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堀込泰三  - ,  07:00 PM

「ダメ出し」の美学。ミスを指摘するだけじゃ人は成長しない!

「ダメ出し」の美学。ミスを指摘するだけじゃ人は成長しない!

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ミスを指摘することが「ダメ出し」だと勘違いしている人がいますが、それだけでは、雨が降っているとパートナーに伝えながら傘を渡さないのと同じです。真のダメ出しとは、相手の行動にポジティブな影響を与えることができる、有益な言葉。つまり、相手を成長させる「愛のムチ」でなければならないのです。

この価値観は、すぐに忘れ去られてしまいます。愛のムチは、当事者同士が理解しあっているからこそ存在するのであり、ただ一緒にいるだけで自動的に受け入られるものではりません。愛のムチは一緒に育てるものなのです。

ダメ出しは、人間関係や性格の理解、タイミング、環境、口調、言葉、職場の文化などの、たくさんの要素の上に成り立っています。これらの要素のうち1つでも不安定なものがあると、ポジティブなダメ出しは意味を成しません。

私の友人がこんな経験をしたそうです。残念なことにこの例は、多くの職場に当てはまるのではないでしょうか。

友人が採用されたとき、上司は職場を「家族」のようなものと表現したそうです。友人はその言葉に、良い印象も悪い印象も受けました。でも、これから働く職場です。彼は、良い方の印象を信じることにしました。でも、彼がミスを犯したときに上司から言われたダメ出しがひどいものでした。友人からそのダメ出しを聞きましたが、それはただの批判であり、侮辱としか思えませんでした

そう思った理由は明らかでした。その上司はミスを指摘するだけで、是正する方法や再発を防ぐ方法について、何のヒントも与えていなかったのです。友人の進捗をフォローするようなレビューは何週間も行われていないのに、上司は他の社員に文句を言っていました。それは、優しさのかけらもない言葉のやり取りだったのです。

友人は、私の職場ではどのようなダメ出しが行われているかと聞きました。私の職場は、模範とは言えないまでも、ダメ出しというきわめて個人的かつ感情的なやりとりを、学びと成長の機会にしようと努力しています。人間関係が強くなり、個々の性格への理解が深まるにつれて、このプロセスには磨きがかかります。おかげで私は、成長し続けることができています。


ダメ出しの神髄


研究者でありTED(毎年カナダで行われているカンファレンス)のスピーカーでもあるブレネー・ブラウンさんは、著書『Daring Greatly』にこう書いています。


研究の結果、「ダメ出しプロセスの神髄は脆弱(ぜいじゃく)性である」ことが明らかになりました。これは、ダメ出しを与えるときや受けるとき、あるいは求めるときなど、すべての場面に共通します。たとえダメ出しのやりとりに慣れたとしても、この脆弱性は消えません。しかし経験を積むことで、不確実なダメ出しにさらされても生き延びることはできるし、リスクをとる価値があることなのだとわかるようになります。

繰り返しますが、ダメ出しは私たちの生活において最も難しい分野のひとつです。でも、いい評価を受けることや厳しいダメ出しをもらわないこと、そもそもダメ出しを受ける必要性を避けることが勝利ではありません。それよりも、ヨロイを脱いで正体をさらけ出し、積極的になることが大切なのです。


これはシンプルでありながら、とても難しいことです。双方の間でどんなに厳しい言葉が交わされても、それは非難や批判ではなく、あくまでも切磋琢磨が目的であることを両者がわかりあっている前提があるのです。

この相互理解が不十分な場合、組織がギャップを埋める努力をしなければなりません。さもないと、メンバーの可能性を伸ばすチャンスを、みすみすムダにしているようなものです。

では、ヨロイを脱いで正体をさらけ出し、積極的になるにはどうしたらいいでしょう?

