということ。そして確認してみると、そのメソッドが企業経営者のみならず、チームを率いる多くのリーダーにも応用できるものであるということがわかります。

さまざまなケースで応用できそうな第2章「会社のパフォーマンスがみるみるあがる! --長野式 チームの力の伸ばし方」から、要点を抜き出してみましょう。


「やる気」が円滑な人間関係の原動力


組織において、人間関係を円滑にするために大切なのは「やる気」を引き出すこと。学校も会社も、同じベクトルに沿って目的を達成することを目的とした組織。だから「やる気」さえ引き出せれば、あとは円滑な関係を保てるということです

ちなみに、著者がそう考えるのには理由があります。かつて偏差値が低く、評判もよくない学校に校長として赴任した際、「女子学」という講座を柱に据え、学校再建を成功させた経験があるから。演劇などの表現活動を通じて女子生徒の抑圧された精神を解放させ、可能性を引き上げてみせたということ。

結果的には、そこから具体的な目標を見つけた生徒たちはやる気を身につけ、驚異的な進学率が実現したのだとか。つまり、個人が「やる気」を出せる状態をつくれば、自然と集団の目的が達成できるということ。そしてそれは、企業においてもまったく同じ効果を生み出すというわけです。(26ページより)


「心のロウソク=やる気」を失わない組織は強い


以前から著者は、組織運営においては、組織に属する人の「心のロウソク」に火をつけることが重要だと考え続けてきたそうです。人は誰しも、心のなかにロウソクを持っているもの。そしてその火が消えない限り、どのような難題に直面しても、がんばってミッションを完遂しようと考えるものだということ。

たとえば、社員の心のロウソクが燃えていれば、会社は目標に向かって迷わず進めるはず。そして、そのロウソクを燃やす力になるものが「やる気」だということです。組織は、人と人とが寄り集まってつくられているもの。だから、もしも心のロウソクが消えてしまったとしたら、がんばれなくなって当然だというわけです。

なお、このような考え方に基づき、ここでは「心のロウソクを燃やす=やる気を起こさせる」ためのステップが紹介されています。


長野式 やる気を起こさせるための3ステップ

1.気持ちを引き出す
2.「前例がない」を乗り越える
3.とにかく実行する
(31ページより)


まずは「気持ちを引き出す」ことを通じ、「なにをしたいのか」「どうしたいのか」をとことん掘り下げて聞く。彼らのやる気に沿ったマネジメントをするために「望んでいること」を本人たちの口から語ってもらうわけですが、それは「あなたたちのやりたいことを、私たち管理職はサポートする。だから、やる気を出していいんですよ」というメッセージでもあるといいます。

ただし、新しいことをする場合には必ず横やりが入るもの。そこで重要な意味を持つのが2の「『前例がない』を乗り越える」。「前例がないから」と反対意見が出たとしても、「本人がやってみようとしているのだからいいじゃないか。サポートしてくれ」と、反対する人に対して毅然とした態度で堂々と反論すべきだということ。とはいえ、その際には「組織のためになるか」という「根拠」を持つことが大前提。そういう意味でも、この部分がいちばん重要で困難なステップだといいます。

でも、そこさえ乗り切れば、あとは「とにかく実行する」だけ。決定したことについて、実行までの時間を空けることは失敗につながるので、すぐに行動するということ。改善点・修正点は逐一修正していけばいいという考え方です。(29ページより)


やる気のためには「ほめる」こと


では、部下からやる気を引き出すため、リーダーや管理職、経営者が意識しておくべきことはなんなのでしょうか? それについて著者は、「徹底してほめる」ことだと断定しています。なぜなら、ほめられると「大事にされている」という自覚を持てるから。人は大事にされ、必要とされると変わるもの。なぜなら、大事にされることにより、「自分は自分でいいのだ」という自信が生まれるから。それはポジティブな思考につながり、結果的には短時間での成長を支えることになるそうです。

人には多かれ少なかれ向上心があり、「より高いところ」を提示するとそちらに向かうもの。そして、組織内でそのような経緯を経て上を目指した人は、必然的にその能力を組織内で発揮することになるというわけです。(35ページより)


スピンドルニューロンが裏づけた「ほめる」科学


ところで著者は、「ほめれば伸びる、というのはただの経験則ではありません」と主張してもいます。その根拠になるのは、「スピンドルニューロン(spindle neuron)。これは幸せを感じると伸びる神経細胞で、人間のモチベーション向上に大きく貢献してくれる存在なのだそうです。一度伸びたスピンドルニューロンは縮むことがなく、腐ることもないのだとか。そして伸びれば伸びるほど、なにごとにも屈しない強い心がつくられ、長いぶんだけ多幸感が持続するのだといいます。


スピンドルニューロンが伸びることによるメリット

1.伸びれば伸びるほど、心が強くなる
2.やる気が出る
3.前向きになる
4.自信がつき、ストレスに強くなる
5.我慢強くなる
6.前向きに考えるようになる
7.想像力が豊かになる
(39ページより)


具体的にいえば、スピンドルニューロンが伸びるのは、「我慢してやってきたことをほめられたとき」「達成感、充実感を味わったとき」「美しいものなど、外部環境からよい刺激を受けたとき」。

なお、ほめるときにはひとつのコツがあるそうです。「彼よりもがんばったね」など他人との比較をするのではなく、「君はずっと努力していただろう。その成果が実ったということだから、これからも期待しているよ」など、本人ががんばった事実そのものをほえる「Iメッセージ」をプラスすること。IメッセージとはI(私)を主語にした話法で、つまりほめられた当人は「人に認められた」と実感しやすくなるということです。(37ページより)


❇︎


こうして見てみると、学校から得た方法論が企業などの組織に活かせることがわかるのではないでしょうか?

余談ながら私も、構成、編集などに協力させていただいています。ぜひ、手に取ってみてください。


(印南敦史)

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