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印南敦史印南敦史  - ,,,  07:30 AM

1年間でインフルエンザにかかるよりも、生涯でがんになる確率の方が高い。がんを予防するための知識を得よう!

1年間でインフルエンザにかかるよりも、生涯でがんになる確率の方が高い。がんを予防するための知識を得よう!

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「生涯でがんになる」
「1年間でインフルエンザになる」
確率が高いのはどっち?
(「プロローグ」より)


がんにならないのはどっち?』(秋津壽男著、あさ出版)の冒頭では、このような問題が出題されます。ちなみに答えは「がん」。1年間でインフルエンザにかかる確率よりも、生涯でがんにかかる確率の方が圧倒的に高いのだそうです。

ここで重要なのは、がんの発症は多いものの、実はその半分近くが予防できるということ。さらにその確率は、がんの予防についての知識を持つことによって高められるといいます。つまり、正しい情報に基づいた予防法に取り組めば、がんの9割は予防できるということ。

そういう意味でも、本書を通じて正しい知識をつけておくことは無駄ではないでしょう。前著『長生きするのはどっち?』と同様に、すべての項目が二択の質問形式になった構成。第1章「『がん体質』のどっち?」から、いくつかを引き出してみましょう。


「父が大腸がん」と「祖父が肺がん」遺伝するのはどっち?


がんの遺伝について著者は、「遺伝とがんは『関係ある』といいきれます」と断言しています。ただし、「親類がいろいろな種類のがんにかかっているから、うちはがん家系」という認識は間違いなのだそうです。

遺伝とがんの関係は、「がんになりやすい体質」「がんになりにくい体質」というざっくりとしたレベルのものではなく、「大腸がんになりやすい」「乳がんになりやすい」というような、特定のがんリスクの遺伝だから。

しかもこのリスクは、すべてのがんにいえるわけではなく、遺伝リスクの高いがんと低いがんがあるのだといいます。特に遺伝リスクが高いのは、「大腸がん」「乳がん」「前立腺がん」の3つ。これらは「遺伝性・家族性腫瘍」と呼ばれ、遺伝が関与する確率が高くなるわけです。

そこで遺伝性のがんを予防するには、自分の親類がどんながんで亡くなっているのかを知ることが第一。そのうえで遺伝性のがんが多いとわかったなら、特にそのがんの検診に力を入れ、早期発見・治療を図ることが大切。

なお「遺伝要素は少ないのに、どうもうちの家系は胃がんばかりになる」といった場合は、家の「家風」が関係しているのだとか。家風とは、その家の習慣や生活環境のこと。胃がんが多い家系であれば、「味噌汁が昔から濃いめ」「食卓に漬物が並ぶのが当たり前」といった塩分好きな家風、あるいは「親も祖父も几帳面で短気な性格」といったストレスのかかりやすい家風だったりするということ。ですから遺伝リスクの低い特定のがんで亡くなるケースが目立つ場合は、家風を一度見なおしてみることも大切だと著者はいいます。(20ページより)


「痩せ」と「肥満」がんでデメリットばかりなのはどっち?


痩せている人と肥満の人とでは、どちらががんになる可能性が高いのでしょうか? そもそも「痩せ」「標準」「肥満」といった体型は、BMI値で判断するもの。そこで、まずは自分のBMI値を知ることが大切。


BMI=体重÷{身長(m)×身長(m)}


この計算式から導き出された数値が、男性「21~27」、女性「19~25」の範囲内であれば「標準」。それ未満なら「痩せ」、それを超えると「肥満」ということになるわけです。そして「痩せ」と「肥満」をくらべた場合、がんリスクが高いのは「肥満」で、具体的には大腸がん、乳がん、食道がんになるリスクが高いとか。

肥満の場合は脂質代謝が悪くなるため、腸内が悪玉菌の多い状態になるから、というのがその理由。悪玉菌が多いと、腸内で胆汁が「二次胆汁」という酸化した状態になり、それが大腸がんの発がん性を高めるのだそうです。同様にコレステロール値も高くなり、女性ホルモンが多く分泌されるため、女性の乳がん発生率も上がるのといいます。

また肥満体には、がんの発見が遅れるというデメリットも。たとえばおなかに腫瘤(しゅりゅう)などができた場合、標準体型の人なら「なにかおかしいな」と、からだの異変に気づくもの。しかし肥満の人は、かなり進行してからでないと気づくのは困難。また、麻酔のリスクも問題だといいます。

麻酔薬は脂溶性で、皮下脂肪にも浸透していくもの。しかし肥満の人は皮下脂肪が多いので、多くの麻酔が脂肪に逃げてしまうというのです。そのため標準体型の人よりも麻酔を多めに投入しなければならず、麻酔事故が発生しやすくなることに。加えて麻酔のきれも悪くなるので、よくないことだらけ。

では、痩せている人は大丈夫かといえば、痩せている人のがん発症率も高いのが現実。ただし痩せている人の場合は、「食が細く、栄養バランスの悪い食事をとっていることが多いため、免疫力が低下していたり、胃が虚弱だったりすることが原因。

これらを踏まえると、太りすぎず痩せすぎずの標準体型がいちばん。ちなみに著者は、男性26、女性24くらいの「ちょい太め」のBMI値がいちばんよいと考えているそうです。(25ページより)


「男性」と「女性」大腸がんになりやすいのはどっち?


がんの死亡率は、常に女性よりも男性の方が多いのだそうです。原因としては、生活習慣によるものが大きいと著者。男性は女性よりも喫煙や飲酒を習慣とする人が多く、仕事によるストレスを抱える人も多いからというのがその理由です。2013年の男性の部位別がん死亡率は、「1位:肺がん、2位:胃がん、3位:大腸がん」で、喫煙習慣が原因になる肺がん、飲酒やストレスが原因になる胃がんと大腸がんが多いことからもそれはうかがえるといいます。

対する女性の部位別死亡数は、「1位:大腸がん、2位:肺がん、3位:胃がん」。女性の1位が大腸がんであることにも理由があるものの、女性の大腸がんについては、「習慣」よりも「体質」が大きく関わっているそうです。女性は内臓肥満の人が多く、先に触れた「二次胆汁」が多くつくられることが原因。便秘になる人も多いため、「腸内環境の悪化→大腸がん」というリスクを抱えやすいことも原因のひとつだといいます。

さらに女性は「肛門にカメラを入れるのが恥ずかしい」という理由で大腸カメラを敬遠しがちで、これもがんリスクを高める要因。しかし最近は、CT撮影のみで大腸内を立体映像化し、がんの有無を判断できる「バーチャル大腸内視鏡」という方法が用いられるようになったため、格段に負担が軽くなったとか。どうしても大腸カメラが嫌な人は、これを利用するのもひとつの手だと著者は記しています。(31ページより)


❇︎


がんは年長者だけの病気ではなく、若い人にもリスクはあります。だからこそ、わかりやすい構成の本書を通して、最低限のことは学んでおきたいところです。


(印南敦史)

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