私は「Help Scout(ウェブ制作会社)」に入社してすぐ、同僚のグレッグとこの問題について話し合いました。2人ともライター兼マーケターとして自分の意見を形成し、商品に詳しくなって聴衆を理解するためには、ダメ出しが不可欠であることを確認しあったのです。

この種のコミュニケーションを阻害するものを認識し、率直になる方法を学ぶことで、ダメ出しのやり取りに向けた心の準備をすることができます。

これは同僚としてだけでなく、人間としても心強いことです。結果として信頼関係が生まれます。さらに、もらえるアドバイスは勝利に向けられたものであることがわかっているので、自信を持てるようになります。このような相互理解は、腹を割って話すことで生まれるものです。そして、その後の行動によって、両者の活気が保たれるのです。

脆弱性について理解し、容易に実践できるようになったなら、ポジティブなダメ出しが可能になり、人生を変えるほどの成長につながるでしょう。たんなる"ミスの指摘"では、成長はありえません。

ループから抜け出すためには、間違いの指摘だけでなく、次なる手段を示すことが重要です。


手段を示すには


『Switch: How to Change Things When Change is Hard』の著者、Chip Heath氏とDan Heath氏は、2000年にこんな研究をしました。映画の観客に、ポップコーンとドリンクを提供します。しかし、そのポップコーンはわざと堅いものを用意しておきます。堅すぎてガリガリと音が鳴るほどです。人によって、大きい容器入りのポップコーンと、中サイズの容器入りのポップコーンを渡します。

実験の目的は、大きいポップコーンをもらった人の方が多くの量を食べるかどうかを知ることでした。結果、大きいポップコーンをもらった人は、(ひどい味にもかかわらず)53%も多くのポップコーンを食べました。

友達に「間食をやめろ」と言うだけでは浅すぎます。でも小さい容器を使うように助言すれば、ずっと現実的な手筋を示すことになるのです。ポップコーンの例は、態度や知識不足が問題ではなく、デザインの問題だったのです。


変化は、当人の判断や行動のレベルで始まります。でも、そこには衝突が発生するため、変化のとっかかりとするのは困難です。人は慣性の法則と決断力の麻痺状態により、旧来の方法に執着しがちなのです。相手を新しい方向に導くには、はっきりとした助言を与えてやる必要があります。脚本が大事なのはそのため。一挙手一投足を脚本に書くことはできないので、具体的な行動を考えましょう。チェスで17手先までを見越すことはできません。それよりも重要なのは手段です。


私はグレッグからダメ出しをもらうと、一緒に過去の記事を見直し、ミスとパターンを見つけることにしています。そして彼は、私がとるべき手段を脚本に書いてくれます。「記事を書き始める前にテーマを書き出す」「伝えたいことの概要を書く」「"essentially(本質的)"という単語を使わない」など、非常に具体的な内容です。

私は、それらのダメ出しをポストイットに書いて、見えるところに貼っています。そして、新しい記事を書くときはこれらの手段を確認してから取り掛かるのです。繰り返すうちに、これらが私にとっての定跡になっています。おかげで、悪い習慣を断ち切ることができています。


振り返り、変わる


最後は進捗の振り返りです。

フランスのエッセイスト、モンターニュは、かつてこう言いました。

「経験を列挙するだけでは不十分だ。それらに順番をつけ、並べ替えなけらばならない。要約して抽出しなければならない。それらの中に含まれる、根拠と結論をあらわにするために」

これを行うことで、パズルが完成します。上司(または誰でも)に、ダメ出しが助けになったこと、行動を変えたことで自己の変化と向上がもたらされたことを評価してもらいましょう。



真のダメ出しとは、連続的なプロセス。状況に応じて変わり、常に向上し続けるものです。組織を根本から変えられる(かつ、チーム内の結束を強められる)コミュニケーションがあるとするなら、それは可能性を伸ばす言葉のやりとりです。そのようなコミュニケーションを維持するには、ヨロイを脱いで正体をあらわにし、積極的になる必要があります。そして、ミスを指摘するだけでなく、次にすべき手段を明確に示すのです。

考えてみてください。周囲の人たちが、"最高のあなた"になるために手を差し伸べてくれることほど、励まされることはあるでしょうか。その第一歩は、お互いの交流の仕方から始まります。あなたが発した言葉は、相手に当たって跳ね返ってくることもあれば、種のように相手に植えつけられることもあります。社内でのフィードバックのプロセスを見直し、相手を大きく成長させる言葉を使えるように、ダメ出しの美学を追求してください。


When Contempt Masquerades as Feedback, Nobody Wins | Help Scout

Paul Jun(原文/訳:堀込泰三)
Image by Aniwhite (Shutterstock). Want to see your work on Lifehacker? Email Andy.

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    香川博人

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